12月, 2017年

【854号】戦争と平和 『永遠の0』の著者が放つ圧倒的説得力の反戦論!

2017-12-24

 

本日の配信を持ちまして、2017年のラストメッセージとなります。

 

早いもので、あと一週間で今年も終わろうとしていますが、

最後に一つ、年明け早々のグッドニュースをお伝えしておきますね。

 

来たる1月15日(月)19時~20時

ぜひとも皆さんには、その時間帯・・・、

スマホを手に取っていただくか、パソコン前に陣取ってほしいと思います。

(手帳にメモっておいてください)

 

なぜなら、このたび私早川に講師として、

オンライン動画学習サービス「Schoo(スクー)」より、

番組への出演オファーがあったからです。

 

「Schoo(スクー)」というのは、

オンライン動画で学べる国内最大の生放送コミュニケーションサービスで、

30万人以上の会員へ大人の学習コンテンツを提供しています。

 

実は、拙著「やる気があふれて、止まらない」を読んだ番組のディレクターさんが、

目から鱗が落ちるほどの感銘を受けてくださったようで(ご本人談)、

このたびの依頼となった次第です。

 

となれば当然、私が担当する授業のタイトルは、

『やる気があふれて止まらない 9つの習慣』となりまして、

新刊「36の習慣」の中から9つのメッセージを厳選し、お届けすることに!

 

もうすでに新刊を読破している予習済みの方も、

まだ読んでいないという「やる気初心者」の方も、

ライブ感覚でのトークを存分に楽しんでいただけるのではないでしょうか。

 

当日、渋谷のスタジオでは、共演の「美人アナウンサー」が、

生放送授業の進行をサポートしてくれるらしいので、

軽妙な掛け合いも楽しんでいただけるのではないかと思います。

 

皆さんからも、1時間の生放送授業中は、私へ質問のコメントをしたり、

他のユーザーと一緒に楽しく学ぶこともできるそうです。

 

早川勝の授業紹介ページは、コチラです↓

https://schoo.jp/class/4748?admin=KGKjRS6ZSd0SVZ8OkV8HEg%3D%3D

「やる気があふれて止まらない9つの習慣」

 

どなたでも、無料の会員登録をすれば、視聴できます

メールアドレスまたはFacebookアカウント、Yahoo! IDを使用すれば、

登録は簡単、3分で済みます。

 

「受けたいボタン」を押すと、リマインドメールが届き、

忘れず受講することもできます。

 

生放送はすへて無料で視聴ができますが、当然ながら録画はできませんので、

別の日に見たい人や、繰り返し視聴したい場合は、

有料会員(月々980円または1980円)になる必要があります。

 

ぜひ、1月15日(月)19時からの「生放送」をお見逃しなく!

(年明けにも、直前のメルマガ等でリマインドいたしますが…)

 

しばらくお会いしていない方には、

久しぶりに「生」の早川勝がご挨拶させていただけますね。

オンラインでの再会を楽しみにしております。

 

スクーでは、そのほかにも、たとえば次のような授業があります。

 

12月25日(月) 21:00 – 22:00

▼「1分でも早く帰りたい人のための時短仕事術 #5 PowerPoint編」

https://schoo.jp/class/4479

 

12月26日(火) 19:00~20:00

▼「マジ文章書けないんだけど -朝日新聞ベテラン校閲記者が毎月教える一生モノの文章術-」

https://schoo.jp/class/4469

 

12月27日(水) 21:00 – 22:00

「ミニマインドマップ -ランダムで自由な連想から発想を拡げる方法を学ぶ-」

https://schoo.jp/class/4637

 

12月28日(木) 21:00 – 22:00

「いま、ビジネスパーソンが見るべき映画 -ホロコーストを描いた作品から学ぶ-」

https://schoo.jp/class/4569

 

12月29日(金) 19:00 – 20:00

「Touch Designerが創り出すクリエティブの未来」

https://schoo.jp/class/4755

 

12月30日 20:00-21:00

スクー大忘年会 -受講生代表と共に今年の学びを振り返る-

https://schoo.jp/class/4669?ref=nlna

 

▽今週の全授業がわかる時間割はこちら

https://schoo.jp/calendar?ref=nlna

 

ほかにもたくさんのためになる番組が目白押しですよ。

ぜひ、ご覧になってみてください。

 

実は有り難いことに、その数ある授業の中から、

1月15日放送の「やる気があふれて止まらない9つの習慣」を

ピックアップ授業に選出していただきました。

https://schoo.jp/class/4748

 

その月で人気が出そうな授業が5つだけ選ばれ、

サイトのTOPページやスクーのメールマガジンで

イチ押しコンテンツとしてPRしてくれるとのこと。

 

さてさて、いったいどんな番組になるのか、

ぶっつけ本番ですが、暴走しないように気をつけながら、

「究極のモチベーション」を発信していきたいと思います。

 

皆さん、どうぞお楽しみに!

 

 

今年を振り返ってみると、このような機会にも恵まれて、

かつてないほどの最高の一年でしたね。

それもこれもすべては皆様のご支援のおかげでございます。

 

そして、何よりも素晴らしい仲間たちに恵まれ、

こうして家族共に健康で、平穏な年の瀬を迎えていることに、

感謝の気持ちで胸がいっぱいです。

 

昨年、ゼロからスタートした業界初の直販チャネルは、

200名近い組織に成長しました。

「生保業界の変革」という歴史的取り組みでありながら、

計画以上の高い生産性を維持しています。

 

そして、ライフワークである執筆活動においても、

11作目(海外翻訳版も含めると12作目)を出版することができました。

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

 

Wikipediaにて〝ライフワーク”の意味を調べてみると、

次のように説明されていました。

作家の本田健は、「ライフワークとは、

自分のなかにある《幸せの源泉》から湧き出る情熱を使って自分らしさを表現し、

まわりと分かち合う生き方」と定義している。

 

「幸せの源泉」とは、そこにつながるだけで、本人が幸せになるようなこと。

その人らしい本質で、静かなワクワクを感じ、つきることのない情熱がある場所である。

 

また、作家の外山滋比古は、「ライフワークとは、

それまでバラバラになっていた断片につながりを与えて、

ある有機的統一にもたらしてゆくひとつの奇跡、

個人の奇跡を行うことにほかならない」と述べている。

 

その人にしかできない、一生をかけてする仕事や事業、

それがライフワークである。

(以上、Wikipediaより引用)

 

まさに私にとっても、「生保ビジネス」と「執筆」という二刀流は、

〝ライフワーク〟なのだなぁとつくづく感じ入る〝奇跡の一年〝でした。

 

皆さんの応援のおかげであると心から感謝しております。

本当にありがとうございました。

 

来年もワクワク感があふれて止まりません。

引き続き平成三十年も、皆様のお役に立てるメッセージを発信してまいる所存です。

より一層のご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

来年も皆様のご健勝とご多幸をお祈りしております。

やる気があふれて止まらない よい年をお迎えください。

http://tsuitel.in/books

 

 

 

以上、年末のご挨拶はここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(682冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【平和】

です。

 

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.682

『戦争と平和』 

『永遠の0』の著者が放つ圧倒的説得力の反戦論!

日本人は戦争に向いていない民族であった

百田尚樹著

新潮新書

 

 

米軍に奪われたガダルカナル島の飛行場を何としても奪還しようと考えた日本軍は、

ラバウル航空隊を毎日にようにガダルカナル島に向けて出撃させました。

その主力は一式陸上攻撃機(一式陸攻)という爆撃機で、ゼロ戦はその護衛です。

 

ところがこの攻撃は搭乗員たちに恐ろしい負担を強いるものでした。

というのはラバウルからガダルカナルまでの距離は約一〇〇〇キロもあったからです。

一式陸攻もゼロ戦も長大な航続距離を誇る飛行機でしたが、

それでも往復二〇〇〇キロはギリギリです。

 

片道三時間以上、往復七時間近く飛行機に乗り続けるわけですから、

この過酷さは想像もできません。

ゼロ戦の搭乗員たちは民間航空のパイロットとして操縦しているのではありません。

狭い操縦席で大変なG(重力)に耐えながら、極限の緊張状態で操縦するのです。

これがどれだけ大変なことか、自動車を運転する方ならばよくおわかりでしょう。

現在の快適な自動車であっても、六時間休憩なしで運転し続けるのは大変です。

ましてやいつ敵に攻撃されるかという緊張感を保ち続けなくてはならないのです。

 

いかに世界最高峰のパイロットといえども人間ですから、

こんなことを連日やらされたら、体がもつはずがありません。

しかもゼロ戦の場合は、ガダルカナル上空において敵戦闘機との空中戦があります。

しかし空中戦ができる時間はわずか数分です。

空中戦は大量に燃料を消費するので、

一〇分以上続けると、帰りの燃料がなくなるのです。

 

ラバウルが「搭乗員の墓場」と呼ばれた時代、

そこで生き残った本田稔さんというゼロ戦パイロットの方に、

ある時、お話を伺ったことがあります。

撃墜王でもあった本田さんはこんなことを仰っていました。

 

「おそらく撃墜された搭乗員よりも、

燃料切れで墜落した搭乗員や、

途中の洋上飛行で疲労困憊のあまり海に墜落した搭乗員のほうが

圧倒的に多いでしょう」

 

実際に、本田さんは目の前で海に墜落していく仲間を何人も見ておられます。

横に並んで飛んでいた飛行機がゆっくりと高度を下げていく――

疲れ切った搭乗員が眠っているのです。

目を覚ませ! 落ちるぞ! と思ってもどうすることもできないのです。

そうして海に落ちていった飛行機を、本田氏は何機も見たと言いました。

 

(中略)

 

このような過酷な作戦に投入するゼロ戦に、

日本海軍は連日のように熟練搭乗員を起用しました。

困難なミッションだからということもあるでしょうが、飛行機が大事だったからです。

高額な飛行機を簡単に落とされては困る。

若い未熟な搭乗員に任せるとそのリスクが高くなる、という計算があったのです。

 

その結果、熟練搭乗員は酷使されます。

当時の戦闘記録を見ると、一週間に五回とか六回出撃したという例まで見られます。

常識的に考えて、いくらなんでも無理です。

普通七時間近くも飛行したら、次の日は体なんか動きません。

それなのに、「明日も行け」と命令が出る。さらに翌日も。

こんなことが続けば、熟練搭乗員の能力も低下することは避けられません。

 

また彼らはガダルカナル上空での空戦にも大きなハンデを背負っていました。

前述した数分という空戦時間もその一つですが、

帰路の燃料をたっぷりと積んでいるだけに、重い機体での戦いとなるからです。

 

一方、迎え撃つ側のグラマンF4Fは身軽です。

ホームタウンでの戦いですから、燃料は少なくていいのです。

その分、目いっぱい戦える。

しかも、いざとなったら落下傘(パラシュート)で基地近くに降下できます。

 

これほどのハンデを背負ってもゼロ戦はグラマンF4Fと互角以上に戦いました。

いかに熟練搭乗員が操るゼロ戦が強かったかがわかります。

 

しかし、どれだけ世界最高峰の飛行機と搭乗員を持っていても、

これだけ不利な状況で消耗戦を続けていては、長期的に見た場合、勝ち目はありません。

 

当時の司令部が何を考えていたのか、理解に苦しみます。

 

一部の働ける人間をとことん使い尽くすというやり方は、

最近のブラック企業に通じるものがあると感じます。

 

(中略)

 

日本軍の場合、遠方に出撃する搭乗員は落下傘すら持たずに出撃していました。

自軍近くでの迎撃戦では落下傘を搭載していましたが、

それ以外の時は、戻ってこられないならば死を選べということだったのです。

だから攻撃を受けて、自軍の基地に戻れないとなると簡単に自爆していました。

捕虜になるくらいなら死んだ方がマシだ、と考えたわけです。

 

アメリカ軍は、普通レベルのパイロットですらとことん大事にしました。

ゼロ戦よりもグラマンの方が防御能力が高かったことはすでに説明しましたが、

アメリカ軍では飛行機が撃墜された時の対策もきちんと考えられていました。

 

パラシュートを積むのは当然でしたし、

グラマンF4Fには水上に不時着したことも考えて救命用のゴムボートや救急セット、

海水を真水に変える装置まで積んでいました。

 

さらに笑い話のようですが、釣竿まで用意してありました。

いざとなったら魚を釣って生き延びろ、ということです。

救命ボートの中には無線も積んでいるので、救助を求めることもできます。

実際にアメリカ軍の場合は、たった一人のパイロットを救うために

潜水艦が出動することも珍しくなかったのです。

 

さきほどゼロ戦の無茶苦茶なブラック職場ぶりをご紹介しましたが、

もちろんそのようなこともアメリカでは考えられません。

 

戦闘機や爆撃機の搭乗員は、一回出撃すれば何日間かは休みが与えられますし、

何ヶ月か最前線の勤務を続けると、後方勤務に回されることになっていました。

 

これならば、パイロットの疲労も少ないので、集中力も能力も十分に発揮できますし、

「あと〇日で後方勤務だ」とわかっていれば、

何としても生き延びようと気合も入るというものでしょう。

 

ここは日本との大きな違いです。

日本軍の場合、毎日のように使われ、しかもそれがいつ終わるかもわからない。

極限の緊張が連日続き、先が見えない――こんな状態では集中力が落ちますし、

心の底に一種の厭世観を抱いてしまうのではないでしょうか。

 

つまり「どうせ、いつか死ぬ」という気持ちになり、

やがては死を前提にして戦うということになります。

 

日本軍に限らず、ドイツ軍も似たようなところがあったようです。

 

なぜ、アメリカ軍はパイロットの命を大事にしたのか、

これはアメリカのヒューマニズムと思われていますが、実はそれだけではありません。

 

そこには彼らなりの冷徹なコスト計算があったのです。

彼らはパイロット一人を育成するのに、

どれだけのお金と時間がかかっているのかを冷静に見ていました。

パイロット一人を失うということは、その養成にかけた時間と費用、

すなわちコストを無駄にしてしまうという考え方です。

 

だから、パイロットを助けるのに少々のコストをかけても十分に見合う、

というのが彼らの基本的思想なのです。

これは極めて合理的な考え方です。

 

それだけではありません。

彼らパイロットが撃墜された経験も貴重な知見になるのだと考えていました。

 

仮に何らかのミスが原因で撃墜されたとしても、

それを教訓としてフィードバックすればいいということです。

「俺はこういうことをやって、やられてしまったから、次からはやってはいけない」

といった教訓を共有できるようにしたのです。

また敵の攻撃方法も共有できます。

 

彼らの人命救助は徹底しています。

B29はマリアナや硫黄島から日本を空襲するために出撃しましたが、

その間の海上には何十隻も潜水艦が配備されていました。

その間に不時着したら、すぐに救助できるようになっていたのです。

 

実際に潜水艦によって助けられたB29の乗員は二〇〇〇人以上とも言われています。

アメリカ軍は撃墜されたパイロットたちから、その時の状況を聞き出し、

その教訓を防御に反映させました。

 

この発想は日本にはありませんでした。

搭乗員はやられたらそれでお終いです。

 

日本のやり方が非常に不条理なのは、少数精鋭の搭乗員を育てながらも、

彼らを使い捨てていく戦法を取り続けたことです。

 

私の友人で会社を経営している人から、面白い話を聞いたことがあります。

彼の会社には、ずば抜けた成績を挙げるエース級の営業マンがいるそうです。

彼一人で営業所がもっているというくらいの存在だといいます。

 

「ということは、そういう人間を何人か作れば、会社がうまくいくなあ」

私がそう言うと、友人は即座に否定しました。

 

「百田さん、それは違うんや。

エース級の営業マン一人で成績がグーンと伸びるような事態は、

実はとても怖いことなんや。

だって、そのエースがいなくなったら、ガクッと成績が下がることになるから。

エース一人に頼るようなシステムは危険だから、

企業はそういう構造にしたらあかんねん。

エース以外の人間でも一定の成績を挙げられるようなシステムを作らないと、

会社はもたないんや」

 

なるほどなあ、と思いました。

これは日本軍とは正反対の考え方です。

 

しかし、一部の優秀なエースに頼る、あるいは彼を酷使するというやり方は、

今でも日本社会の中に根強くあるような気がします。

 

私の知る出版業界やテレビ業界を見ていても、エース級の人に仕事が集中して、

 

彼らを使いまわしているような事例はいくらでもあります。

いったん仕事ができるという評価が下されると、

「あれもやれ、これもやれ」となるのです。

 

この話から日米のプロ野球の違いを連想される方も多いかもしれません。

かつての日本のプロ野球では、「投手の肩は消耗品」という考えがなく、

エースはとにかく連投させるという悪しき伝統が長い間続いていました。

 

西鉄ライオンズ時代の稲尾和久投手は、「神様、仏様、稲尾様」の言葉で有名ですが、

昭和三三(一九五八)年の日本シリーズでは何と七試合中六試合に登板、

うち四試合は完投しています。

 

中日ドラゴンズの権藤投手の連投ぶりを評した

「権藤、権藤、雨、権藤、雨、雨、権藤、雨、権藤」という言葉も有名です。

 

ちなみに、稲尾投手は二六歳のときに肩を壊し、

権藤投手も二年でつぶれました。

他にも酷使のせいで若くして投手生命を失った投手はいくらでもいます。

 

一方、MLB(大リーグ)では投手のローテーションも守り、

彼らの肩が消耗しないように細心の注意を払ってきました。

MLBの厳しい球数制限はご存知でしょう。

 

話を大東亜戦争に戻しましよう。

戦況が悪くなるにつれて、日本では海軍も陸軍も、合理主義がどんどん影を潜め、

精神論が幅をきかせるようになってきます。

 

兵力の不足は精神論で補える、という理屈です。

 

いまでも企業やスポーツ関係者に「根性が足りないから出来ないんだ」

ということを言う人はいます。

肉体的限界は精神でカバーせよ、ということです。

 

私は精神力も根性も否定しません。

しかし、そこには限界があることは明らかですし、

ましてや戦場においてはまず合理的な思考に基づく戦術が優先されるべきでしょう。

 

(中略)

 

ここでいったん戦場から視点を変えて、

ゼロ戦がどんな環境で作られていたかを見てみましょう。

ここにも日本の持つ欠点が如実に現れているからです。

 

ゼロ戦を製造していたのは、名古屋にある三菱重工業の工場でした。

問題は、その工場には飛行場がなかった点です。

そのため、ゼロ戦を飛ばして基地まで運ぶことができませんでした。

 

ではどうしたかといえば、せっかく作ったゼロ戦をいったんバラバラに分解して、

荷車に積む。それを牛に引かせて、

約四八キロ離れた岐阜県の各務原飛行場まで一昼夜かけて運んだのです。

一機を荷台三台に分解して載せて、牛三頭に運ばせたと伝えられています。

 

なぜトラックではなく牛なのかといえば、道が舗装されていなかったためです。

車で急いで運んでガタガタ揺れると、精密機械である飛行機が痛んでしまうからです。

そして、この状況は、昭和一五(一九四〇)年の初飛行から

昭和二〇(一九四五)年のポツダム宣言受諾まで、ずっと変わりませんでした。

 

こんなことが信じられますか。

普通ならば、飛行場の隣に工場を作るか、

工場の隣に飛行場を作ることを考えるはずです。

そうでなければ、工場と飛行場の間の道路を舗装して、

車が使えるようにしてもいいでしょう。

 

しかし、当時は道路の舗装すらしなかったのです。

狭い道をカーブするのは一苦労で、

そのために電信柱を動かすといったこともあったそうです。

ちなみに、ゼロ戦に限らず、より大きな一式陸上攻撃機には荷車一三台、

つまり牛一三頭で運んだそうです。

 

なぜこんな馬鹿げたことが続けられたのか――

一言で言えば、原因は日本の縦割り行政の硬直化です。

 

つまり、工場はあくまでも民間のものですが、飛行場となると軍の管轄になるし、

さらに道路を管理するお役所はまた別という具合に、

すべて、管轄が異なるわけです。

だから調整が進まなかったのです。

 

何とも間抜けな話で、

本来は全体を統括する部署なり官庁なりがあれば済む話なのですが、

そうはなりませんでした。

それで、終戦までずっと牛に頼る羽目になったのです。

 

こういうことは、今でも見られる日本の欠点でしょう。

 

(中略)

 

 

第二次世界大戦が始まった時、

スイスはあらためて「中立国」であることを世界に宣言しました。

 

スイス国土に侵入した他国軍には徹底抗戦し、

スイス領空を侵犯する他国軍の航空機は、

連合国側、枢軸国側を問わずすべて撃墜すると宣言します。

実際に、終戦までに二〇〇機を超える飛行機を撃墜あるいは強制着陸させています。

 

ただ、スイス空軍もまた多大な犠牲を払い、終戦期にはほぼ空軍は壊滅状態でした。

しかしヨーロッパ中が火の海になったあの大戦争において、

スイスの国土だけが戦火から免れたのです。

 

またスイスは、仮に他国の軍隊により国土が侵略され、

国家の存立が絶望的になった時は、国内のあらゆるインフラを爆破などにより破壊して、

侵略者に何も与えないとする焦土化作戦を計画していました。

実はこの姿勢は二一世紀の今も変わっていません。

 

スイスは現在も約二一万人の軍人を擁する軍隊を持っています。

ちなみに日本の自衛隊員は約二三万人ですが、

日本の人口が約一億二〇〇〇万人に対して、

スイスの人口は約八二四万人です。

 

スイスは日本の人口の約一五分の一以下なのに、

日本と変わらないくらいの軍隊を持っているのです。

もし日本がスイスと同じくらいの人口比率で軍隊を持てば、

三〇〇万人という規模の軍隊になります。

 

スイスの男性は全員徴兵義務を負っています(女子は任意)。

国内のいたるところに岩山を切り抜いた軍事基地が作られ、

国全体を要塞化しています。

 

国境近くの橋やトンネルには有事の際に

道路を破壊するための爆薬が仕込める作りになっています。

一九九六年以前は市民が家を新築する場合、

核シェルターの設置が義務付けられていました。

 

また兵役を終えた男性は予備役兵として登録され、

自動小銃が貸与され、予備役の立場を離れるまで各自で保管しています。

かつては、弾薬と手榴弾も貸与されている時代もありましたが、

現代では弾薬などは国が保管しています。

 

二十世紀末にソ連が崩壊して、東西冷戦が終わり、

ヨーロッパでは戦争の危機は大幅に減りました。

それでスイスも二一世紀に入ってから、

徴兵を義務から任意にしてはどうかという意見が起こり、

国民投票が行われました。

 

ところが、多くの国民が「まだ徴兵は必要である」と、

任意にするという案を否定したのです。

 

どうですか。

美しいアルプスの牧羊の国というイメージのあるスイスですが、

これほどの覚悟で国防を考えている国家であることは、

多くの読者はご存知なかったのではないでしょうか。

 

驚くのは、これが二〇〇年以上も戦争をしていない国ということです。

 

スイスは平和というものを、いかにして守り抜くか

ということを知っているリアリストの国なのです。

 

世界の要人が使っているというスイス銀行も、

あるいは国防のためにあるのかもしれません。

 

(中略)

 

物理学の法則や数学の公式は、絶対不変です。

一〇〇年経とうが一〇〇〇年経とうがまったく変わりません。

1+1は永久に2です。

 

しかし法律というものは、人類共通の公式があるわけではありません。

それは国や民族によって法律が違うことからもわかります。

また同じ国であっても、時代が変われば法律も変わります。

現代の日本が江戸時代の法律でやっていけるわけがないのは誰が考えてもわかります。

江戸時代であっても平安時代の法律ではやっていけません。

 

これは憲法も同じです。

時代の変化、国民の生活や意識の変化、また国際社会の変化に伴って、

修正していくものであるのは当然です。

 

ところが日本国憲法は施行以来七〇年が過ぎても、一字たりとも変わっていないのです。

 

これがいかに異常なことかは世界の憲法が見ればわかります。

世界中の国は戦後においても何度も憲法を変えています。

二〇一七年現在、アメリカは六回、フランスは二七回、

カナダは一九回、韓国は九回です。

ちなみに、日本と同じく占領軍に憲法を押しつけられたドイツは六〇回も改正して、

自分たちの憲法に作り変えました。

 

日本国憲法に関して、面白い話が残っています。

日本国憲法が施行されてから、三七年後の一九八四年、

憲法学者の西修氏がアメリカに渡り、

日本国憲法の草案を作った元GHQ民放局のメンバーの何人かに会って、

当時のことを訊ねています。

 

この時、会った人全員が、一様に言った言葉があります。

 

「えっ、君らはまだあれを使っているのか?」

 

彼らは、日本が四〇年近く経っても、

自分たちが作った憲法を使っているとは夢にも思っていなかったのです。

 

しかも憲法の専門家でもない自分たちが、

たったの一週間でまとめあげたものなのですから。

 

しかしもっと驚くべきは、それからさらに三〇年以上経っても、

日本国憲法はそのままの状態だということです。

 

ちなみにGHQの民放局が一週間で作った草案は二日で訳されたと言われています。

それで文章におかしなところがいくつもあります。

たとえば、前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、

われらの安全と生存を保持しようと決意した」という文章ですが、

文法的には「公正と信義を信頼して」が正しい表現です。

でも、これさえも直っていません。

 

 

2017年12月24日(日)

【編集後記】

 私は長らくスイス系の金融機関に勤めておりましたので、

「スイスは永世中立国ですから安心です!」

というトークで営業していたことを思い出しました。

 

しかし、スイスの軍隊がこれほどの規模とは…、

しかも徴兵制を国民が望んでいるとは…、

まったく知りませんでした。

 

こうして、〝平和な日本〟で年を越せることに感謝しつつも、

私たちは今、日本海にミサイルが向けてられている不安と混迷の時代を生きています。

 

子どもたちがずっと笑顔でいられる日本の未来のために

何としても戦争を回避し、これを抑止しなくてはなりません。

 

これから私たちはもっと「憲法」についての正しい理解を深め、

改めて一人ひとりが真摯に向き合う必要があるのではないでしょうか。

 

 

さて、大晦日は、メルマガ配信をお休みしますので、

これが今年最後のメルマガ配信となります。

 

今年も一年に渡り、毎度のロングメールにお付き合いいただきまして、

誠にありがとうございました。

 

では、新春2018年にお会いしましょう!

 

ステキなクリスマスイブを!

そして、よい年をお迎えくださいませ。

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

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【853号】どんな相手も必ず“陥落”する、即効トークの秘密、教えます! すごい会話のタネ700

2017-12-17

 

皆さん、もうすぐクリスマスですね!

「Xmasプレゼント」は、決まりましたか?

 

元気を出してほしい親しいご友人へ、

今年もお世話になった大切なお客様へ、

大きく飛躍してほしい職場のお仲間へ、

受験や就職、昇進を控えたご家族へ、

人生を共に歩んでいくパートナーへ、

 

今年は、マフラーなど体が温まるものに添えて…、

もうひとつ、心までも温まるような…、

想いを込めた一冊を、「プレゼント」してみてはいかがでしょうか。

「やる気があふれて、止まらない」        ↓

http://tsuitel.in/books

 

互いに喜びがあふれて止まらないこと、間違いなし。

 

幸せがあふれて止まらない新年を迎えることができるでしょう

 

 

さて、年末ですね。

こうしてXmasを前に、私個人の今年を振り返ってみると、

「生保会社の管理職」「執筆活動」〝二刀流〟もすっかり定着し、

今となっては、平日と休日の使い分けも板についてきた感があります。

 

そう、その〝二刀流〟といえば、

やはり、今話題の「大谷翔平」選手、ですよね。

(到底、私と比較できるレベルではございませんが…)

 

ついに、「エンゼルス」へのメジャー移籍が決まりました。

 

ポスティング・システムは25歳以下の選手のルールが変わり、

松坂やマー君のときのように数十億円の年俸・契約金が乱れ飛ぶような話題もなく、

(日本ハム球団には22億円が支払われますが…)

大谷の二刀流がメジャーで通用するのか、という「実力」に注目が集まっています。

 

大谷選手が「日本のベーブルース」と呼ばれるのは、

同じ日本人として、とても誇らしい気持ちになります。

大いに応援したいですよね。

 

いつかエンゼルスの本拠地があるアナハイムへも観戦に行きたいものです。

 

あれはたしか2012年のMDRT世界大会はアナハイムでした。

大勢の元仲間たちが参加して、大いに賑わった想い出があります。

FacebookなどのSNSを通じても、世界中の生保の仲間が1つになれた大会でした。

いまだかつて最も盛り上がったのがアナハイムの世界大会だった気がしますね。

 

ふたたびアナハイムで生保業界のイベントがあれば、

なんとしても参加し、ぜひ、アナハイムへ飛びたいものです。

 

表彰旅行などをアナハイムのディズニーリゾートで開催してしまう手もあります。

(ご時勢が変わり、いずれチャンスがあれば・・・)

表彰式典にはイチロー(バファローズの監督として?)に登壇してもらいましょう。

などと、勝手に私の中で妄想が膨らんでしまいます!(笑)

 

ちなみに、アナハイムというのは、カリフォルニア州の都市で、

ロスアンゼルスの南東に位置します。

 

茨城の「水戸市」と国際親善姉妹都市の盟約を結んでおり、

水戸市内には「アナハイム通り」なるものがあるらしいですよ。

 

これはちょっとした「雑学ネタ」ですね。

 

ついでにアナハイムを調べてみると、人口は34万人で、

19世紀中盤、サンフランシスコから移住してきたドイツ系の集団移植地として創設。

主な産業は電器機械工業や観光業。ディズニーランドには世界中から観光客が訪れます。

地中海性気候に属し、一年を通じて温暖で、

8月でも気温30度を超えることは少なく、湿度が低くて過ごしやすいんだとか。

 

こんなところも、大谷選手がエンゼルスを選んだ理由だったのかもしれません。

 

「ロスアンゼルス・ドジャース」

「ロスアンゼルス・エンゼルス」を比較すると、

人気は圧倒的にドジャースなのでしょうが、

それは、ニューヨークでいえば、ヤンキースとメッツ、

東京なら、ジャイアンツとスワローズ、

大阪なら、タイガースとバファローズ、

という関係と似ていますよね。

 

エンゼルスは、「ロサンゼルス・エンゼルス」として登場してから、

→「カリフォルニア・エンゼルス」→「アナハイム・エンゼルス」

→「ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム」とチーム名を変えてきましたが、

「カリフォルニア・エンゼルス」を名乗っていた期間が一番長いそうです。

 

ロスアンゼルス・エンゼルスは、1961年、ア・リーグ球団拡張で誕生しました。

私早川とほぼ同い年です(1962年生まれ)。

1979年には通算奪三振王のノーラン・ライアンを擁し、初の地区優勝。

ソーシア監督(今も監督を続けており1570勝)就任3年目の2002年、

ワイルドカードから初のワールドシリーズ進出を果たし、世界一となりました。

2004年以降だけで6度の地区優勝を果たしていましたが、

最近3年間は優勝から遠のき、低迷しています。

 

殿堂入り確実・歴代7位の通算614本塁打の「プホルス」と、

メジャー最高峰の野手・リーグMVP2度獲得の「トラウト」が、

大谷と共にクリーンアップを打つとなれば、

もう楽しみがあふれて止まりませんよ。

 

私個人は、どちらかというと、165キロのスピードボールを投げる大谷投手よりも、

メジャーのデカい球場でホームランをかっ飛ばす 「バッター大谷」を応援したいですね。

 

しかし、エンゼルス・スタジアムというのは、左バッターに不利と言われています。

なぜなら、左翼100メートル、中堅120メートル、右翼106メートル

左翼から中堅まで2.・4メートルのフェンスも右翼方向は5・5メートルの高さで、

プルヒッターの左打者にはホームランが出にくいからです。

 

とはいえ、中堅から左翼方向へホームランを流し打てる強打の大谷選手にとっては、

決して不利とはいえず、むしろ有利といえるのかもしれません。

 

これまた、楽しみがあふれて、止まりませんね。

 

さあ、大谷翔平は、メジャーの「天使」となって羽ばたけるのか!

 

来春の野球シーズンが待ち遠しい、ですよね。

 

 

 

以上、前置きはここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(681冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【雑談の宝箱2】

です。

 

この本、あまりにも、お伝えしたいネタが盛り沢山あり過ぎまして、

先週号と今週号と2回(前半・後半)に分けてお届けしております。

 

前号の前半ネタは、

世の中・社会の話題、グルメ・スイーツの話題、

身近なモノの話題、地理と歴史の話題、でしたが、

今号では、理系の話題(科学・人体)、言葉の話題(日本語・外国語)、

文化とスポーツの話題、動物の話題、などをご紹介していきます。

 

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.681

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南極では、吐く息が白くならないのは?

 

寒い時期は、息を吐くと白く見えるものだが、

極寒の地、南極では息が白くならない。なぜだろうか?

それは、南極の空気がひじょうにきれいだから。

吐いた息は、チリやホコリを核にして水滴となり、それが白く見えるのだが、

南極の空気中にはチリやホコリがほとんど浮遊していない。

そのため、呼気が白く見えることもないのだ。

 

(中略)

 

織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)は、15光年離れている

つまり、光速で移動しても、一年に一度会うのは無理。

 

(中略)

 

献血がいつも呼びかけられているのは?

 

血小板製剤の有効期間がひじょうに短いため、

有効なのは、採決後わずか4日間で、

検査などに必要な時間をさしひくと、実質的に使えるのは3日間ほどなのだ。

そのため、日々献血を呼びかけて、確保しなければならないというわけ。

 

(中略)

 

火葬場で拾う〝喉仏〟は喉仏ではないって本当?

 

本当の話。

本物の喉仏(甲状軟骨)は、軟骨なので、

火葬すると燃えてしまう。

そこで、火葬場では、首の上から数えて二番目の骨を〝喉仏〟として収骨している。

 

(中略)

 

タオルを頭にのせることの効用とは?

 

温泉や銭湯で湯船につかるときは、濡れタオルを頭にのせるもの。

そうする理由は、「置き場に困ったから」という人が多いことだろう。

ところが、タオルを頭にのせることには、健康上、大きなメリットがある。

のぼせを防ぐことができるのだ。

頭にのせるまえ、タオルを水につけて冷やしておくと、

首から上に血が集まるのを防止できるのだ。

だから、頭にのせるタオルは、小さくきれいに折り畳むのではなく、

ざっくり4つ折りにして頭にのせるくらいのほうがいい。

表面積の広いほうが、のぼせを防ぐ効果は高くなる。

 

(中略)

 

熱帯の住民は、汗の出すぎで塩分不足にならないか?

 

汗は、薄い食塩水のようなもの。

だから、汗をかけば体内の塩分が失われていく。

温帯に住む日本人でも、1日に400~500㏄の汗をかくのだから、

熱帯の人々は汗のかきすぎで、塩分不足にならないのだろうか?

人間の体はうまくできていて、

熱帯に住む人の場合、汗に含まれる塩分の量が少なくなっている。

失われる塩分の量が多くなりすぎないように調節されているのだ。

日本人でも、冬より夏のほうが、汗に含まれる塩分の量は少なくなる。

なめてみるとわかるが、冬の汗のほうが、夏の汗よりも塩辛いはずだ。

 

(中略)

 

雨の日にお酒が回りやすくなるのは?

 

たしかに、雨の日は、晴れの日よりも、お酒が回りやすくなる。

それには気圧が関係している。

雨の日は気圧が低めになるが、すると血管が拡張し、

アルコールを吸収しやすくなり、

ふだんより、酒に酔いやすくなるというわけ。

飛行機内で酒を飲むと、地上よりも酔いやすくなるのと同じ原理だ。

 

(中略)

 

鼻をつまむと、鼻歌をまったく歌えなくなる。

 

(中略)

 

英語で、結核のことをtuberculosisという。

長い単語だが、「つば九郎死す」と覚えると忘れない。

なお、「ツベルクリン反応」も、この語に由来する。

 

(中略)

 

ビジネスクラスに乗っても、

エコノミー症候群になるときはなる。

 

(中略)

 

眠いときには、靴を脱ぐと、多少は眠気がやわらぐ。

血行がよくなるため。

足は「第2の心臓」と呼ばれるほど、血行に関しては重要な部位。

 

(中略)

 

「幸せ」をすばやく言うと、

早口の「いらっしゃいませ」に聞こえる。

 

(中略)

 

動物を数える数詞には、「食べずに残る部位名」が使われるという説がある

鳥は「羽」、魚は「尾」、牛や豚は「頭」という具合。

そして人間は一名、二名と数え、死んで名を残すというわけ。

作家の冲方刀氏の発見。

 

(中略)

 

「収」の書き順の一画目は、左から2本目の縦棒。

 

(中略)

 

秋田弁では、「寝ない」は「ねね」、

「寝ないといけない」は「ねねね」、

「寝なければならない」は「ねねばね」という。

 

(中略)

 

写真を撮るとき、外国では何という?

 

写真を撮るとき、日本では「ハイ、チーズ」という。

英語圏は「Say cheese」。

他の国では、中国では「茄子」(チェズ)が使われ、

「1、2、3、チェズ」のようにいう。

韓国は「キムチ」、フランスでは「キュイキュイ」(小鳥の鳴き声)。

ドイツ語は「ケーゼ」(チーズのこと)が使われ、

メキシコでは「テキーラ~」と叫ぶ。

 

(中略)

 

 

「カジノ」って、もともとどういう意味?

 

カジノは、イタリア語で小さな家を意味するcasa(カーサ)に由来する。

もともと、casaは貴族の別荘を意味し、

貴族がパーティの余興でカードゲームを楽しんだことから、現在の意味に広がった。

 

(中略)

 

アメリカ人に「揚げ豆腐!」はなんと聞こえる?

 

ネイティブに聞いてもらったところ、

以下の4つは、十分〝英語〟に聞こえるという。

「揚げ豆腐!」→ I get off(バスなどで「降ります」)

「夕方滅入る」→ You got a mail(メールが届いています)

「辛いです」→ Try this(試してみて)

「湯飲み」→ You know me?(私を知ってますか)

 

(中略)

 

中国語の「走」は、歩くという意味。

 

(中略)

 

乗り物のバスは、ドイツ語では「ブス」。

綴りはbusで英語と同じだが、はっきり「ブス」と発音する。

 

(中略)

 

「ムーディ」は、日本では、ムードがある、雰囲気がいいという意味で使われるが、

英語の「moody」は、まったく意味の違う言葉。

「不機嫌」「ふさぎ込む」「気まぐれ」といった意味で、

ポジティブな意味は含まれない。

 

(中略)

 

「Mojibake」(文字化け)は、世界で通じる言葉。

アルファベットにはそういう概念がないので、

日本のソフトウエア技術者が説明するうち、

ソフトウエア界の世界的な共通語になった。

 

(中略)

 

エアロビクス(有酸素運動)の反対語は、アネロビクス(無酸素運動)

100メートル走や筋トレなどを指す。

 

(中略)

 

「飴と鞭」は、英語では「ニンジンと棒」(carrot and stick)という

なお、「飴と鞭」も日本語発ではなく、

ドイツの宰相ビスマルクの政策を評して使われた言葉。

 

(中略)

 

「海老で鯛を釣る」ということわざがあるが、

ドイツには「ベーコンを求めてソーセージを投げる」という、

同じ意味のことわざがある

小さなソーセージを投げ、ベーコンの塊を手に入れるという意味。

 

(中略)

 

日本では、集合住宅の名前に「ハイム」という言葉をよく使うが、

もとはドイツ語のHeimで、わが家、家庭という意味

要するに、英語でいえば、ホーム。

 

(中略)

 

クリスタルキングの『大都会』って、どこの街?

 

かつてのヒット曲、クリスタルキングの『大都会』のモデルとなったのは、

東京でも横浜でもなく、九州の博多。

クリスタルキングは長崎県の佐世保市で結成され、

博多に拠点を移した後、この曲を作った。

佐世保と比べると博多はそれほどの〝大都会〟だったのだ。

 

(中略)

 

伊勢神宮に、おみくじはない。

そもそも伊勢神宮は、個人的なことを願うのも、よしとしない特別な神社。

昔は伊勢にたどりつけただけで、大吉とされたという。

 

(中略)

 

札幌市には、天使大学がある。

カトリック系の大学で、もとは天使女子短期大学。

2000年に共学科し、この名になった。

看護学科と栄誉学科などがある。

 

(中略)

 

『瞳をとじて』という曲があるが、瞳は閉じられない

閉じるのは、まぶた。

 

(中略)

 

視聴率の調査装置が取りつけられたばかりの家は、

その直後から数週間は、視聴率にカウントされない。

見栄をはるためだろう、教養番組の視聴率がひじょうに高くなるのだ。

 

(中略)

 

外から見えないメジャーリーグの暗黙の掟とは?

 

メジャーリーグのアンリトン・ルール(不文律)では、

「大量リードしているとき、盗塁をしてはならない」

「大量リードしているときは、ノースリーからは見逃さなければならない」

などが有名だが、

「ノーヒットノーランをバントで阻止してはならない」

という不文律もある。

 

(中略)

 

ブラジルのサッカー選手がニックネーム登録なのは?

 

ブラジルのサッカー選手には、ペレ、ジーコ、ドゥンガ、カカなど、

ニックネームで登録している選手が多い。

これは、ブラジルでは、姓の種類が少ないため、

本名で登録すると、混乱を招きやすいため。

 

(中略)

 

本当は「バス」なのに、なぜランディ・「バース」?

 

阪神タイガースに在籍し、2度三冠王を獲得したランディ・バース(Bass)の姓は、

本来は「バス」と発音する。

ところが、阪神の親会社、阪神電鉄が阪神バスを経営しているため、

バースが打てなかったとき、「阪神バス・ブレーキ」「阪神バス故障」など、

スポーツ新聞にからかわれることを嫌い、「バース」と登録した。

 

(中略)

 

ブタの体脂肪は、どれくらい?

 

豚の体脂肪率は、人間の女性(平均25%前後)よりも、はるかに低い。

食用豚で14~18%と、人間でいえば〝モデル体型〟。

 

(中略)

 

オス猫の利き手は左、メス猫の利き手は右。

イギリスの心理学者デボラ・ウェルズ博士が42匹の猫を使って、

小瓶からマグロを取り出す実験を行ったところ、

オスは21匹中20匹が左手、

メスは21匹中20匹が右手を使ったという。

 

(中略)

 

猫も受動喫煙の被害を受けている模様

喫煙者と暮らす猫は、リンパ腫を発症するリスクが、

そうではない猫の2倍にも達する。

 

(中略)

 

九州といえば、くまモンの活躍が目立つが、

1957年以来、九州ではツキノワグマが目撃されていない

すでに絶滅していると、2012年に判断されている。

 

(中略)

 

イギリスのノーサンプトン大学の研究によると、

牛には〝親友〟がいて、

親友のそばにいると、心拍数とコレチゾール血中濃度が下がり、

ストレスが軽減することがわかったという。

 

(中略)

 

犬用のコンタクトレンズをつくっているのは、

メニコングループの「メニワン」。

 

(中略)

 

「コアラ」とは、オーストラリア先住民の言葉で、「水を飲まない」という意。

たしかに、コアラは水分をユーカリの葉から摂取するので、水をまず飲まない。

 

(中略)

 

タラバガニは、交尾する前に、手(ハサミ)をつなぎ合い、

その期間は3日から1週間におよぶ

その行動は、英語ではハンドシェイキング(握手)と呼ばれている。

 

(中略)

 

日本の動物の中で、いちばん足が速いのはノウサギとみられる

時速72キロという記録があり、サラブレットの69キロ(無騎乗)よりも速い。

野生動物で続くのは、ヒグマ、あるいはアカギツネとみられる。

 

(中略)

 

「ウサギはニンジン好き」というのはウソ。

好んでは食べないし、下痢することもある。

そもそも、ニンジンは、ウサギには高カロリーすぎるため、

与えるとすぐに太ってしまう。

 

(中略)

 

シロナガスクジラはなぜ腎臓が3000個もある?

 

シロナガスクジラは、3000個もの腎臓をもつ。

独立した機能をもつ小腎が約3000個もあり、

それらが大きな袋に入ったような状態になっている。

シロナガスクジラは、オキアミなどを飲み込むとき、大量の海水を一緒に飲み込む。

そのため、膨大な量の塩分を処理する体機能が必要になったのだ。

 

(中略)

 

コペンハーゲン大学の研究チームが、

科学誌「サイエンス」に発表した論文によると、

ニシオンデンザメの個体の平均寿命は272歳、

一頭は392歳と推定されたという。

現在のところ、脊椎動物のなかでは、これが最長寿記録。

 

 

2017年12月17日(日)

【編集後記】

今週のネタも「なるほどー!」の連発でしたね。

「会話のタネ700」も入って、一冊1000円は安いかも。

 

さーて、2017年も残すところ、あと2週間です。

 

大晦日は、メルマガ配信をお休みしますので、

来週854号が今年最後のメルマガ配信となります。

 

ステキなクリスマスを!

 

ではまた来週!
本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

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【852号】すごい会話のタネ700 驚かす!惹きつける!盛り上げる!たった10秒で使える教養が見つかる!

2017-12-10

 

おかげさまで、順調な売れ行きの最新刊、

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についてなのですが、

このたび、さらに嬉しいニュースが届きまして…。

 

実は、とある有名な自動車ディーラーから、

出版社へ直接、まとまった冊数の注文がございました。

 

その数、なんと「700冊」

いやはや、びっくりしました。

 

かつて講演や研修をしたことがあるとか、なんらかのつながりがあるとか、

そういった関係は一切ないにもかかわらず、大量の注文が入るとは!

 

たまたまその会社の「社長」が、新刊を読んで気に入ってくださり、

「この本を全社員へ読ませよう」と、

700冊の発注をいただけた、というのですから驚きです。

 

なんという社員思いな…、素晴らしい会社、

そして、素晴らしい経営者なのでしょうか!

 

むむむっと興味の沸いた私は、ネットでその会社を検索してみたところ、

たしかに社員数は7百名になっていました。

 

代表のお名前も確認できましたので、

Facebookで探索して「御礼メッセージ」を送ってみると、

すぐにご丁寧な返信をいただくことができました

 

その社長からのメッセージによれば、

本当に社員全員へ配布してくださったのだそうです。

 

さらにその上で、支店長さん自身が「なるほど」と思ったテーマを、

店舗ミーティングでしっかり話題にするように

社長からの大号令をかけてくださったとのこと。

いやー、感動しましたよ。

 

これがきっかけになって、ディーラーの営業マンたちのモチベーションが上がり、

売上アップに少しでも貢献できたとしたら、作者冥利に尽きます。

 

やがてそうした自動車ディーラーの横のつながりから、

全国のディーラー各店舗へと広まり、数千人、数万人のお役に立てたとしたら、

どんなに幸せなことでしょう。

 

私は今、「喜び」と「やる気」があふれて、止まりません。

 

あなたの組織におきましても、皆さまのお役に立てましたら幸いです。

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以上、前置きはここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(681冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

この本、あまりにも、「へぇー!なるほどー!」という、

お伝えしたいネタが盛り沢山過ぎまして、

今週号と来週号と2回(前半・後半)に分けてお届けすることにしました。

 

本日の前半ネタは、ちょっとした世の中・社会の話題、グルメ・スイーツの話題、

身近なモノの話題、地理と歴史の話題、などをご紹介していきます。

 

本日のテーマは、

【雑談の宝箱】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.681

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アップル社のシンボルマークのりんごは、どんな品種?

 

カナダのオンタリオ原産のりんごで、品種名は「Macintosh」。

むろん、パソコンに使われたマッキントッシュ(マック)という名は、これに由来する。

なお、シンボルマークのりんごがかじられているのは、

「bite」(齧る)と「byte」(情報単位)をかけてのこと。

りんごの「Macintosh」は、日本でも少量栽培され、和名は「旭」。

ただし、現在はほとんど流通していない。

 

(中略)

 

台湾のレシートに宝くじがついているのは?

 

台湾のレシート(統一發票)には、8桁の数字が印刷され、宝くじになっている。

特別賞、特賞、1等~6等があり、最高賞金額は1000万元(3700万円程度)。

6等は下3桁的中で、200元(740円ほど)だ。

抽選は2か月に一度行われ、当たれば旅行者でも賞金がもらえる。

ただし、台湾までもらいに行く必要がある。

台湾でこうした政策をとっているのは、

日本の消費税に相当する営業税をごまかしにくくするため、

レシートを宝くじにすることによって、お客がレシートを求める習慣が定着し、

各店舗が売り上げをごまかしにくくなったというわけだ。

 

(中略)

 

世界には、あなたと同じ誕生日の人が

約2000万人いる。

 

(中略)

 

「へのへのもへじ」のかわりに、「へめへめくこひ」と書くと、

女性っぽい顔が書ける。

「こ」が口で、「ひ」が顔の輪郭。

 

(中略)

 

3月14日に入籍すると、

円周率のように「ずっと続く」という説がある。

 

(中略)

 

スティーブ・ジョブズは、仏前結婚式を挙げている。

執り行ったのは、曹洞宗の日本人僧侶の乙川弘文さん。

 

(中略)

 

砂漠の国には、サウジアラビアやドバイをはじめ、

砂を輸入している国が少なくない。

砂漠の砂は粒子が細かすぎ、コンクリートや埋め立てに使えないから。

 

(中略)

 

エスカレーターの左右分けの境界は?

 

エスカレーターに乗るとき、東京では右側をあけ、

大阪では左側をあけるのは、有名な話。

では、両者の境界はどのあたりにあるのだろうか?

テレビ局が調べたところ、JR東海道線の駅では、

岐阜県大垣駅では、東京と同じように左側に立ち、右側をあける人が多かった。

一方、滋賀県の米原駅では、関西流に右側に立つ人が多く、

その間の岐阜県西部に東西の境界があることがわかった。

なお、その二駅間には、かつて東西決戦が行われた関ヶ原があるが、

現在の関ヶ原駅にエスカレーターはない。

 

(中略)

 

99円ショップは、100円ショップより2円得になる

 

99円ショップは、100円ショップよりも、いくら安いだろうか?

正解は、1円ではなく、2円。

消費税が関係するためで、99×1.08は106.92で、

小数点以下は切り捨てる店が多いので、106円になる。

一方、100円の店は消費税を加えると108円になり、

その差は2円。

 

(中略)

 

ホテルのベッドに、帯状のカバーがかかっているのは?

 

ホテルのベッドには、

足元のほうに、40~50センチ幅の帯状のカバーがかかっているもの。

それはベッドメイキング法のひとつ

「デュベスタイル」で使われる「フットスロー」と呼ばれるカバーだ。

外国人は、部屋に入っても靴を脱がないため、

土足でフットスローの上に置けば、カバー全体は汚れないというわけ。

 

(中略)

 

郵便物が1日50通以上届く事業所は、個別の郵便番号をもらえる

現実に、3万3000もの個別番号が使われている。

ただし、個別番号がもらえるのは事業所に限られ、

郵便物がいくら多くても、個人はもらえない。

 

(中略)

 

中国のトップ、習近平の弟の名は、習遠平

兄とは3つ違いで、省エネ環境保護関連の協会会長などをつとめている。

 

(中略)

 

エシャロットとエシャレットはどう違う?

 

エシャロットはネギ科の野菜で、小型のタマネギのようなもの。

フランス・イタリア料理でよく使われ、

近年、日本でも知名度が上がってきている。

一方、エシャレットは若採りのラッキョウで、日本生まれの野菜。

最初は「根ラッキョウ」という名前だったが、

卸業者がエシャレットの名で普及させた。

当時は、日本ではまだエシャロットが出回ってなかったので、

それでも問題はなかったのだ。

ところが、近年、エシャロットの知名度が上がるにつれて、

両者を混同するケースが増えはじめている。

 

(中略)

 

「淡口醤油」と書いても、「うすくち醤油」と読む。

醤油業界がこの表記を好むのは、薄口醤油と書くと、

味が薄いと誤解されがちだからだという。

 

(中略)

 

味噌煮込みうどんは、沸騰した上昇現象により、170℃まで達する。

熱いはずである。

 

(中略)

 

ステーキから、血は流れない

ナイフを入れたときに赤く流れ出す汁は、

ミオグロビンという色素に染まった水分。

 

(中略)

 

値段が高いトマトほど、水に沈む。

糖度が高く、比重が大きくなるため。

 

(中略)

 

フレンチ・ドレッシングは、アメリカ生まれ。

インディアナ州の主婦が考案したという説などがあり、

フランス生まれでないことは確か。

 

(中略)

 

ドリアは、イタリア料理ではなく、日本発の料理

戦前、横浜のホテルニューグランドの総料理長をつとめていた

サリー・ワイル氏考案のメニュー。

 

(中略)

 

スイカの種は、縞模様の黒い部分の内側に集中している。

だから、縞模様と縞模様の間を切れば、断面に種があらわれにくい。

 

(中略)

 

きなこは、砂糖よりもカロリーが多い

砂糖100グラムのカロリー量は387kcal。

きなこ100グラムは437 kcal。

きなこは、もとが大豆なので、油分がけっこう多いのだ。

 

(中略)

 

ハーゲンダッツという名の由来は?

 

ハーゲンダッツは、アメリカ発のアイスクリーム・ブランドだが、

この「ハーゲン」とはデンマークの首都コペンハーゲンのこと。

デンマークが酪農国であり、アメリカでは、デンマーク産のアイスクリームは

おいしいというイメージがあったことから、創業者がつけた名前。

なお、「ダッツ」は、「ハーゲン」と合う言葉を選んだもので、とくに意味はないという。

 

(中略)

 

コーヒーフレッシュにミルクは使われていない⁉

 

コーヒーフレッシュに、ミルクやクリームは使われていない。

植物油に水と乳化剤(ミルクとは関係のない物質)などを混ぜ、

ミルク風に仕立てたものだ。

一種の〝工業製品〟であり、原価が安いので、

ファーストフード店やファミレスなどで、使い放題にできるというわけ。

 

(中略)

 

ドリンクバーでもとをとるには、何倍飲めばいい?

 

ドリンクバーの原価は、一杯平均20円前後。

180円のドリンクバーなら、10杯は飲まないと、もとはとれない。

とりわけ、炭酸系飲料、コーヒーは、原価が15円ほどと安いので、

12杯は飲む必要がある。

一方、比較的原価が高いのは、果汁100%のジュースとココア系、抹茶系で、

こちらの原価は25~30円程度。

6杯~7杯でもとがとれる。

 

(中略)

 

上質なウイスキーがつくれる五国とは?

 

世界で、上質のウイスキーをくつれる国は、わずか5カ国。

スコットランド(スコッチ)、アイルランド(アイリッシュ)、

アメリカ(バーボン)、カナダ(カナディアン)、そして日本。

これらが、世界の5大ウイスキーと呼ばれている。

 

(中略)

 

水道水の「カルキ臭い」はカルキの臭いではない⁉

 

カルキ臭の「カルキ」は、ドイツ語の「クロールカルキ」(さらし粉)に由来する。

化学的にいうと「塩化石灰」のことで、

クロールは塩素、カルキは石灰を意味する。

水道水の臭いは塩素に由来するので、本来〝クロール臭い〟というほうが正しい。

 

(中略)

 

「ガトー・オ・ショコラ」というと高級そうだが、

単にフランス語で「チョコレートケーキ」という意味

なお、ガトーはgateauと綴り、フランス語でケーキという意味。

 

(中略)

 

「台湾ラーメン」は名古屋発祥

1970代、名古屋の中華料理店でまかない料理としてつくられたものが、

激辛ラーメンに発展。

 

(中略)

 

近年、「MADE IN PRC」という表記が増えているが、

「PRC」は、中華人民共和国(Peaple’s Repubic of China)の略

要するに、「中国製」だと売れにくいので、表記を変えた模様。

 

(中略)

 

リカちゃん人形は、視線が少しだけ向かって右を向いている。

人間は、相手が人形でも、目が合うと圧迫感を感じるため、

〝目が合わない〟ようにしてあるのだ。

 

(中略)

 

使い捨てカイロ、乾電池、魚群探知機、胃カメラ、

温水洗浄便座、自動改札機、シャープペンシル、

レトルトカレー、カラオケの共通点は、

いずれも日本人の発明。

 

(中略)

 

東京メトロの最高速度は?

 

これは、路線によって違い、

日比谷線、有楽町線など、比較的新しい路線では、

時速80キロが最高。

丸の内線は75キロ。

最も古い銀座線では、最高でも65キロしか出せない。

一方、最も速いのは、東西線の時速100キロ。

ただし、その最高速度を出せるのは、地上を走る区間。

 

(中略)

 

ドバイには住所がないって本当?

 

ドバイに住所がないのは本当の話。

かつて、遊牧民が定住しなかったことの名残りといえる。

地域名やビル名はあるのだが、番地は存在しない。

そのため、ドバイでは、店やレストランも住所からは探せないので、

たどりつくのが大変。

郵便物は、郵便局か勤務先の私書箱で受け取るのが、この国の常識。

 

(中略)

 

世界一大きいプールは?

 

南米チリのリゾート地、サン・アルフォンソ・デル・マルには、

長さ1キロのプールがある。

最深部の深さは35メートル。

その維持費は、年間400万ドル(4億5000万円)もかかるという。

 

(中略)

 

地球の陸地面積の4分の1は砂漠って本当?

 

現在、地球上の陸地面積の4分の1は砂漠である。

厳密にいうと、それだけの土地が、

すでに砂漠になっているか、砂漠化の影響を受けている。

世界一広い砂漠のサハラ砂漠だけで、907万平方キロもあり、

日本の国土の約24倍に相当する。

 

(中略)

 

14歳からお酒を飲めるのは、どこの国?

 

スイスでは、14歳から絵酒を飲める州がある。

スイスは、飲酒の年齢制限が各州にまかされていて

州と酒の種類によって、飲める年齢が14歳から18歳まで幅があるのだ。

オーストリアも同様の事情で、15~18歳で酒が飲める。

ドイツ、フランス、イタリア、スペインは、

弱めの酒なら16歳から飲むことができる。

日本の「アルコールは20歳から」は、

イスラム圏以外では、世界的にみて最も遅めの部類。

 

(中略)

 

地震のない国はあるか?

 

世界では、地震が起きない国のほうが多い。

まず、アフリカ大陸やオーストラリア大陸の大半は、地震がほとんどない。

ヨーロッパでは、イタリアやギリシャは地震国だが、

ドイツやフランス、イギリス、オーストリア、

スカンジナビア半島のスウェーデンやノルウェー、フィンランドでは、

地震はめったに起きない。

南米では、チリやペルーは地震国だが、

アルゼンチンやブラジル、ウルグアイでは地震はほぼ起きない。

アジアでも、シンガポールやマレーシア、タイは地震がほとんどない。

アメリカでは、アラスカ州とカリフォルニア州は地震があるが、

その他の地域はほとんど地震が起きない。

 

(中略)

 

世界最大の祭りは、リオのカーニバルではなく、

インドの「マハ・クンブメーラ」

世界最大のヒンドゥ教の祭典で、12年に一度開催され、

1億人以上が集まる。

 

(中略)

 

国境を接している国どうしで、首都同士がいちばん離れているのは、

ロシア(モクスワ)と北朝鮮(平壌)。

 

(中略)

 

ドイツには、釣り免許がある。

免許を取得しないと、釣り堀でも釣りができない。

学科試験は30問で、25問以上の正解が必要。

その後、実技試験か課される。

 

(中略)

 

ヨーロッパ各国で、最も多い姓(ラストネーム)は、

イギリスはスミス、フランスはマルタン、

ドイツはミュラー、イタリアはロッシ、

ロシアはスミルノフ。

 

(中略)

 

「青山一丁目」という駅はあるのに、地名がないのは?

 

東京メトロに「青山一丁目」という駅はあるのだが、

青山一丁目という地名は存在しない。

過去をさかのぼっても、青山一丁目という地名が使われていたことはない。

なぜ、存在したことのない地名が駅名に使われることになったのだろうか?

東京メトロの前身が、同駅を開業したのが、1938年のこと。

当時の住所表示では、駅は「赤坂区青山南町1丁目」と

「青山北町1丁目」の境あたりに位置していた。

そこで、どちらの町内からも文句がでないように、

双方に共通する言葉をとって「青山一丁目」としたという説が有力だ。

 

(中略)

 

吉祥寺に特別快速が停まらないのは?

 

中央線の特別快速は、吉祥寺には停まらない。

住んでみたい街ナンバー1のこの街に停まらないのは、

人気の高い街なので、停めると、乗客が多くなりすぎる懸念があるため、

あえて停めないのだという。

なお、三鷹駅には停まる。

 

(中略)

 

荒川は、荒川区内を流れていない。

 

(中略)

 

小田急線の南新宿駅は、

新宿区ではなく、渋谷区内にある。

 

(中略)

 

遊園地の「としまえん」があるのは、

東京都豊島区ではなく、練馬区。

 

(中略)

 

第一次世界大戦は、11月11日午前11時に休戦した⁉

 

第一次世界大戦は、1918年の11月11日午前11時(パリ時間)をもって休戦した。

連合国とドイツの休戦協定がこの日の午前5時に同意され、

その6時間後に発効したもので、ゾロであることに意味はない。

停戦期間は当初1カ月間とされたが、

結局、ヴェルサイユ条約が結ばれるまで延長され続け、

事実上、この日をもって第一次世界大戦は終了した。

そのため、11月11日は日本ではあまり意識されない日付だが、

国際的には多くの国々で休日や記念日になっている。

 

(中略)

 

千利休の本名は、田中与四郎。

 

(中略)

 

隠れキリシタンを見つけるため、「踏み絵」を踏ませる行為は、

本来は「絵踏」と呼ばれる。

現在の歴史教科書では、道具としての「踏み絵」と、

行為としての「絵踏」を区別するようになっている。

 

 

 

 

2017年12月10日(日)

 

【編集後記】

 

へぇー、なるほどぉ、そうだったのかー!

という雑学ネタ満載でしたね!

 

来週号でも、引き続き、「すごい会話のタネ700」の後半から、

理系の話題(科学・人体)、言葉の話題(日本語・外国語)、

文化とスポーツの話題、動物の話題、などを抜粋してご紹介してまいります。

 

 

では、また来週!
本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

 

最新刊

「やる気があふれて、止まらない。

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【851号】急に不機嫌になる女 無関心になる男 「男と女のすれ違い」を解決する驚きの最新医学

2017-12-03

 

この年齢にして、「歯の矯正」を始めました。

 

「もう今さら……」という思いもあり、

歯並びの悪さは、もうとっくにあきらめていたのですが、

このたび思うところあって、矯正にチャレンジすることを決意し、

先月より、中目黒(アトラスタワー)の矯正歯科へ通い始めました。

 

初回に無料のカウンセリングを受けて即決し、

早速、次の診療で上の歯の裏側に矯正器具を装着。

そして次の3回目で上下ともに歯の裏側へ装着完了

ワイヤーやゴムもがっちり通しました。

さらに、しばらくは上下の歯が噛み合わないようにと、

奥歯の上にも硬い粘土のようなボードが覆い被さっています。

 

もはや口の中が全面改修工事中という状態。

たとえるなら、口の中が「渋谷駅周辺の再開発工事」みたいになっています。

縦横無尽に行きかう歩道橋とクレーンが口の中を占拠している感覚。

 

まだ装着して数日ですから、慣れていないということもあり、

「不快」極まりない「違和感」とイラつく「痛み」に悶絶しております。

 

舌が矯正器具に触れると痛いので、うまくろれつが回りません

しゃべるのが仕事の私にとって、これは大きなハンディキャップです。

 

食べ物もうまく噛めないし食べかすが挟まるので、何を食べてもおいしくありません。

楽しいはずの食事が大きなストレスになっています。

間食などする気にもなれず、すっかり少食になりました。

(早くも体重が減ってきました)

 

矯正器具の装着期間は、1年間。

歯は抜かずに、削りながら、上下10本ずつの歯を動かしていきます

その後の1年は取り外しの利くマウスピースを1日20時間装着。

さらにもう1年は、眠るときだけマウスピースをつけ続ける、

という途方もない3年の矯正計画。

先は長い道のりです。

 

にもかかわらず、なぜか楽しい。

むしろ痛みさえも嬉しい、と思えます。

 

なぜって、毎日、ゼロコンマ数ミリずつでも動いている、

そう思えるだけでも「希望」があるではないですか!

 

辛い矯正にも前向きな気持ちで耐えられそうなのは、

1年経てば確実に「よくなっている」という

明確な〝ゴール〟が描けているから。

 

そうなんです、人間って、

そこに「希望」があると、頑張れるもんなんですよね!

 

これが目に見えて歯並びが動き出すようになってくれば、

もっともっと楽しくなってきて、

不快感や痛みなど、ますます感じなくなることでしょう。

 

営業の仕事でもそうですが、

「望むゴール」が明確に描けていて、

今、そこへ向かって着実に歩んでいると思えるなら、

どんなに辛い試練や障害だって耐えられるものだと、

そう改めて思い起こした次第です。

 

実は、約30年前、20代のときに一度、

歯の矯正をしようと新宿の歯医者へ通ったことがあるのですが、

「まず、親知らずを4本抜きましょう」と言われ、

1本目にして血みどろで1時間半もの格闘、

2本目は1時間40分かかっても取り切れず、

親知らずの根元が半分残るという地獄を体験し、

「とてもじゃないが、これは無理」

と、耐えられなくなった私は、矯正の入口で断念

(現在の歯医者さんによると、親知らずはまったく矯正に影響はないとのこと。

なんとまあ、あの地獄は何だったのか)

 

そうして、今に至ったというわけです。

 

かといって私は、歯並びの悪さを受け入れ、堂々と生きてきたわけではなく、

人生の「問題」を置き去りにして、

「未完了」のボックスにモヤモヤを仕舞い込んでおいたのです。

 

〝悔いを残したまま〟、それを押し殺してきました。

心のどこかでコンプレックスを抱えたまま、あきらめの境地にいたのでしょう。

 

人前では、なるべく歯が見えないように話してみたり、

口を開けて笑わないよう心がけてきました。

 

いつもいつも心のどこかで気にしている。

引け目や劣等意識を抱えていたのです。

 

自分が気にしているほど他人は気にしていない、ということは分かっていても、

(何人かに矯正の話をしたところ、 「あれっ、早川さんって歯並び悪かったんですか?

全然、気にならなかったけど…」という程度のリアクションでしたし…)

それでも、人前では決して心の底から笑うことはありませんでした。

 

常に歯並びの悪さをごまかしながら

こそこそと目立たないように隠し、人と接してきたというわけです。

 

今思えば、自分らしくもない、情けない生き方でした。

お恥ずかしい限りです。

 

しかし、今は明るい希望があります。

美しく輝く「未来」が見えます。

 

平成の時代も終わりを告げるころには、

心の底から笑って暮らせる日々がやってくるでしょう

 

記念写真にもニコッと笑顔で収まることもできます。

 

笑って暮らせる人生って最高ですよね。

 

それを想うとワクワクがあふれて止まりません。

 

ますます「やる気があふれて、止まらない」という人生がやってきそうです。

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それでは、皆さん、ぜひ1年後に笑顔で再会しましょう!

 

 

 

以上、前置きはここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(680冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【ハッピーホルモン】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.680

『急に不機嫌になる女 無関心になる男』 

「男と女のすれ違い」を解決する驚きの最新医学

そのすれ違いは“エネルギー回路の違い”から起きる!

「主治医が見つかる診療所」で大人気の心療内科医が解き明かす!

姫野友美著

青春出版社

 

 

◎「鉄分」で、〝イライラ妻〟が〝穏やか妻〟に変身!

 

妻の話をちゃんと聞いておらず、何を言っても

「ふーん、はぁー、う~ん」で無関心・無気力な夫。

そんな夫の態度にイラッとし、

「ちょっと聞いてるの!」と怒りだす妻……。

 

患者さんの話を聞いていると、多くの家庭でこんな光景が目に浮かぶ。

 

よく知られているように、女性は更年期以降になると、

イライラしやすくちょっとしたことで怒りっぽくなる。

 

更年期以降というタイミングから「女性ホルモンが減るとイライラするんでしょ」

「更年期だからしょうがない」と言われるが、実はそれだけではない。

 

2種類ある女性ホルモンのうち、エストロゲンが減少すると、

同時にセロトニンというホルモンも減少する。

 

セロトニンは別名「ハッピーホルモン」とも言われ、

心を安定させたり、焦燥感や不安感を鎮めたりする。

 

セロトニンが出ていると、少しくらいストレスに感じることがあっても

「ま、いいや、なんとかなるはず」とするりと気分が切り替わり、

一晩寝れば、あんなにイライラしたのが嘘みたい!となれるため、

私は「ほのぼのホルモン」と呼んでいる。

 

そんなほのぼのできるセロトニンだが、湯水の如く湧き出ているわけではない。

 

合成するためにはいろいろ栄養素が必要となり、

その重要なポジションにあるのが鉄なのだ。

 

女性は初潮が始まったときから毎月、経血とともに鉄を失っている。

更年期を迎えるまでの約40年間も鉄を失い続け、

さらに妊娠・出産では胎児に優先的に鉄を提供し、

授乳によって鉄を失っている。

母乳は赤くはないが原料は血液なので、授乳はまさに身を削っているわけだ。

 

こうやって鉄を失ってきた女性の更年期以降は、鉄の貯金は底が見えている。

もういつ空っぽになってもおかしくないのだ。

 

この状態ではセロトニンを十分に合成する力はなく、

ほのぼのする余裕など残っているはずがない。

 

イライラしてばかりの中高年の女性と接して、

「更年期だから……」と結論を出したりしないで

「更年期になると、これまで頑張ってきたから鉄不足になっているのだ」

と、穏やかな気持ちで受け止めてほしい。

 

実際、中高年の女性の治療で鉄を摂ってもらったところ、

イライラしなくなって甘いものに手を出さなくなっていく。

 

するといちばん喜ぶのがご主人だ。

「最近、夫の言動にイライラしなくなったんです」

「『おまえ、変わったな。穏やかになった』と主人は喜んでくれています」

と診療室で話された女性の患者さんの実話もある。

 

ご主人が一緒のときなどは、

「いつもイライラする妻のとばっちりを受けていましたが、この頃はないんですよ」

と、笑い話になっていく。

 

 

◎「無気力な夫」の疲れた頭のすっきりクリアに!

 

一方、男性は、40~50代になると「無気力」感に襲われるケースが多い。

 

なんだか最近疲れやすい、やる気がでない、

何もする気が起きなくて、妻の相手をするのも面倒くさい……。

 

これを「年のせい」にして諦めるのは、まだまだ早い。

 

男性の場合、長年仕事のストレスにさらされて闘ってきたため、

ビタミンB群、なかでも特にナイアシンの欠乏が関係しているからだ。

 

ナイアシンはホルモンの合成に深く関わり、脳神経の働きも助けている。

 

つまりそのナイアシンが不足すれば当然、脳の働きが低下して、ボーッとする、

やる気が出ないと感じるようになり、

場合によってはうつやノイローゼにつながることもある

 

老化したというより、加齢によって消耗したと言える。

 

特にお酒が好きな人ほど、ナイアシンが不足しやすい。

アルコールに含まれるアセトアルデヒドの分解にナイアシンが欠かせないため、

付き合い接待、ストレス解消でお酒を飲む人ほどナイアシンを消費し、

脳の働きに使われる分が足りなくなるのだ。

 

またお酒は飲まなくても、麺やご飯が大好きな人も要注意だ。

糖質をエネルギーとして代謝するためにはビタミンB群の働きが重要で、

もちろんナイアシンも使われる。

 

「糖質制限ダイエット」が大ブームになったが、

糖質過多な食生活が問題なのは「太る(肥満)」だけではない。

老化の原因となる「糖化(身体のコゲ)」を招くのだ。

 

この問題については後で詳術するが、お昼にラーメンやうどん、丼ものが定番の人ほど、

ますますナイアシンが不足して、しだいに無気力になってしまうのだ。

 

以上をまとめると、

男が無気力になるのはナイアシンをはじめとするビタミンB群不足、

女がイライラするのは鉄不足が深く関係している。

 

足りないのだから、それぞれビタミンB群と鉄を補充することで驚くほど変化が起きる。

女性はセロトニンが増えて穏やかになれる。

男性は脳の働きがクリアになり、気力を取り戻すことができる。

 

ある男性もナイアシンを摂るようになってから、反応が驚くほどクリアになっていった。

それまでは何を言っても「ふーん、はぁー、う~ん」だったのが、

夫婦の会話がちゃんとキャッチボールできるようになったそうだ。

 

実際、私と診察室で話しているとき、

以前は同じ話を何度もしたり、結論にたどり着けなかったりしたのが、

筋の通った話ができるようになったのは、

ナイアシンのおかげと誰よりご本人が実感している。

 

私は治療の方法としてカウンセリングに時間をかけるより、

ナイアシンをはじめとするビタミンB群や鉄を摂ってもらったほうが、

ずっと早いと思うことがある。

 

脳の働きに必要な栄養素が足りない状態でいくらアドバイスしても、

頭に入ってこないし改善したいと意識が向かない。

 

まずは足りない栄養素を補い、

それから精神療法を行ったほうがスムーズな回復が期待できる。

 

 

(中略)

 

◎発生学的にも脳より腸が先

 

生物の発生学から言っても、脳より腸のほうが先と言える。

進化の順番から見ると、脳よりも腸のほうがずっと先にできているのだ。

 

進化の系統図を遡っていくと、すべての動物の祖先は、

ほとんど口から肛門までの腸管だけで生きているような腔腸動物だ。

 

腔腸動物には脳はないが、

エサを食べてエネルギーとし、生殖活動もして子孫を残している。

つまり脳がなく腸だけだったのに、腸で考えて生きてきたのである。

 

その後、腸管だけの生き物がより効率よくエサを獲り成長するために脳が発達した、

というのが多くの研究者が指摘しているところだ。

 

となればやはり、先に腸があり、後から脳が前線司令室として発達したと言えるだろう。

 

最近の腸の働きと健康の関係が盛んに話題となり、

「腸は第二の脳」とたとえられているが、

私はこれらの進化の流れや機能を考えると、

「腸は第一の脳」であると考えている。

 

考えてみよう。私たち人間も、

口から肛門まで大きく捉えると1本の管でつながっている。

 

口から入った食べ物は消化され、腸で必要な栄養素を吸収し、

不要なものは便として排泄している。

 

このいるもの、いらないものを選別するのも

腸が考えて行っているため「神の子」と言われている。

 

腸の働きは全身を整えるスタート地点であるのだから、

腸の健康が心と体の健康を左右すると言っても、決して言い過ぎではないのだ。

 

 

(中略)

 

◎アルツハイマー型認知症が女性に多い理由

 

長生きはしたいけれど、それは健康でなければ始まらない。

 

足腰が弱くなる。持病が悪化するといった老化の影響だけでなく、

中高年を迎えることでリアルに感じるのが

「認知症にはなりたくない」という不安だろう。

 

実は認知症の中でもアルツハイマー型は女性に多いことがわかっている。

 

認知症には種類があり、アルツハイマー型は

アミロイドβというたんぱく質が脳に多量に沈着して、

脳神経細胞が死滅することで発生する。

 

このアミロイドβの沈着を防いでいるのがなんとエストロゲンの働きで、

エストロゲンの分泌によって女性の脳は守られていると言ってもよい。

 

エストロゲンは血管や骨、毛髪や肌を守るだけでなく、

脳神経を守るというこんな働きもあるホルモンなのだ。

 

だから更年期を過ぎてエストロゲンが減少すると、

女性はアルツハイマーの発症リスクが上がってしまうのだ。

 

さらに怖いのが、

アルツハイマーは「第三の糖尿病」と最近になって言われていることだ。

 

糖質過多の食生活が続くとインスリン抵抗性が起きて、

常に上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌され続けても

血糖値が下がらなくなる。

 

そしていずれは糖尿病へとなっていくのだが、

脳の中でも同じことが起きていることがわかった。

 

アルツハイマーの患者さんの脳では脳内インスリンの効きが悪くなっており、

脳が糖をうまく使えなくなってエネルギー不足になっていることが

アメリカの研究で明らかになった。

 

またアルツハイマーの患者さんには糖尿病を合併していることが多く、

糖尿病を予防することはアルツハイマーの予防につながるとも言える。

 

そしてインスリン抵抗性にも、エストロゲンが関係している。

エストロゲンが減少するとインスリンの効きが悪くなるため、

閉経後の女性は太りやすくメタボリックシンドロームの門を容易にくぐってしまう。

 

そして糖尿病へと進めば、アルツハイマーのリスクも増えることになるのだ。

 

女性はパンが好き、スイーツ好きが多く、糖質過多になりやすい。

 

更年期が近くなってきたら、エストロゲンにはもう守ってもらえないのだから

自分で糖質の摂りすぎを防ぐしかない。

 

多くの人が誤解しているが、糖質制限は決してダイエットだけが目的ではない。

「糖質制限で〇キロやせた!」「糖質制限で体脂肪が落ちた!」と、

ダイエットの効果ばかり注目されているが、

糖質制限のメリットはダイエットだけでなく健康と命に関わっている。

 

糖質制限は、

血糖値を下げるインスリンホルモンの過剰分泌によって増える内臓脂肪を減らし、

内蔵脂肪から分泌される悪玉ホルモンを抑えることができる

 

悪玉ホルモンは、高血圧や糖尿病、脂質異常症、動脈硬化の原因になるので、

これが抑えられれば生活習慣病のリスクを減らすことができる。

 

また糖質制限は、糖質を摂りすぎると発生する活性酸素を減らすことによって、

細胞の老化や変性(ガン化など)の予防にもつながっているのだ。

 

 

(中略)

 

◎セロトニンの材料となる食べもの

 

では、セロトニンを増やすにはどうすればいいのか、答えは簡単だ。

 

「肉を食べよう!」につきる。

 

これまで肉はコレステロールが上がると敬遠される人も多いが、

これは間違いである。

 

セロトニンをはじめ、体で働くホルモンを合成する材料となるたんぱく質を基本として、

合成をサポートする酵素や、補酵素としてビタミンB6、ナイアシン、葉酸、

補因子として鉄、亜鉛など、ビタミンとミネラルが必須で

どれかひとつでも足りないと十分に合成できない。

 

これは合成するときに必要な材料が揃っていても、その中に少ないものがあると

そのレベルに合わせて合成するというしくみがあるからだ。

たとえ亜鉛が10あっても、ナイアシンが3ならば、3の量までしか合成できない。

 

だからこそ、〇〇だけといった「ばっかり食べ」は合成のアンバランスを生む。

食事は偏りなく、いろいろな食材をバランスよく食べましょうと言われるのは、

体の代謝メカニズムを有効活用するためなのだ。

 

その点、肉など動物性たんぱく質には基本のたんぱく質のほかに、

鉄や亜鉛、ビタミンB群などが含まれている

 

セロトニンを増やすために肉を食べるポイントは、

「牛・豚・鶏」を週の中でローテーションしながらいろいろな種類を食べること

牛肉には鉄、豚肉にはビタミンB群、鶏肉にはカルシウムが多い。

栄養に詳しくなくてもまんべんなく摂れてしまう。

 

月曜の夕食に鶏、火曜のランチは豚、週末は奮発して牛、

という具合に1週間単位で考えて、毎日違う肉を食べれば

自然といろいろな肉を食べることができる。

 

それに加えて、魚、卵、豆腐や納豆などの大豆食品(植物性たんぱく質)

も組み合わせていけば、あなたのセロトニンはしっかり増えていく。

これがバランスよく、ということだ。

 

豚のしょうが焼き定食に冷や奴、納豆ごはんと焼き魚、ハンバーグと豆腐のみそ汁など、

ふだん食べているメニューでいくらでもカバーできる。

油っこいものが苦手な人は、しゃぶしゃぶでもよい。

 

さらに重要なことは、合成に必要なこれらのビタミンは、

腸内細菌によってもつくられるという事実だ。

 

腸は材料を自分で調達して、

セロトニンが枯渇しないように頑張ってくれているのだ。

 

 

 

2017年12月3日(日)

 

【編集後記】

 

私は今まで、どちらかというと「肉」よりも「魚」派でしたが、

これからはバランスのよい肉食派でいこうと決めました!

 

でも、歯の矯正に慣れるまでは、肉を噛み切るのは難儀ですから、

高価でもできるだけ「やわらかい肉」を口にしようと思います。

 

しばらく食費が高くつきそうです!

 

 

では、また来週!
本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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