4月, 2016年

【783号】今日も猫背で考え中 太田光の頭の中。飾らない言葉がスッと心に響くエッセイ集

2016-04-24

ここ最近、「涙」を流す機会が増えました。

それはもう、ほぼ毎日、泣いていると言ってもいいほど。

 

このたび、新しい組織を立ち上げるにあたり、

十数種類の感動映像やエッセイを制作したのですが、

これらが、かなり「泣ける」。

 

もちろん、自分たちで作ったのですから、

すでに何十回と見ているはずなのですが…、

それでも「ツボ」に入ると、涙が止まりません。

 

新オフィスの最新設備でモニターを見る機会が増え、

「目頭の熱い日々」を送っています。

 

新たなご縁から加わった熱い仲間たちとも、

研修の上映会で共に「大泣き」しました。

 

なぜか、泣いた後は、気持ちがすっきり。

本当に「涙は心の汗」、ですね。

 

しばらくは、涙腺を緩めておくことにします。

 

 

 

と、前置きはこれくらいにして、

メインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(645冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【人生】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.645

『今日も猫背で考え中』

太田光の頭の中。

飾らない言葉がスッと心に響くエッセイ集

太田光著

講談社文庫

 

 

時間にまつわる映画で俺が一番好きな作品が、

チャップリンの『ライムライト』だ。

この映画のなかでチャップリンが口にする

「時は偉大なる作家である」

というセリフが素晴らしいんだけど、

俺の記憶には、そのセリフと淀川長治さんが語ってくれた

チャップリンとのエピソードが結びついている。

 

淀川さんは、若い頃からチャップリンの大ファンだった。

新人記者時代、チャップリンが来日するというので、

淀川さんは取材場所へと潜り込む。

正式なオファーを経てのものじゃなかったのだと思う。

それでも、実際にチャップリンと会えた淀川さんは、いたく感動する。

 

時間は流れ、無声映画からトーキーへ。

チャップリンがトーキーで『ライムライト』を撮影する。

既に映画評論家としての地位を高めていた淀川さんは、

その現場に正式な取材として訪れていた。

スタジオの隅で食い入るように撮影風景を見つめる淀川さん。

 

すると、例のセリフが映画を彩ったのだ。

「時は偉大なる作家である」

チャップリンは、そのセリフに思い入れがあるのか、

何度もテイクを重ねていく。

その様子を見ているうちに、淀川さんは号泣したという。

 

淀川さんからすれば、大好きだったチャップリンが、

今や白髪の老人になっている。

トレードマークだった山高帽もかぶっていない。

しかも、映画の世界は無声からトーキーへと移っている。

 

まさに、時間の流れを感じずにはいられないシチュエーション。

 

しかも、例のセリフのテイクが何度も繰り返される。

それゃあ、淀川さんからしてみれば、

映画のセリフが自分の人生とシンクロしないわけがなかっただろう。

 

そして、何度目かの「時は偉大なる作家である」に

チャップリンの「OK!」の声が飛ぶ。

 

時の流れは平等だから、淀川さん自身も年を重ねている。

見た目もすっかり変わっていた。

だから、チャップリンは自分のことなんて覚えていないだろうなぁと思っていると、

チャップリンがつかつかと淀川さんに近づいてきたんだって。

 

チャップリンからすれば、

スタジオの片隅で号泣している東洋人が気にかかったのかもしれない。

そこで、淀川さんは、カタコトの英語で、

若い頃に一度会っていること、

「時は偉大なる作家である」という言葉に

いろんな思いが合わさって泣いてしまったことを告げたらしい。

 

すると、チャップリンが淀川さんを抱きしめてこう言ったそうだ。

「覚えてるよ。あの時の坊やだろ?」

 

俺は大好きなのである。チャップリンと淀川さんを巡る、

まさに「時は偉大なる作家である」という、このエピソードが。

 

 

(中略)

 

 

人生は、鉄板焼きのガーリックライスだと思う。

 

たまに鉄板焼きを食べに行くといつも感じるんだけど、

ああいうところで食べるガーリックライスって、

目の前で調理してくれるから、

バターと醤油の香ばしい匂いがたまらなくうまそうだったりする。

 

でも、いざ食べてみると、

食前の「うまそう!」という想像力を一度も超えた試しがない。

 

ガーリックライスは、食べる前の

鉄板に乗っかっている瞬間のほうが絶対にうまい。

 

もしも、「つまらない人生」と嘆いている人が、

人生は鉄板焼きのガーリックライスだと思えたなら。

 

つまらないと感じること自体は間違っていなくて、

その思いがなければ人間なんて向上できるわけがない。

 

その上で、心のどこかで

「ガーリックライスは食う前に想像したヤツのほうがうまい」

「人生も似たようなもの」

って分析も必要だと思う。

現実はこんなもんだろっていうね。

 

俺自身は、人生でつまんないと思う瞬間はまずないんだけど、

田中を見ていると「つまんねぇ奴だなぁ」と常に感じてしまう。

あいつは、一切の事柄に対して悩まない。

一瞬落ち込んだとしても、次の瞬間にはケロっとしている。

 

そんな人生のどこがおもしろいんだろうと、いつも不思議だ。

 

 

 

2016年4月24日(日)

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早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

↓「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」

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【782号】完全版 社会人大学人見知り部卒業見込  雑誌「ダ・ヴィンチ」で読者支持第一位となったオードリー若林の大人気エッセイ

2016-04-17

熊本地震で被災された九州地方の方々には、

謹んでお見舞いを申し上げます。

 

次々に伝わってくる被災地の凄惨な報道には、

本当に胸が痛みます。

 

お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

 

まだ余震が続いていて、

安否が不明な方がいらっしゃるようです。

 

水不足に加え食料などの物資も

まだまだ十分に行き届いていません。

 

孤立している一人でも多くの避難民の方が救助され、

救援物資がすべての方々の元に届き、

一日も早くライフラインが復旧することを祈るばかりです。

 

皆さんのお身内や関係者の中には、

被災された方々もいらっしゃることでしょう。

心よりお見舞い申し上げます。

 

 

微力ながら私も、

できる限りの支援をしたいと思っております。

 

九州地方では大きな余震が続いているようです…。

どうか身の安全を最優先に、

くれぐれもお気をつけくださいませ。

 

 

 

では、

ここからメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(644冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【馬鹿の定義と幸せ】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.644

『完全版 社会人大学人見知り部卒業見込』

雑誌「ダ・ヴィンチ」で読者支持第一位となったオードリー若林の大人気エッセイ

若林正恭著

角川文庫

 

 

馬鹿の定義

 

一流大学出身のディレクターさんとお酒を飲んでいて、

“馬鹿の定義”の話題になった。

 

その人は、学生時代に家庭教師のアルバイトをしていて、

成績の伸びない子の典型として

「わからない問題にこだわり続ける」

ということを言っていた。

 

わからない問題にこだわり続けた結果、

冷静さを失い、集中力を切らし諦める。

これが、成績の伸びない子に多かったらしい。

 

対して、成績の伸びる子はわからない部分を次々と飛ばし、

わかることから済ましていく。

要領のいい子が多かったらしい。

 

 

ぼくは、学生時代とにかく成績が悪かった。

わからない問題にこだわり続けるどころか、

今、なぜ自分が数学を勉強しなきゃいけないのかにこだわり続けて、

結局、授業はまるで聞いていなかった。

 

高校時代にアメリカンフットボール部に所属していた時も、

練習内容をいちいち先輩に

「先輩! これは試合中どんな時に役に立つ練習ですか?」

と聞いては

「黙ってやってりゃいいんだよ!」

と体育会系らしい理由でゲンコツなどを食らっていた。

 

お笑いを始めてからも、些細なことにこだわる病は止まらない。

ある日、目上の人と飲んでいたら

「さっきから手酌なんだけど!」と怒られた。

 

自分の酒を自分で注いで飲むことがなぜ怒りに達するか

理解できなかったぼくは、次の日図書館に走った。

手酌について調べてみると、どうもお酌というのは、

男女雇用機会均等法が成立する前の時代、

給料は年功序列で男女格差が大きかったらしく、

会社の飲み会などの飲食費は年上の上司が払うことが通念だったらしい。

そこで、タダ飯のタダ酒というのも、申し訳ないので

「せめてお酌でも」というのが事の始まりだということがわかった。

 

「ということは、昨日は割り勘だったからお酌は必要なかったんだな。

今度から、奢りの時はお酌して、割り勘の時はお酌をしないでいこう!」

と心に決めた。

 

今思えば、黙って練習すりゃいいし、

黙ってお酌すりゃいいのだ。

理由は、後々めんどくさいからだ。

 

「そんなぼくは馬鹿ですか?」

とディレクターさんに聞くと、

「少なくとも頭がいい人ではないのかな」

と柔らかい口調でザックリえぐられた。

 

馬鹿の心当たりはあるものの、

軽く落ち込んだぼくを見かねたのか、

「でも」と前置きして、

「僕の経験からすると、

わからないことにこだわらない人は一から百は作れるけど、

ゼロから一は作れないんだよ。

つまりフォーマットをなぞることはできても

発明はできないんだよね」

と言った。

 

(中略)

 

今、幸せですか?

 

(中略)

 

先日、作家さんと「仕事と幸福」がテーマのインタビューを受けた。

「今、幸せですか?」

と唐突に聞かれた。

ぼくは「幸せです!」と即答できなかった。

 

願いを叶えれば常に幸福を感じられると夢想していた二十代。

だが、今も大きな仕事の出番前には緊張して憂鬱な気持ちになる。

ネタを作る作業は何年やってもめんどくさいし自信はない。

 

そんな時、自分はこの仕事が好きなのか疑問に感じることがある。

 

そんな自分を傲慢に感じていた。

 

「今、幸せですか?」

と同じ質問をされた作家さんは熟考し、

「……ジェットコースターみたいなものかな」

と答えた。

 

ここ数年解けないでいた問題の答えを聞いたようにハッとした。

 

わざわざ怖い思いをするために時間をかけて並ぶ。

絶叫しながら乗る。

二度と乗りたくないと思う。

でも、充実感がある。

だから、また次のジェットコースターに並んでしまう。

 

仕事がそれに似ているという。

昇進して休日には家族と過ごせるようになったディレクターさんが

「あんなに嫌だった徹夜の編集作業が今じゃ恋しい」

と言っていたのを思い出した。

 

それを聞いてから

仕事に対して緊張したり憂鬱になったりすることに

負い目を感じなくなった。

 

その感情は後の充実感や高揚感の予告信号のようなものだから。

 

自分にとっての幸福って

絶叫マシンと絶叫マシンの間のソフトクリームのようなものかな?

と思った。

すぐ溶けるし、食べ過ぎると飽きるし。

 

事実、この原稿を書きながら

何度か「ギャー!」と叫んだし、

書き終わった今、

マンゴーラッシーを飲んでいるが、とても幸せだ。

 

 

 

2016年4月17日(日)

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早川勝

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【781号】何を学び、いかに​生きるか 実践7つの習慣

2016-04-10

私には、我が家の長女と共に誓い合った「夢」があります。

(私が一方的に押しつけている感もありますが…)

その夢とは、

「NHK紅白歌合戦へ親子で出演する」

という悲願です。

 

えっ?!

私も歌手デビューするのかって?

 

まさか(笑)

 

長女の紗永(さえ)は、トップアイドル歌手として紅白に…、

ですが、

私早川勝は「審査員として」紅白に…、です。

紅白の審査員といえば、

やはり、その年に活躍し話題をさらった著名人が選ばれる、

というのが一般的ですよね。

ですから、私はミリオンセラーの「原作者」として、 審査員席に座ることとなります。

私の執筆した自己啓発的ファンタジー小説は、

NHKでドラマ化され高視聴率を獲得。

そして、映画も大ヒット!

その年の話題を独占することになるでしょう。

「紅白親子出演」によってますますブームに拍車をかけることになります。

 

私の隣の審査員席には、

ドラマに主演した女優・桐谷美玲さんが微笑んでいる、 という情景が目に浮かびます。

想像するだけでワクワクしてきますね。

しかし、これは、夢物語などではなく、

実現する可能性は「ある」と信じています。

「お前はどうかしている」、と他人に笑われようが、

私は夢が叶うまで書き続ける覚悟でございます。

 

さて、肝心の娘・紗永のアイドル活動ですが、

しずる村上プロデュースの7人組コントアイドルグループ・

「Dollふ」の一員として、

鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)楽曲提供のレコーディングも終わり、

地道なライブ活動の傍ら、このたび、ソロ活動として、

ふたたび「舞台」に出演することになりました。

 

AKB48の篠崎彩奈ちゃんが主演の舞台です。

http://ameblo.jp/akihabara48/entry-12145231373.html

(AKB48・オフィシォルブログ↑)

 

舞台「マジックトレードセンター」

http://freek.jp.net/mgt2016/

オズの魔法は、世界の救済になり得るのか――

日程: 2016年4月14日(木)~18日(月)

場所: シアター風姿花伝 新宿区中落合2-1-10

もし、ご興味のある方がいらっしゃいましたら、 ご予約はこちらのフォームからお願いします

http://ticket.corich.jp/apply/72874/018/

公開スケジュールはAチームとBチームの2パターンありますが、

早川紗永の出演は「Bチーム」のほうになります。

 

おかげさまで今回は、セリフの多い役をいただけたそうです。

有り難いですね。

 

皆さんからの応援をいただけましたら幸いです。

どうぞ宜しくお願いします。

以上、「親バカ告知」でした(笑)

 

と、前置きはこれくらいにして。

そろそろメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(643冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、

【他者から影響される自立】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.643

『実践7つの習慣』

何を学び、いかに生きるか

佐々木常夫著  フランクリン・コビィー・ジャパン監修

PHP研究所

 

突然ですが、坂本龍馬と勝海舟のこんなエピソードをご存知でしょうか?

幕末、日本は西洋列強の進出に脅かされていました。

そんな中で若い頃の龍馬は「異国を討つべし」

という尊王攘夷思想の持ち主でした。

そこであるとき龍馬は、

徳川幕府の幕臣であり開国論者であった勝海舟を斬ろうと考え、

勝の家を訪ねます。

ところが勝から

世界情勢や海軍の必要性などを

説かれるうちにすっかり勝に魅了され、

斬るつもりで訪ねたのに、気がつけば

「あなたの弟子にしてください」

とお願いしていたという話です。

ちなみに、このエピソードは、勝自身が回想録の中で語ったものです。

ただし勝の回想録以外に証拠がないため、

彼のほら話という説もあるだそうです。

 

それはともかく、なぜ私がこんなエピソードをここでいきなり持ち出したかというと

第5の習慣である「まず理解に徹し、そして理解される」を実践しようとすると、

まさに龍馬と勝のように、相手の強さに引き込まれて

影響を受けてしまうリスクがあるからです。

 

コヴィー博士も次のように述べています。

 

共感による傾聴はリスクもある。

相手の話を深く聴くには、

強い安定感が必要になる。

自分自身が心を開くことによって、

相手から影響を受けるからだ。

傷つくこともあるだろう。

それでも相手に影響を与えようと思ったら、

自分もその人から影響を受けなければならない。

(P.349)

これは、私自身の考え方ですが、

私は相手の考え方に影響されて自分を変えられそうになってしまうときには、

変わってしまえばいいと思っています。

なぜなら人は自分とは異なる人間との出会いや刺激の中で成長を遂げ、

新たな発想で世界と向き合うことができるようになるからです。

これまで持っていたパラダイムを捨てて、

新しいパラダイムへと移行する「パラダイムシフト」が起きるのです。

私は、龍馬は人から影響を受けることを

少しも恐れなかった人ではないかと想像します。

龍馬は日本の将来構想について記した「船中八策」という文書があります。

その内容は、

「大政奉還の実施」

「議会を設置したうえで議会政治を実施」

「有能な人材の登用」

「外国との平等な条約の締結」

「新憲法の設定」

「海軍力の増強」

「首都を守る御親兵の設置」

「外国との金銀の交換トレードの設定」

の8つの策から成り立っています。

 

のちの明治維新の基本方針に影響を与え、

五箇条の御誓文にもつながる画期的な内容となっています。

では龍馬はこれらの策をすべて独力で編み出したかというと、

そんなことはまったくありません。

 

龍馬は「あの藩にこういう優れた人がいる」と聞けば、

労を惜しまず、すぐにその人物のところに出かけていって話を聴きました。

また海外の動向にも敏感でした。

そんなふうにいろいろな人の影響を受け、

その知恵を結集してできあがったのが、

「船中八策」だったのです。

他者の影響を受けながら、

自分の考え方を進化させることができたからこそ、

人々や世の中に影響を与えられるものを創り出すことができたわけです。

ただし、相手の話を聴くことによって、

相手から影響を受けるかもしれないときには、

気をつけなければならないことがあります。

 

それは第1の習慣から第3の習慣までをしっかりと身につけて

「自立」ができていないと、

相手の話にただ翻弄されるだけになるということです。

龍馬の時代でいえば、

尊王攘夷派の人のところに話を聴きに行っては

「そのとおりだ」と思い、

開国派の人のところに話を聴きに行っては

「いや、こちらのほうが正しい」といったように、

自分の軸が定まらずに迷走してしまうことになります。

龍馬の場合は、第1の習慣はもちろんのこと、

第2の習慣である「終わりを思い描くことから始める」ことができていたと思います。

 

ですから自分が思い描く日本の将来像を実現するために、

「この人の考え方は素晴らしい」と思えば、

それまでの自分の考え方にとらわれずに、

積極的に採用していったというわけです。

 

2016年4月10日(日)

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早川勝

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【780号】幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え  人生を再選択せよ!!

2016-04-03

 

クエンティン・タランティーノ監督の映画を観た。

「ヘイトフル・エイト」。

 

猛吹雪の夜、ロッジに閉じ込められたクセ者8人。

ワケありの7人の猛者と1人の囚人女、

その全員が嘘をついている。

 

彼らの疑心暗鬼が頂点に達したとき、

予測不能の密室連続殺人がはじまる。

いったい真犯人は誰なのか。

 

オープニングからのすべての会話や何気ない素振りにも

巧妙かつ緻密な伏線を張り巡らせていて、

タランティーノ監督独自のブラックユーモアと

過激で残酷なアクションが満載。

 

おかげさまで、

ひと夜の「謎解き」を楽しむことができた。

 

それにしても、西部劇の本格ミステリーとは、珍しい。

かつて、賞を総なめした「パルプ・フィクション」から

近年の「イングロリアス・バスターズ」や

「ジャンゴ/繋がれざる者」に至るまで、

“B級映画へのオマージュ”がこめられたタランティーノ作品には

いつもいつも驚かされる。

 

演出の素晴らしさも去ることながら

「脚本家」としても超一流だ。

 

あなたもぜひ、映画館でご覧あれ。

 

実はこのたび、

私早川勝も、一編の「脚本」を書いた。

ある機会を得て、短編の映像が出来上がったのだ。

 

プロの俳優さんたちが私の脚本を演じてくれるとは、

本当に感無量である。

 

新たに完成した次作の「ファンタジー小説」が

映画化されるという夢の実現に向かって

ますます妄想が膨らむ今日この頃。

 

その前にまずは「短編映像」を

どこかであなたにお見せする機会があるかも。

ぜひ、お楽しみに!

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

そろそろメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(642冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、

【愛する勇気】です。

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.642

『幸せになる勇気』

自己啓発の源流「アドラー」の教え

人生を再選択せよ!!

岸見一郎 古賀史健著

ダイヤモンド社

 

運命の人は、いない

 

哲人  立ち止まってはいけません。もう一歩前に進みましょう。

本日の最初、教育に関する議論に中でわたしは、

ふたつの「強要しえないもの」について話しました。

 

青年  ……尊敬と愛、ですね。

 

哲人  そう。どんな独裁者であれ、わたしを尊敬しろと強要することはできない。

尊敬の関係においては、こちらから先に尊敬を寄せるしかない。

その結果、相手がどのような態度に出ようとも、自分にできることはそれしかない。

そんな話をしました。

 

青年  そして、愛も同じだと?

 

哲人  ええ。愛も、強要することはできません。

 

青年  しかし、先生はまだ大きな質問にお答えになっていません。

わたしにだって、誰かのことを愛したい気持ちはあります。嘘偽りなく、あります。

愛への恐れとは別に、愛を渇望する気持ちはあるのです。

では、どうして愛に踏み出さないのか?

……肝心の「愛すべき人」に出会えていないからですよ!

運命的な相手に出会えていないから、愛をかなえられずにいる!

恋愛に関する最大の難関は、「出会い」にあるのです!

 

哲人  真実の愛は、運命的な出会いからはじまると?

 

青年  当然でしょう。

自分の人生を捧げ、人生の「主語」まで変えるような相手なのですから。

いい加減な相手に自分のすべてを差し出すような真似はできません

 

哲人  それでは、どのような人のことを「運命の人」と呼ぶのでしょう?

つまり、どうやって運命の人を察知するのでしょう?

 

青年  わかりません。……きっと「そのとき」がくれば、わかるのでしょうね。

わたしにとっては未知の領域です。

 

哲人  なるほど。それではまず、アドラーの基本的な立場をお答えしましょう。

恋愛にしろ、人生全般にしろ、アドラーは「運命の人」をいっさい認めません

 

青年  われわれに「運命の人」はいない!?

 

哲人  いません。

 

青年  ……ちょっと、それはさすがに聞き捨てならない話ですよ!

 

哲人  なぜ、多くの人は恋愛に「運命の人」を求めるのか?

どうして結婚相手にロマンティックな幻想を抱くのか?

その理由についてアドラーは、「すべての候補者を排除するため」だと断じます。

 

青年  候補者を排除する?

 

哲人  あなたのように「出会いがない」と嘆く人も、

じつは毎日のように誰かと出会っているのです。

よほど特別な事情がない限り、この1年のあいだ誰とも出会わなかったという人はいません。

……あなたもたくさんの人と出会っていますよね?

 

青年  同じ場所に居合わせる、という程度も含むのでしたら。

哲人  しかし、そのささやかな「出会い」を、なにかしらの「関係」に発展させるには、

一定の勇気が必要です。声をかけたり、手紙を送ったり。

 

青年  ええ、そうですとも。一定の勇気どころか、最大限の勇気が必要です。

 

哲人  そこで「関係」に踏み出す勇気をくじかれた人は、どうするか?

「運命の人」という幻想にすがりつくのです。

……いまのあなたがそうであるように。

目の前に愛すべき他者がいるのに、あれこれ理由を並べて「この人ではない」と退け、

「もっと理想的な、もっと完璧な、もっと運命的な相手がいるはずだ」と目を伏せる。

それ以上の関係に踏み込もうとせず、ありとあらゆる候補者を、自らの手で排除する。

 

青年  ……い、いや。

 

哲人  こうして過大な、ありもしない理想を持ち出すことによって、

生きた人間と関わり合いになることを回避する。

それが「出会いがない」と嘆く人の正体だと考えてください。

 

青年  わたしは「関係」から逃げている……?

 

哲人  そして可能性のなかに生きているのです。

幸せは、向こうから訪れるものだと思っているのです。

「いまはまだ幸せが訪れていないが、

運命の人に出会いさえすれば、すべてがうまくいくはずだ」と。

 

青年  ……忌々しい! ああ、なんと忌々しい洞察だ!

 

哲人  たしかに、聞いていて気持ちのよくなる話ではないでしょう。

しかし、「運命の人」を求める「目的」を考えると、

おのずと議論はそこに落ち着きます。

 

愛とは「決断」である

 

青年  じゃあ、聞きましょう。

仮に「運命の人」が存在しないとするなら、

われわれはなにをもって結婚を決意するのです?

結婚とは、この広大な世界からたったひとりの「この人」を選ぶことですよね?

まさか容姿や財力、地位などの「条件」で選ぶとでも?

 

哲人  結婚とは、「対象」を選ぶことではありません。

自らの生き方を選ぶことです。

 

青年  生き方を選ぶ!? じゃあ、「対象」は誰でもいいと?

 

哲人  究極的にはそうでしょう。

 

青年  ふ、ふざけるな!! そんな議論、誰が認めるものか!

撤回しなさい、いますぐ撤回するのです!!

 

哲人  反発の多い議論であることは認めます。

しかし、われわれはいかなる人をも愛することができるのです。

 

青年  冗談じゃない!

だったらあなたは、そのへんを歩いている、どこの誰とも知らない女性をつかまえ、

その女性を愛し、結婚することができますか?

 

哲人  わたしがそれを決意するならば。

 

青年  決意!?

 

哲人  もちろん、誰かとの出会いに「運命」を感じ、

その直感に従って結婚を決意した、という人も多いでしょう。

しかしそれは、あらかじめ定められた運命だったのではなく、

「運命だと信じること」を決意しただけなのです。

フロムはこんな言葉を残しています。

「誰かを愛するということはたんなる激しい感情ではない。

それは決意であり、決断であり、約束である」と。

出会いのかたちなど、どうでもいい。

もしもそこからほんとうの愛を築いていく決意を固め、

「ふたりで成し遂げる課題」に立ち向かうのであれば、

いかなる相手との愛もありえます。

 

青年  お気づきですか? 先生はいま、ご自身の結婚に唾を吐きかけているのですよ!

わたしの妻は運命の人ではなかった、相手は誰でもよかったのだと!!

ご家族の前でそう言ってのけるのですか!

もしもそうだとしたら、あなたはとんでもないニヒリストだ!!

 

哲人  ニヒリズムではなく、リアリズムです。

アドラー心理学は、あらゆる決定論を否定し、運命論を退けます。

われわれに「運命の人」などいないのだし、

その人が現われるのを待ってはいけない。

待っていたのでは、なにも変わらない。

この原則を譲るつもりはありません。

しかし、パートナーと一緒に歩んできた長い年月を振り返ったとき、

そこに「運命的ななにか」を感じることはあるでしょう。

その場合の運命とは、あらかじめ定められていたものではない。

偶然に降ってきたものでもない。

ふたりの努力で築き上げてきたものであるはずです。

 

青年  ……どういう意味です?

 

哲人  もうおわかりでしょう。

……運命とは、自らの手でつくり上げるものなのです

 

青年  ……!!

 

哲人  われわれは運命の下僕になってはいけない。

運命の主人であらねばならない。

運命の人を求めるのではなく、運命といえるだけの関係を築き上げるのです。

 

青年  でも、具体的にどうしろと!?

 

哲人  踊るのです

わかりもしない将来のことなど考えず、存在するはずもない運命のことなど考えず、

ただひたすら、目の前のパートナーと「いま」をダンスするのです

アドラーは、ダンスのことを「ふたりの人間が共同の仕事に参加する喜び」だとして、

子どもたちにも広く推奨していました。

愛と結婚は、まさしくふたりで踊るダンスのようなものでしょう。

どこへ行くのかなど考えることなく、互いの手を取り合い、

今日という日の幸せを、いまという瞬間だけを直視して、くるくると踊り続ける。

あなたたちが長いダンスを踊りきった軌跡のひとを、人は「運命」と呼ぶのでしょう。

 

青年  愛と結婚は、ふたりで踊るダンスである……。

 

哲人  あなたはいま、人生というダンスホールの壁際に立って、

ただ踊る人たちを傍観している。

「こんな自分と踊ってくれる人などいるはずがない」と決めつけ、

心のどこかで「運命の人」が手を差し伸べてくれることを待ちわびている。

これ以上みじめな思いをしないように、自分を嫌いにならないように、

歯を食いしばって精いっぱいに自分を守っている。

……やるべきことはひとつでしょう。

そばにいる人の手を取り、いまの自分にできる精いっぱいのダンスを踊ってみる。

運命は、そこからはじまるのです

 

(中略)

 

哲人  愛していなかったのではありません。

「愛する」ということを知らなかったのです。

もしもし知っていたなら、あなたはその女性と運命の関係を築くことだってできたでしょう。

 

青年  彼女と? わたしが彼女と!?

 

哲人  フロムは言います。「愛とは信念の行為であり、

わずかな信念しか持っていない人は、わずかしか愛することができない」と。

……アドラーならこの「信念」を、「勇気」と言い換えるでしょう。

あなたはわずかな勇気しか持っていなかった。

だから、わずかにしか愛することができなかった。

愛する勇気を持てず、子ども時代の、愛されるライフスタイルにとどまろうとした。

それだけなのです。

 

青年  愛する勇気があれば、わたしは彼女と……。

 

哲人  ……ええ。愛する勇気、すなわちそれは、「幸せになる勇気」です

 

青年  あのとき、「幸せになる勇気」を持って入れば、

わたしは彼女を愛し、「ふたりで成し遂げる課題」に向き合っていたと?

 

哲人  そして自立を果たしていたことでしょう。

 

青年  ……いや、いや、わからない! だって愛だけ、愛だけですか!?

われわれが幸せを手に入れるには、ほんとうに愛しかないのですか!?

 

哲人  愛だけです。

「楽をしたい」「楽になりたい」で生きている人は、

つかの間の快楽を得ることはあっても、ほんとうの幸せをつかむことはできません。

われわれは他者を愛することによってのみ、自己中心性から解放されます。

他者を愛することによってのみ、自立を成しえます。

そして他者を愛することによってのみ、共同体感覚にたどりつくのです

 

青年  でも、幸せとは貢献感であり、

「貢献感を持てれば、幸せが得られる」とあのときおっしゃったじゃありませんか!

あの言葉は嘘だったのですか!!

 

哲人  嘘ではありません。問題は貢献感を得るための方法、もしくは生き方なのです。

本来、人間はただそこにいるだけで誰かに貢献できています。

目に見える「行為」ではなく、その「存在」によってすでに貢献しています。

なにか特別なことをする必要はないのです。

 

青年  嘘です! そんな実感ありません。

 

哲人  それはあなたが、「わたし」を主語に生きているからでしょう。

愛を知り、「わたしたち」を主語に生きるようになれば、変わります。

生きている、ただそれだけで貢献し合えるような、

人類のすべてを包括した「わたしたち」を実感します

 

青年  ……パートナーだけではない、全人類を包括する、「わたしたち」を実感すると?

 

哲人  すなわち、共同体感覚です。

……さあ、わたしはこれ以上、あなたの課題に踏み込むことはできません。

しかし、もしもアドバイスを求められるとしたなら、こう言うでしょう。

「愛し、自立し、人生を選べ」と。

 

 

2016年4月3日(日)

 

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早川勝

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