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【920号】読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術

2019-12-14

先週ついに、次の新刊が「脱稿」となりました!

転職をテーマに「100」ものメッセージを書き上げましたー!

題して、『転職の鬼100則』。

この年末年始でゲラを校正して、1月に入稿、2月発売となります。

今作は、偉いキャリアコンサルタントの先生方が書かれた専門書と違って、

超激辛の一風変わった自己啓発書(転職対策本)となりました。

まったく転職を考えていない人が読んでも刺激になるし、

転職を検討中に人にとっては、恰好の指南書になることはもちろん、

もうすでに「転職に失敗してしまった」という人であれば、

人生をV字回復させる〝座右の書〟になると、自負しております。

そして、採用を仕事にしている人にとっては、 最高の「スカウト・ツール」になります。

これは、間違いありません。

特に、生保業界のマネジャーさんたちの「大人買い」に期待しちゃいます。

私にとっては、『営業の鬼100則』、『リーダーの鬼100則』に続いて、

鬼シリーズ「第3弾」が『転職の鬼100則』なのですが、

先月、『株価チャートの鬼100則』というシリーズ「第6弾」が発売されまして…、

https://ux.nu/VeMX2

『株の鬼100則』同様に、初速好調で、もの凄く売れています。

株の本って、けっこう売れるものなんですねー。

出版社より、せっかく見本が届いたので、

私も「株価チャート」の勉強をさせてもらいました。

ただ、一般の皆さまへ詳しい内容を「抜粋」するのは、

やや専門的すぎるので、控えますが、

投資に興味ある方は、ぜひ手に取ってみてください。

さらに『接客の鬼100則』も売れていて、

『英文法の鬼100則』に続き、また英語系の鬼本も出る予定とのこと。

いやー、次々と、すごい鬼ラッシュ!

もうなんだか、鬼がどんどん出てくるので、私も訳が分からなくなってきました(笑)

あれよあれよという間に、〝渡る世間は鬼ばかり〟のようです。

2月発売の早川版『転職の鬼100則』は、

第7弾になるのか第8弾になるのか、私にもまだ分かりませんが…。

どうぞお楽しみに!

以上、本日の前置きはこれくらいにしまして、 メインコンテンツに入ります。

本号も、お薦め書籍(717冊目)として、 ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、【つまらない人間】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ! ↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.717

『読みたいことを、書けばいい。』

人生が変わるシンプルな文章術  

「自分が読みたいものを書く」ことで、 実際に「現実が変わる」のだ。

そんな話を始めたい。

田中泰延著  ダイヤモンド社

「定義をしっかり再構築しよう」というのは、 言い換えれば、「疑ってかかれ」ということでもある。 言葉に対する思考の最初になくてはならないのは、「ことばを疑うこと」だ。 「言葉」という単語さえ、50回書いて唱えると ゲシュタルト崩壊して意味がわからなくなる。 そこからやっと言葉の正体を探るという思考が生じる。

その単語に自分がはっきりと感じる重みや実態があるか。 わけもわからないまま誰かが使った単語を流用していないか。 「わたしはことばを信じてる」みたいな前提がいちばんあやしい。

以前、わたしは歴史に関する記事を執筆していたとき、 不意に「幕府」という単語の意味からなくなった。 なんども「幕府」「幕府」と記述しているうちに、 みるみるわたしたしの中から「幕府」の実体が失われ、 わけのわからないものとなっていった。 鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府。 日本に住んで教育を受けたものなら、小学校以来、何千回も習ったし、 書いたり、言ったりしてきた単語のはずだ。

だが、日本には天皇がおり、君主として存在してきた。 しかし歴史を学習すると、ある時期から当然のように 国権の主体として「幕府」の存在が語られる。 源頼朝が征夷大将軍に任命され政治の中心を移した、と簡単に書いてあるが、 いったいどのように国家権力が掌握されてしまったのか。

そんなとき、頭を切り替えようと 「外国人に英語で日本の歴史を説明しましょう」という趣旨の本を読んでみると、

「カマクラ・ミリタリー・ガバメント」

という記述があり、ハッとして腑に落ちた。 要は「軍事政権」なのである。 現代の東南アジアや中南米のクーデターを思い浮べると本質は近い。 旧勢力に対して軍事力による実効支配を打ち立て、 それが大政奉還まで700年近く続いたのが、この国のかたちだったのだ。

このように、自分自身がその言葉の実体を理解することが重要で、 そうでなければ他人に意味を伝達することは不可能なのだ。

(中略)

「文章を書くのが好き」という人がよくわからない。 わたしにとっては世界で一番イヤなことだからだ。 一番好きなのは「カレーライスを食べること」で、 そこから順番を付けるとだいたい1863番目ぐらいに「書くこと」がランクインする。

おおよそこの世で文章を書くという作業ほど面倒臭いことがあるだろうか。 フルマラソンを走るほうがラクだろう。 東京マラソンはあれだけの参加者が嬉々として完走しているが、 出場条件に「走りたければ1万字書きなさい」とあったら、 ほとんどの人が400字くらいで棄権して参加をとりやめるだろう。

わたしは、自発的に文章を書きたいと思ったことなど一度もない。 コピーライターも仕事も、そういう会社のそういう部署に配属されたからだし、 映画評も頼まれて引き受けたもので、 いま書いているこの本自体、依頼されたからやむをえず書いている。

だが、イヤだイヤだと思っていても仕方がない。 書くと約束した以上、重い腰を上げて書き始める。 イヤなことを少しでも愉快にするためには、 自分が書いて、自分で読んで楽しい気分になる以外に方法がない。 そうしているうちに、自分が読み手になってくる。

自分で独り言を言って自分で笑うようなもので、アホといえばアホだが、 自分のことをよく知っているのは自分なので、 「知らない読み手を想定して喜ばせる」よりもかなり簡単だ。 そうして、自分ひとり勝手におもしろがったものを、依頼主に渡す。

よく、「ライターとして有名になりたい」という人がいるが、 そういう承認欲求を満たしたいのなら、 長い文章を書くことは、その労力に対して割が合わない。 社会に承認され賞賛されたいなら、100メートルを10秒以下で走る、 駅前の広場で歌を歌う、YouTuber を目指す、友人と漫才コンビを結成するなど、 もっと手っ取り早い近道はいくらでもある。

深夜、暗い部屋で腰の痛みに耐えながらキーボードを打って、 自分で書いたものに自分で少し笑う、 それが「書く人」の生活である。

(中略)

さて、あなたは腰の痛みと眠気に耐えながら 1万字の原稿を書いた。 自分が興味を持った事象について、自分が抱いた心象を、 自分が読んでおもしろいように書ききった 。 さあ、だれが読んでくれるか。

だれも読まない。だれも読まないのである。 わたしのように、依頼主がいて、その文章を掲載する場所が最初から用意されていても、 だれも読まない。 ましてや、自分で開設したインターネット上のスペースにそんな文章を載せても、 だれも読まない。なぜか。 あなたは宇多田ヒカルではないからである。

あなたがたとえば「ローマ帝国1480年の歴史」という事象に興味を持って 丹念に資料を調べ、とてつもなくエキサイティングだったという心象を、 自分自身で読んでおもしろいウンチクやギャグをちりばめた文章にして インターネット上に載せても、十数人から、多くて数千人がたまたま目にして終わるだろう。

だが、たとえば宇多田ヒカルが美味しかったロースカツ定食840円と話を書いたら、 数百万人が争って読み、様々なコメントを山のように寄せ、 豚肉の売り上げは跳ね上がるだろう。 あなたのローマ帝国1480年はロースカツ定食840円に完敗だ。

よく文章指南の本には、「なにが書いてあるかが大切」という教えが書いてあるが、 現実は違う。「だれが書いたか」のほうが、多くの人にとっては重要なのだ。 だからこそ、「ターゲット層にバズりたい」「たくさん読まれたい」 「ライターとして有名になりたい」という思い違いを捨て、 まず、書いた文章を自分がおもしろいと思えれば幸せだと気がつくべきだ。

(中略)

朝、職場で会うといきなり 「寒い寒い。今日は穴の空いてる靴下を履いているから寒い。 でも靴下を買うお金がないんだよな今月」 などと言ってくる。そういう人がいるだろう。 知らんがな、としか言いようがない。 あなたは寒いかもしれないがわたしは暑い。 あなたの靴下の穴のことは考えたくないし、お金がないのもわたしの責任ではない。

また、ランチなんか一緒に行くと、急に不機嫌そうに 「あたしブロッコリーすっごく嫌い」と告白を始める者もいる。 食べなきゃいいではないか。 だれも口をこじ開けてブロッコリーを入れたりはしない。

これらの人間に共通する特徴を、できるだけ遠回しにソフトに表現すると、 「つまらない人間」ということになる。

つまらない人間とはなにか。 それは自分の内面を語る人である。 少しでもおもしろく感じる人というのは、 その人の外部にあることを語っているのである。

「寒い寒い」と触れ回る男も、聞き手の共感の範囲ならいいが、 しつこいと、(おまえが寒いのはわたしに関係ない)と思われてしまう。 ブロッコリーが嫌いな女も、育ってきた環境が違うからセロリは好きなのかもしれないが、 基本、どうでもいい。

この人たちは、自分の内面を相手が受け容れてくれると思っている点で、 幼児性が強いのである。 文章でも往々にしてこのように 「わたしはつまらない人間です」と触れて回るようなことが起こる。

少しでも他者とコミュニケートしたいなら、 前者は「今日寒いのはラニーニャ現象の反動なんだ」と言えば、 「なに? ラニャ? なんだって?」と興味を持ってもらえるし、 後者は「ブロッコリーのこの嫌な臭いはイソチオシアネートが主成分なんだよね」 と言えば、「イソチオ……もう一回言って?」と会話に参加するものが現れる。

随筆とは、結局最後には心象を述べる著述形式だということは述べた。 しかしそのためには、事象を提示して興味を持ってもらわなければならない。 事象とは、つねに人間の外部にあるものであり、 心象を語るためには事象の強度が不可欠なのだ。

(中略)

結論から言う。書く人間はモテない。 自分を表現したいなら、ミュージシャンが俳優でも目指したほうがいい。 それらの人は、容姿を人に晒す。 コンサートがある。舞台がある。映画やテレビがある。

文字を書く人には、ライブがない。 書いている間は、だれとも会わない。 談笑しながら書く人はいない。 なんという気色悪い日陰の職業だろうかと自分でも思う。 しかも、とても疲れる仕事だ。 生活は不規則になり、腰は痛くなり、締切に追われる。

書かなければ、あなたは企業の経営者にも、オリンピックのマラソン選手にも、 宇宙飛行士にもなれるチャンスもある。 書くということは、ほぼそれらを捨てることだ。 選ぶということだ。

だれかが言った。 書くことは人間最後の職業だと。 死刑囚だって獄中で原稿を書いて本を出す。

人間はだれしも孤独だ。 書くことは孤独と向き合うための「手なぐさみ」なのかもしれない。 孤独の本質とは、ひとりであるということだ。 なぜひとりで生まれ、なぜひとりで死ななくてはならないか、だれも答えられない。 だがその孤独の中でしか知り得ないことがある。

その人の純粋なところ、美しいところ、正しいところ、優しいところ、 そして寂しいところというのは、その人と会って向かい合っているときではなく、 離れたあと、ひとりうのときにと思い起こされ、伝わり、感じるものである。

我々が人間への尊敬や愛情や共感を心に刻むのは、 実に相互の孤独の中においてである。 書くこと、そして読むことは、その相互の孤独を知り、 世界への尊敬や愛情や共感をただ一回の人生で自分のものにすることなのだ。

自分が読みたくて、自分のために調べる。 それを書き記すことが人生をおもしろくしてくれるし、 自分の思い込みから解放してくれる。 何も知らずに生きてきた中で、 わかる、学ぶということ以上の幸せなんてないと、わたしは思う。

自分のために書いたものが、だれかの目に触れて、その人とつながる。 孤独な人生の中で、誰かと巡り合うこと以上の軌跡なんてないとわたしは思う。

書くことは、生き方の問題である。

自分のために、書けばいい。読みたいことを、書けばいい。

令和元年12月14日(土) 

【編集後記】

私も「書くこと」を生業としている一人として、

めっちゃ共感し、励まされました。

まるで、私のために書いてくれたような一冊でした。

言われてみれば、自分で自分を喜ばせるために書いて、

その文章を読んで悦に入っているのが、私の日常です。

「それでいいんだ」と思えました。

これからも孤独な世界で、自分のために書きますね。

お付き合いいただけましたら幸いです。

それではまた、次号(来週が今年最後の配信です)をお楽しみに!

本日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。 ******************************

早川勝 【オフィシャルサイト】 http://tsuitel.in

最新シリーズ↓ 『リーダーの鬼100則』

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『営業の鬼100則』 https://goo.gl/dd1QQF

Bookサイト  http://tsuitel.in/books/index.html

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【919号】英文法の鬼100則 英文が表す「気持ち」を捉える 丸暗記、禁止。

2019-11-30

ご無沙汰しています。

久方ぶりの配信となりました。

さて、前号にて『営業の鬼100則』の増刷決定の知らせが届いたと、

お伝えしたばかりでしたが、

続けざまに、今月2度目の増刷が決まったと、さらなる吉報が届きました!

ふたたび、じわじわコツコツと動き出しているようで・・・。

これでトータル、11刷目の「重版」となります。

http://tsuitel.in/books/backnu……ber02.html

実は、おかげさまで、営業本すべての書籍の中で、

2109年の売上が【第1位(トーハン調べ)】になったそうで、

前回の増刷分から、本の「帯」に【第1位の冠】が表記されています。

写真はこんな感じです↓

https://www.facebook.com/photo……mp;theater

「年間で一番売れた」っていうニュースは、やっぱり嬉しいですよねぇ。

いつも応援ありがとうございます。

心より感謝申し上げます。

以上、本日の前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

本号も、お薦め書籍(716冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、【英語脳と日本語脳】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ! ↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.716

『英文法の鬼100則』

英文が表す「気持ち」を捉える  

丸暗記、禁止。

卓越した英語教師としての経験と認知言語学に基づく

独自の文法観が見事に結びついたユニークな英語指南書。

東京大学文学部(言語学研究室)教授 西村義樹 推薦

時吉秀弥著 

明日香出版

人間はかなりの部分、言語を使って思考をします。

そのため、母語の違いが、ある程度物の見方や考え方に影響を与えると言われています

(あくまで、ある程度です)。

極端な例では、この世には「左右」にあたる語彙がない言語が結構あり、

そういった言語を母語とする人たちは「自分の左側に・右側に」の代わりに

「東側に」とか「南側に」というふうに表現するので、

何かを説明するときに、自分の向く方向が変わっても指差す方向は必ず同じ方向、

つまり常に東側とか南側とか指すそうです。

そこまで極端ではないにしろ、英語と日本語の間にもものの見方の違いがあります。

例えば「ここはどこ?」を英語ではどう言うでしょう?

皆さんの中には “Where is here?”

と訳してしまう人もいらっしゃるかもしれません。

しかしこれは日本語からの直訳であり、自然な英語ではありません。

英語では、 “Where am I ?” と言うのが普通です。

これは、日本語と英語でただ言い方が違うということではありません。

日本語と英語には、こういう言い方が起きる原因となる、

一貫した「世界の捉え方の違い」があるのです。

それは、

日本語:自分がカメラになって外の風景を写す言語

英語:外から、もう1人の自分が自分を眺める言語

という違いです。

日本語では、話し手がカメラになって外の世界を言葉によって映し出します。

カメラは風景の中には映り込みませんから、

話し手自身の存在が消え、言語化されないことがよくあります。

英語のIと違い、日本語では「私は」という主語が言語化されないことがよくあるのは、

この影響かもしれません。

日本語の「ここはどこ?」という表現にも

「ここ」と「どこ」という「カメラに映る風景(場所)」のみが言語化されています。

一方英語は、もう1人の自分が、外から自分を眺めている言語です。

上記の“Where am I ?”の例では、

よく英語の地図上に「現在地」の意味で書かれている“You are here.”

の表示がわかりやすいですね。

外から、地図上にいる自分を眺めている感覚です。

日本語の「私は迷子になった。」が英語で“I am lost.”になるのは、

地図上にいた自分が失われてしまったのを自分が外から見ている感覚です。

例えばfindは中学英語で習う動詞ですが、 日本人には使いこなしにくい言葉の1つです。

なぜなら、まさしく「外から自分を眺める」動詞だからです。

例えば、 例文 I found the house emply.

を自然な日本語にすると、

「家は空っぽだった。」 となります。

日本語では家が空であることに気づいた「私」は言語化されないのが普通です。

でも英語だと「私は家が空っぽだったことに気づいた」となります。

これは明らかに、「気づいた自分を外から観察している」表現です。

多くの日本人が「家は空っぽだった」を英語にすると、

The house was empty.

と言うでしょう。 もちろん間違いではありません。

しかし、英語の物の見方が反映されていないから、

「英語っぽい英語」を扱えないことが多くなるのです。

「英語脳」という言葉が巷に溢れています。 いろんな定義があるでしょうが、

私の「英語脳」の定義は まさにこの「外から自分を見る」言葉の使い方です。

(中略)

英語というのは当然、イギリスを発祥地とするわけです。

そしてそこから、北米大陸やオーストラリア大陸を始め、

様々な場所に広がっていきました。

イギリスから北米への本格的な移民が始まったのは17世紀、

今からおよそ400年くらい前です。

ではここで質問です。

「古い、昔ながらの英語」が今も残っているのは イギリスとアメリカ、どちらでしょうか?

こう尋ねると、英語の講師を含めて結構な人数の方々が、

「イギリス英語に古い形が残っている」とお答えになります。

ところが実際は逆で、アメリカ英語のなかにこそ、

「化石」のように古い英語が残っているものなのです。

これは歴史のいたずらでも何でもなく、必然です。

日本を例に考えてみましょう。

明治の末以降、日本から大勢の人々がブラジルに移民しました。

その末裔の日系2世、3世の方々の中には日本語を話す方々もいます。

では彼らの話す日本語はいつの時代の日本語でしょうか?

そうです。大正、あるいは昭和初期の日本語である可能性が高いのです。

なぜなら彼らはその世代の日本人からしか日本語を学ぶ機会がないからです。

一方で、本国の日本は、海外の日系社会と比べて圧倒的に人口も多く

その分すごいスピードで新しい言葉が生まれ、入れ替わっていきます。

このように海外に渡った言語は母国の言語より古い形を残しやすいのです。

ですので、アメリカ英語には17世紀以降の古い形が残っていることがよくあります。

イギリス英語とアメリカ英語でいくつか用法の違うものがありますが、

元々の形はどうだったのかといえば、すべてではないにしても、

かなりの確率でアメリカ英語の方が元々の形だったりします。

―――suggestやdemandの後ろのthat節

suggest(~してはどうかと言ってみる)、

demand(有無を言わせず~しろと要求する)、

recommend(推奨する)など、

「やれよ」「やろうよ」を意味する動詞の後ろに that S+V~が来るとき、

イギリス英語では一般に that S should 動詞原形~という形をとりますが、

アメリカ英語では that S 動詞原形~という形をとります

(ちなみにこのアメリカ英語の形は日本では好んで文法問題に取り上げられています)。

(例文 中略)

日本の高校などでは一般的に、 「元々 S should 動詞原形だったのが、

アメリカ英語では should が省略されて使われるようになった」と説明されます。

そこには、「アメリカ英語よりもイギリス英語の方が古い。

だから、 イギリス英語の形が元々で、それが変化してアメリカ英語の形になったのだろう」

という間違った思い込みがあるように思えます。

実際には逆で、アメリカ英語の that S 動詞原形~というのが古い元々の形で、

のちのイギリスで新しく should を使う言い回しが生まれた と考えるのが自然です。

令和元年11月30日(土) 

【編集後記】

欧米人がポジティブなのは、嫌な出来事や悲しい思い出も、

「もう一人の客観的な自分」が冷静に〝見ている〟からなのかもしれません。

反対に、日本人は「自分の目(カメラ)」で〝見ている〟ために、

リアルな感情を引きづってしまう傾向にあるのでしょう。

だから我々は「ネガティブ」な思考に陥ってしまうのですね。

なるほど、と腑に落ちました。

ということは、 楽しい思い出は、「日本語脳」で思考し、

悲しくて辛い思い出は、「英語脳」で思考すれば、

くよくよ悩まずにハッピーな人生が送れそうですよね。

そうか、するとやはり、英文法を勉強さえすれば、

「幸せな人生を送ることができる」ってことか。

それにしても、〝英文法の鬼〟は、

親切丁寧に教えてくれる「優しい鬼」(甘口)です(笑)

『営業の鬼100則』(辛口)

『リーダーの鬼100則』(激辛)

『株の鬼100則』(中辛)

『接客の鬼100則』(やや甘口) に続いて、

今月はついに、 シリーズ第5弾『英文法の鬼100則』(甘口)が発売になりました。

すでにご覧になった方も多いかと存じますが、

昨日の日経新聞には、一緒に広告が載りました。

『営業の鬼』と『英文法の鬼』が仲よく。

(盟友・井上健哉さんの『一流の「話し方」全技術』の広告も隣に掲載されていました)

さーて、いよいよ年明け2月に放つシリーズ早川版・第3弾は、

『転職の鬼100則』(超激辛)となる予定です。

ただ今、急ピッチで仕上げている真っ最中。

(ほぼ9割は書き上がりました)

ただ、すいません、 完成までしばらく、メルマガは「不定期」配信となりますが、

どうぞお許しくださいませ。

それではまた、次号をお楽しみに!

本日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。

****************************** 早川勝 【オフィシャルサイト】 http://tsuitel.in 最新シリーズ↓ 『リーダーの鬼100則』 https://ux.nu/thClL 『営業の鬼100則』 https://goo.gl/dd1QQF Bookサイト  http://tsuitel.in/books/index.html 【書籍案内一覧】↓ http://tsuitel.in/books/book_l……index.html 【人気シリーズ】↓ http://tsuitel.in/books E-mail:hayakawa@tsuitel.in ご感想、配信停止はコチラ↑ ******************************

【918号】心がワクワクして元気が出る ! 37の旅の物語 旅でリフレッシュしたいあなたに

2019-11-03

久しぶりに「重版」決定の知らせが届きました!

『営業の鬼100則』 http://tsuitel.in/books/backnu……ber02.html

発売半年でドンドコと版を重ね「3万部」を突破してからというもの、 しばらく増刷の声がかからず、発売後1年2か月が経過していましたので、 これでもう「そろそろ打ち止めかなぁ」と諦めかけていたのですが、 出版社の人が言うには「じわじわコツコツ売れ続け…定番化しつつある」と。

「年末年始フェア」ラインナップの中の一冊にも選んでもらい、 おかげさまで、嬉しい嬉しい「10刷目」の重版となりました!

こうして、少しでも多くの方々の手に渡り、 ロングセラーになってくれるといいなぁ、と願う今日この頃…。 これからも応援を、どうぞ宜しくお願いします。

嬉しいといえば、先日の著者大会でもマイクで読み上げてもらったのですが、 以下のような「読者ハガキ」の感想が届いたそうです。 (手前みそなシェアにて、大変恐縮ではございますが…) ↓

「店頭で、一目ぼれをして、すぐに購入しました!!」 「中身の濃さ、内容、文章、全て愛してます!!」 「すっごく面白くて、周りの営業マンにもすすめています!!」 「私の一生の宝物だし、この本に出会って、営業のやり方を教えてくれた、 変えてくれたと心から感謝しています。ありがとうございます。」 【35歳女性 2019/6/22購入】

以上、原文のまま、でございます。 作者冥利に尽きるお言葉の数々、励みになりますね。 ありがとうございます。 これからも全国津々浦々のビジネスパーソンの皆さまのために、 「元気になる本」を書き続けたい、と決意を新たにした所存です。

とまあ、そうして張り切って、次の原稿を書いているものの、 ラグビーW杯観戦などを言い訳に、原稿がやや遅れ気味でございまして。 読者ファンの皆さんお待ちかね、「鬼シリーズ・第3弾」(14作目)の発売日は、 年が明けてから…まさに「鬼は外」、節分の季節となってしまいそうです。

先んじて、「英文法の鬼100則」が今月発売になりますが、 これもまた「株の鬼」「接客の鬼」同様に、 著者は私早川ではございませんので、あしからずご容赦ください。 それにしても「鬼シリーズ」の新刊が、続々と売れているようです。 ただ今、鬼が行列して、順番待ちとなっておりまして、すいません。 私も、鬼シリーズの〝パイオニア〟として、奮起しなければ! もっともっと「鬼のようなペース」で書き上げますね。

次作の発売日が確定しましたら、またお知らせいたします。

以上、前置きはこれくらいにしまして、 メインコンテンツに入ります。

本号も、お薦め書籍(715冊目)として、 ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。 本日のテーマは、【伊能忠敬・50代からの挑戦】です。 お役に立ちましたら幸いです。 それでは、どうぞ! ↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.715

『心がワクワクして元気が出る ! 37の旅の物語』 旅でリフレッシュしたいあなたに 

読むと、わくわくして、ほっとして、 明日をがんばる元気がわいてくる“旅のような本”

旅の神様と出会える18の名言と37のストーリー

西沢泰生著  産業編集センター

ここであなたに質問。 伊能忠敬は、何をした人として有名でしょう?

えっ? 「馬鹿にするな」ですって?

そう、日本中を徒歩でまわって、日本初の正確な日本地図を作った人物ですね。 その偉業は、必ず教科書に出てきます。

その地図は実に正確なものだったそうで、 のちにイギリスの測量船が日本沿岸の地図を作成しにやってきたとき、 忠敬が作った地図を見て、その正確さに仰天し、「今さら、測定の必要はない」と、 自分たちで測定するのをやめたという話しも残っています。

それまで、日本人に対して「鎖国を続けていた未開の文明後進国」 という印象をもっていたイギリスでは、この伊能忠敬の地図を見て、 「日本人、あなどりがたし !」と、認識を改めたというのですから、 「欧州に日本を見直させた業績」だったということになります。

ところで、この伊能忠敬。 もう1つ、日本初の偉業を成し遂げているのですが、ご存じでしょうか?

実は忠敬さん、「日本で最初に地球大きさを測定した人物」でもあるのです。

というより、そもそも、彼が日本地図を作る旅に出た最大の目的は、 地球の大きさを測ることだったのです。

1746年、今の千葉県に生まれた忠敬は、造り酒屋に婿養子になり、 その後、その酒屋を引き継ぐと、ずっと家業に専念します。

そんな彼、実は大の天文マニア。 お酒を造りながらも、その思いは、宇宙に向いていたのです。 そして、49歳のときに、家督をゆずって隠居すると、 1795年、江戸へ出て、幕府お抱えの天文学者、高橋至時に弟子入りしました。

弟子入りした、といっても、師匠の至時は、まだ31歳。忠敬よりもずっと年下でした。 でも、やっと念願かなって天文学の世界に足を踏み入れた忠敬にとっては、 師匠が年下だとか、そんなことは、どうでもよいことだったに違いありません。

さて。

この頃、すでに2つの地点の同じ時間の日陰の角度から、 地球の大きさを計算する方法が知られていて、 西洋では、エラトステネスが地球の大きさを計算していました。

その方法は、ごく簡単にいえば 「緯度1度の距離を求めて、それを360倍する」というもの。

忠敬も、この考え方を真似て、浅草と深川の2か所から北極星を観測し、 緯度の差を求め、地球の大きさを計算しましたが、 浅草と深川では距離が近すぎて正確な値が出ませんでした。

正確に地球の大きさを計算するには、 せめて、江戸と蝦夷(北海道)くらい距離が離れた2か所から 北極星を観察する必要があったのです。

こうなったら、是が非でも蝦夷に行きたいと思う忠敬。

しかし、当時、蝦夷地に行くためには、幕府の許可が必要でした。

もちろん、「地球の大きさを計算したい」なんて、 スットンキョウな理由では、許可は出ません。

そこで思いついたのが、「日本の正確な地図を作る」という方便です。

それまでも日本地図は存在しましたが、どれもいい加減なものばかりだったのですね。

この提案は大成功!  忠敬は、まんまと、幕府から「蝦夷地まで行く許可」を得ることに成功したのです。

ときに、忠敬55歳。

当時の寿命を考えると、もうおじいさんといえる年齢です。

日本の歴史に残る偉業は、忠敬の人生の後半で成し遂げられたのでした。

幕府の許可をもらい、1年がかりで蝦夷地にたどり着いた忠敬さんは、 さっそく北極星を観測。

その結果、計算して得られた緯度1度の距離は、111キロメートルで、 その360倍は3万9960キロメートル。

実際の地球の大きさは1周4万キロメートルですから、 ほぼ、正確に地球の大きさを計算することに成功したのです。

これが、「日本で最初に地球の大きさを計算した人物」たる所以です。

言ってしまえば、忠敬としてみれば、旅をはじめて1年目にして、 最大の目的を達成してしまったわけですね。

とはいえ、幕府に「正確な日本地図」を作ると約束してしまっています。

つまり、ここでやめるわけにはいかない……。

結局、その後、忠敬は、16年間にわたって、計10回も測量の旅に出たのでした。

そして、ついに「大日本沿海輿地全図(大図214枚・中図8枚・小図3枚)」 を完成させたのです。 ちなみに、師匠の至時は地図の完成前に40歳の若さで亡くなっています。

歴史の教科書に載っていた、あの日本地図を作るウラにそんな物語があったとは……。

私、この話を知るまでは、ずっと、 「伊能忠敬は、日本地図を作るために執念を燃やしていたのだろうな」と思っていました。 それがまさか、「目的は達してしまったけど、まあ、約束だからしょうがないか……」 というノリだったとは……。 旅に出る目的は人それぞれ。 江戸時代に、「地球の大きさを測りたいから、蝦夷地まで行く」って、 そんなカッコイイ理由で旅に出た人がいたことに、 なんだか、ロマンを感じてしまいます。

令和元年11月3日(日) 

【編集後記】

著者仲間の西沢泰生さんと私は、同い年。 ときどき盃を交わしながら、昭和時代の昔話に花を咲かせています。 実は、著者の西沢さん、 「アタック25」「クイズタイムショック」などでも優勝しているクイズ王なんです。 かつて「アメリカへ行きたいか―!」で一世を風靡した伝説のクイズ番組、 「アメリカ横断ウルトラクイズ」で準優勝(北米チャンピオン)したときの裏話も、 この本に書かれていますので、興味あるファンの方は必見ですね。

今や、大ヒット連発の売れっ子作家である西沢さん、 王様文庫の人気シリーズは「20万部」を突破し、 かの大谷翔平選手がプロ入りするときに、 西沢さんの著書『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』 を持参した、というのは有名な話です。

大変恐縮なのですが、実は私早川のエピソードも、 西沢さんの著書の中に、何度か登場させてもらったことがあります。

かれこれトータルすると、なんと4回も↓ 『夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語』(三笠書房) 『明日をちょっぴりがんばれる48の物語』(青春出版社) 『思い出すだけで心がじんわり温まる50の物語』(三笠書房) 『朝礼・スピーチ・雑談 そのまま使える話のネタ100』(かんき出版)

https://ux.nu/JmPyJ

↑西沢泰生さんの「著書一覧」はコチラです。 このメルマガでも、紹介してまいりましたので、ご存知の方も多いと思いますが、 まだ読んだことがないという方は、この機会にぜひご覧くださいませ!

それではまた、次号をお楽しみに! 本日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。

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【917号】一流の「話し方」全技術 磨けば磨くだけ成果に直結する技術を一挙公開 !

2019-10-20


 

一昨晩、明日香出版主催の「著者大会」に招かれまして、

壇上にて「感謝状と記念品」をいただく栄誉を賜りました

 

何も勝手のわからない初参加だったのですが、

いきなり百数十名の著者や関係者の前で〝表彰〟していただき、

スピーチまで、というのは、本当に感謝・感激でございました。

 

その昔、外資系生保のプレーヤーや営業所長・支社長だった頃には、

表彰される常連でしたので、壇上に登るのは慣れたものでしたが、

最近は、本部の者として「表彰する」側のお役目が続いていましたので、

超久しぶりの〝感動〟に、胸が熱くなりました

 

やっぱり、いくつになっても、表彰される立場っていうのは、

ホントいいもんですねぇ。

 

かつて、サンセットビューで真っ赤に染まったゴールドプライズの表彰盾を

ハワイの地で贈呈された表彰パーティーを思い起こしましたよ。

(今回の場所は、本の聖地・神保町でしたが…)

 

むしろ、その時の感動とは趣の違った、

いや、それ以上の感動だったかもしれません。

 

素人の私が、自己流でコツコツと13作書いてきて、

やっと何とか「少しだけ」でも公に認めてもらえたような、

そんな嬉々たる気持ちです。

 

僭越ながら、式典あとの懇親パーティーでは、

乾杯の音頭をとるお役目まで仰せつかり、

すっかり調子に乗ってしまった私です。すいません。

 

著名な先生方とも交流を深めることができ

何から何までラッキー・ハッピーな夜でございました。

 

ホント単純ですが、

ますます「出版」へのモチベーションが上がりました!

 

これもひとえに、読者の皆さま方の応援のおかげです。

最高のバースデープレゼントになりました。

(本日10/20は、私早川の57歳の誕生日でございます)

 

還暦まであと3年、もうひと花もふた花も咲かせます!

 

改めまして、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(714冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【一字が万事】です。

 

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.714

『一流の「話し方」全技術』

磨けば磨くだけ成果に直結する技術を一挙公開 ! 

話し方ひとつで、たちまち見える世界が変わってくる

世界トップ 6%に贈られるMDRTを

900名以上、輩出!

あらゆる仕事や人間関係に使えて、即・効果が出る!

井上健哉著

明日香出版

https://ux.nu/4Jhjx

 

 

そう、日本語の「一字」は劇薬です。

それゆえに、使い方を間違えると大変なことになります

 

「が」と「で」の違いを見てみましょう。

「あなたがいい」

「あなたでいい」

プロポーズなら取り返しのつかない大失態です。

 

友達同士でランチに行きました。

何種類かあるランチメニューのなかから選ぶとき、

本人は無意識ですが、「それがいい」という人と、「それでいい」という人がいます。

「が」は是非ですが、「で」は妥協です。一流人は、「が」を使います。

 

こんなのもあります。

「も」と「は」の違いです。

「今日もありがとうございます」

「今日はありがとうございます」

「も」は包括ですが、「は」は限定です。

 

初対面の場合は、「今日はありがとうございます」でもOKですが、

知っている人同士なら考えものです。

「今日はありがとうございます」だと、人によって、

「あれ? いつもは、ダメなのかな?」というふうに聞こえる場合があります。

万能なのは、「も」です。

 

もう少し、日常生活で何気なく使っている具体例を、いくつか見てみましょう。

 

職場で上司から仕事を頼まれました。

「やってみます」

「やってはみます」

そうです。「は」が余分なのです。

 

「は」は自信のなさや、できなかった時の言い訳を含みます。

自信がないのなら、なおさら「やってはみます」と言うのはやめましょう

「やってみます……自信ありませんが」と分けて話すと、

「前向きさ」が前面に出るので、聞いている上司には心地よいでしょう。

 

続いて、お願いされたときの返事を見てみましょう。

「いいですよ」

「いいですけど」

これもおわかりの通り、「けど」が余分なのです。

「イヤイヤ感」が不快の素になります。

 

では、その頼まれた仕事が完成した時の言葉です。

「できました」

「しておきました」

「しておきました」は、やや恩着せがましさが入ります。

そのため、せっかく頑張ったのに、自分の値打ちを下げてしまいます。

 

これらは「一字」ではありませんが、

多くの人が無意識のうちによく使ってしまう表現です。

 

さらに、電車で席を譲る時の声掛けはいかがでしょう。

座ったままで、「お掛けになりますか」

立ち上がって、「お掛けください」

 

譲るふりだけなのか、本気で譲る気があるのか、

相手が受ける印象は大きく違います。

立ち上がって「お掛けください」なら

譲られた相手も気兼ねなく座ることができるでしょう。

 

ビジネスであれ、プライベートであれ、

日常生活のなかで、同じ日本語使うのにさほど大きな手間などないはずです。

しかし、たった「一字」の違いでこれほどまで、

相手に伝わる印象が変わってしまうのも事実です。

 

一流人は、「一字」の重みを知っています

たった「一字」の選択を間違えて、

相手に誤解を与えてしまった経験を持つ人も少なくないでしょう。

そこで、言葉の選択ミスを避けるためにも、

事前に内容を整理してから話すことを習慣にしましょう

実は、一流人は、常に話す内容を頭の中でまとめているものです。

 

整理する時間は1、2分ほどでかまいません。

思いつきで話すのをやめて、一度、どのように伝えたら誤解がないかを

頭の中で考えるだけでも、言い間違いを減らすことができます。

 

私たちは、果たして 一日にどれほどの言葉を話しているでしょうか?

それが1カ月、1年となれば……。

小難しい表現や言葉遣いを意識しなくても、たった「一字」にこだわるだけで、

もっともっとあなたのファンは増え続けるでしょう。

 

たかが「一字」、されど「一字」。

まさに一字が万事なのです。

 

 

(中略)

 

 

相槌を打つときに、「そうなんですね」は共感がにじみますが、

「そうなんですか」は反感を醸すことがあります。

 

語尾が、「ね」か「か」だけ、たった一語しか違いません。

だから日本語は怖いのです。

 

待たれている、お客様などへの声掛けです。

「お急ぎですか」より「お急ぎですね」を使ってください。

「私は、『あなたは急いでいる』とわかっています」と、このニュアンスが伝わります。

 

「手伝いましょうか」より「手伝います」ですし、

「席変わりましょうか」より「席変わります」です。

 

相手に尋ねるより、一方的に差し出すほうがスマートです。

 

語尾が「か」だと、露骨に言うと、あなたが私にお願いするんだったら、

『してあげなくもないけど』感が漂ってしまいます。

 

原因は、『心の声』です。

あなたの心の声が、小さな小さな一語として言葉に含まれるのです。

そして声のトーンや大きさと相まって相手に届くのです。

 

(中略)

 

コミュニケーション能力に大きな差など生じないはずなのに、

話し方で相手を引きつける人がいる一方で、

いくら話しても特に魅力を感じない人もいます。

一体、何が違うのでしょうか?

 

言葉遣いによるところも大きいかと思います。

常日頃から、豊かさが伝わる一言を足すことを心掛けるようにしましょう。

 

ありがとうございます→いつもありがとうございます

ありがとうございます→ありがとうございます、勉強になりました

美味しかったです→どれもホントに美味しかったです

お疲れ様です→暑いなか、お疲れ様です

いらっしゃいませ→いらっしゃいませ、お待ちしておりました

お気をつけて→夕刻で皆先を急ぐ時ですから、お気をつけて

 

いかがでしょうか?

たった一言足すだけで、随分と豊かな表現になると思いませんか?

 

 

 

 

令和元年10月13日(日)

 

【編集後記】

 

本日ご紹介した『一流の「話し方」全技術』は、

https://ux.nu/4Jhjx

私早川の盟友・井上健哉氏の最新刊です。

 

今作が、井上健哉さんの3作品目となります。

実はこの本、拙著〝鬼シリーズ〟と同じ「明日香出版」から刊行されたのですが、

井上健哉さんの1作目・2作目もまた、

拙著〝死ぬ気シリーズ〟と同じ「かんき出版」からの刊行、

というように、不思議と深いご縁がございます。

 

井上健哉さんは、生保のプロとしてMDRTに22年連続登録される終身会員であり、

主催する「けんや塾」のからは900名にも及ぶMDRTを輩出する伝説の男

さらには、カリスマ講師として年間200回の講演を10年以上続けています。

 

ぜひ皆さんも、新刊を通して「けんや術」を学び、

日々お役立てくださいませ。

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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【916号】好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則

2019-10-06


 

中国語版「営業の鬼100則」の見本が届きました!

 

韓国語バージョンのときは、ハングル語でまったく理解できませんでしたけど、

中国語翻訳バージョンの表紙を見ると、

「魔鬼」とか、「強勢締結法則」とか、「業務是一門藝術」とか、

それらの漢字から想像するに、何だか物凄いイメージが湧いてきます。

 

「100」則のデザインは、黄金色に輝いています↓

https://www.facebook.com/masaru.hayakawa2/posts/2504782526274595?notif_id=1569029152512326&notif_t=feedback_reaction_generic

 

日本版の発売も、あれから丸一年が経ちました。

有り難いことに、店頭ではまだまだ地道に動いているようですが…。

『営業の鬼100則』↓

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これからは、日本国内のみならず、アジアから世界中の読者にも広まり、

「10億部」突破を目指しましょうか(笑)

 

そんなふうに意気込んでいたところ、たまたま先週、

韓国の保険フォーラムでお世話になった「中国の関係者」が来日され、

タイミングよく、共にお食事をする機会に恵まれました。

 

そこで、ちょうど届いたばかりの「中国語翻訳版」をプレゼントすることができ、

とてもラッキーでした。

 

かねてより再三にわたり、CMFという組織のボスより直々に、

来年7月、中国で開催される予定の

「TEN MILLION CLUB Award2020」に、

スピーカーとして招待されているのですが、

さて、どうしたものでしょうか。

 

「G20」が開催されたこともあるという由緒ある会場に、

8000~10000人ものMDRTの方々が集まるんだとか。

 

いやはや、私ごときでは、あまりにもおこがましいので、

引き受けるかどうかは、熟考中でございます。

 

生保業界の方、どなたか一緒に行きませんか?

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(713冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【なるようにしかならない】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.713

『好きなようにしてください』

たった一つの「仕事」の原則 

仕事の迷いに『ストーリーとしての競争戦略』

の著者が答えを示す!

正解は好きなようにすること !

楠木建著

ダイヤモンド社

 

 

言うまでもないことですが、人間には素敵なところがあると同時に、

浅ましいところもある。

男性には「力を誇示したい」という浅ましさがあり、

女性には「気を引きたい」という浅ましさがある。

 

しかも、幸か不幸か、ここで需要が絶妙にかみ合っている。

男が威張る。それが強いものに媚びて気を引きたいという女性の本能にジャストミート。

需要が溶け合って、絶妙のハーモニーを醸し出します。

威張りと媚び相互強化の循環に突入。

ますます男は威張り、女は媚びるという成り行きです(←僕の偏見かな?)。

 

話は突然大げさになりますが、男の威張りと女の媚びとその結託、

これが人間社会の不幸の淵源となっている、というのが僕の見解です。

歴史的にみても、男の威張りがなければ戦争もなかったことでしょう。

ただし、威張りと媚びの結託がなければ、

人間社会が活力を持たないのもまた真実でありましょう。

 

ことほど左様に、威張りは男の本能なので、

相談者の求める「傲慢な中高年男性を謙虚にさせる秘策」など残念ながら存在しません。

諦めてください。

 

 

ではどうすればいいか。実践的なアドバイスを伝授いたします。

黒光りオヤジに威張られた時、

僕は嫌がったり怒ったりせず、ひたすら静かに悲しむようにしています。

「こいつ……!」とか思わないで、

「嗚呼、威張らずにはいられない。悲しいなあ、人間って……」

という方向に気持ちをもっていく。

これを私的専門用語で「怒るな、悲しめ原則」と言います。

 

だいたい威張る人は気持ちのどこかに寂しさがあるものです。

いま一つ仕事にやりがいがないとか、仕事が思ったよりもうまくいかないとか、

自分の野心が満たされないとか、好きな女に相手にされないとか、

そういう寂しさを抱えている。

だから威張る。

美空ひばり先生の歌声が聞こえます。「人は哀しい 哀しいものですね」

「人生って不思議なものですね」(←この部分、強めのエコーかけてください)。

 

この「怒るな、悲しめ原則」をひとたび自家薬籠中のものにすると、

あらあら不思議、怒るどころか、威張る人と接するのが次第に面白くなってきます。

楽しくなってくると言っても過言ではない。

 

不快なことがあっても怒らずに、「うわ、こんなに威張るんだ」

「そうきたか」「この人、どれだけつらいことがあったのかな」と想像したりして、

その人の寂しさに思いを馳せ、悲哀をかみ締めているうちに、

人間という生き物が結構面白くなってくるものです。

ある種のエンターテイメント。

サマセット・モームの小説を原作にした映画を観ているような気分になれます

(しかも実写版。というかライブ。もはや劇。すなわち人間劇場)。

 

僕はこの二〇年ほど「怒るな、悲しめ原則」を実践しているのですが、

年に一、二回は、思わずおひねりを投げたくなるような、

濃イイ(=濃くてイイ)威張リスト&威張ラーとの出逢いがあります。

人生って、嬉しいものですね(←エコー願います)。

 

「怒るな、悲しめ原則」、おすすめです。

次に威張る相手に遭遇した時、ぜひ試してみてください。

 

(中略)

 

相談の中に「イラッとする」という言葉があります。

最近このフレーズをよく見かけますが、

ビジネスメディアや職場の会話などでこの表現を使うようになったのは、

そう昔のことではありません。

昔は「ムカつく」でした。

最近はマイルド化して「イラッとする」。僕はこの「イラッとする」が、

いまの時代をヒジョーに悪い意味で象徴するキーワードではないかと思っています。

 

何を象徴しているかというと「大人の幼児化」です。

僕の考える「大人」は、「イラッとする」というような言葉は使いません。

多分に僕の偏見かも知れませんが、「イラッとする」という言葉には

底抜けの幼児性を感じて、何かこう、イラッとするんですね(←おっと失礼)。

 

僕が言う「幼児性」の中身には以下の三つがあります。

 

一つ目は世の中に対する基本的な認識というか構えの問題です。

身の回りのことごとがすべて自分の思い通りになるものだ

という前提で生きている人を「子ども」と言います。

物事は自分の思い通りになるべき。

思い通りにならないことは「問題」であり、間違っている。

これが子どもの世界認識です。

 

一方の大人は、「基本的に世の中のすべては自分の思い通りにならない」

という前提を持っているものです。

これだけ多くの人間が、それぞれ違う好みとか目的を持って、利害のある中で生きている。

世の中で自分の思い通りになることなど、ほとんどありません。

そういう前提で生きていれば、

思い通りにならなくてもいちいちイラッとすることもない。

むしろ、たまに思い通りになることがあると、わりと嬉しくて思わず「ニコッとする」。

大人はイラッとせず、ニコッとするものです。

 

本来は個々人の「好き嫌い」の問題を手前勝手に「良し悪し」にすり替えて

わあわあ言う。これが幼児性の二つ目です。

 

前にも使った比喩ですが、誰かが「オレは天丼が好きだ」と言うのを

カツ丼好きが聞いたとしても、あまりイラッとしない。

イラッとする人がいるとすれば、その人は「カツ丼のほうが天丼よりいい」

「カツ丼のほうが正しい」と思っているからです。

でも本当は好き嫌いの話にすぎない。

 

本当は世の中の9割は「好き嫌い」でできています。

にもかかわらず、それを勝手に良し悪しの問題だととらえてしまうので、

「大学院に通ったって意味がない」とか、評価したり意見を言いたくなったりする。

 

最近の話題でいうと、

悪い意味での「意識高い系」にもそうした手合いがしばしば見受けられます。

口では「多様性が大切 !」とか言いながら、

自分とちょっと考えが合わない人に対してすぐにイラッとする。

世の中は文字通り多種多様な考え方の人々が集まって構成されているのに、

それをわかっていない。

この種の人は意識は高いかもしれませんが、アタマが悪い。

「意識の高い幼児(の大人)」ほど厄介なものはありません。

 

人はそれぞれ自分の好き嫌いで生きています。「人は人、自分は自分」です。

自分と反対の考えの人がいても、イラッとはしません。

「へー、そういう人もいるのか。世の中は面白いねえ……」と受け止めるのが大人です。

 

前に「怒るな、悲しめ」の原則の話をしましたが、

「怒るな、面白がれ」が大人の流儀です。

 

このことと関連しますが、幼児性の三つ目は、

他人のことに関心を持ちすぎるということです。

繰り返しますが、仕事の部下としてその人のことを気にかけるのは

上司として当然のことですが、仕事を離れればみなそれぞれに独立した人間です。

社会人大学に行くなどという私生活が気に入らないなんて、

他人のことを気にしすぎている。

 

なぜそうなるかと言えば、本当にその人が気になるというよりも、

自分の中に何かの不満や不足感があって、

その埋め合わせという面が大きいのではないかと思います。

自分の仕事や生活に何かさみしさや不満、鬱憤、鬱屈、屈託があって、

いま一つ充実していない。

そういう人は他人の欠点や問題、もっと言えば「不幸」を見て心の安らぎを得るというか、

鬱憤晴らしをするところがあります。

 

これはいまに始まったことではなく、昔から人間なんてそんなものです。

たとえば、『週刊新潮』。長い歴史がある週刊誌ですが、

電車のつり広告をみると底意地の悪い見出しのオンパレード。

誌面の大半が妬み・嫉み・恨み・辛みで埋め尽くされている。

これにしても需要があるからそうなっているのでしょう。

 

要するに「他人の不幸は蜜の味」、ここに幼児性の最たるものがあります。

他人のさまつなことを気にするよりも、自分の仕事と生活にきちんと向き合う。

それが大人というものです。

 

(中略)

 

話し言葉にせよ書き言葉にせよ、受け手にとって「わかりやすい」。

これはサッカー選手にとっての足の速さ、野球選手にとっての肩の強さ、

相撲取りにとっての突き押しの強さと同様に、

僕の仕事にとって決定的に重要な生命線です。

この仕事をしている以上、僕は二十数年にわたり、毎日呼吸をするように、

「なるべくわかりやすく、自分の考えが伝わるように……」

という意識で書いたりしゃべったりするという作業を繰り返しているわけです。

これが「蛇の道は蛇」ということです。

 

そういうと何か特別のノウハウや技術があるように聞えますが、

実はそんなものはありません。

「蛇の道は蛇」の正体は、結局のところ「そのことを長く続けてやっている」、

これに尽きると僕は思っています。

 

いつものネタで恐縮ですが、僕のハゲ頭について、

「イイ感じでハゲてますねえ」と、褒めているのだか

ケンカを売っているのだかわからないコメントをしてくださる方がいらっしゃいます。

これにしても、一朝一夕にできあがったものではありません。

僕は三十代前半からハゲをやっています。

毎朝毎夕、自分のハゲ頭と向き合って生きてきました。

要するに、「ハゲの道はハゲ」なのです。

 

若い方は知らないかもしれませんが、

『刑事コロンボ』という、僕が大好きなテレビ映画があります。

いわゆる『倒除形式』のミステリーの傑作シリーズです。

毎回犯人が人を殺すシーンから始まります。

観ている側は最初から犯人が誰かわかっています。

熟達の刑事コロンボが犯人を追い詰めていくプロセスを楽しむという筋書きです。

 

犯人はたいてい上流階級のインテリと決まっています。

ハンサムでお金持ちで頭もよく才能にあふれている。

それに対峙する刑事コロンボは一見風采が上がらない、小柄な中年のイタリア移民。

犯人は一見してコロンボを見くびります。

 

ところが、この「見くびらせ上手」なところがコロンボの凄みでありまして、

その正体は見た目と裏腹に実はとんでもない凄腕刑事。

このギャップがストーリーの面白さになっています

(この辺、「水戸黄門」や「遠山の金さん」とも一脈通じる

エンターテインメントの古典的な図式。

ただし、黄門さまや金さんの隠れた力が当時の政治的な権力にあるのに対して、

コロンボのそれは個人の能力にある)。

 

『刑事コロンボ』シリーズのある作品にこういう場面があるんです。

天が二物どころか三物も四物も与えたような犯人が超優秀な頭脳を駆使して

完全犯罪の計画を立て、殺人を犯す。

で、コロンボが徐々に犯人を追いつめる。

山場のシーンでコロンボはこういう決めぜりふをつぶやきます。

 

「確かにあなたは、生まれも育ちも、才能も頭のよさも私とは比べものにならない。

そういう完壁なあなたが全知全能を絞ってアリバイ工作をした。

それを崩すのは確かに難しい仕事ですよ。

ただね、そんなすごいあなたでも、さすがに殺人は初めてでしょう ?

私はね、殺人課の刑事なんですよ。

何十年も毎日毎日、殺人事件ばかり追いかけている。

これまで犯人を何人挙げたかわからない。

それが私の仕事なんですよ、コロシがね……」

 

この言葉にさすがの犯人もシビれるという名場面です。

コロンボは来る日も来る日も殺人事件を追っている。

「蛇の道は蛇」なのです。

長く続けていることの強みというのはそういうことだと思います。

 

どんな分野でもそうですが、プロとアマチュアの違いは持続性なり頻度にあります。

アマチュアでもツボにはまると一回や二回はうまくいくことがある。

プロを凌駕することも珍しくありません。

ただし、調子がいい時も悪い時も、状況がフォローでもアゲインストでも、

一定のレベルの仕事を維持できるかどうか。

ここにプロとアマの決定的な差異があります。

野球のピッチャーなどがゲーム後のインタビューで

「悪い時は悪いなりに……」とか言いますが、

これはプロの言葉です。

 

 

 

令和元年10月6日(日)

 

【編集後記】

 

本日ご紹介した「好きなようにしてください」。

この本、めっちゃ面白くて、

400ページ以上のボリュームがありますが、

全ページまるごと紹介したかったくらいです。

 

お悩み相談に対する回答すべてが、

歯切れがよくて気持ちがいい。

もうスカッとします。

 

どちらかというと、私が書く文章も辛口・毒舌系ですが、

楠木建先生には「完敗」です。

 

「好きなようにしてください」ではじまり、

「好きなようにしてください」で締めくくられる痛快さには、

本当にシビれましたよ。

 

そして、その回答に続く「余談」がとても面白く興味深い

 

作者の楠木さんと私は「同世代」ということもあり、

奥村チヨの「恋の奴隷」のくだりなどは、

大笑いさせてもらいました。

 

この本を買って読むか読まないか、

それは・・・あなた次第、

「好きなようにしてください」

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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【915号】接客の鬼100則 ネットにはないリアル店舗の絶対的な魅力は「人による接客・販売」だ

2019-09-15


 

ついに、人生「開眼」です!

右目の白内障手術も成功し、1週間が経過。

 

左目だけだったダルマさんに〝両目〟が入りました。

これで、「心〝眼〟成就」、かねてからの〝願い〟が叶いそうです。

 

先週号の「片目レポート」でもお伝えしたとおり、

超鮮明、本当に見える世界が変わりました。

まさかまさか、これほどまでとは…。

ピンボケの白黒テレビから超鮮明画像の4Kテレビへ、

それも「3D」映像の大迫力

 

世の中って、こんな美しかったんですね。

 

両目とも「1.5・1.5」になりました。

小学生のときの視力検査以来でしょうか。

もちろん、近くも見えます。本や新聞、パソコンもピントぴったり。

半永久的な〝ターミネーターのですから、

死ぬまで「老眼」の心配もありません

 

これからは一切、ゴロゴロしょぼしょぼするコンタクトレンズの違和感や、

ネガネをかけたり外したりの煩わしさから解放されるのかと思うと、

嬉しさがあふれて止まりません。

 

遠くを見る用のメガネも、近くを見る用のメガネも、ケースごと捨てました。

コンタクトレンズとその容器・保存液なども、すべて「廃棄」しました

もうすっきりです。

 

朝の目覚めもスカッとして、全然違います。

寝起きから、気分爽快ハイテンション。

 

「近眼人生」苦節40年、

16歳から耐えに耐え忍んできた不便さから、

今、解き放たれたのです。

 

 

あっ、すみません、

少し舞い上がっているようです。

 

というよりも、 そもそもの目的は、白内障の治療と緑内障の予防でしたね。

将来の失明への〝憂い〟がなくなり、ホッとしました。

 

皆さんからの心温まるお見舞いのメッセージには、とても励まされ、

おかげさまで、恐い恐い目の手術も乗り越えることができました。

本当にありがとうございました。

 

心より御礼申し上げます。

これからも、生まれ変わった「歩くハズキルーペ」早川

どうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(712冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

明日香出版より鬼シリーズ第弾が発売になりました。

「接客の鬼100則」https://ux.nu/nAxnjです。

シリーズ第弾の『株の鬼100則』(石井勝利著)https://ux.nu/Zn6r9

と同様に、作者の方が違います。

早川勝ではございません。

 

柴田昌孝さんという店舗運営・接客コンサルタントの方です。

 

弾の『営業の鬼100則』https://ux.nu/thClL

弾の『リーダーの鬼100則』https://goo.gl/dd1QQF

に引き続き、これから明日香出版の人気シリーズとなってくれることを祈りつつ、

本日、ご紹介させていただきます。

 

鬼シリーズ第5弾(早川版・第3弾)は、

年内12月に発売予定につき、

ただ今、原稿の完成を急いでいるところです。

 

どうぞお楽しみに !

 

 

本日のテーマは、【「売らない」を売る接客】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.712

『接客の鬼100則』

お客様のために もう少しだけ自分に厳しく ! 

 ネットにはないリアル店舗の絶対的な魅力は

「人による接客・販売」だ

お客様が楽しくなる「場づくり」をするのがあなたの役目。

お客様満足度を上げて売上UPにつなげる100の方法。

柴田昌孝著

明日香出版

 

 

59 何でも売ろうとするから、売れない

 

私の古くからの友人で、大学時代はずっとラーメン屋でバイトし、

日本全国へラーメン食べ歩きの旅に出たくらいのラーメン好きがいる。

そのうち、ラーメン屋でもするのかと思いきや、

コンサルティング会社に就職し、今は飲食業担当のコンサルタントをしている。

 

彼と会うと、たいてい互いの好きなラーメン店の話になるのだが、先日会ったとき、

「柴ちゃん、つぶれるラーメン屋の共通の特徴知ってる?」

「何だろ? チャーシューの切り方がいつもと違うとか?」

「実はな、つぶれるラーメン屋に共通してるのは、

店主に『このお店のおすすめは何ですか?』と聞いたときに、

『うちは全部うまい!』とか『うちは、醤油、塩、味噌、すべてがおすすめ』

と答える店なんや。これ、かなりの確率でほんま」

 

まぁ検証はやめるが、私は実に納得がいった。

実は、それはそのまま販売の世界にも言えるからだ。

「おすすめはこれ」と言えなかったり、「すべてがおすすめです」という店員は、

結局魅力ある提案ができず、売上を作れない

「どの商品も似合います」「どの商品もいいです」という店員ほど、

お客様の信頼を損ない、売れない。

 

なぜ売れないかといえば、こういう図式だ。

売上が欲しい→何でもいいから売りたい→店の商品がすべておすすめ思考になる

→お客様からすると、何でもいいから売りたい店員のようにしか見えない

「すべてがおすすめです」ということは、お客様がどれを触っても、

どれを手に取っても、すすめられるということだ。

冷静に考えると、かなり怖い。

 

売れる店や店員というのは、「自分の店は、〇〇が強いんです」

と得意なものを持っている。

カルティエは元々宝石商なので宝石に強い。

エルメスは元々馬具商なのでなんといっても革製品。

あのグッチだって旅行かばんがはじまり。

いわゆる得意なものが言える。

 

店において、すべてをおすすめなんて、絶対にありえないのだ。

それを平気で言っている店員が信頼されないのは当然である。

あなたが信頼されないとしたら、

「何でもおすすめになっていないか?」と考えてみることだ。

 

 

71 高いから売れない?

いや、安いほうが難しい

 

クライアントの社長さんと雑談をしていて、

私が20代の時に呉服販売していたことを話すと、

「柴田さん、着物なんて高額品、よくぞ売りましたね」と言われることが多い。

私は「いやいや、100均の方が難しいですよ」と答えるのだが、

たいてい相手は「またまた、柴田さん ! そんなわけないでしょ」と、

本気にしてくれない。本当にそう思っているから言っているのに。

 

理由は明快だ。

高い理由を説明するより、安い理由を説明するほうが、

よっぽど難しいと思っているからだ。

 

私は、100万円の着物から、

500円程度の子供服まで販売をした経験を持っているが、

圧倒的に高いほうが売りやすい。

 

どうしてか?

高い値段がついている商品を

「値段相応にいいものであり、適正なのだ」

と説明するほうが、

安い値段がついている商品の価値を引っ張り上げることよりも簡単だからだ。

 

安いという理由で大人気を博したユニクロが、

国民的なブランドになるまでには何年もかかった。

それは、値段が安い理由を認知してもらうのに時間が必要だったからだ。

わかりやすく言えば、安い洋服の代名詞だったユニクロが、

値段以上に付加価値を上げるという後づけの難しい戦略を強いられたのだ。

 

それだけ、値段が安い商品を適性の価値にすることは難しい。

高い商品に価値をつけるほうが楽だ。

「安いけど、長持ちするんです」と「高いから長持ちします」。

どっちのほうが、信頼性があるだろうか?

きっと、後者だと思う。

「安いけど」という販売は、安い言い訳みたいになるのだ

そういう意味で、高い商品のほうが納得を得られやすいのだ。

いったん安いと価値が落ちてしまった商品を、

店員があとから持ち上げていくのは、かなり難しい。

 

高いと思った商品が、価値を考えると実は安い。

その理由は伝わりやすいし、お得な買い物としておすすめしていける。

そう考えたら、私は「高いから売れない」は、売れない理由にはならないと思う。

 

 

79 今日はおすすめしなくてもいい

 

一期一会、聞いたこともある言葉だと思う。

人と人の出会いの本質を見事に漢字4つで表した名言だ。

意味をネットで検索するとこう書いてある。

「今日、相手に誠意をもって接すれば、次にまた会える道は開ける。

だが、今日いい加減な対応や誠意なき言動をしたならば、

その人とは二度と会うことはないであろう」

誠意をもってして何度も来てもらえること。

これは、接客や販売、

また営業といったような人と人とのコミュニケーションを基本とした仕事について、

本質を見事に表現している言葉だと思う。

 

さて、売れ続けるために、最も大切なことは何だろう。

私が30歳のときに独立し開業したのが地元の富山だ。

当然、都会とは比べものにならぬほど人口は少なく、都会と同じ売上を作るには、

それこそ一人のお客様に何度も来店いただかなければならない。

そこで、リピートとしてもらうために一番大切にしていたことがある。

それは、「損して得をとる」ということ。

端的に書けば、お客様のことを考えたときに

「今日は買うべきではない」「この商品は買うべきではない」

と判断したら、すすめないことだ。

 

毎回毎回おすすめするばかりが、店での仕事ではないと私は考える。

もし今日すすめないことが伏線となり、次回に買っていただけるとしたら、

今日の行動は売らなかった行動と言えるだろうか?

私はすすめないことも含めて、売るという行動の一環であると思っている。

 

ただ、ひとつ大切なことがある。それは、ただすすめないのではなく、

「すすめない理由を説明する」ということ。

すなわち、「すすめない理由を今日は売る」ということだ。

 

お客様に今日すすめない理由を語るから、

次回の本当に勝って欲しいときにすすめると活きてくるのだ。

例えば、「今日よりは20日過ぎのほうがたくさん入荷しますから、

そのとき必ず連絡しますね」といった具合だ。

一見、おすすめしないことは損ととらえられるかもしれないが、

それが結果として信頼につながるので長期的に考えれば得となるのである。

 

お客様は、必ず何かをすすめてくる店員を鬱陶しく感じる。

これでは、絶対に買うと覚悟したときにしか来店できない。

 

 

 

令和元年9月15日(日)

 

【編集後記】

 

いよいよあさってから職場復帰です。

いきなり3泊4日ツアーの出張

初日は、いきなり「福岡」へ飛び、

2日目は、「大阪」経由で「名古屋」へ入り、

3日目は、朝イチで「東京」へ戻り、そして再び「大阪」へ入って宿泊、

4日目の金曜は、「大阪」から「渋谷」に移動して、

夜は支社全メンバーによる大イベント。

 

とまあ、病み上がりから強行軍ですが、

カラダは完全に回復しておりますので、

連日連夜の懇親会も望むところです。

2週間も断酒していたので、肝臓も元気です!)

 

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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【914号】おにぎりは30分かけて食べなさい ブレインストレッチで鋭い集中脳をつくる

2019-09-08


 

9/2月曜日、無事に「左目」の白内障手術が終わりました

おかげさまで、術後は順調のようです。

 

手術室へ入った瞬間は、かなりビビりましたが、

たった20分程度で終わり、特に痛みもなく(術後も)、

今は、半分の達成感に浸っているところです。

 

左目の「眼帯」が取れた瞬間は、感動しましたー !

めっちゃクリアで、はっきりくっきり視界良好。

見える世界が変わりました。

いや~、これはすごい ! 想像以上でした。

 

生まれ変わった不思議な気分。

今となっては、高額な手術費用も安く感じてきた私です。

 

手術前の右目が「ピンボケの白黒テレビ」なら、

手術後の左目は「高画質の4Kテレビ」くらい超鮮明

 

右目から見える景色が、白くモヤのかかった「思い出の回想シーン」なら、

左目から見える景色は、より鮮明なフルハイビジョンの「現実世界」。

まさに、左右の世界は、〝過去と未来のようなコントラストになっています。

 

その左右のコントラストも、明日までのこと。

さあ、いよいよ明日9/9は、右目の手術となります。

 

今は両目のバランスが悪く見えにくいので、

早く手術を終え、すっきりしたい気持ちでいっぱいです。

 

あっ、ちなみに、

某生命保険会社に「手術給付金」の請求手続きの問い合わせをしたところ、

左目と右目の手術日が異なっているため、

給付金が「×2回分」支払われるそうです。

 

なんだか、得した気分。

 

 

では、白内障レポートの続きは…また来週。

 

と、本日の編集後記にも「おまけ」を。

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(711冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【超集中ホルモン】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.711

『おにぎりは30分かけて食べなさい』

ブレインストレッチで鋭い集中脳をつくる 

超集中で人生大成功 !! 注目の脳トレーニング

発想力、洞察力、コミュニケーション力もアップ

プロアスリート、経営者、一流ビジネスパーソンなど

3万人以上が効果を実感している

本田ゆみ著

BABジャパン

 

 

超集中状態に入るには、

脳内ホルモンのバランスがとれていることも、大きな条件の一つです。

 

脳内ホルモンというのは、脳の神経細胞がつくり出す化学物質(神経伝達物質)のこと。

現在100種類以上の物質が確認されており、

大きくは、神経細胞を「興奮させる」ものと「抑制する」ものに分けられます。

 

興奮作用がある代表的な脳内ホルモンは、

「ドーパミン」や「アドレナリン」です。

 

ドーパミンは快楽や意欲をもたらす一方、

アドレナリンは「ストレスホルモン」とも呼ばれ、

生命の危機やストレスに反応して闘争心や緊張感を高めます。

 

反対に、神経細胞を抑制する脳内ホルモンの代表は

「セロトニン」と「オキシトシン」です。

 

セロトニンには、心身を安定させる作用があります。

またオキシトシンは別名「愛情ホルモン」とも言われ、

人に信頼感や愛情を抱かせる働きをもちます。

 

アドレナリンやドーパミンは、その分泌量が適量であれば脳は活性化されます。

ところが、過剰な状態が長期にわたって続くと、

アルコール依存症やギャンブル中毒を引き起したり、

イライラや不安、焦り、緊張といった感情を引き起こしたりするなど、

脳の働きを阻害します。

 

こうした過剰分泌を防いでくれているのが、

セロトニンやオキシトシンなんですね。

 

いずれも人体に重要な働きをするホルモンであり、

これら4つのホルモンが絶妙なバランスで分泌されているときしか

超集中状態は訪れません。

 

超集中状態について語られるのは、アスリートが成果を出したときが多いと思います。

それはなぜかというと、スポーツの世界は勝負ありきですから、

強い闘争心が必要とされます。

つまり、一般の人よりアドレナリンが出やすいからです。

 

セロトニンやオキシトシン、ドーパミンといったホルモンは

日常生活でも分泌されやすいのに対し、

アドレナリンは、ごくふつうの日常生活では、分泌されにくいのです。

 

その点、アスリートはアドレナリンの分泌量が多いことから、

超集中状態に入るためのホルモンのバランス条件を満たしやすい。

また、超集中している状態がわかりやすいこともあって、

スポーツの世界では頻繁に超集中状態体験が語られるのだと思います。

 

超集中状態に関わるホルモンは、もう1つあげられます。

先に、「ミスをしたらどうしよう」という不安や怖れを取り除くことが

超集中への近道であるとお伝えしました。

このような不安定な気持は、偏桃体によって

「ノルアドレナリン」という脳内ホルモンが分泌されることで生じます。

ですが、ノルアドレナリンが分泌されるのは、

「負けたくない」「戦わなければ」という前提があるからこそ。

ある意味、とても大きなモチベーションにつながるホルモンでもあるわけです。

 

こうした特徴から、ノルアドレナリンの分泌も超集中状態の必須条件と言えます。

ただし、ほかの4つのホルモンと異なるのは、

超集中状態に入る「きっかけ」として必要なホルモンであり、

超集中状態に入ってからは分泌が抑えられるという点にあります。

 

なぜ自動的にノルアドレナリンが抑えられるかはわかっていませんが、

恐らく、ノルアドレナリンが分泌され続けることによって、

感情が揺らぎやすくなるからだと思います。

 

超集中状態を継続させるためだと推測されますが、

これも万能な脳のなせる業なのかもしれませんね。

 

 

脳内ホルモンは神経細胞ですから、厳密によると分泌されるものではなく、

一瞬その神経の電気がパーッと点灯するようなイメージです。

わかりやすく表現するために、便宜的に「分泌」という言葉が用いられているのですが、

実際には何CCのホルモンが分泌されるとか、そういう類のものではありません。

では、ホルモンの作用は、どのくらい持続すると思われますか?

 

答えは――9秒です。

 

神経細胞にパッと光が灯るのは、たった9秒だけなんですね。

つまり、不安や悲しみ、イライラ、怒り、焦り、緊張といった感情は、

本来9秒しか続かないということ。

もちろんネガティブな感情だけでなく、

喜びやワクワクするようなポジティブな感情も同じことがいえます。

 

にもかかわらず、私たちは何日もハッピーな気分で過ごしたり、

悲しみを引きずったりしますよね。

それはどういうことなのでしょうか。

実は、人間はイメージ力が強いため、うれしいことも悲しいこともリアルに思い出し、

繰り返しそのときの感情を味わっているからなのです。

 

ホルモンの影響はほんの一瞬しか受けないのに、

「あの人はいつも仕事が遅い」「この上司は私のことが嫌いなんだ」と、

イメージを膨らませては、せっせと悩に刷り込んでいる。

だから、ずっと苦しいのです。

 

ポジティブな感情であれば、何日続いてもいいでしょう。

けれども、ネガティブな感情とはさっさとお別れしたいもの。

いやな出来事を、頭のなかで何回も繰り返すのはやめましょう。

 

ネガティブなイメージは、「つくらない」「持たない」「捨てる」を徹底すること。

それが、超集中状態につなげるテクニックなのです。

 

 

 

令和元年9月8日(日)

 

【編集後記】

 

白内障の体験談、おまけです。

 

術後3日目からシャンプー解禁なのですが、

美容室・理容室のシャンプー台で上向きになることが条件なんです。

ということで、近所の散髪屋さんへ、毎日せっせと通っています。

 

洗顔もしてはいけないので、「洗顔シート」で顔を拭き、

目の周辺は、病院で渡された薬用の「脱脂綿」で丁寧に拭き取ります。

 

寝る前には、仮面ライダーのような「眼帯」を絆創膏でバッテンに貼りつけて

睡眠中、無意識にこすってしまわないように、左目を防護します。

 

昼間は、通院や散髪屋への外出時はもちろんのこと、

室内にいるときも「保護用メガネ」をかけていなければなりません。

トイレ、食事中、シャワーのときもずっと。

 

すべては「感染症予防」のためらしいのですが…。

 

左目には3種類の目薬を1日8回、

右目には2種類の目薬を1日6回、

というように、1日中、目薬をさすことが生活の中心となっています。

 

何かと不便な毎日ではありますが、

幸せホルモン「セロトニン」がたくさん分泌されているのを感じます。

 

歯の矯正のときもそうでしたし、仕事においてもそうですが、

それがどんなに辛い治療や障害であったとしても、

「今、改善に向かっている」という状態であることが、

どれだけ私たちに「元気」と「勇気」と「希望」を与えてくれるのか

まさに今、実感しています。

 

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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【913号】人生を変える速読法「GSR」1冊10分で読めて、自分の能力も上がる ! 

2019-09-01


 

いよいよ明日は、白内障の手術です。

まずは左目から。

3日前から手術用の目薬をさし始め、

すっかり気持ちは「オペモード」でございます。

正直、恐怖1割、楽しみ9割といったところでしょうか。

(4焦点レンズで、人生「開眼」します)

 

仕事は2週間休みますが、せっかくなので、

通院時間以外を「執筆」タイムに充てようかと思っています。

とはいえ、術後は眼帯をした片目のハンディキャップ状態ですから、

執筆するとはいっても、かなりの不便&イライラが予想されます。

もちろん、術後の体への負担もあるかと。

 

そこで、初めて「音声入力」に挑戦してみようと思い立ち、

Windows10の音声認識を登録し、音声トレーニングも完了。

 

そうして、いざ音声入力してみると、どうでしょう。

 

イヤー、これはすごい !

滑舌よくしゃべれば、ほぼ100%近い精度の高さなんです。

 

しかも、当たり前ですが、早いこと早いこと。サクサクと進みます。

今さらですが、これはメッチャ便利ですね。

 

もっと早く活用しておけばよかった、と悔やまれますし、

時代から取り残されていた自分に対し、情けない思いでいっぱいです。

 

ちょうどパソコンのキーボードの調子が悪くて、

これもまた絶好のタイミングでした。

これからの「執筆のスピード」が格段に上がること間違いありません。

 

今こうして書いているメルマガも「音声入力」なんですよ。

早い早い、あっという間に入力完了。

 

最近、両目の視力アップ同様に、

私自身の人生においても、次々とアップグレードされていくようです。

 

人間って、ハンデを背負ったときだからこそ、

それを克服しようと、様々な進化を遂げていくものなのでしょうね。

 

なんて、大げさでしょうか。

少なくとも「転んでもただでは起きない」精神で!

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(710冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【幸福感と読書量】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.710

『人生を変える 速読法「GSR」』

1冊10分で読めて、自分の能力も上がる !  

スタンフォード大学博士に学んだ

「速読」×「瞑想状態」の衝撃

これまでの読み方はもう古い!!

ジェネラティブ スピードリーディング協会著

きずな出版

 

 

本を読むことや、勉強することの目的は人それぞれでしょう。

人間関係を良好にしたい、お金を稼ぎたい、心のモヤモヤを取りたい。

さまざまな目的があると思いますが、それらをまとめていくと、

最終的には「幸せになりたい」という言葉にまとまっていくのではないでしょうか。

だれもが幸せになりたいと思っているはずです。

 

しかし、国連の関連団体が出している165か国を対象とした

世界幸福度ランキングによると、

2010年代前半は40位台をキープしていた日本が、

その後には50位台となり、毎年落ちていく一方となっています。

食べ物に困らず、これだけで平和な国にもかかわらず、

順位が低いのは不思議だといえます。

 

幸福を感じられない大きな理由の一つとして挙げられるのが、

「自由がない」と感じている点でした。

この結果はますます不思議です。

大学まで通い、だれしもが働けるような環境があるにもかかわらず、

選択の自由がないと考えているのです。

 

その一方で、毎回ランキングの上位に入っている常連の国にフィンランドがあります。

そして、上位はそのフィンランドを中心とした、北欧の国が占めています。

フィンランドが上位をキープしつづける理由はなんでしょうか。

経済大国アメリカや中国を抑え、なぜフィンランドなのでしょうか。

 

その答えは、教育にありました。

どのような教育をしているか。日本とは大きく違う点が3つありました。

 

1 テストがない

2 ノートと鉛筆を使う授業が圧倒的に少ない

3 読書量が多い(学生の41%が、趣味は読書と答えた)

 

日本人としては驚く教育法ですよね。

フィンランドでは、テストの点数や順位のために勉強するのではなく、

自分のために勉強することを教育の根本としています。

 

そのために、自分は今何をしたいのか。何を勉強したいのか、に向き合わされます。

その分、留年も当たり前で、責任を問われます。

しかし子どもたちは、この自由な環境に満足しています。

 

理科の授業では実験を多くおこない、

近年ではいち早くスマホを活用した教育を導入しました。

いかに子どもたちが楽しく、

遊び半分で学びを得ることができるかを考えた授業となっています。

そのため、フィンランド人は好奇心を持ち「学ぶことが楽しい」

というような感情がひも付けされているのです。

 

そして、読書です。

一人当たりの図書館の数は、フィンランドは日本の7倍です。

子どものころから圧倒的な読書量です。

 

日本でも、昔から読書はすすめられてきましたが、

近年、活字離れが進み、読書量は年々減っていく一方です。

 

この、日本とフィンランドの差からわかることは、

自分自身で好奇心を持ち、情報を取る行動をすること。

そして、自分で選択していく決断力があるかないかです。

 

日本人は、小学校、中学校、高校、大学と通って、何となく最後に就職する。

就職活動になったときに初めて、将来のことについて焦り始めます。

 

しかし、フィンランドの子どもたちは、常に好奇心を持ちながら

自分で選択しているのです。

この好奇心と、選択する決断力を身につける際に糧となっているのが読書量です。

 

読書することによって情報をため、選択していく材料が増えます。

この読書量に関しては、大人になったいまでも、誰もが改善することができます。

ジュネラティブであるには、ポジティブな意図を持つことが重要です。

・あなたは何を感じていたいのか?

・あなたは何をしていたいのか?

・あなたは、何を想像したいのか?

明確に、具体的にするために必要なのが知識です。

 

知識や情報は宝です。

良質な情報と触れ合い、そこからあなたが選択する自由を得ていくことで、

あなたの幸福感が増していきます。

 

そのための第一歩が読書なのです。

新しいライフスタイルのなかに読書を取り入れることで、

幸せな人生を歩んでいきましょう。

 

 

 

令和元年9月1日(日)

 

【編集後記】

 

一昨日、化学工学会の経営ゼミナールに講師として招かれ、

2時間スピーチしてまいりました。

 

有名企業の経営者候補生である「エリート」の皆さんを前にして、

おこがましくも私が講演とは…。

恐縮しましたが、ご指名は光栄なことでもありますので、

いつものように「テンション」は空よりも高く、

芦屋の赤池ロッジ(大阪ガスの研修センター)周辺の山々には、

私早川の絶叫が響きわたり、こだましたのでした。

 

全国から集まった受講生に対して、

事前に、『リーダーの鬼100則』が配送されており、

熟読して来てくれた方が多くいたことは、嬉しかったですね。

 

にもかかわらず、当日の販売用に持参した「他の書籍」も完売

「やる気があふれて、止まらない」、ツイてる週末となりました。

 

化学工学会の皆様、大変お世話になりました。

感謝申し上げます。

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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【912号】実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた 橋下流「君主論」の全思考!

2019-08-25


 

残暑お見舞い申し上げます。

3週間振りのご無沙汰です。

お盆期間中「2週スキップ」してのメルマガ配信となりました。

 

多くの皆さんは、海外旅行や帰省などで優雅に夏休みを過ごされ、

ゆっくりと英気を養われたことでしょうね。

 

私の8月は、ずっと仕事・仕事・仕事…。

名古屋~大阪~福岡~大阪~名古屋…と、行楽客に混じっての新幹線移動も多く、

「行楽気分」だけは味わえる〝バカンス出張〟続きとなりました。

 

さて、暑い8月も終わり、来週からは9月に突入。

いよいよ私は、9/2・9/9「白内障の手術日」が近づいてまいりました。

 

目の手術となると、楽観的な私も、さすがに緊張しています。

 

先日、眼科で手術前検診を受けたときのこと。

 

院長「うーん、眼圧が今ひとつ、落ちていませんねぇ」

私「えっ、眼圧が高いんですか?」

院長「いや、正常値内ではあるんですけど、高めのままで落ちてないんですよねぇ」

私「えー、とすると、白内障の手術は大丈夫なんですか?」

院長「もちろん!手術は予定通りやりますよ!」(キッパリ)

私「眼圧を下げる目薬は、毎日さしてますけど」

院長「そうですか。念のため、緑内障バイパス手術もしておきましょうか?」

私「えっ?緑内障も、ですか?」

院長「いや、といっても、白内障の手術と同時にできるんですよ」

私「・・・」

院長「白内障の手術が10分だとすると、さらに1分くらいで…すぐ終わります」

私「って、どんな手術なんですか?」

 

そして、ここから図解やパンフレットなどを駆使した説明が始まります。

正式名称は「極低侵襲 緑内障バイパス手術」。

緑内障には、目の中を循環する房水が深く関係しています。

房水には、栄養の運搬と老廃物の排出をする働きがありますが、

房水の排出口であるシュレム管(フィルターのようなもの)が詰まると、

目の中の房水量が増え、眼圧上昇の原因となります。

この治療は、わずか1mmの極小バイパスをシュレム管に挿入するだけで、

房水の排出経路を確保して、眼内の房水量を安定化させる効果があります。

 

極低侵襲バイパス手術は、

白内障手術と同時に治療できる最新の緑内障治療なんです。

 

とまあ、こんな説明をされたわけです。

そして、院長のクロージング↓

 

私「健康保険は使えるんですか?」

院長「いえ、保険は対象外になります」

私「だったら先生、手術費用は高いんですよね?」

院長「片目40万円です」

私「えっ! ってことは、両目で80万円ですかぁ…」

院長「そうですね…」

私「いやー。そうかー。白内障手術の手術代にプラスですよねぇ。うーん」

院長「・・・」(ゴールデンサイレンス)

私「まだ緑内障になってるわけじゃなくて、眼圧を下げるための手術ですよね?」

院長「そうですね…」

私「目薬では下がらないんですか?」

院長「ずっと目薬をさし続けてもらえれば、眼圧は上がらないんですけどねぇ」

私「なるほど…」

院長「ただ、皆さんは普通に見えてるから、段々と目薬をしなくなっちゃうんですよね」

私「はあ…」

院長「そうして放っておくと、眼圧が上がって緑内障が悪化してしまう人が多くて…」

私「あー、それは、恐いですね。失明ってこともあるんですよね?」

院長「いや、まあ、そんな急にってほどは、心配ないですけど」

私「その手術をしたら、もう目薬をしなくても済むんですか?」

院長「はい、そうです。術後は、眼圧が3分の1にまで下がるというデータもあります」

私「あー、なるほど、ですね」

院長「他にもフィルターみたいなシュレム管をバリバリバリッと剥がす手術もありますけど」

私「えっ、バリバリッとですか…。恐いですね」

院長「そう、バリバリバリッと、ね」

私「・・・」

院長「それよりも、白内障手術のついでに、小さい1mmのものを入れる方法のほうが…」

私「そうかぁ。そのほうが簡単そうですよねぇ。たしかに…」

院長「まあねぇ、80代の人には勧めないんですけど、まだ50代は、お若いから…」

私「ですよねぇ…。やっぱり、今のうちにやっておいたほうがいいのかなぁ」

院長「・・・」(ゴールデンサイレンス)

私「わかりました。じゃ、やります!」

 

以上のような展開にて、

白内障手術と同時に「緑内障バイパス手術」を受けることになったのでした。

 

早速、その当日、精算カウンターの女性へ、

「手付金」として手術代金の半分の「43万円」を即金で支払ったのは、

白内障の手術代の半分、「97万円」のカードを切ったときと同様でした。

(あとは、手術当日に140万円の支払いが残っています)

 

有無を言わさぬ、鬼のクロージングと支払い手続き。

これでもう、後戻りはできません。

 

白内障手術についての詳細は↓

【904号】http://tsuitel.in/archives/1808

こちらの投稿をご覧くださいませ。

 

これらの手術を乗り越えれば、ひと安心とはいえ、

白内障4焦点レンズの手術代が194万円。

緑内障バイパス手術代が86万円。

しめて「280万円」という、何とも大きな出費です。

 

何だか、私、まんまとうまいことヤラれちゃってますかねぇ。

私の診察券の裏に、「カモ」のマークが刻まれているのでは?

と疑いたくなるほど(笑)

 

まさかまさか、これまでの人間ドックでは「オールA」を続けてきた私が、

これほど高額な医療費を支払うほどの病気になるとは…。

思いもよりませんでした。

 

というわけで、9月前半は術後の静養と通院のため、

2週間のお休みをいただきます。

ご迷惑をお掛けする方々もいると思いますが、

どうぞ宜しくお願いします。

 

「手術のリアル体験談」は、

また、このメルマガ配信にてレポートいたします。

 

どうかお楽しみに!

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(709冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【意思決定】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.709

『実行力』

結果を出す「仕組み」の作りかた 

人心掌握・課題解決・マインドセットetc.

4万8000人の組織を動かしてきた

橋下流「君主論」の全思考!

橋下徹著

PHP新書

 

 

ちなみに、僕の決定の個性は、僕のこれまでの人生の歩みによって、

次のような傾向があったと思います。

 

やるか、やらないかとなれば、やる。

大胆なものか、まずは第一歩的なものかとなれば、大胆なもの。

これまでのやり方か、新しいやり方かとなれば、新しいやり方。

現状維持か、改革かとなれば、改革。

調和的なものか、波風を立てるものかとなれば、波風を立てるもの。

体裁を気にするか、気にしないかなれば、気にしない。

対処療法的なものか、抜本的根治的なものかとなれば、抜本的根治的なもの。

目の前の利益か、長期的な利益かとなれば、長期的な利益。

特定・一部の者の利益か、万人の利益かとなれば、万人の利益。

現役世代・将来世代の利益か、高齢者の利益かとなれば、現役世代・将来世代の利益。

現役世代の利益か、次世代の利益かとなれば、次世代の利益。

 

このような傾向のある僕の最終決定の一つ一つが、

結果として100%正しかったと言い切れないところもあるでしょう。

「これはまずかったんじゃないの?」というものも、もちろんあると思います。

しかし、トップ・リーダーの最終決定は膨大な数があり、

最後はそれらの総合的な結果・状況を観るほかはないと思います。

 

今の大阪府政・大阪市政による大阪の状況を観れば、

僕の最終決定は、次のチャンスにつながる結果を生み出し、

総合的には間違っていなかったと自負しています。

 

(中略)

 

実は東京も昔は、東京府と東京市に分かれていました。

今の二三区あたりに相当するところは東京市で、その外側が東京府でした。

 

東京府と東京市は、現在の大阪のように仲が悪く、対立していました。

これを一つにまとめなければいけないという案が、

一八九六年の明治帝国議会で持ち上がりましたが、なかなか実現しませんでした。

 

一つになってしまうと、東京市議会議員は全員クビになります。

東京市から補助金をもらっている団体も自分たちの補助金がどうなるのか不安です。

 

江戸幕藩体制が倒れて明治政府ができたときには、

幕藩体制で利益を得ていた人たちが猛反発して、

最後は西南の役にまでつながりましたが、それと似たような状態でした。

 

まさに、大阪都構想において

大阪市議会議員や大阪市役所から補助金を受けている各種団体が

猛反発しているのと同じですね。

 

ですから東京府と東京市を一つにまとめる東京都案は、

提案されては取り下げられてということを繰り返していました。

 

思わぬ形で一つになったのが、一九四三年。太平洋戦争中です。

東京府と東京市が喧嘩などしていたら戦争に勝てないということで、

時の東条英機内閣が大号令をかけて、

閣議決定で東京府と東京市を一つにまとめてできたのが東京都です。

 

戦争には負けましたが、戦後は、一つになった東京都が威力を発揮しました。

東京都知事が東京全体にリーダーシップを発揮できる仕組みになりましたから、

歴代都知事や都庁は旧東京市の二三区だけでなく、

旧東京府の多摩地区も含めた東京全体の発展のために

インフラ整備や産業政策を立案し、それを強力に実行しました。

 

その一つが、先ほど例に挙げた東京全体の鉄道ネットワークです。

鉄道の利便性が高まれば、人もどんどん集まってきます。

鉄道だけでなく、東京は東京全体で便利になり、東京全体の産業政策も活きてきます。

人が集まれば、企業もお金も情報も集まり、東京はどんどん発展していきます。

もちろん東京都になったことが東京の発展のすべての要因とは言いませんが、

それでも東京府と東京市が一つになって大東京を形成したことは、

東京の発展の大きな要因だと思います。

 

たとえば、二〇〇八年、人口約二六五万人の大阪市だけでは

オリンピックを誘致することはできませんでした。

それに対し、東京は一三〇〇万人、大東京によって見事オリンピックを誘致しました。

 

そして二〇一八年、大阪府と大阪市が一致団結した結果、

万博を誘致することができたのです。

やはり府と市が一つにまとまると大きな力を発揮します。

 

そこで大阪も、東京と同じように

大阪府と大阪市を一つにまとめようとするのが大阪都構想です。

 

東京都知事も都庁の職員も、「東京都」という行政の仕組みがあるから、

東京全体のことを考える意識を持てるわけです。

 

しかし、大阪は府と市の二つに分かれていますから、

知事や市長、そして府庁職員や市役所職員に

「大阪全体のことを考えろ!」と言ってもなかなか無理な話です。

行政組織の仕組みを変えて一つの大坂にしなければ、

リーダーや職員の意識は変わりません。

 

 

 

令和元年8月25日(日)

 

【編集後記】

 

昨日、メガネが壊れました

本来なら、買い替えるタイミングなのですが、

瞬間接着剤で修理して、何とか使える状態に…。

やや貧乏くさいですが、

メガネを使うのは、もうあと1週間だけですから。

 

白内障の術後は、メガネもコンタクトレンズも「さようなら」。

すべて処分してしまう予定です。

 

40年振りの〝裸眼〟人生まで、

「マジック20〔日〕」です。

 

あっ、そういえば昨日、

ジャイアンツの優勝マジックも、同じ「20」が点灯しましたね。

このままいけば、原監督の「胴上げシーン」は、

はっきりくっきりと〝裸眼〟で見ることができそうです。

 

そうそう、プロ野球といえば、 先週の福岡出張の夜に、初めて「福岡ドーム」へ行ってきました。

 

ソフトバンク対オリックスの試合。

その日は、「グループ応援デー」ということで、

福岡支社の社員たちとその家族連れを含め、総勢1000名の大応援団

といっても、その他、約4万人はほぼホークスファンという完全アウェーの中、

我がバファローズは、打つわ打つわの14対4という大勝ち&お祭り騒ぎ!

社員のファミリーとも喜びを分かち合え、嬉しい夜となりました。

 

もしかすると、Aクラスに滑り込んだバファローズがクライマックスSを勝ち上がり、

(今は最下位ですが、3位までのゲーム差はわずか)

ジャイアンツと日本シリーズを戦うという展開になるかもしれません。

 

さあ、どうなるか。

 

秋の下剋上から最終決戦まで、

まだまだ楽しみがあふれて止まりません!

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

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『リーダーの鬼100則』

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【911号】日日是好日 にちにちこれこうじつ 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ

2019-08-04


 

夏の甲子園大会への出場チームが決定しましたね。

地方大会の熱戦を勝ち抜いた49校が、憧れの甲子園の土を踏みます。

 

その陰で、夢と散った高校球児たちにも、またドラマが…。

そう、決勝で敗れた大船渡高校のエース起用法が、物議を醸しています。

 

令和の怪物163キロ右腕「佐々木朗希」投手の決勝戦「温存問題」

 

球界の大御所たちは「間違っている。投げさせるべきだった」と叫び、

ケガで寿命を縮めた選手たちは「当然のこと。休ませて大正解だ」とつぶやく。

スポーツ界だけでなく、日本社会全体をも巻き込み、賛否両論の大激論となっています。

 

私はどちらかと言うと、賛成派です

野球ファンとしては「佐々木投手の活躍を甲子園で見たかった」というのが本音ですが、

彼は「球界の宝」であり、20年に1人の逸材ですから。

ここで無理をして、肩や肘を故障してほしくない、とも思います。

 

将来は、ジャイアンツかバファローズのエースになり、

日本シリーズやWBCで活躍するかもしれないことを考えると、

甲子園出場など、目先の小さいことにも思えてきます。

メジャー挑戦ともなれば、彼の「肩」には何百億円というお金が動くでしょう。

 

むしろ批判覚悟で起用を見送った「監督の英断」へ拍手を送りたいくらいです。

そもそも、連投問題は、毎年毎年の話題になり、問題視されてきました。

過密な大会日程に対して、もっともっと議論すべきでしょう。

「大人の事情」よりも「子供の実情」を優先してほしいですね。

 

延長戦のタイブレークを導入しただけでは足りません。

もはや「ケガを覚悟で連投しろ」というのは、時代に合っていないようです。

 

プロ野球のルールや作戦面をとってみても、

この2年ほどで、時代は急激に変わりました。

 

ホーム上でのケガを防ぐために捕手がベースをブロックしない「コリジョンルール」。

投手が四球を投げずにバッターを歩かせて、試合進行を早める「申告敬遠」。

リリーフピッチャーを先発させ、短いイニングを抑える「オープナー」。

などなど。

そのほかにも、

審判の判定に異議を唱えて、映像によるリプレー検証ができる「リクエスト」。

外野4人(内野5人)またはデータに基づき極端に守備を左右に寄せる「○○シフト」。

バッターが打つと同時に、3塁ランナーがギャンブルスタートを切る「ゴロゴー」。

2番の打順に長距離砲のバッターを置き、送りバントをさせない「2番打者最強説」。

ボールを上から叩いてゴロを打たずに、下から打って長打を飛ばす「フライボール革命」。

 

これらも当初は、賛否両論ありましたが、

今となっては、すっかり定着してきました。

 

さらには、十数年前に危険球退場ルールが厳格に適用されてからは、

すっかり「乱闘シーン」が少なくなりました。

というか、ほぼ「なくなった」といってもいいくらいです。

(若者の気質が穏やかになったからかもしれませんが…)

 

というように、確実に時代は進化しています。

もう古い頭は捨てましょう!

 

それにしても、各チーム、連勝や連敗が多いシーズンですね。

これもまた、トレンドでしょうか。

プロ野球からは一瞬たりとも目が離せません。

 

いやー、最近つくづく思います。

勝つも負けるも、やはり野球は「監督」の采配次第ですね。

ホント、リーダーの意思決定が大事。

 

おおー、なるほど、リーダーといえば・・・、

ではここで、一つお知らせです。

(いつもながら強引ですが…)

 

『リーダーの鬼100則』の電子書籍Kindle版が発売になりました!

というか、かなり前から出ていたようなのですが・・・、

電子派の皆さんへお知らせするのが遅くなりまして、申し訳ございません。

Kindle版↓

https://ux.nu/Ipt4z

 

これで、13作品中「9作」が電子化となりました。

ぜひ、この機会に他の作品も↓電子書籍のラインナップへ。

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それから、紀藤康行さんのメルマガで『リーダーの鬼100則』が紹介されました!

「カレッジサプリ あなたの1日を5%元気にする」

https://www.courage-sapuri.jp/news/leader-of-the-demon/

 

紀藤さんのメルマガはためになりますよ。

毎日、届きますし。皆さんにもオススメです!

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(708冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【「ここにいる」&一期一会】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.708

『日日是好日 にちにちこれこうじつ

「お茶」が教えてくれた15のしあわせ

毎日が良い日。雨の日は、雨を聴くこと。

いま、この時を生きる歓び――。

森下典子著

新潮文庫

 

 

小学校五年生の時、親に連れられて、フェリーニ監督の『道』という映画を見た。

貧しい旅芸人の話で、とにかく暗い。私はさっぱり意味がわからず、

「こんな映画のどこが名作なんだろう。ディズニーの方がよかったのに」

と、思った。ところが、十年後、大学生になって、再び映画を見て衝撃を受けた。

「ジェルソミーナのテーマ」には聞き覚えがあったが、内容は初めて見たも同然だった。

「『道』って、こういう映画だったのか!」

胸かきむしられて、映画館の暗闇で、ボロボロ泣いた。

それから、私も恋をし、失恋の痛手を負った。

仕事探しにつまずきながら、自分の居場所をさがし続けた。

平凡ながらも十数年が過ぎた。三十代半ばになって、また『道』を見た。

「あれ? こんなシーン、あったっけ?」

随所に、見えていなかったシーンや、聞こえていなかったセリフがいっぱいあった。

無邪気なヒロイン、ジェルソミーナを演じるジュリエッタ・マシーナの迫真の演技に、

胸が張り裂けそうになった。

自分が捨てた女の死を知って、夜の浜辺で身を震わせ慟哭する老いたザンバノは、

もはやただの残酷な男ではなかった。

「人間て悲しい」と思った。ダラダラと涙が止まらなかった。

フェリーニの『道』は、見るたびに「別のもの」になった。

見るたびに深くなっていった。

 

世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある。

すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。

けれど、すぐにわからないものは、フェリーニの『道』のように、

何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、

「別もの」になっていく。

そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、

全体の中のほんの断片にすぎなかったことに気づく。

「お茶」って、そういうものなのだ。

 

(中略)

 

どしゃぶりの日だった。

雨の音にひたすら聴き入っていると、突然、部屋が消えたような気がした。

私はどしゃぶりの中にいた。

雨を聴くうちに、やがて私が雨そのものになって、先生の家の庭木に降っていた。

(「生きてる」って、こういうことだったのか!)

ザワザワッと鳥肌が立った。

お茶を続けているうち、そんな瞬間が、定額預金のように時々やってきた。

何か特別なことをしたわけではない。

どこにでもある二十代の人生を生き、平凡な三十代を生き、四十代を暮らしてきた。

その間に、自分でも気づかないうちに、一滴一滴、コップに水がたまっていたのだ。

コップがいっぱいになるまでは、なんの変化も起こらない。

やがていっぱいになって、表面張力で盛り上がった水面に、

ある日ある時、均衡を破る一滴が落ちる。

そのとたん、一気に水がコップの縁を流れ落ちたのだ。

 

(中略)

 

私は、道具の前後を間違えたり、濃茶用の「出し帛紗」を懐へ入れるのを忘れたり、

ボロボロと不注意を連発した。

からの柄杓から、ポタッ、ポタッと自然に雫が落ちるのを、じっと待っていられない。

水指から釜へ、釜から茶碗へ、柄杓が行き交う途中で、雫がやたらにポタポタ落ち、

畳をびしょびしょに濡らした。

「あなた、今どこか、よそへ行っちゃってるでしょ」

「?」

私には、先生の言っている意味がわからない。

「若いってことは、だめねえ。全然落ち着かない」

先生は独り言のようにつぶやいた。

「ちゃんと、ここにいなさい」

「……?」

「お釜の前に座ったら、ちゃんと、お釜の前にいるのよ」

 

(中略)

 

気がつくと、私はただただ黙々と濃茶を練っていた。

お釜の前に座って、抹茶を練る感覚に、その一碗を練ることだけに、

自分の「心」のすべてを傾けていた。

さっきまで、(お茶なんか、やってる場合じゃない)とじりじりし、

走り出したいような気持ちだったのに、焦りはいつの間にか、消えていた……。

その時、私はどこへも行かなかった。百パーセント、ここにいたのだ。

 

(中略)

 

私はいつもように、席に入り、床の間の掛け軸に目をやった。

「……」

それは、見たことのない掛け軸だった。

墨絵の達磨さんが、大きな目玉をギョロリとむいて、こっちを睨んでいる。

なんで今日は、達磨さんの掛け軸なんだろう。

「?」

私は答えを求めるように、先生の顔を見た。

「今日は、どんな掛け軸にしようかな、と思ったんだけど、

あなたが明日、だいじな試験だから、

そうだ、達磨さんに大きな目玉で睨んでもらおう、と思ったの。

……さ早く、お菓子お上がりなさいな」

「……」

「喉に熱いものが詰まって、なんだか、うまく返事ができなかった。

目の前の涙でくもりそうになって、あわてて、お辞儀しながら菓子器を取り上げた。

達磨さんには、「七転び八起き」「開運」という意味がある。

「喝を入れる」という意味も込められていたかもしれない。

掛け軸は、今の季節を表現する。けれど季節は、春夏秋冬だけではなかった。

人生にも、季節はあるのだった。

先生はその日、私の「正念場」の季節に合わせて、掛け軸をかけてくれたのだった。

夕暮れの稽古場で、釜が、シュンシュンと湯気を上げていた。

 

(中略)

 

茶碗から顔を上げた時、

私の細胞の間を緑の風がサーッと吹き抜けたような気持ち良さがあった。

後味で、唾液までもとろりと甘い。

(なんて幸せなんだろう)

お点前をしまいつけ(片づけること)、雪野さんが立ち上って、障子戸を開けた。

すると、廊下の向こうのガラス越しに、底の抜けたような青空が見えた。

高く高く吸い上げられてしまいそうな気がした。

(はーっ、気持ちいい)

その空に向かって、深呼吸と一緒に、自分をとき放した。

その時、自分の中で声がした。

「このままでいいじゃないか」

(え?)

「いつやめても、かまわない。

ただ、おいしいお茶を飲みにここに来る。

これまでだって、ずっとそうだった。

そのままで、いいじゃないか」

自分の中から聞こえるのに、空から降ってきたみたいだった。

「やめる」「やめない」なんて、どうでもいいのだ。

それは、「イエス」か「ノー」か、とはちがう。

ただ、「やめるまで、やめないでいる」それでいいのだ。

(そうだ、気がきかなくてもいい。頼りにならない先輩でもいい。

自分を人と比べない。私は、私のお茶をすればいいのだ)

背負っていた荷物を、私は放りだした。

ふっと、肩の力が抜けて身軽になった。

私は、体一つで、そこに座っていた。

(なぁんだ! これでいいのか)

 

(中略)

 

茶事の時、先生はよく言った。

「みなさん、真剣におやりなさいね。

茶事は、ご亭主もお客も、それが『一期一会』の茶事と思って、

心を入れてするものなんですからね」

「一期一会」とは、「一生に一度きり」という意味だ。

「たとえ何度も、同じ亭主と客が集まって茶事を開いたとしても、

今日と同じようには二度とならないのよ。

だから、一生に一度きりだと思って、その気持ちでやるんですよ」

私はいま一つピンとこなかった。

「同じ顔ぶれが集まっても、決して同じ会にはならない」

というのは、わかる気がする……。でも、食事とお茶の会に、

なぜ「一生に一度きり」とまで、思つめなければいけないのだろう?

「大袈裟だと思わない?」

お茶事の帰りに、ぶらぶらと歩きながら雪野さんに言った。すると、

「きっと、利休さんの生きていた時代もあるんじゃないかしら」

と彼女が言った。

千利休がお茶を体系化した安土桃山時代は、織田信長や豊臣秀吉の天下だった。

「昨日、元気だった友達が、今日殺されたなんてことがたぶんいっぱいあって、

この人に会うのも今日が最後になるかもしれない、

っていう切迫感がいつもあったんじゃない?」

「時代かあ」

利休は、天下人・秀吉の「茶頭」をつとめていた。

秀吉の逆鱗に触れて、弟子は惨殺されたし、最後は自分も切腹を命じられた。

誰かと会い、共に食べ、杯を交わし、

それが「一生一度」になることが、あまりにも多い時代だったのだろう。

「それに飛行機も電車も、電話もない時代だし、みんな歩いて行ったんでしょ?

人に会うっていうことが、今みたいに簡単じゃなかったのよ。

だからみんな、一度会って別れたら、また会えるかどうか、

本当にわからなかったんじゃないのかなあ」

現代に生きる私たちは(これが最後になるかも)などと思いはしない。

いつものようにいつもの場所で、「また来週ね」と、別れた。

 

(中略)

 

その週の金曜の夕方、机の上の電話が鳴った。

受話器をとると、ひどく取り乱した母の声だった。

「パパが、倒れたの! すぐ来て!」

「三日後の朝、父は一度も意識を取り戻すことのないまま、病院で息を引き取った。

「そうか。いいよ、いいよ。また会える」

あれが父とかわした最後の言葉になった。

倒れる日の朝、父が、

「明日は典子が来るから、竹の子ご飯にして、みんなで食べような」

と、楽しみにしていたと、病院で弟から聞いた。

私は白い壁にコンコンと頭をぶつけながら思いだそうとした。

(いつだっけ? 最後に家族で食卓を囲んだのは、いつだっけ?)

私は、急いで時間を駆け戻ろうとした。

過去に戻れると思っていた。そして、戻れないことを知った。

平凡で陳腐に思えた家族四人のだんらんは、二度と戻らないものになっていた。

その「二度と」という言葉の冷たさに、私は立ちすくんだ。

人間は、ある日を境に「二度と」会えなくなる時が必ずくるのだ……。

 

(中略)

 

会いたいと思ったら、会わなければいけない。

好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。

花が咲いたら、祝おう。

恋をしたら、溺れよう。

嬉しかったら、分かち合おう。

幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。

それがたぶん、人間にできる、あらんがぎりのことなのだ。

 

だから、だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。

一期一会とは、そういうことなんだ……。

 

 

 

令和元年8月4日(日)

 

【編集後記】

 

「日日是好日」

今年、この本の映画が公開され、ぜひとも見たかったのですが、

タイミングが合わず見逃してしまいました。

 

時を経て、また改めて本をパラパラと読み直してみると、

まさに、この本に書いてある通り、

わかっていなかった〝別もの〟が、スーッと入ってきました。

 

なるほど。私も、少しは成長したのでしょうか。

 

小説は抜粋箇所が選びにくいため、ご紹介するケースは少ないのですが、

今回は、「うーん、なるほどぉ」「ああ、これは深い」

「おお、これはすごい!これも、これも」

と、皆さんへお伝えしたい抜粋箇所を、

たくさん見つけることができました。

 

まさに、このメルマガ配信も「一期一会」ですね。

今日、この配信が「最期」かもしれません。

(私にも、いつ何があるか、わかりませんから)

 

ということで、しばらくの間「さようなら」

来週と再来週は、配信をお休みします。

 

皆さんも、夏季休暇の時期かと思いますし…、

実は、次の新刊の原稿が遅れ気味でございまして。

(先週の9連休も、ダラダラとあまり執筆が進まず…)

 

そろそろ集中しようかと、決意を新たにしたところです。

「いま、ここにいる」という境地で…)

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

素敵な「真夏のバカンス」を!

 

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

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