2月, 2019年

【894号】パラダイムシフトの心理学 「人に見せるための生き方」はおやめなさい

2019-02-24

 

先週、出版社より、またまた「重版」決定との吉報が届きました。

皆さまの応援のおかげを持ちまして、

『営業の鬼100則』が、「3万部」を突破いたしましたー!

http://tsuitel.in/books/index.html

本当にありがとうございます。

 

春に刊行される「鬼シリーズ」第2弾とともに、

ロングセラーになってくれることを祈りつつ、

これからも執筆活動に力を入れていきます。

 

ちなみに、今朝は「4時」に起きて執筆しています。

昨晩は21時に就寝し、しっかりと7時間睡眠、

休日は、めっちゃ規則正しい生活です。

(平日の夜は、飲み過ぎてしまうことも多いですが…)

 

そして、もう一つ、お知らせ。

 

来週は久しぶりに、特定の団体・企業向けではなく、

一般の方も自由参加できる「講演会」で1時間スピーチします。

しかも、参加費は「無料」とのこと。

栃木・埼玉方面の方は、ぜひ、お越しくださいませ。

 

◎スペシャルイブニングセミナー

日時:平成31年3月4日(月)18:30~19:30

場所:栃木県小山市東城南4-1-12

小山城南市民交流センター(ゆめまち)

テーマ:『やる気があふれて止まらない「鬼100則」』

https://www.facebook.com/events/1666435360122712/

 

その後の懇親会にも、参加させてもらう予定です。

 

 

お申し込み希望の方は、下記までご連絡ください。 ↓

小山中央法人会

主催者 堤恵美

T E L 0285-31-0611

jimukyoku@oyamachuo-rinri.com

事務長 鈴木裕希  事務局 仲木照美

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにして、

メインコンテンツに入ります。

 

 

本号も、お薦め書籍(695冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

先週号に引き続き、『人生を後悔することになる人・ならない人』の中から、

心に刺さるフレーズを選んでみました。

 

本日のテーマは、【苦しみから逃げない】です。

 

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.695

『人生を後悔することになる人・ならない人』

 パラダイムシフトの心理学

「人に見せるための生き方」はおやめなさい

あなたは「目の前の現実」から逃げずに、

きちんとそれと向き合えますか?

不安、悩み、苦しみからあなたを解放する、

心のレッスンを展開します。

加藤諦三著

PHP研究所

 

 

生きることは誰にとっても試練の連続である。

棺桶の蓋が閉まるまで試練は続く。

人は、試練に「耐えて、耐えて」自らを向上させる。

「神様、もう勘弁してください」と思っていると、

神様はその上にさらに重荷を乗せてくる。

その重荷に耐えることで、人間は磨かれる。

「成長欲求に従って生きる」という困難以外に人間を磨くものなどない。

別の言葉でいうと、「自分自身が、生まれ持って来た夢に忠実であれ」ということである。

夢に忠実であろうとすれば、成長欲求に従わざるを得ない。

夢を捨ててはいけない。

 

(中略)

 

自分が不安や孤独に弱いことを恥じる必要はない。

むしろ、弱いということを認めないことを恥じる方が良い。

現実とまさに向き合うことである。

 

個性化の過程に成功するためには、決意が必要である。

シーベリーは「自分自身になり得ないなら、悪魔になった方がましである」という。

個性化の過程で躓きそうになった時には、

悪魔になるか、自分自身になるかと自分に問うことである。

人に生まれて悪魔になるのか、自分自身になるのか。

人間だけが個性化の過程で躓いて、自分を忘れる。そして悩む。

モグラは空を飛ぼうと思わないから悩む必要がない。

 

(中略)

 

会社も家庭も何もかも嫌になってアルコールに逃げる。

そしてアルコール依存症になる。

無意識で生きることが嫌になった。

そして心の底で生きることから何もかも逃げ出したい人が、

不幸になるだけの努力に逃げる。

不幸依存症の人は、心理的に未解決な問題を抱えて、

そこから目をそらすための努力を始めた。

不幸になるだけの努力に逃げたのである。

 

(中略)

 

自分が無気力だと自覚していれば、無気力は悪くない。

無気力は自覚すればかえって安らぎになる。

無気力を受け入れること。

シーベリーがいうように不幸を受け入れることで、することがわかってくるように、

無気力を受け入れることで生きるエネルギーが湧いてくる。

無気力な自分をせめているうちは立ち上がれない。

自分を可愛がろう。

その時にはじめて立ち上がれる。

無気力は希望の前の幼い心である。

 

(中略)

 

ワーカホリックの人は、自分は仕事熱心だと思っていることがある。

社会もワーカホリックの人を、アルコール依存症のようには非難しない。

でも実は、ワーカホリックもアルコール依存症も心理的には同じことである。

人は小さい頃からさまざまな屈辱を味わう。多くの人は、劣等感で心が傷ついている。

その心の傷を癒したい。そのために、社会的に成功して世の中を見返そうとする。

その劣等感を動機とした努力は、残念ながら人を救わない。

世界中の人から賞賛を浴びても劣等感に苦しんでいる人がいる。

世界的に有名なスターやセレブが、薬漬けになったり、

自殺したりが、ご存知の通り珍しくない。

 

(中略)

 

逆に幸せになれるパーソナリティーというのがある。

欲求達成タイプ、過程重視、マインドフルネス、

自己実現が動機になる、無心、能動性、積極性等である。

幸せになれないパーソナリティーは、価値達成タイプ、結果重視、マインドレスネス、

劣等感を動機として行動する、自己執着が強い、受動性等である。

この二つの違いがアドラーのいう「人生のスタイル」であろう。

全体としての人間のあり方の問題である。

 

(中略)

 

神経的傾向の強い人は心理的健康な人とつき合うのは辛い。

心理的健康な人は、問題を解決するために現実的な努力をする。

神経症的傾向の強い人は現実的な努力をしない。そうした努力は辛いから逃げる。

そこで神経症的傾向の強い人は現実的な努力をしないで、ただ欺いている。

そうしても接することが出来る人と接する。

だから自然と、心の病んだ人は、心の病んだ人とつきあっている。

それがお互いに楽だからである。

問題解決に向けて現実的な努力をしないで、後悔したり

一緒になって人を批判していることの方が心理的に楽である。

 

(中略)

 

「基本的に自我防衛はいつも自己欺瞞に至る」

というフロイドの指摘は、本書の主張の通りである。

自我防衛の強い人は孤立するか、そういう人の集団を作る。

何を見ても「あんなことくだらないよ」と馬鹿にして、自分たちの態度を守る。

つまり無意識の領域では自分で自分をくだらないと思っているのである。

 

(中略)

 

愚痴と批判だけの「やる気のない人」の中にいるだけで、人は無意識で虚しくなる。

しかし自我防衛の強い人は、どうしても

愚痴と批判だけの「やる気のない人」の仲間に入っていく。

「私はやる気のない人の中にいた」と気がつくだけで、もう春はそこまで来ている。

 

(中略)

 

幸せになりたいという願望と、退行欲求との葛藤に苦しんでいる人は多い。

それは「幸せになりたい」といいながら、暗い顔をしている人たちである。

もっとひどい例は、「私は幸せです」といいながら、

心の底で暗い気持ちに悩んでいる人たちである。

「笑顔のうつ病」という言葉がある。

自分の内面の苦しみを隠すために笑うことである。

 

 

(中略)

 

苦しめば苦しむほど人生のトラブルから解放される。

苦労が多ければ多いほど、人生のトラブルは少なくなる。

アドラーは小さい頃、足が不自由で仲間とのつきあいに苦労が多かった。

ユダヤ人で人種差別され、病気がちであった。貧乏学生だった。

アドラーはいろいろと苦労した。

そうしてその苦労こそが、その後の人生の試練を乗り越えるときに役に立った。

苦労人の方が人の気持ちを理解している。

苦労している人の方が人間関係は上手くいく。

 

(中略)

 

興味と関心で動いている人は、それほど弱点にこだわらない。

悩んでいる人の話を長々と聞いていても、

悩んでいる人には、「私はこうしたい」という意思がない。

 

(中略)

 

「乗り越し乗車の支払は、最後の駅ではしなければならない」

という言葉が、ネイティブ・アメリカンの言葉にあった。

ツケの支払いはいつかしなければならない。

今の悩みは今までの生き方のツケだと認識できれば、今の苦しみは半減する。

苦しみの意味が分かる。

そして「今までの生き方のツケ」を払うことで、疑似成長が本当の成長になる。

つまりツケを払っているときは、人生の土台を作っているときである。

ツケを払っているときというのは、苦しんでいるときである。

 

今の人間関係の困難は、過去の人間関係の未解決な問題が起こしたものである。

ベラン・ウルフがいうように悩みは昨日の出来事ではない。

 

(中略)

 

キケルゴールのいう〝善〟とは、閉じ込められた人間が、

自由の基盤に立って自己を再統合するため挑戦することを意味する。

 

この言葉の意味を私なりに訳せば、「善とは苦しむことである」となる。

自分が自分を閉じ込めてしまうことが現実逃避である。

How to develop yourself を怠った。

自己実現を怠った。

自我の確立を怠った。

カルト集団で集団自殺していった人たちは、自分で悩みを解決できない。

母なるものを持った母親を体験していないから、悩みを解決してもらおうとしている。

この人たちは、やるだけのことをやっていない。

だから満足して死んでいかれない。

自殺していった人たちの最後の本音は

「どうせ生きていてもしょうがないから死ぬのよ」である。

ありのままの自分を隠しているから、いつも怯えている。

 

(中略)

 

実は、現実から逃げることは、死ぬことに等しいのである。

 

自我価値の剥奪を怖れて現実から逃げた結果、最も恐ろしいことが起きた。

つまり自己の内なる力の喪失である。

社会的に成功しても、それはフランクルのいう「成功と絶望」の成功である。

成功しても、心は絶望している。

成功することではなく、心理的課題を解決することで人生に意味が生まれてくる。

もともと人生に意味があるのでもなければ、もともと人生は無意味なのでもない。

どう生きるかで人生は意味ある者にもなり、無意味なものにもなる。

 

(中略)

 

人に気にいられるために自分を裏切り続ける。

依存心が強いから人に気にいられることで、幸せになれるような気がする。

頑張って、相手に気に入られる。でも不安。

 

なぜ人は服従しようとするのか?

それは安全で、保護されるから。

服従していれば、私は一人でないから。

 

(中略)

 

インフルエンザにかかって高熱で苦しんでいる。

体が三九度の熱。何をしても苦しい。

苦しみの原因は、会社の上司でもなければ、自分を捨てた恋人でもなければ、

自分を裏切った友人でもなければ、給料の安さでもない。

今の苦しみの原因はインフルエンザである。

心の病も同じことである。

外側がどうなっても心が病でいれば生きるのは辛い。

 

(中略)

 

現実逃避のために酒を飲めば、《悪魔の水》となり、

楽しみのために酒を飲めば、《百薬の長》となる。

人生も同じである。人生にどう立ち向かうかで天国にもなれば、地獄にもなる。

この本は、「ここが天国と地獄の分かれ道ですよ」

ということを先哲から学ぼうとしたものである。

 

 

 

2019年2月24日(日)

 

【編集後記】

 

さあ、あなたは「天国」へ行きますか?

それとも、「地獄」へ??

 

やはり、先哲から学ぶことは多いですね。

加藤諦三先生の本はすごい。

 

それから私は今、寝る前に少しずつ「信長の原理」を読んでいます。

いやー、すっごく面白いですよ。超オススメです。

 

垣根涼介先生の「光秀の定理」が面白かったので、

「信長の原理」も読みたくて読みたくて、

文庫本になるのが待ち切れずに「単行本」を買ってしまいました。

重くて分厚い588ページ。

 

信長の組織論、リーダー論が、サクサク読めて学べます。

深いんだなー、これがまた!

さすが、直木賞候補作品。

 

ちょうど今、私もリーダー本を書いているところなので、

信長の「鬼的」なところは参考にしつつ…(笑)

 

戦国の世の武将にも、「ニ・六・二の法則」が当てはまるとは…。

興味深いですね。

今、3分の2まで読みましたので、読後にまた感想をシェアしましょう!

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

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【893号】人生を後悔することになる人・ならない人 パラダイムシフトの心理学

2019-02-11

 

今年に入ってから不定期配信となっておりまして、

毎週楽しみに待っていてくださる方々には、大変申し訳なく思っております。

 

ただそのおかげで、執筆の時間を確保できていますので、

ものすごい集中力で新作『リーダーの鬼100則』を書きまくり、

早くも原稿の「100分の75」まで仕上がりました。

 

あと残り、4分の1(4章分の1章)となり、

いよいよゴールが見えてきましたー!

 

シリーズ前作の『営業の鬼100則』を超えるクオリティであると、

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自画自賛しながら、書き進めております。

 

見開き2ページずつに1テーマを凝縮して書く「鬼パターン」に慣れてきたのか、

執筆のスピードが格段に早まってきているのを感じています。

 

実際は、その2ページを仕上げるためには、

先にその倍以上の4~6ページを思いつくまま乱雑に書き上げ、

そのあとに、文章を削って削って磨き上げるという作業をしています。

ですから、200ページの原稿のために、

実質500ページ分の文字数を執筆している計算になります。

 

限られたフレーム内(2P)に「フレーズを出し入れ」するのも、

なかなか大変なんですよ。まさに、「文章のパズル」です。

でもそのおかげで、類書にはない個性的な原稿になっていると自負しています。

 

構成で気をつけているのは、その限られた2ページの中に、

「辛口・毒舌・ブラックユーモア」でグサッとくる問題提起をして、

「リーダーあるある」的なユニークな比喩で事例を紹介し、

「強烈なインパクト」と納得感のある答えを必ず盛り込み、

「現実的にすぐ解決に向かえる」アクションプランも提示する、

そして、「余韻の残る名言タッチ」で結論を締めくくる

とまあ、こんなパターンが100通りです。

 

休日の間、ずっとパソコンと向い合っていると、

正直疲れますが、楽しいですね。

机上のスポーツとでも言いましょうか。

風呂上がりの「発泡酒」1本がめっちゃ旨いです!

(ビールは控えて「糖質ゼロ」にしています)

 

さあ、ラストスパートに全力を尽くします!

『リーダーの鬼100則』

どうか5月発売をお楽しみに!

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにして、

メインコンテンツに入ります。

 

 

本号も、お薦め書籍(695冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【傷つくことから逃げない】です。

 

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.695

『人生を後悔することになる人・ならない人』

 パラダイムシフトの心理学

「人に見せるための生き方」はおやめなさい

あなたは「目の前の現実」から逃げずに、

きちんとそれと向き合えますか?

不安、悩み、苦しみからあなたを解放する、

心のレッスンを展開します。

加藤諦三著

PHP研究所

 

 

 

その人の心が、さまざまな人生の問題を抱えているということは、

その人が生きている証である。

人生のさまざまな問題は不可避的なもので、

どんなに避けたいと願っても避けることは出来ない。

人生が楽しくないのは、それらの問題を解決する意志がないからである。

 

真の自我防衛とは、「コミュニケーション能力の育成」である。

社会的成功ではない。

そこを間違えて、劣等感から優越感を求める人がいる。

そうして成功を求める。

 

しかしどんなに成功しても真の安心感はない。

どんなに成功しても、それで自我防衛はできない。

 

失敗すれば劣等感に苦しむ。

人間は絶えず、自我価値の崩壊のリスクを背負っている。

しかし価値剥奪のリスクを怖れると、自我価値を防衛しようとして、

小さな世界に閉じこもるしかない。

そうなれば、どうしても人と親しくなれない。

 

(中略)

 

人生の問題は煎じ詰めれば、現実否認するか、

「現実の自分」を受け入れて自己実現するかである。

 

「現実の自分」は、今の自分が望んでいる自分ではない。

それを認めずに無理に頑張っても能率が下がるだけ。

頑張っても何も解決しないのだから。

 

「現実の自分」を受け入れれば、元気になる。

もっと意欲的になる。

努力する目標が見つかるからだ。

 

(中略)

 

よく「愛されるためにはどうしたらいいか?」という相談がある。

 

理屈は簡単なことである。

自分を愛してくれる人を自分の方から排除しなければいい。

それだけで人は愛される。

 

二人で食事をしている時、「その食べ方、おかしいよ」と注意してくれる人が、

あなたを愛している人である。

ふれあっているからそういえる。

 

「私は愛されない」と不満な人は、

そういってくれる人を自分の方から遠ざけている。

だから愛してくれる人が、そういう人の周囲にはいなくなっただけのことである。

 

(中略)

 

自分を理解すると幸せの扉が開く。

お腹が空いたときに冷蔵庫に首を突っ込めばいいものを、

タンスに首を突っ込むようなことをする人が多い。

ネクタイを食べてもお腹はふくれないのに、それで文句をいっている。

入れ歯なのに堅い煎餅を食べてしまうような生き方をして、

人生は辛いと歎いている人がいる。

 

人は、心理的にいえば安全第一で、傷つくことを避ける。

傷つくことから逃げる。

 

普通の人は安全第一で、成長欲求と退行欲求の葛藤で退行欲求を選択する。

別れた方が幸せになれる相手とも別れない。

ことに劣等感の強い人は、どうしたら傷つかないかということばかりを考えていて、

自己実現の心の姿勢がない。成長欲求を選択しない。

 

その結果、自分の能力を使う喜びの体験がない。

格好をつけてしまうことで息苦しくなる。

 

道を間違えたとき大人に聞けばよいものを、赤ん坊に聞く人がいる。

その方が恥ずかしくなくて聞きやすいからである。

 

人から拒絶されることを恐れて自己主張できない。

まさに勇気の欠如である。

拒絶されることを恐れながらも自己主張するのが勇気である。

その苦しみが成長と救済に通じることである。

 

(中略)

 

コロンブスは、安全に背を向けて西へ向かって船出した。

そしてアメリカを発見した。

 

もちろん無謀にではなく、計画を練りに練り、

自らの実力を磨いて、磨いての話である。

コロンブス自身が、「可能な限り全ての種類の勉強をした」と書いている。

「地理の勉強、歴史の勉強から哲学の勉強まで」。

私の注意を引いたのは、哲学の勉強をしたということである。

彼はインドに行きたいと思っていたのだから、

地理の勉強、歴史等の勉強をするということは常識で理解出来る。

だが、哲学となると話は別である。

 

コロンブスは哲学を学んだということから、彼は「人間いかに生きるべきか」

ということを考えていた人だったのではないかと私は推測している。

 

当時の船乗りは皆、東へ向けて船を走らせた、

しかし、コロンブスは「西へ行こう」といった。

 

彼が「西へ行こう」と決意したことには、

地理や歴史や航海記録の勉強に加えて、「私はこうして生きるのだ」

という彼の人生哲学があわわれているのではないかと私は思っている。

 

彼のこの「西へ行こう」という決意こそが、

人類の歴史上の大きな「パラダイムシフト」だった。

航海の常識をぬりかえ、それによって歴史が変わったことを、現在の私達は知っている。

 

(中略)

 

お漏らしをした子どもがいる。

おむつかぶれが出来ている。子どもは気持ちが悪い。

でも、お風呂に入れて、綺麗にして、おむつかぶれをなおしてあげようとする人は、

子どもにとってイヤな人である。

それをすると、しみて痛いから。

 

悩んでいる大人でいえば、成長を促す人は、嫌な人になる。

おむつかぶれを、放っておいて付き合ってくれる人がいる。

すると子どもにとって、その人は「いい人」になってしまう。

 

心理的にいえば、成長しないことは、その人にとって楽なことである。

だから解決策を考えない人は、「いい人」になる。

 

本当の意味で面倒を見ない人を、子どもは「いい人」と思う。

これは大人でも同じである。

 

心理的に病んでいる人は、自分の問題を解決してくれる人を嫌がる。

慰めを求めているのであって、解決を求めているのではないからである。

 

したがって心理的に病んでいる人の周りには、不誠実な人が集まる。

それに対して心理的に健康な人の周りには、成長を促す人が集まる。

それが良い人間関係というものである。

 

(中略)

 

その名言の一つに、次のようなものがあった。

 

深く情熱的に愛しなさい。傷つくこともあるかもしれないが、

それが人生を精一杯生きる唯一の術だから。

 

私は次のような解説を書いた。

 

やはり人生で大切なことは深く情熱的に愛することであろう。

今の若者は傷つくのが嫌だから人と深くかかわらないという。

しかし深くかかわらなければ恋愛はしょせん「愛されるゲーム」でしかなくなる。

だから何かあるとすぐに別れる。逆に嫌いでもしがみついている。

そして何よりも恋愛がステレオタイプになる。

そこで「愛している」という言葉が大切になったりするが、嘘がある。

 

退行欲求が満たされない人間にとって、安全とは、

人に認められ受け入れられることである。

人に嫌われないこと。人に軽蔑されないこと。拒絶されないことである。

 

安全とは、自分が今属している集団から追放されないこと、

人間関係で孤立しないことである。

人から評価され、愛されることである。

 

安全とは、保護されることであり、確実な人生を保証してもらうことである。

人はこれらが得られないことを恐れるがゆえに成長できないで、

幸せを願いつつ、地獄のような人生を送る。

 

逆に、これらが得られるとなれば、本来の自分自身を裏切ることも辞さない。

そして自分喪失しかねない。

時には魂を差し出しかねない。

 

 

 

2019年2月11日(月・祝)

 

【編集後記】

 

加藤諦三先生の著書は、20代前半の頃からもうかれこれ30年以上、

何十冊も読み続けて来ました。

 

それぞれテーマや切り口は違っても、 深層心理を繰り返し繰り返し学ぶうちに、

私の脳裏と心の底にすっかり擦り込まれてきました。

 

やはり、今までこうして人生の「苦しみ」を乗り越えてこられたのは、

加藤諦三先生の著書のおかげであると感謝しております。

 

その昔、新卒で入った会社の営業車の中でよく聞いていた「ラジオの人生相談」、

どうやら加藤諦三先生をパーソナリティとして、まだ続いているようなんです。

半世紀に渡る長寿番組って、ほかにありますかね? 凄いです。

 

ということで今回、加藤諦三先生の「人生を後悔することになる人・ならない人」、

あまりにも抜粋したい名文が多かったもので、

次号でも引き続きご紹介したいと思います。

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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