1月, 2018年

【858号】セブン-イレブン1号店繁盛する商い コンビニ激戦区で1日200万円を売り上げる「強さの秘密」

2018-01-28

 

半世紀振りの「大寒波」が襲来しています。

 

連日の氷点下、ものすごく寒い一週間でしたね。

皆さん、お元気でしょうか?

くれぐれもお体ご自愛下さいませ。

 

おかげさまで私早川は元気に暮らしております。

首都圏を襲った大雪の日は、運よく名古屋へ出張しておりまして、

交通網大混乱の波に巻き込まれることもありませんでしたが、

東京勤務の皆様方はパニックの中を帰宅されたようで、

大変お疲れさまでございました。

 

やはり大都会は雪に弱いですねぇ。

 

テレビニュースの大雪のインタビューで、

マイクを向けられたウラジオストクからの観光客が、

「ニッポンはあったかいね~!」

と笑顔で答えていたのには、思わずほっこりしました。

 

たしかにマイナス40℃の地域と比べたら

これくらいの日本の寒さなど、まだまだ温暖なほうなのでしょうね。

 

これからは私も、どれだけ極寒であったとしても、

ロシア、北欧、アラスカなどの人々の暮らしを思い起こしながら、

「あったかいね~!」と言って過ごすことにします。

 

 

 

以上、本日の前置きは短めに、ここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

(こちらも短めに…)

 

本号も、お薦め書籍(689冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【原理原則】。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.689

『セブン-イレブン1号店繁盛する商い』

コンビニ激戦区で1日200万円を売り上げる

セブン-イレブン1号店のオーナーが、いま明かす

「強さの秘密」!!

山本憲司著

PHP新書

 

 

 

四十三年前、セブン-イレブン一号店として私の店がオープンするとき、

イトーヨーカ堂社長だった伊藤雅俊さん(現・名誉会長)から、

きついお叱りを受けたことがある。

 

新しい仕事を始める前の不安と期待から、私の気分はかなり高揚していた。

いよいよ店を開けようというとき、伊藤社長が、

「じゃ原理原則でやりましょう」

とおっしゃった。

 

私は自分を励ます気持ちもあって、

「いや、私のやり方でやりますから大丈夫ですよ」

と答えた。

 

すると、えらい剣幕で、

「あなたのやり方などありはしない。

あるとしたら原理原則にのっとったやり方だけだ。

それが商売のやり方です。

自分流のやり方でしようなんて十年早い!」

と一喝されてしまった。

 

そのとき、まだ二四歳の若さだった私は、何を怒鳴られたのか分からなかった。

だが、いま考えてみると、たしかにそのとおりなのである。

 

四十年余り、がむしゃらに仕事をしてきて思うのは、

商いの現場では、天才でもない限り独創的なやり方などあり得ないということだ。

 

お客様をはじめ、先達に教えられたことをまずやってみて、

それがだめなら修正して、

〈うちにとってはこういうやり方が一番適しているのではないか〉と、

それを何回も繰り返していかなければ分からないのである。

 

(中略)

 

開業から四十三年、「商売の基本はお客様ありきで、利益は商売の結果である」

という言葉の意味がつくづく分かるようになった。

 

だが、店はお客様のためにあるという考えにいたるまでには、少し時間がかかった。

 

父から継いだ家業の酒屋の商習慣に矛盾を感じ、

コンビニエンスストアの将来に賭けた。

 

お客様と接するのが好きだったということもあるが、

家族のためにもう少し店の利益を上げ、

生活を安定させたいという気持ちのほうが強かった。

 

だから、コンビニを始めたとき、お客様からいろいろと注文や文句があると、

〈そうはいうけれど、こっちにだって都合というものがある〉

と心の中でつぶやいた。

 

振り返ってみると、改善できない理由が心に浮かぶときは、

なぜかお店がうまくいっていないことが多い。

 

伊藤名誉会長から、

「あなたは理屈っぽいね。理屈で世の中成り立っているわけではないんだ」

と諭されたのはそんなときである。

あとで知ったが、名誉会長の哲学にこういうのがある。

 

〈私が経営の基本に捉えた考え方があります。

それは「お客様は来てくださらないもの」

「お取引は売ってくださらないもの」

「銀行は貸してくださらないもの」と考えなさい、という教えです。

 

お客様はどの店で買い物をなさろうと自由です。

隣に住む人が来てくださらなくても、文句を言える筋合いではありません。

 

むしろ、来てくださらないものと思い決めるところから、出発しなくてはなりません。

お取引も銀行も、同じ理屈です。

 

だからこそ、信用を大事にしなければならないのです。

来てくださらなくて当たり前のお客様に来ていただくために、

お取引先に売っていただくため、銀行に貸していただくために、

精一杯の努力を日々傾けなくてはいけないのです。

 

信用の担保はお金やモノではありません。

人間としての誠実さ、真面目さ、真摯さがあって初めて、信用していただけるのです。〉

(伊藤雅俊『ひらがなで考える商い』(日経BP社)

 

 

2018年1月28日(日)

【編集後記】

著者は、父の死をきっかけに、19歳で家業の酒店を継ぐも将来の展望を持てず、

アメリカ生まれのコンビニ店へ商売替えを決意します。

そして、自らの熱い思いを本部への手紙に託した結果、

セブン-イレブンの国内1号店に選ばれます。

 

1974年5月、東京江東区に日本初のコンビニがオーブン。以来43年、

これは著者が同店を日本有数の繁盛店に育て上げるまでの奮闘努力の物語。

 

「リッチ・イン・クーラー」「ロックアイス」「プルトップ缶」などの提案から、

雨の日対策、ひと手間かけると売れる商品に至るまでのアイデアというものは、

ストイックなまでに情熱を傾けたからこそ生まれてきたのでしょう。

 

まさに、「やる気」の継続ですね!

 

 

では、また来週!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

 

最新刊

「やる気があふれて、止まらない。

――究極のモチベーションをあやつる36の習慣」

(きずな出版)↓

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866630140/kizunapub-22/

 

【書籍案内一覧】↓

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

【人気シリーズ】↓

http://tsuitel.in/books

E-mail:hayakawa@tsuitel.in

ご感想、配信停止はコチラ↑

******************************

【857号】幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵「本当の幸福」とは何か

2018-01-21

 

テニスの大坂なおみ選手が全豪オープンで快進撃を続けています。

ベスト16進出は、杉山愛さん以来18年振りの快挙なんだとか。

 

長身から躍動感たっぷりに打ち下ろすあのスーパー弾丸サーブが炸裂し続ければ、

これからまだまだ格上の選手を破って上位進出が狙えそうです。

優勝さえも現実味を帯びてきました。

 

昨年の全米オープンでは、敗れたゲーム中に「もう、嫌だ」と口に出すなど、

メンタル面の未熟さを露呈していましたが、

今大会では、「ゲームを楽しむ」「この機会を楽しみたい」といった、

エンジョイ発言が随所に目立つようになっています。

 

いったい彼女の精神面が成長した要因は何なのでしょうか。

 

それは、今季から「コーチ」を変えたこと。

セリーナ・ウィリアムズ(4大大会での優勝23回)の練習パートナーを務めていた、

ベージン氏とコーチ契約を結んだらしい。

 

大坂なおみ選手は、技術・体力も、これから伸び盛りの20歳。

「和製ウィリアムズ」として世界に君臨する日もそう遠くないかもしれません。

 

 

さて、私早川勝も、ただ今、試練のゲームを楽しんでおります。

 

歯の矯正をはじめて2か月余りが経とうとしていますが、

かなり歯並びが動いてきました。

「こんなにも動くものなのか」と、

思っていたよりも早い動きに驚いています。

 

あれからも矯正器具の「違和感」と「不快感」はあまり変わりませんが

(食事ではまともに物を噛めず、ろれつがうまく回らないことも…)、

ここへきて「楽しさ」が増してきました。

 

以前にもお伝えしたように、矯正をはじめた頃は、

「望むゴールへ向かってゼロコンマ数㎜ずつでも動いている」と想像するだけで

人生が変わっていく期待感にワクワクしたものでしたが、

今はこうして目に見えて実際に歯が動いていく〝幸せ〟を享受しているため、

まさに笑顔があふれて止まらない毎日を過ごしております。

 

一日で100回以上は鏡を見て「イーッ」としてしまうほどです。

 

ここ最近は、左右と前後の歯の矯正に加え、

歯を上下にも動かすために、強力な輪ゴムを上と下の歯に引っ掛けて、

毎日500回以上噛むようにと、歯科医(コーチ)より指示されています。

眠る時でもゴムは装着したままです。

 

そんな話を皆さんにすると、

「涙ぐましい努力ですね」と気の毒がってくださる方も多いのですが、

実はそうでもなくて、これがまた「楽しい」のですよ。

 

50年も悩み続けてきた「問題」が着々と解決に向かっていると思うと、

どんなに苛酷な修業にも耐えられるものなんですよね。

それはもう「希望」に満ち溢れた日々でございます。

 

やはり何事も、投げやりにあきらめたまま、問題を放置してはいけませんね。

「もう、こんな年だから…」は、関係ないことが分かりました。

 

歯の矯正で、私の人生観は変わりましたよ。

 

あなたも、ぜひ、お試しあれ。

 

 

 

以上、前置きはここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(685冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【幸福】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.685

『幸福の哲学』アドラー×古代ギリシアの智恵

「本当の幸福」とは何か

超ベストセラー『嫌われる勇気』の著者が、じっくり、深く、考えた。

岸見一郎著

講談社現代新書

 

 

 

成功することが、幸福に生きることを保証してくれるわけではない。

この場合の成功とは有名大学に進学し、一流企業に就職するというようなことだろうが、

そのような人は子どもの頃から、

まわりの大人に成功することが大切だと吹き込まれている。

家族や親戚に成功した人がいれば、そんな人になれといわれる。

かくて、何かに「なる」ことが大切なことだと思ってしまう。

 

今「ある」ところにいてはいけなくて、どこかに向かっていなければならない。

当然、後ろに退くことなどあってはならない。

三木清は、成功は進歩に関係するといっている(『人生論ノート』)。

かつての右肩上がりの経済成長率のグラフが連想されるところである。

 

三木は、成功は「過程」に関わるが、

それに対して、幸福には、本来、進歩というものはなく、

「幸福は存在に関わる」といっている。

何も達成していなくても、何も所有していなくても、成功しなくても、

人は幸福になることができるのだ。

 

より正確にいえば、成功しなくても幸福に「なる」のではない。

幸福で「ある」のである。

それが「幸福は存在に関わる」ということである。

 

(中略)

 

ある人との出会いがその後の人生を変えたという人がいる。

しかし、これとてその出会いがその人の人生を決めたというわけではない。

偶然、あるいは、幸運でしかなかった出会いを、その人にとって後になって

意味あるもの、必然のもの、運命的なものにするかしないかは自分次第である。

 

電車に乗り合わせた人との出会いは偶然のものであり、

その出会いが特別の意味ある出会いになることはないだろう。

もしもある出会いに何か特別の意味づけがされなければ、

出会ったことそのものも忘れられてしまうだろう。

 

高校生の時に初めて、「邂逅」という言葉を先生から教わった。

きっかけは偶然であっても、それを「縁」だと思えるような出会い、

また、出会いが偶然ではあっても、その出会いに意味を見出し、必然的な出会い、

会うべくして会ったと感じられるような出会いを邂逅という。

 

ただの出会いを邂逅にまで高めるためには、出会う側の準備が必要である。

 

啐啄同時という言葉がある。

鶏の卵が孵る時、雛が卵の中から殻を突いても、それだけでは殻は破れない。

雛が突くのと時を同じくして、母親が外から殻を噛み破らなければならない。

その呼吸がぴたりと合うことをいう。

 

ある出会いの偶然をきっかけとして、人と人との出会いが

邂逅にまで高められる可能性はあるだろう。

だがそのきっかけ自体は偶然にすぎず、たとえ出会いはあったとしても、

こちら側に準備ができていなければ、

その後の人生を変えうるような意味のある邂逅とはならない。

 

(中略)

 

さらに、幸福であると「思われる」ことには意味はなく、

実際に幸福で「ある」のでなければ意味がない。

実際に幸福で「ある」人は、他の人には幸福には見えないかもしれないとしても。

 

プラトンは『国家』の中で、ソクラテスに次のように語らせている。

「正しいことや美しいことの場合は、多くの人はそう思われることを選び、

たとえ実際にはそうでなくても、とにかくそう思われることを行い、

そう思われるものを所有し、人からそう思われさえすればよいとする人々が多いだろうが、

善いものの場合は、もはや誰一人、自分の所有するものが

ただそう思われているというだけでは満足できず、実際にそうであるものを求め、

たんなる思われは、この場合、誰もその価値を認めないのは明らかではないか」

 

幸福であると思われるだけでは何の意味もない。

実際に幸福でなければならない。

成功して富を得たとすれば、その富の額は測れるという意味では量的であるから、

その額によって富を所有する人が幸福に見えるかもしれない。

だが、富を所有していることが本当に幸福なのかといえば、決してそれは自明ではない。

 

(中略)

 

アドラーは、「あらゆる悩みは対人関係の悩みだ」といっている。

実際、人との関わりは摩擦をもたらさないわけにはいかない。

そのようなことを経験するくらいなら、

いっそ誰とも関わらないでおこうと考える人がいてもおかしくない。

 

しかし、生きる喜びや幸福もまた、対人関係の中でしか得られないのも本当である。

 

生きる喜びや幸福は対人関係の中でしか得ることができないのであれば、

対人関係の中に入るしかない。

しかし、傷つくこともあることを思えば、対人関係に入るのには勇気がいる。

この勇気のない人が、他者を敵と見なし、対人関係の中に入っていこうとしないのである。

 

逆にいえば、他者を仲間と思えれば、対人関係の中に入っていく勇気を持つことができる。

それでは、この勇気はどうすれば得ることができるのだろうか。

 

アドラーは次のようにいっている。

「私は自分に価値があると思う時にだけ、勇気が持てる」(Adler Speaks)

 

ここでいう「勇気」は対人関係の中に入っていく勇気である。

どうすれば自分に価値があると思えるかは後で考えるが、

生きる喜びや幸福は対人関係の中でしか得られない以上、

対人関係の中に入るためには他者を敵ではなく、仲間だと見なければならない。

 

(中略)

 

二人の関係が行き詰った場合、どちらかが一方的に悪いということはない。

 

車の保険の場合、止まっている車に他の車がぶつかったのであれば、

ぶつけた側に全面的に非があるという判断が下されるだろうが、

双方が走っていたのであれば、どちらにも過失があったとされることが多い。

 

そのように、対人関係も人間性や性格の問題ではなく、

関係の問題と見た方が問題の解決につながりやすい。

 

では、どのような努力をしなければならないかといえば、

コミュニケーションをよくする努力である。

愛する二人は愛し合ってさえいれば関係はうまくいき、

コミュニケーションも自動的によいものになると信じて疑わない。

だが、愛の感情があるからといってコミュニケーションがうまくいくというわけではない。

 

(中略)

 

愛の関係でも、二人の関係をよくする努力をしないで、

ただ人から愛されることを待っているだけでは、二人の愛は育まれない。

 

花を咲かせたいのであれば、水をやらなければならない。

花に水をやることが、花を育てる時の責任である。

 

ただ相手から愛されることを待っているだけでは愛は成立せず、

あるいは、傷つくことを恐れて対人関係の中に入っていなければ、

幸福になることはできない。

 

相思相愛の恋愛に憧れる人は多いが、恋愛は育んでいくものである。

 

相思相愛であればよい関係が築けるというのであれば

恋愛は、始まった途端に終わるだろう。

 

ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムは

「配慮」を愛の一つの要素としてあげている。

 

「もしある女性が花を好きだといっても、

彼女が花に水をやることを忘れるのを見てしまつたら、

私たちは花に対する彼女の『愛』を信じることはできないだろう。

愛とは、愛する者の生命と成長を積極的に気にかけることである。

この積極的な配慮のないところに愛はない」(『愛するということ』)

 

「愛の本質は、『何かのために働く』こと、

『何かを育てる』ことにある。

 

愛と労働とは分かちがたいものである。

人は、何かのために働いたらその何かを愛し、

また、愛するもののために働くのである」(前掲書)

 

フロムは、愛という名詞は愛するという、人の活動を抽象したものにすぎないのに、

元の人から切り離されてそれ自体で実体化されてしまったと指摘する。

 

活動や過程であれば、それを持つことはできない。ただ経験されるだけである。

愛の経験は不断に流れ、刻一刻と変化する。

一度、誰かを愛せば愛が成就するわけではない。

愛は不断に変化しているので、

ちょうど花に水をやるような努力をして愛を更新していく努力が必要とされるのだ。

 

フロムは、人間が生きている上での二つの基本的な存在様式である「持つ」ことと

「ある」ことを区別している(『生きるということ』)。

 

「はじめに」でも述べたが、母が脳梗塞で倒れ、長く意志がないまま病床にあった時、

私はこんなふうに動けなくなった時に、

お金や名誉を持っていても何の意味もないではないかと考えた。

 

フロムの「持つ」と「ある」の区別は、この問いに答える鍵になる。

「もしも私が私の持っているものであるとして、

そして私が持っているものがすべて失われたら、その時、私は何者なのか」(前掲書)

 

「しかし」とフロムはいう。

「ある」様式においては、持っているものを失う心配も不安もない。

なぜなら、私とは、持っているものではなく、「ある」ものだから、と。

 

「持つことは、何か使えば減るものに基づいているが、

あることは実践によって成長する」(前掲書)

 

幸福もまた「ある」。

一般に幸福を構成すると考えられている要件(お金、地位、名誉など)は、

持つものなので失われる。

だが、「ある」ものである幸福は失われることはない。

 

(中略)

 

他者が自分をどう見るかは、自分で決めることはできない。

他者に自分の価値を認められたいと思うのであれば、建設的な努力をするしかない。

そのような努力もしないで、他者から尊敬されたいと思うのは笑止である。

 

尊敬と愛は強制できない。

「私を愛しなさい」「私を尊敬しなさい」と強制したからといって、

誰にも尊敬されることはないし、愛されることもない。

 

尊敬される努力をしないで尊敬されたい、自分の価値を認められたいと思う人は、

他者の価値を貶めることでこの欲望を充たそうとする。

アドラーはこれを「価値低減傾向」といっている。

他者の価値を貶めることで、相対的に自分の価値を高めようとすることである。

 

部下を理不尽に叱りつける上司はこの例である。

そのような上司は、部下を「支戦場」、すなわち本筋ではないところで叱りつける。

部下のあれやこれやの失敗に対して叱るのではなく、

部下に対するいじめや嫌がらせである。

 

なぜ上司が部下を理不尽に叱りつけるかといえば、

仕事では自分が無能であることを知っているので、

そのことを部下に見抜かれないように、部下を叱りつけるのである。

 

部下が落ち込めば優越感が持てる。

勇敢な部下は上司に刃向かってくる。そのような部下を屈服させると、

いよいよ優越感を持てる。

 

部下を叱りつけることで感じる優越感は劣等感の裏返しである。

本当に有能な上司はこのような屈折した優越感を持とうと思わないし、

部下を理不尽に叱りつけることもない。

 

(中略)

 

何かが実現しさえすれば本当の人生が始まる、そう考えている限り、

今は仮の人生、準備期間でしかなくなる。

 

だが、今こそが本番で、リハーサルの時ではない。

 

そもそも、その何かが本当に実現するとは限らない。

中学受験を目指す小学生がいる。彼〔彼女〕らは成績がよく、一生懸命勉強しているが、

それでも、必ず合格するとは限らない。

それでは、合格しなかったら、受験勉強をしたことは無意味になるのだろうか。

あるいは、受験勉強をしていた時が無意味になるかといえば、そうではないだろう。

 

結果として不合格になったとしても、

受験勉強をした時に学んだことは必ず後になって役に立つはずなので、

決して無駄になるわけではないだろう。

 

今という時を後日のための準備期間と見なすことに加え、

ある一つの目標を達成するために他のすべてのことを犠牲にすることにも問題がある。

 

寝る時間を惜しんで勉強に打ち込むということが

人生のある時期にはあってもいいと思うが、

勉強以外の他のことは何もしないというのであれば、

そのような人生は、かなり不自然になるだろう。

 

子どもに親が、「あなたは本当は頭がいい子なのだから、

頑張りさえしたらいい成績が取れるのよ」というようなことをいえば、

それで子どもが勉強する気になるかといえば、むしろ勉強する気にはならないだろう。

 

なぜなら、親からそのようにいわれている子どもは

「勉強すれば」という可能性の中に生き、

実際に勉強してもいい結果が出せないという現実を受け入れられないからである。

 

今は職場の上司と折り合いが悪く、上司に認められないから出世できないが、

いつか本気を出せばいつでも出世できる、

きっとまわりの人を見返してやるというようなことを言う人の場合も同じである。

 

いつかではなく、今、本気を出すしかないはずだが、

そんな人は、本気を出しても出世できないという現実に直面したくないのである。

 

(中略)

 

実際に挫折することがなくても、何かをしようとした思い立った時、

思っていたよりも困難なことがわかることはあるだろう。

 

アドラーは困難について、次のようにいっている。

「困難は克服できない障害ではなく、

それに立ち向かい征服する課題である」(『個人心理学講義』)

 

初めから克服できない障害と見れば、困難を克服しようともしないかもしれない。

だが困難とはそれに立ち向かい征服する課題であると見れば、

最初からどうすることもできないと断念することもないだろう。

 

たとえ困難を克服できず、目指していたことを達成できないとしても、

克服のための努力をすることに意味がある。

 

アドラーは「誰でも成し遂げることができる」といっている(前掲書)。

これら対しては、遺伝のことなどを考えれば、

何でも成し遂げることなどできないという批判がされてきた。

 

しかし、アドラーは、才能や遺伝などを持ち出すことで、自分はできない

という思い込みが生涯にわたる固定概念になることに警鐘を鳴らしたのである。

そうなれば、どんなことでも課題から取り組まないことの理由にすることができるからだ。

 

アドラーは、古代ローマの詩人であるウェルギリウスの

「できると思うがゆえにできる」という言葉を引いている(『子どもの教育』)。

 

アドラーは人間の能力は無限だというようなことをいおうとして

ウェルギリウスを引いているのではない。

自分を過小評価することの危険を説いているのである。

 

自分を過小評価すると「もう追いつくことはできない」と信じてしまうことになる。

追いつくことはできないことを正当化するために

自分を過小評価するというのが本当である。

 

(中略)

 

苦しみや悲しみが人を打ちのめすほどのものであっても、

これからも生き続ける以上、いつまでも悲しんでばかりはいられない。

むしろ、現実を直視し、

その現実の中でどのように生きていけばいいのかを考えなければならない。

 

しかし、この苦しみはただ苦しいのではなく、

鳥が空を飛ぶために必要な空気抵抗にも喩えることができる。

 

鳥は真空の中では飛ぶことはできない。

あまりに抵抗が強ければ鳥は風に押し戻され飛ぶことはできないが、

抵抗があればこそ、飛ぶことができるのである。

 

この世の様々な出来事のすべてに意味があると見て、

苦しみを克服し、悲しみを癒そうとすることがある。

しかし、何の罪もない人がたまたまその場に居合わせたというだけで、

暴漢に殺されるとか、若くして病に倒れるというようなことには、

とても、何か意味があるとは思えない。

地震や津波の犠牲になることも同じである。

 

それらはあまりにも理不尽であり、

しかもその理不尽で悲惨な出来事を完全に防ぐこともできない。

もしも、起こる出来事に何か意味があるのであれば、

今のこの世界がそのままで肯定されることになってしまう。

 

しかし、実際のところは、この世界はさまざまな悪に満ちている。

理不尽な出来事に肯定的な意味づけをして、悪から目を逸らすのは欺瞞である。

 

にもかかわらず、そのようなつらい目にあっても、

苦しみや不幸を乗り越える力をたしかに人は持っている。

 

そのような力と勇気を得て、不条理を超えるところに、

人生の意味を見出すことができる。

 

かつて、私が病に倒れた時、病気になったことそれ自体には

何も意味を見出すことはできなかった。

しかし、そこから立ち直る過程で多くの人の助力を得、人の優しさに触れたことで、

それ以降の自分の生き方ははっきりと変わった。

 

(中略)

 

さて、ここまでの考察で、幸福とは何かという問いに対する答えは

次の方向にあることが見えてきた。

 

まず、幸福は幸運とは違うということ、

人は何かの出来事によって幸福になるのでも、不幸になるのでもないということ。

 

すでに人は今ここで幸福である。

 

このことは、ちょうど人の価値が生産性にではなく、生きていることにあり、

今のままの自分以外の何者かにならなくてもいいということに呼応している。

 

幸福を求めて旅だったのにどこにも幸福はなかった。

失意のうちに家に戻ってきたら、そこに初めから幸福があった。

 

遠くに、あるには人生の先に幸福を見出そうとしなくてもよかったのである。

 

 

 

2018年1月21日(日)

 

【編集後記】

 

メジャー球団からオファーを待つイチロー選手が、

いよいよ日本球界へ復帰するのではないかという報道が

にわかに現実味を帯びてきました。

 

となれば行く先は、古巣であるオリックス・バァファローズが濃厚

すでにもう44歳の超ベテランではありますが、まだまだ衰えていません。

日本でなら多くの出場機会に恵まれ、さらなる記録更新が期待できそうです。

本当に楽しみですね。

 

どちらにせよ、このまま引退だけはしてほしくありません。

カムバック!我らがイチロー選手!

 

 

では、また来週!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

 

最新刊

「やる気があふれて、止まらない。

――究極のモチベーションをあやつる36の習慣」

(きずな出版)↓

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866630140/kizunapub-22/

 

【書籍案内一覧】↓

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

【人気シリーズ】↓

http://tsuitel.in/books

E-mail:hayakawa@tsuitel.in

ご感想、配信停止はコチラ↑

******************************

【856号】ものの見方が変わる 座右の寓話 古今東西語り継がれる人生の教え77

2018-01-14

 

おととい、同居の父が86歳の誕生日を迎えました。

 

父は現在、これといって重い持病もなく、足腰も健康そのもの、

まだまだ頭脳明晰で、ダジャレの切れも当意即妙です。

 

百歳過ぎまで元気に健康長寿をまっとうしてほしいと、

その夜は家族揃って父のバースデーを祝ったのですが、

かわいい孫たちからプレゼントをもらって笑顔満面だったお爺ちゃんも、

三姉妹から贈られたそれぞれの「手紙」を読んで号泣

 

いや~、なんとも感動的な一夜となりました。

 

父曰く…、「長生きすると、いいことあるもんだ」

 

その同じセリフを、父は前週にも言っていました。

実は、もう一人の孫(私の姉の娘)が結婚相手を連れ

我が家へやってきたからです。

慶応大の同級生だった二人は、長すぎた春にピリオドを打ち、

十年の年月を経たこの大晦日、ついに入籍を果たしたのです。

 

ナイスガイな孫の婿との対面が叶い、

おじいちゃんもほっと一安心したようです。

 

姉夫婦も揃って(早川一族、総勢11人)開いたホームパーティーは、

勢い余って近所のカラオケボックスへとなだれ込みました。

 

皆それぞれの祝いのナンバーもついに佳境へと差し掛かると、

私と妻が「ダンシングヒーロー」を歌い、娘や姪っ子たちが「バブリーダンス」を踊る

という展開となり、それはそれは大いに盛り上がったのでした。

 

それにしても、ここ最近、

「ダンシングヒーロー」がオリコンカラオケランキング第1位になるほど、

バブリー系が再ブームらしいですね。

私はバブル真っ盛りの時代に社会人デビューした一人として、

なんだか、嬉しいような、懐かしいような気持ちになり、心が躍ります。

 

まさしく、あの頃のファッションはソバージュに肩パットでのあんないで立ち。

世の中はバブル景気に狂乱していました!

週末のタクシー乗り場は2時間待ちが普通でしたからね。

 

でも実際、「しもしも~」は流行ってなかったと思いますけど…(笑)

 

さてさて、あれから三十数年の時が流れました。

あの時代を想うと、今は堅実・質素な世の中になったものだなぁと感じます。

 

それでも、モチベーションだけは景気よく上げていきたい!

そんなあなたのために……、

 

いよいよ明日、1月15日(月)19時~20時、

「Schoo(スクー)」へ早川勝が登場します。

(オンライン動画で学べる国内最大の生放送コミュニケーションサービス)

 

『やる気があふれて止まらない9つの習慣

新刊「36の習慣」の中から9つのメッセージを厳選)

授業紹介ページはコチラ↓

https://schoo.jp/class/4748?admin=KGKjRS6ZSd0SVZ8OkV8HEg%3D%3D

 

どなたでも無料で登録ができますので、

明日15日(月)19時からの「無料生放送」をお見逃しなく!

 

皆さん、どうぞお楽しみに!

 

 

 

以上、前置きはここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(684冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【処世訓】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.684

ものの見方が変わる『座右の寓話』

仕事に人生に効く!古今東西語り継がれる人生の教え77

イソップ物語から中国古典まで

スピーチやブレゼン・ブログのネタに使える!

戸田智弘著

ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

№07

無知の知

 

あるとき、ソクラテスの友人であるカイレポンが

「ソクラテスに勝る知者はいない」という「神のお告げ」を持ち帰った。

これを聞いたソクラテスは神の真意をはかりかねた。

「いったい神は何を言おうとしているのか。何の謎かけをしようとしているのか。

私は知者ではないということは自分自身がいちばん分かっている」

そこで、ソクラテスは多くの人から知者だと言われている人々を

訪ねてまわることにした。

そうすれば、どれほど彼らが賢くて、自分に知恵がないかが

すぐに判明するだろうと考えた。

 

ところが、いざ知者と呼ばれる人たちと話してみると、

彼らは人間にとって一番大事なものが何であるかを分かっておらず、

しかも、自分が分かっていないことさえ分かっていないことに気がついた。

つまり、彼らは知らないのに知っていると思いこんでおり、

それに対して、ソクラテスは知らないという点では彼らと同じでも、

知らないということを自分で知っているという自覚の分だけ、

自分のほうが賢いと思ったのだ。

 

(中略)

 

№09

ナスルディンのカギ

 

ナスルディンという男が自宅前の土の上で這いつくばって探し物をしていた。

友人が来て「何を探しているんだ」と尋ねた。

「カギだよ」とナスルディンは答えた。

そこで友人も膝をついて一緒にカギを探しはじめた。

なかなか見つからないので、

友人は「どこでカギを失くしたかを正確に言ってみろ」と聞いた。

「家の中だよ」とナスルディンは答えた。

「それなら、なぜ外を探しているんだ」

「家の中よりも、ここのほうが明るくて探しやすいからさ」

 

(中略)

 

№35

西瓜泥棒

 

ある夏の夜、農家の婦人が幼き子を連れて我が家へ帰る際、

畑に熟した西瓜が坊主頭の並ぶがごとく連なっているのを見た。

月は澄み、まるで昼のようではあったが、人通りのない、夜中の田舎道のこと、

婦人はふと良からぬ心を起こした。

たくさんある西瓜の一つばかりを盗ったとしても分かりはしまい。

 

そう思った婦人は子を見張り番に立たせ、

畑の中に入って、一番大きな西瓜に手を伸ばそうとした。

しかし、何となく良心がとがめるような心持ちがして、止めておこうかとも思ったが、

誰に知れることもないからと再び手を伸ばそうとした。

念のためにと、見張り番をさせている子に声をかけて

「誰も見ていないか」と聞いたところ、

子どもは言った。

「お母さん、大丈夫だよ。

お月様の他は誰も見ていないよ」

 

(中略)

 

№37

キツネとクマ

 

一人の男が森の中を歩いていると、ケガをしているキツネを見つけた。

狩人たちに追いかけられ、必死で逃げているうちに、足の骨でも折ったのだろう。

木の下に倒れているキツネは飢えて死にかけていた。

するとそこにハイイログマが現れた。

クマは殺した動物を口にくわえて、引きずっていた。

クマはキツネには目もくれない様子だった。

餌食になった動物を食べて、その場を去るとき、

動物の死骸の一部をキツネのそばに残していった。

 

翌日、男はまた森の中を歩いた。

この日もクマはキツネのそばに餌を残していった。

そして、三日目も同じことが起きた。

男はこれまで見たことに思いをめぐらせた。

「もし神が傷ついた一匹のキツネのことを心にかけておられるなら、

私のこともお忘れにならないだろう。

このキツネのように神の愛を信頼し続けよう」

男は森の片隅にひざまずいて祈った。

「父なる神よ、何が起ころうと、あなたを信頼し続けることを、

この傷ついたキツネが教えてくれました。

私もあなたに心からおすがりします」

男はそこに身を横たえ、神が何かをしてくださるのを待つことにした。

一日が経過。何も起こらなかった。

男はお腹がすいてやりきれなくなった。

二日目が経過。何も起こらなかった。

そして三日目が経過。やはり何も起こらなかった。

男は腹を立てた。

「神よ、あなたはあのキツネを私より愛していらっしゃるのですか?

私があなたを信頼しているのに、あなたは私を省みてくださらない。

なぜ、私に食べ物をくださらないんですか?」

 

男は森を出て、町に戻った。

通りを歩いていると、お腹をすかせている貧しい子どもに会った。

これを見た男は、神をののしった。

「神よ、ひどいではありませんか?

なぜ、あなたはこのあわれな子どもに何もなさらないのですか?」

「私は何かをしたのだよ」

神の声が聞こえてきた。

「私はあなたを人間として創造した。

だが、私はあなたに失望している。

あなたはあのクマを見習うこともできたのに、

あのキツネのようであり続けようとしている」

 

(中略)

 

№49

コスタリカの漁師とアメリカ人旅行者

 

ここはコスタリカの小さな漁村である。

一人のアメリカ人旅行者が桟橋に係留してあるボートに近づいて行った。

ボートには大きなカジキマグロが数本入っていた。

旅行者は漁師に尋ねた。

「何時間くらい漁をしていたの」。

漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。

「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」

「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だ」

「じゃあ、余った時間は何をしているの」

「日が高くなるまでゆっくり寝ていて、それから漁に出る。

戻ってきたら子どもと遊んで、女房と一緒に昼寝して、

夜になったら友達とワインを飲んで、友達とギターを弾いているのさ。

旦那、することがいっぱいあって毎日、けっこう忙しいんだよ」

 

旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間としてアドバイスしよう。

いいかい、君はもっと長い時間、漁をするべきだ。

それで余った魚は売る。

お金が貯まったら大きな漁船を買う。

そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。

その儲けで漁船を二隻、三隻と増やしていくんだ。

やがて大漁船団ができる。

そうしたら仲介人に魚を売ることはやめだ。

自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。

その頃には君はこのちっぽけな漁村を出て、

コスタリカの首都サンホセに事務所を構える。

やがてロスアンゼルスやニューヨークにも進出できるだろう。

漁獲から加工、販売までを統合してオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

 

漁師は尋ねた。

「旦那、そうなるまでにどれくらいかかるんですか?」

「十五年から二十年くらいだな」

「で、それからどうなるんで?」

旅行者は笑って言った。

「うん、ここからが肝心なんだ。

時期が来たら上場する。そして、株を売る。

君は億万長者だ」

「なるほど。そうなると、どうなるんで?」

 

「そうしたら仕事から引退して、

海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、

日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんと昼寝して過ごして、

夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。

どうだい。すばらしいだろう」

 

 

 

2018年1月14日(日)

 

【編集後記】

 

どの寓話も「深い」ですね。

これらの教訓をどのように読み解くかは、あなた次第。

 

お役に立ちましたら幸いです。

 

 

では、また来週!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

 

最新刊

「やる気があふれて、止まらない。

――究極のモチベーションをあやつる36の習慣」

(きずな出版)↓

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866630140/kizunapub-22/

 

【書籍案内一覧】↓

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

【人気シリーズ】↓

http://tsuitel.in/books

E-mail:hayakawa@tsuitel.in

ご感想、配信停止はコチラ↑

******************************

【855号】「会話力」で相手を圧倒する 大人のカタカナ語大全 「語彙力がない」を解決する とっておきのコツ、教えます!

2018-01-07

 

謹んで新春のお喜びを申し上げます。

 

我が家の元旦は、妻と3人娘と揃って、雪ヶ谷八幡神社への初詣。

(おじいちゃんおばあちゃんの老夫婦は仲良く別コースにて参拝)

 

雪ヶ谷八幡神社は、450年前の昔より「雪ヶ谷の里」を守り続けている氏神様で、

自宅から徒歩10分の近所に鎮座しています。

昭和の大横綱「大鵬の出世石」でも有名な古寺です。

 

実は私、今年の願い事は、一切しませんでした。

願望や目標は、心の内に留め、

平和な日本で家族7人が健康に暮らせている御礼のみ、

その感謝・感謝の気持ちを込めて、手を合わせてきました。

 

その後、おみくじを引いてみると、ひかえめに 『小吉』でした。

(妻は「大吉」を引きましたが…)

ここのところ毎年ずっと連続で「大吉」を引き続けてまいりましたが、

(十数年の間、不思議なほどに「大吉」ばかりでした)

 

ただ今年は逆に『小吉』を引けたことで、

なんだか肩の力が抜けて、ささやかな幸せを実感しています。

(決して負け惜しみや強がりではなく…)

 

年越しの瞬間も、例年ならば、

娘たちと派手なカウントダウンで新年を迎え、

家族みんなとハイタッチで盛り上がるのが恒例だったのですが、

今年に限っては、ベッドにころがり一人で本を読んでいるうちに、

うたた寝をしてしまい、気がついたらとっくに年を越していました。

 

あっさりした自然体の年明け。

平穏な安堵感に包まれた、ほんわかした新年を迎えています。

 

かつてのギラギラした野心や貪欲さを追求するステージは卒業したのか、

これほど「レットイットビー」な新年を迎えるのは初めてのことです。

 

人は幸福に「なる」のではなく、幸福で「ある」のだと、

改めて気づかれた初春でございます。

 

とはいえ、4日から出勤し、仕事がはじまるとなれば、

http://tsuitel.in/books

やはり、⤴やる気があふれてまらない気持ちが抑え切れません。

 

生保業界初のハイブリット・チャネルへの歴史的な挑戦は、まだまだ続きます。

さらなる大躍進の年にしたいという決意の元、モチベーションは上がるばかりです。

 

一方で、本年も読者ファンの皆さまとのご縁をより一層深めていけますよう、

12作目、13作目と、休日のすべては「執筆」に捧げる年にしたいと思っております。

 

このメルマガ配信も、毎号・毎号…ロングメールにて大変恐縮ではございますが、

皆さまの人生がより豊かになる「名文の抜粋」と、

ひとり言のような「前置きメッセージ」をお届けしてまいります。

 

旧年中は一方ならぬお引き立てを賜りまして誠にありがとうございました。

 

本年も相変わらぬご支援「ご愛読」のほど宜しくお願い申し上げます。

 

 

さて、年末にお伝えした2018年初春のグッドニュースですが・・・、

皆さん、覚えてくれていますでしょうか?

 

えっ? いったいなんのことか? ですって?

 

えー、そうなんですかぁ。

はい、わかりました。

では、リマインドを!↓

 

来たる1月15日(月)19時~20時

ぜひとも皆さんには、その時間帯・・・、

スマホを手に取っていただくか、パソコン前に陣取ってほしいと思います。

(手帳にメモっておいてください)

 

なぜなら、このたび私早川を講師として、

オンライン動画学習サービス「Schoo(スクー)」より、

番組への出演オファーがあったからです。

 

「Schoo(スクー)」というのは、

オンライン動画で学べる国内最大の生放送コミュニケーションサービスで、

30万人以上の会員へ大人の学習コンテンツを提供しています。

 

実は、拙著「やる気があふれて、止まらない」を読んだ番組のディレクターさんが、

目から鱗が落ちるほどの感銘を受けてくださったようで(ご本人談)、

このたびの依頼となった次第です。

 

となれば当然、私が担当する授業のタイトルは、

『やる気があふれて止まらない 9つの習慣』となりまして、

新刊「36の習慣」の中から9つのメッセージを厳選し、お届けすることに!

 

もうすでに新刊を読破している予習済みの方も、

まだ読んでいないという「やる気初心者」の方も、

ライブ感覚でのトークを存分に楽しんでいただけるのではないでしょうか。

 

当日、渋谷のスタジオでは、共演の「美人アナウンサー」が、

生放送授業の進行をサポートしてくれるらしいので、

軽妙な掛け合いも楽しんでいただけるのではないかと思います。

 

皆さんからも、1時間の生放送授業中は、私へ質問のコメントをしたり、

他のユーザーと一緒に楽しく学ぶこともできるそうです。

 

早川勝の授業紹介ページは、コチラです↓

https://schoo.jp/class/4748?admin=KGKjRS6ZSd0SVZ8OkV8HEg%3D%3D

「やる気があふれて止まらない9つの習慣」

 

どなたでも、無料の会員登録をすれば、視聴できます。

メールアドレスまたはFacebookアカウント、Yahoo! IDを使用すれば、

登録は簡単、3分で済みます。

 

「受けたいボタン」を押すと、リマインドメールが届き、

忘れず受講することもできます。

 

生放送はすへて無料で視聴ができますが、当然ながら録画はできませんので、

別の日に見たい人や、繰り返し視聴したい場合は、

有料会員(月々980円または1980円)になる必要があります。

 

ぜひ、1月15日(月)19時からの「無料生放送」をお見逃しなく!

 

しばらくお会いしていない方には、

久しぶりに「生」の早川勝がご挨拶させていただけますね。

オンラインでの再会を楽しみにしております。

 

スクーでは、そのほかのラインナップとして、

たとえば今週は、次のような「授業」があります。

 

1月7日(日)  21:00 – 22:00

「働くと幸せ」を考える僕らの哲学座談会 -恋する・働く・AIと生きる-

https://schoo.jp/class/4570

 

1月8日(月)19:00 – 20:00

月曜から筋トレ -カラダひとつで効果確実、人生が変わるボディメイク術-

https://schoo.jp/class/4714

 

1月9日(火) 21:00 – 22:00

学習環境デザイン入門-創発と学習を”場”から仕掛ける技術

https://schoo.jp/class/4721

 

1月10日(水) 21:00 – 22:00

マインドマップの教科書 入門編 -脳の自然な働きを活かしたノート術-

https://schoo.jp/class/4637

 

1月11日(木) 21:00 – 22:00

ストレスレスな職場環境を作る実践的ケーススタディ

https://schoo.jp/class/4734

 

1月12日(金) 21:00 – 22:00

初対面の人とアガらずに話す実践テクニック

https://schoo.jp/class/4728

 

1月13日(土) 19:00 – 20:00

一流の学び方 -稼ぎに繋げる大人の勉強法-

https://schoo.jp/class/4726

 

▽今月の全授業がわかる時間割はこちら

https://schoo.jp/calendar?d=2018-01

 

ほかにもたくさんのためになる番組が目白押しですよ。

ぜひ、ご覧になってみてください。

 

実は有り難いことに、その数ある授業の中から、

1月15日放送の「やる気があふれて止まらない9つの習慣」を

▽ピックアップ授業に選出していただきました。

https://schoo.jp/class/4748

 

その月で人気が出そうな授業が5つだけ選ばれ、

サイトのTOPページやスクーのメールマガジンで

イチ押しコンテンツとしてPRしてくれるとのこと。

 

さてさて、いったいどんな番組になるのか、

ぶっつけ本番ですが、暴走しないように気をつけながら、

「究極のモチベーション」を発信していきたいと思います。

 

皆さん、どうぞお楽しみに!

 

 

 

以上、新年のご挨拶はここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(683冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【カタカナ語の威力】

です。

あなたはいくつの「カタカナ語」を知っているでしょうか?

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.683

「会話力」で相手を圧倒する

『大人のカタカナ語大全』 

「語彙力がない」を解決する とっておきのコツ、教えます!!

話題の達人倶楽部〔編〕

青春出版社

 

 

オルタナティブ

直訳は「代替」または「二者択一」だが、

もうひとつの新しいスタイルという意味で使われることが多い。

「オタルタナティブ投資」(従来とは違う金融商品への投資)や、

「オルタナティブ医療」(西洋医療に対する東洋医療など)のように、

他の言葉にくっつけて使うことが多い。

かつてブームになった「オルタナティブ・ロック」は音楽ジャンルのひとつで、

ここでは「従来とは異なる」というニュアンスが強調され、

「異質」や「型破り」な音楽を意味した。

アメリカでトランプ大統領が登場して以降は、「オルタナティブ・ファクト」

(代替的な事実=つまりはウソ)という言葉がよく聞かれるようになった。

 

(中略)

 

オーソライズ

「許可する」「正当と認可する」「公認」などの意味を持つ。

IT関連では、ソフトウェアやプログラムにアクセスする権限のことを指すこともある。

また、オフィスなどでは「部署のメンバーのオーソライズを得ているので問題ありません」

というように、「コンセンサス(合意)」と同義で使われることも。

ちなみに、「オーソライズド・ジェネリック」といえば、

新薬会社から正式に認められた「ジェネリック医薬品」(後発医薬品)のこと。

 

(中略)

 

リクープ

「開発コストをリクープする」などのように使われる。

「費用を回収する」「損失などを取り戻す」という意味の言葉。

ちなみに、投資した費用を回収して利益が出る損益分岐点のことを

「リクープライン」という。

 

オーセンティック

「本物である」「信頼できる」「正統派の」という意味の言葉。

たとえば、正統派のバーのことを「オーセンティックバー」というが、

ファッションでは正式な着こなしや正統派の装いのことを表す。

また、サッカーなどスポーツチームのユニフォームにおいては、

見た目のデザインだけでなく選手が実際に着ているのと同じ機能性や素材のものを

「オーセンティックユニフォーム」、

デザインは同じでもサポーター用に作られたものを「レプリカユニフォーム」と呼ぶ。

 

(中略)

 

オケージョン

特定の「場合」や「機会」を表す言葉。

日常のシチュエーションというよりはもう少し特別なものを意味し、

「冠婚葬祭」などもこれに当てはまる。

いわゆる「TPO」のOに当たる英単語で、マーケティング用語として使うときも

TPOを含めたニュアンスで「もう少しオケージョンを意識して」とか

「新たなオケージョンを設定して考えよう」というような用法になる。

 

(中略)

 

コンフリクト

主に「対立」の意味。軍事的な闘いから口論、

パソコン内のソフトウェアやファイル同士のトラブルまでをも含む、

さまざまな衝突の言い換えで使われる。

企業の中には、問題のタネになりがちなコンフリクトを組織の成長の機会にすべく、

あえて受け入れたうえで、問題解決に導く

「コンフリクト・マネジメント」という考え方を実践しているところもある。

 

(中略)

 

プロトタイプ

「原型」の意味。

「あの車はプロトタイプから別モノに仕上がったな」

のような「試作品」の言い換えでも使われる。

IT業界でもプロトタイプといえば、

動作などを確認するだけのソフトウェアの試作品を意味する。

 

(中略)

 

ブラフ

「はったり」「こけおどし」「虚勢」など、

実力以上のものがあるように空威張りをすること。

カードゲーム、特にポーカーで、自分の手は弱いのに

強いように見せかけることもブラフという。

「ブラフをかける」「ブラフをかます」などのように使われる。

 

(中略)

 

バーゲニング。パワー

バーゲニングは「交渉や駆け引き」のことで、

そこにパワーがつくと交渉力や対外交渉能力を表す。

外国との国益を守るために必須なのが、バーゲニング・パワーである。

「バーゲニング・パワーの強化が不可欠だ」というように使う。

 

 

(中略)

 

ハーモナイゼーション

「協調」「調和」「調整」などと訳せる。

お金に関する制度などに関して、「国家間のハーモナイゼーションが必要だ」

といった形で使用する。特にWTO(世界貿易機関)では、

税率の高いものほど引き下げ率を大きくする「関税引き下げ方式」を指して

ハーモナイゼーションと呼んでいる。

 

(中略)

 

オブジェクション

海外のドラマや映画ファンなら、裁判のシーンでよく出てくるワードなので

おなじみかもしれない。日本語では「異議」あるいは「異議を申し立てる」場合に使う。

その異議をひっくり返す対応という意味の「オブジェクション・ハンドリング」

という言葉もある。これは反論された場合に、自分の望む結論に導くこと。

 

(中略)

 

コンテンポラリー

「現代的な」「同時代の」「今風な」という意味の言葉。

芸術や音楽の分野でよく使われるほか、

ファッションの分野でも現代的な衣服について用いられる。

「コンテンポラリーアート」は、ごく最近の現在進行形の芸術に対して使われる言葉で、

近代・現代芸術を意味するモダンアートとは区別される。

 

(中略)

 

ギミック

「仕掛け」や「からくり」のこと。

広告の分野では、消費者に商品やサービスに興味を持たせて

購買欲求へとつなげていく仕掛けのことをギミックといい、

「ギミックをきかせた広告をつくる」などのようにいう。

また、テレビなどでの音楽や映像の特殊効果もこの語で表す。

 

ローンチ

直訳すると「立ち上げる」とか「打ち上げる」という意味で、

ビジネス用語では新しい製品やサービスの提供を開始すること。

「新規サービスをローンチしました」など、

IT業界では新しいWEBサイトやアプリを世に送り出すという意味にも使われる。

「リリース」と似ているが、

時系列でいえばリリース(発表)してからローンチ(送り出す)

という感覚で使われることが多い。

 

(中略)

 

コンテクスト

「文脈」や「背景」「前後関係」を意味する言葉。

「コンテクストを踏まえて検討するように」などのように使われる。

消費者の状況や行動といったコンテクストを把握して特定のニーズを見つけ出し、

それに対応した商品やサービスを提供することで

効率的なマーケティングを行う手法を「コンテクスト・マーケティング」という。

 

(中略)

 

モラトリアム

「猶予」のこと。英単語の意味としては「支払い猶予」の意味もあるが、

「大人になるまでのモラトリアムはもう終わった」のような使い方が多い。

年齢的には立派な大人なのに、社会人になるのが嫌で

精神的に成長できない人間を指して呼ぶ「モラトリアム人間」という言葉も流行した。

 

(中略)

 

ディテール

「細部」を意味する。

もともとは建築や芸術の分野で使われる言葉で、

「ディテールにいたるまでこだわっている」「このあたりのディテールがみごとだ」

というように使う。それが転じて、仕事などの細かい部分を指す場合もある。

 

(中略)

 

ステレオタイプ

個性や新鮮味のない、画一的でありふれた発想や言動のこと。

「紋切り型」という言葉に近い。

「それはあまりにもステレオタイプな見方ではないでしょうか」などと使う。

もともとは社会学の用語で、

同じ言動をする人が世の中に広がっていく現象を説明するときに使う。

 

(中略)

 

アイロニー

「皮肉」「あてこすり」のこと。反語的・逆説的なもの言いを指す。

「ちょっとしたアイロニーを含んだ言葉だね」などと使う。

もともとは、「無知なふりをして、知者を自任する相手を問答し、

その無知さを暴いてしまう」というソクラテスの問答法から生まれた言葉である。

 

(中略)

 

ロスト・ジェネレーション

朝日新聞が命名した、1970年代から80年代初頭生まれの世代のこと。

「ロスジェネ」と略される。この世代に多いフリーター、ニート、ひきこもり、

派遣労働者、就職難民たちを総称する言葉として用いられ、しだいに広がっていった。

1990年代半ばから2000年代初頭のバブル崩壊後の「失われた10年」に

社会人となった世代で、氷河期世代、難民世代、貧乏くじ世代とも呼ばれる。

 

(中略)

 

□ レコメンド

「推薦」「おすすめ」のことだが、「レコメン」や「レコメ」と略されることも多い。

買い物など迷っているときには、「今週のレコメンはこちら!」

などと書かれたチラシやポップがあると、つい背中を押されてしまう。

 

(中略)

 

アジテーション

人の気持ちをあおり立てて広く影響を及ぼし、行動へと導こうとすること。

「煽動」。「アジ」と略され、「アジる」などと動詞化して使ったり、

名詞形を変形させて「アジケートする」ということもある。

また、人々を煽動する者を「アジテーター」という。

似たような言葉に「プロパガンダ」があるが、こちらは政治的な意図をもって、

主義・主張を一方的に宣伝するという意味で使われる。

どちらもあまりいい意味では用いられない。

 

(中略)

 

アフォリズム

著名な人物が残した深みのある言葉や名言のなかでも、

特にものごとの事実やあるがままを鋭く、

簡潔な言葉で言い当てた語句や警句にあたるものをアフォリズムという。

どちらかというと辛口で刺激が強いものが多いが、

聞けば聞くほどそのよさが伝わってくる。

 

(中略)

 

□ メタファー

ものごとを他のものに例える表現方法。

その際に「~のようだ」などの直接的な表現を用いないのが特徴で、

そこから「隠喩」「暗喩」と訳されている。

作家の村上春樹氏の作品には、このメタファーの言い回しがよく見られる。

反意語は「シミリー」(直喩)。

 

(中略)

 

□ オーガナイザー

「まとめ役」の言い換えだが、

組織のトップや主催者、発起人という意味で使うこともある。

「オーガナイザーにはあの人が向いている」とか

「彼がオーガナイザー役を買って出てくれた」などといわれる。

また、「イベントオーガナイザー」「パーティーオーガナイザー」

(イベントやパーティーの人集めなどをする人)のように、

ここから派生した言葉も増えている。

 

(中略)

 

日本人には褒め言葉でも、

アメリカ人にはNGなワード

 

◇ ダンディ

男性の服装や振る舞いが洗練されて洒落た感じ、

年齢を重ねてにじみ出てくる粋な雰囲気というニュアンスも加味される。

ところが英語では、服装や見た目ばかりを気にして仕事もろくにできない奴、

という意味になる。

アメリカ人に言われるか、日本人に言われるかで意味はまったく違う。

 

◇ ナイーブ

ナイーブな人と言ったら、日本では「純粋で素朴で、繊細な人」を指す。

ところが英語圏では「世間知らず」「単純」「未経験の甘ちゃん」という

マイナスの言葉になってしまう。

アメリカ人に向かってI’m naïve.などと言うと、

「私は世間知らずの甘ちゃんです」と言っていることになる。

 

(中略)

 

グリーフワーク

大切な人を亡くし、深い悲しみに陥った心が立ち直っていく「癒しのプロセス」のこと。

亡くなったことを受け入れて現実に適応していけるよう、

心理的な技法や精神科医などの専門知識を用いて行われることもある。

また、このような精神的な立ち直りをそばで支援することを「グリーフケア」という。

 

(中略)

 

ソーシャルキャピタル

直訳すると「社会資本」だが、

道路や橋、ライフラインといった社会インフラのことではない。

地域や社会における人と人との結びつきを表す概念のことで、

「社会関係資本」と訳される。

他者との交流や信頼といったソーシャルキャピタルが豊かなほど、

その地域の治安や経済、人々の健康、幸福感などにいい影響があるとされる。

 

(中略)

 

マイルドヤンキー

〝マイルドになったヤンキー〟という意味の造語で、

なじみのある地元から出ようとはせず、

同年代の友人や家族との仲間意識を基礎とした生活を営む現代の若者を指す言葉。

地元に根ざし、その行動エリアは半径5キロメートル以内ともいわれる。

マーケティングアナリストの原田曜平氏が自著で提唱し、

2014年の新語・流行語大賞にもノミネートされ話題になった。

 

(中略)

 

トレード・オフ

一方を追求すると他方が犠牲になる、

というような両立することが難しい経済的関係のこと。

たとえば、ある商品を販売する際に、高い品質を保ちながら価格を抑えることは難しい。

この場合、「高品質」と「低価格」は相反するトレード・オフの関係にあるといえる。

英語のtradeとは、「取り引き」などを指す言葉で、

取り引きがオフ、つまりは成立しないという意味になる。

 

(中略)

 

コンサバティブ

「保守的な」「伝統的な」「保守派」を表す言葉。

ファッション業界では、流行やトレンドに左右されない基本ファッションのことを指し、

「コンサバ」と略される。いわゆる「コンサバ系ファッション」は、

奇抜なスタイルを求めず、上品で落ち着いた色やデザインの装いが中心となっている。

 

(中略)

 

ノーマライゼーション

「正常化」を意味する言葉で、「ノーマリゼーション」ともいわれる。

高齢の人も若者も、障害を持つ人もそうでない人も、一緒に助け合いながら

通常(ノーマル)の社会生活を営んでいくべきであるという考え方のこと。

1960年頃に北欧で生まれた概念。

誰もが不自由なく暮らせるように社会のバリア(障壁)を取り除く

「バリアフリー」もその一環である。

 

(中略)

 

正しく濁る? 濁らない?

〝発音には要注意〟な言葉

 

×エキシビョン→〇エキシビョン

「模範演技」「展覧会」「公開」「展示」という意味があるエキシビションは、

日本語的な発音からか、エキシビジョン、エクシビジョンなどと間違われることが多い。

フィギュア・スケートなどは「エキシビション」、

テニスなど試合形式のものは「エキシビション・マッチ(ゲーム)」という。

ただし、「エキシビショニスト」というと、

「露出症の人」という意味になるのでご注意を。

 

(中略)

 

×ギス→〇ギ

ギブスという言い方があまりにも普及していて、

Googleで検索すると、ギプスは約126万件、ギブスは約148万件と多い。

正しくはギプス。

「石膏」を意味するドイツ語のGipsが語源である。

 

(中略)

 

シュリンク

市場の縮小などに対して用いられ、

「今後は市場のシュリンクが懸念される」などのように使われる。

「縮むこと」「縮小していくこと」を表す言葉で、

IT業界ではICチップのサイズの縮小化を指す。

また、物流業界では、商品をプラスチックフィルムなどで包んで汚れなどから保護する

密封包装のことを「シュリンク包装」という。

 

(中略)

 

シンギュラリティ

「特異点」を意味する。主にTechnological Singularityのことで、

日本語では「技術的特異点」と訳される。

これは、アメリカの発明家で人工知能研究の世界的権威である

レイ・カーツワイルらが示した概念で、

人工知能(AI)が人間の能力を超える時点や、

そのことで世界にもたらされる変化のことを表す。

 

(中略)

 

アニュアル

「毎年の」「例年の」「年に1回の」といった、通例のものごとを指す場合に用いられる。

アニュアルを用いた言葉としては「アニュアル・レポート」があるが、

これは企業が株主などへ流す年次報告のことを表す。

「アニュアルな出版物」といえば、年1回発行されているということ。

 

(中略)

 

アサインメント

「割り当てられた仕事」や「任務」「課題」のこと。

難しい仕事は「タフ・アサインメント」という。

また、動詞形の「アサイン」は仕事を割り当てる、人材を任命するといった意味になり、

「新しいプロジェクトにアサインした」などのように使う。

 

(中略)

 

シノプシス

「要約」「概要」「まとめ」などを表す。

映画や文学作品のあらすじもシノプシス。

「プロット」も同じ意味で使われる。

「サマリー」「アウトライン」「ダイジェスト」「レジュメ」

……などは要約という意味で、これらも類義語である。

 

(中略)

 

ドッグイヤー

ドッグとはいえ犬のことを意味する言葉ではなく、

IT関連用語。コンピュータやインターネットなど、

情報通信技術の進歩が速いことを指している。

犬は人間の7倍のスピードで歳をとるといわれ、

その犬にとっての1年(year)が過ぎる速さを情報化社会の変化の速さにたとえた。

ちなみに、発音も表記もそっくりで、まぎらわしいのが「ドッグイア」(dog-ear)で、

こちらは、本や雑誌の角を折り曲げて印をすること。

その見た目が、犬の耳に似ていることからついた呼び名。

 

(中略)

 

コンシャス

意識している、自覚しているといった意味の言葉。

かつて一世を風靡した「ボディコン」は、「ボディ・コンシャス」の略。

ボディラインを意識した服ということである。

ほかに、「タイム・コンシャス」や「ライフ・コンシャス」などの言葉があるが、

それぞれのジャンルに対して意識の高い人のことを指す。

「アース・コンシャス」は地球を意識した人、つまり環境を大事にする人のこと。

 

(中略)

 

ゴールドカラー

「ホワイトカラー」(主に事務職に従事する人)や

「ブルーカラー」(業務内容が主に肉体労働である人)の類語で、

アメリカの経営学者ロバート・E・ケリーによる造語。

コンサルタントや経営者的な能力・知識を持ち、会社の規則に縛られず、

独自の見解やライフスタイルで活動する新しい種類のサラリーマン層を指す。

 

(中略)

 

トゥイナー

つつましくバランスを保ち、安定した生活をする人、ほどほどの生活や生き方をする人、

また中流階級的な安定志向の人。中間を意味するbetweenからの造語である。

米国で1980年代に台頭した都市生活をしながら富と権力を求める若手エリート

「ヤッピー」に対して、それ以降に現れた生活スタイル。

 

(中略)

 

アクチュアリー

生損保、銀行などにおいて保険料や契約者の配当の算出を担当する経理の専門家のこと。

映画「ラブアクチュアリー」は綴りの違うActually(実際に)。

「愛の保険料算出家」ではなく、「実際、愛は…」といった意味。

 

アントンプルヌール

フランス語で起業家。「アントレプレナー」ともいう。アメリカで使われるうちに、

リスクにひるまずに起業するという意味合いが加味されていった。

つまり、ベンチャー企業家のこと。

ベンチャーという言葉より、革新的で先進的な起業家を連想させる。

 

(中略)

 

ゼロトレランス

寛容さがないこと。小さな違反でも見逃さずに厳しく取り締まって、

社会的なルールを守らせようとすること。

tolerance(寛容さ)がないことを表し、

アメリカで教育や治安維持に用いられる考え方。

 

(中略)

 

タックス・ヘイブン

「税金避難地」と訳される。

企業を誘致するために課税されなかったり、税率が低い国や地域のことをいう。

たとえば、モナコ公国はタックス・ヘイブンの地として知られている。

たしかに企業にとっては税制で優遇される天国のような場所だが、

ここで使われる「ヘイブン」はhavenで「避難場所」のこと。

Heaven(天国・楽園)ではないので、間違えないようにしたい。

発音もヘブンではなくヘイブン。

 

(中略)

 

日本語と英語では意味がガラリと変わる「人物」ワード

 

◇ フェミニスト

女性に優しい男性。

日本では、男性への褒め言葉として「彼はフェミニストだから」などと使う。

英語では、女権獲得・女権拡張・男女同権を目指すフェミニズムを主張する人のことで、

女性が多い。

日本でフェミニストといわれる男性が、

女性のためにドアを開けたり、荷物を持ったりという行動は、

英語圏のフェミニストからは非難されかねない。

 

(中略)

 

日本語と英語では意味がガラリと変わる「状況」ワード

 

◇ フリー

「自由」「無料」の意味。

日本語で彼女(彼氏)がいないことをフリーというが、

I’m free.と言ったら、「私はただです」と思われてしまうことも。

ちなみにフリーサイズ、リンクフリー、フリートーク、フリーライターは和製英語。

 

(中略)

 

日本語と英語では意味がガラリと変わる「外見」ワード

 

◇ スマート

日本では「細い」「スタイルがいい」という意味に使われる。

あくまでも容姿を表現する言葉であり、内面とは関係ない。

ところが英語の場合は、「頭がいい」「頭が切れる」という意味が中心で、

身なりがきちんとしたという意味があるにはあるが、日本語とは使われ方がかなり異なる。

つまり、たとえば体型が太っている人でも「彼はスマートだ」という場合がありうるのだ。

 

◇ ゴージャス

「豪華な」「きらびやかな」「リッチな」という意味で使われる。

英語には、「素敵な」「格好いい」という意味があり、

日本語のゴージャスとはニュアンスが異なる。

日本語のゴージャスは、お金がかかったきらびやかさをいうが、

英語のゴージャスは魅力的だがお金は絶対条件ではない。

 

(中略)

 

セレンディピティ

思いがけないものを見つけたり、運を引き寄せる能力のこと。

『Three Princes of Serendip』(セレンディップの第3の王子)

というおとぎ話の主人公になぞらえている。

ニュートンの万有引力など、数々の歴史的な発見にも

セレンディピティが大きく影響している。

2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹博士も

セレンディピティについて大いに語っている。

 

(中略)

 

ステップウェディング

子連れ結婚式のこと。

年々離婚率が高くなっている日本でも、ステップウェディングは増えつつある。

子連れの男女は再婚などで家族になると、「ステップファミリー」となり、

子供と血のつながらない父親を「ステップファーザー」、

母親を「ステップマザー」という。ステップマザーは略して「ステマム」ともいう。

 

(中略)

 

アペタイザー

「食前酒」や「前菜」のこと。

食事を始める前に、食欲を増進させるために軽く口にするものの総称。

そのうち、食前酒は「アペリティフ」、

前菜のみを指す場合は「オードブル」というと間違いない。

 

(中略)

 

ターミナルケア

「終末期医療」のこと。

余命数ヶ月など末期の宣告を受けた患者の肉体的・精神的苦痛を和らげながら

心静かに残りの人生を過ごせるよう、積極的な延命治療を行わず、

患者とその家族のサポートに徹する。

「在宅でのターミナルケアを受ける」のように使われる。

関連して「バリアティブケア」という言葉もあるが、こちらは「緩和治療」のこと。

痛みを取り除くことを最優先する治療を行う。

 

(中略)

 

ブロークンウィンドーセオリー

窓が1枚割れただけのビルでも、放置しておけば防犯に配慮していないと思われて、

いつのまにかビル全体の窓が割られていく―――というように、

どんなことでも些細な糸口から大きな損失が始まるという理論。

つまり、小さなうちにきちんと修正しなければならないという考え方。

日本語では「割れ窓理論」と訳される。

「小さな落書きをひとつ放置しただけなのに、

ブロークンウィンドーセオリーで街全体の治安が悪化した」のように使う。

 

 

2018年1月7日(日)

【編集後記】

 いかがでしたか?

 

年明け早々、ロングメールになってしまいましたが、

意外と、知っていたつもりでも、間違って使っていたり、

なかにはあなたが知らないカタカナ語もあったのではないでしょうか。

 

これらのカタカナ語を使いこなせれば、

デキるビジネスパーソンとして一目置かれること間違いなし。

 

たとえば、

「オーセンティックでオルタナティブなリクーププランがオーソライズされたので、

もう少しオケージョンをコンシャスしブラフをかまして

コンフリクトやシュリンクしないようバーゲニング・パワーをブラッシュアップし、

ギミックやアジテーションをケアしながらローンチしよう。

ハーモナイゼーションやオブジェクション・ハンドリングもキャッチアップ。

コンテンポラリーなコンテクストも考えシノプシスにまとめたらアサインだ。

ゴッドはディテールに宿る!」

 

なんて。

カタカナばかりで、無茶苦茶になくならないよう、

くれぐれも気をつけて。

 

 

では、また来週!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

 

最新刊

「やる気があふれて、止まらない。

――究極のモチベーションをあやつる36の習慣」

(きずな出版)↓

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866630140/kizunapub-22/

 

【書籍案内一覧】↓

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

【人気シリーズ】↓

http://tsuitel.in/books

E-mail:hayakawa@tsuitel.in

ご感想、配信停止はコチラ↑

******************************

Copyright(c) 2010 HAYAKAWA, Masaru All Rights Reserved.