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【780号】幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え  人生を再選択せよ!!

2016-04-03

 

クエンティン・タランティーノ監督の映画を観た。

「ヘイトフル・エイト」。

 

猛吹雪の夜、ロッジに閉じ込められたクセ者8人。

ワケありの7人の猛者と1人の囚人女、

その全員が嘘をついている。

 

彼らの疑心暗鬼が頂点に達したとき、

予測不能の密室連続殺人がはじまる。

いったい真犯人は誰なのか。

 

オープニングからのすべての会話や何気ない素振りにも

巧妙かつ緻密な伏線を張り巡らせていて、

タランティーノ監督独自のブラックユーモアと

過激で残酷なアクションが満載。

 

おかげさまで、

ひと夜の「謎解き」を楽しむことができた。

 

それにしても、西部劇の本格ミステリーとは、珍しい。

かつて、賞を総なめした「パルプ・フィクション」から

近年の「イングロリアス・バスターズ」や

「ジャンゴ/繋がれざる者」に至るまで、

“B級映画へのオマージュ”がこめられたタランティーノ作品には

いつもいつも驚かされる。

 

演出の素晴らしさも去ることながら

「脚本家」としても超一流だ。

 

あなたもぜひ、映画館でご覧あれ。

 

実はこのたび、

私早川勝も、一編の「脚本」を書いた。

ある機会を得て、短編の映像が出来上がったのだ。

 

プロの俳優さんたちが私の脚本を演じてくれるとは、

本当に感無量である。

 

新たに完成した次作の「ファンタジー小説」が

映画化されるという夢の実現に向かって

ますます妄想が膨らむ今日この頃。

 

その前にまずは「短編映像」を

どこかであなたにお見せする機会があるかも。

ぜひ、お楽しみに!

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

そろそろメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(642冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、

【愛する勇気】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.642

『幸せになる勇気』

自己啓発の源流「アドラー」の教え

人生を再選択せよ!!

岸見一郎 古賀史健著

ダイヤモンド社

 

運命の人は、いない

 

哲人  立ち止まってはいけません。もう一歩前に進みましょう。

本日の最初、教育に関する議論に中でわたしは、

ふたつの「強要しえないもの」について話しました。

 

青年  ……尊敬と愛、ですね。

 

哲人  そう。どんな独裁者であれ、わたしを尊敬しろと強要することはできない。

尊敬の関係においては、こちらから先に尊敬を寄せるしかない。

その結果、相手がどのような態度に出ようとも、自分にできることはそれしかない。

そんな話をしました。

 

青年  そして、愛も同じだと?

 

哲人  ええ。愛も、強要することはできません。

 

青年  しかし、先生はまだ大きな質問にお答えになっていません。

わたしにだって、誰かのことを愛したい気持ちはあります。嘘偽りなく、あります。

愛への恐れとは別に、愛を渇望する気持ちはあるのです。

では、どうして愛に踏み出さないのか?

……肝心の「愛すべき人」に出会えていないからですよ!

運命的な相手に出会えていないから、愛をかなえられずにいる!

恋愛に関する最大の難関は、「出会い」にあるのです!

 

哲人  真実の愛は、運命的な出会いからはじまると?

 

青年  当然でしょう。

自分の人生を捧げ、人生の「主語」まで変えるような相手なのですから。

いい加減な相手に自分のすべてを差し出すような真似はできません

 

哲人  それでは、どのような人のことを「運命の人」と呼ぶのでしょう?

つまり、どうやって運命の人を察知するのでしょう?

 

青年  わかりません。……きっと「そのとき」がくれば、わかるのでしょうね。

わたしにとっては未知の領域です。

 

哲人  なるほど。それではまず、アドラーの基本的な立場をお答えしましょう。

恋愛にしろ、人生全般にしろ、アドラーは「運命の人」をいっさい認めません

 

青年  われわれに「運命の人」はいない!?

 

哲人  いません。

 

青年  ……ちょっと、それはさすがに聞き捨てならない話ですよ!

 

哲人  なぜ、多くの人は恋愛に「運命の人」を求めるのか?

どうして結婚相手にロマンティックな幻想を抱くのか?

その理由についてアドラーは、「すべての候補者を排除するため」だと断じます。

 

青年  候補者を排除する?

 

哲人  あなたのように「出会いがない」と嘆く人も、

じつは毎日のように誰かと出会っているのです。

よほど特別な事情がない限り、この1年のあいだ誰とも出会わなかったという人はいません。

……あなたもたくさんの人と出会っていますよね?

 

青年  同じ場所に居合わせる、という程度も含むのでしたら。

哲人  しかし、そのささやかな「出会い」を、なにかしらの「関係」に発展させるには、

一定の勇気が必要です。声をかけたり、手紙を送ったり。

 

青年  ええ、そうですとも。一定の勇気どころか、最大限の勇気が必要です。

 

哲人  そこで「関係」に踏み出す勇気をくじかれた人は、どうするか?

「運命の人」という幻想にすがりつくのです。

……いまのあなたがそうであるように。

目の前に愛すべき他者がいるのに、あれこれ理由を並べて「この人ではない」と退け、

「もっと理想的な、もっと完璧な、もっと運命的な相手がいるはずだ」と目を伏せる。

それ以上の関係に踏み込もうとせず、ありとあらゆる候補者を、自らの手で排除する。

 

青年  ……い、いや。

 

哲人  こうして過大な、ありもしない理想を持ち出すことによって、

生きた人間と関わり合いになることを回避する。

それが「出会いがない」と嘆く人の正体だと考えてください。

 

青年  わたしは「関係」から逃げている……?

 

哲人  そして可能性のなかに生きているのです。

幸せは、向こうから訪れるものだと思っているのです。

「いまはまだ幸せが訪れていないが、

運命の人に出会いさえすれば、すべてがうまくいくはずだ」と。

 

青年  ……忌々しい! ああ、なんと忌々しい洞察だ!

 

哲人  たしかに、聞いていて気持ちのよくなる話ではないでしょう。

しかし、「運命の人」を求める「目的」を考えると、

おのずと議論はそこに落ち着きます。

 

愛とは「決断」である

 

青年  じゃあ、聞きましょう。

仮に「運命の人」が存在しないとするなら、

われわれはなにをもって結婚を決意するのです?

結婚とは、この広大な世界からたったひとりの「この人」を選ぶことですよね?

まさか容姿や財力、地位などの「条件」で選ぶとでも?

 

哲人  結婚とは、「対象」を選ぶことではありません。

自らの生き方を選ぶことです。

 

青年  生き方を選ぶ!? じゃあ、「対象」は誰でもいいと?

 

哲人  究極的にはそうでしょう。

 

青年  ふ、ふざけるな!! そんな議論、誰が認めるものか!

撤回しなさい、いますぐ撤回するのです!!

 

哲人  反発の多い議論であることは認めます。

しかし、われわれはいかなる人をも愛することができるのです。

 

青年  冗談じゃない!

だったらあなたは、そのへんを歩いている、どこの誰とも知らない女性をつかまえ、

その女性を愛し、結婚することができますか?

 

哲人  わたしがそれを決意するならば。

 

青年  決意!?

 

哲人  もちろん、誰かとの出会いに「運命」を感じ、

その直感に従って結婚を決意した、という人も多いでしょう。

しかしそれは、あらかじめ定められた運命だったのではなく、

「運命だと信じること」を決意しただけなのです。

フロムはこんな言葉を残しています。

「誰かを愛するということはたんなる激しい感情ではない。

それは決意であり、決断であり、約束である」と。

出会いのかたちなど、どうでもいい。

もしもそこからほんとうの愛を築いていく決意を固め、

「ふたりで成し遂げる課題」に立ち向かうのであれば、

いかなる相手との愛もありえます。

 

青年  お気づきですか? 先生はいま、ご自身の結婚に唾を吐きかけているのですよ!

わたしの妻は運命の人ではなかった、相手は誰でもよかったのだと!!

ご家族の前でそう言ってのけるのですか!

もしもそうだとしたら、あなたはとんでもないニヒリストだ!!

 

哲人  ニヒリズムではなく、リアリズムです。

アドラー心理学は、あらゆる決定論を否定し、運命論を退けます。

われわれに「運命の人」などいないのだし、

その人が現われるのを待ってはいけない。

待っていたのでは、なにも変わらない。

この原則を譲るつもりはありません。

しかし、パートナーと一緒に歩んできた長い年月を振り返ったとき、

そこに「運命的ななにか」を感じることはあるでしょう。

その場合の運命とは、あらかじめ定められていたものではない。

偶然に降ってきたものでもない。

ふたりの努力で築き上げてきたものであるはずです。

 

青年  ……どういう意味です?

 

哲人  もうおわかりでしょう。

……運命とは、自らの手でつくり上げるものなのです

 

青年  ……!!

 

哲人  われわれは運命の下僕になってはいけない。

運命の主人であらねばならない。

運命の人を求めるのではなく、運命といえるだけの関係を築き上げるのです。

 

青年  でも、具体的にどうしろと!?

 

哲人  踊るのです

わかりもしない将来のことなど考えず、存在するはずもない運命のことなど考えず、

ただひたすら、目の前のパートナーと「いま」をダンスするのです

アドラーは、ダンスのことを「ふたりの人間が共同の仕事に参加する喜び」だとして、

子どもたちにも広く推奨していました。

愛と結婚は、まさしくふたりで踊るダンスのようなものでしょう。

どこへ行くのかなど考えることなく、互いの手を取り合い、

今日という日の幸せを、いまという瞬間だけを直視して、くるくると踊り続ける。

あなたたちが長いダンスを踊りきった軌跡のひとを、人は「運命」と呼ぶのでしょう。

 

青年  愛と結婚は、ふたりで踊るダンスである……。

 

哲人  あなたはいま、人生というダンスホールの壁際に立って、

ただ踊る人たちを傍観している。

「こんな自分と踊ってくれる人などいるはずがない」と決めつけ、

心のどこかで「運命の人」が手を差し伸べてくれることを待ちわびている。

これ以上みじめな思いをしないように、自分を嫌いにならないように、

歯を食いしばって精いっぱいに自分を守っている。

……やるべきことはひとつでしょう。

そばにいる人の手を取り、いまの自分にできる精いっぱいのダンスを踊ってみる。

運命は、そこからはじまるのです

 

(中略)

 

哲人  愛していなかったのではありません。

「愛する」ということを知らなかったのです。

もしもし知っていたなら、あなたはその女性と運命の関係を築くことだってできたでしょう。

 

青年  彼女と? わたしが彼女と!?

 

哲人  フロムは言います。「愛とは信念の行為であり、

わずかな信念しか持っていない人は、わずかしか愛することができない」と。

……アドラーならこの「信念」を、「勇気」と言い換えるでしょう。

あなたはわずかな勇気しか持っていなかった。

だから、わずかにしか愛することができなかった。

愛する勇気を持てず、子ども時代の、愛されるライフスタイルにとどまろうとした。

それだけなのです。

 

青年  愛する勇気があれば、わたしは彼女と……。

 

哲人  ……ええ。愛する勇気、すなわちそれは、「幸せになる勇気」です

 

青年  あのとき、「幸せになる勇気」を持って入れば、

わたしは彼女を愛し、「ふたりで成し遂げる課題」に向き合っていたと?

 

哲人  そして自立を果たしていたことでしょう。

 

青年  ……いや、いや、わからない! だって愛だけ、愛だけですか!?

われわれが幸せを手に入れるには、ほんとうに愛しかないのですか!?

 

哲人  愛だけです。

「楽をしたい」「楽になりたい」で生きている人は、

つかの間の快楽を得ることはあっても、ほんとうの幸せをつかむことはできません。

われわれは他者を愛することによってのみ、自己中心性から解放されます。

他者を愛することによってのみ、自立を成しえます。

そして他者を愛することによってのみ、共同体感覚にたどりつくのです

 

青年  でも、幸せとは貢献感であり、

「貢献感を持てれば、幸せが得られる」とあのときおっしゃったじゃありませんか!

あの言葉は嘘だったのですか!!

 

哲人  嘘ではありません。問題は貢献感を得るための方法、もしくは生き方なのです。

本来、人間はただそこにいるだけで誰かに貢献できています。

目に見える「行為」ではなく、その「存在」によってすでに貢献しています。

なにか特別なことをする必要はないのです。

 

青年  嘘です! そんな実感ありません。

 

哲人  それはあなたが、「わたし」を主語に生きているからでしょう。

愛を知り、「わたしたち」を主語に生きるようになれば、変わります。

生きている、ただそれだけで貢献し合えるような、

人類のすべてを包括した「わたしたち」を実感します

 

青年  ……パートナーだけではない、全人類を包括する、「わたしたち」を実感すると?

 

哲人  すなわち、共同体感覚です。

……さあ、わたしはこれ以上、あなたの課題に踏み込むことはできません。

しかし、もしもアドバイスを求められるとしたなら、こう言うでしょう。

「愛し、自立し、人生を選べ」と。

 

 

2016年4月3日(日)

 

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早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

↓「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761271299/kankidirect-22/

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【779号】仕事​のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。こんな使い方があったんだ!

2016-03-27

 

プロ野球のペナントレースが開幕しました。

 

球春到来。

ワクワクしますね。

 

私の順位予想。

今シーズンも優勝は…、

セ・リーグはジャイアンツ、

パ・リーグはバァファローズ。

もちろん、願望を込めて、

ですが。

 

新人監督が台風の目になりそうです。

高橋由伸監督、金本監督、ラミレス監督。

そして、地味ですけど、

一応、バッファローズの福良監督も…。

応援しましょう。

 

さて、お知らせです。

おかげさまで大好評の最新刊、

「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」。

いよいよ4月1日より、電子版が配信開始となります。

電子書籍ファンの皆さま、

「死ぬ気シリーズ」前3作品同様、ご愛読くださいませ。

https://kanki-pub.co.jp/pub/longseller/die.php

「kindle」「BookLive」「honto」「iBooks」

「kobo」「Kinoppy」「セブンネットショッピング」

などから、お買い求めいただけます。

これにて電子書籍は、

「媚びないリーダーは人を動かす」を含め、

http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B016B5KBEW/

http://books.rakuten.co.jp/rk/415f439bd4b83146b9e9d4a8bc1a48e4/

5作品目となります。

紙の書籍が10作品(韓国語翻訳版を含む)、

紙版・電子版を合わせて計「15作品」のラインナップが揃い、

改めて感無量です。

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

これからも皆さんに喜ばれる作品を書き続けていきたいと

決意を新たにしている所存です。

 

と、前置きはこれくらいにして。

そろそろメインコンテンツに入ります。

今週も、お薦め書籍(641冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

かんき出版からの最新ヒット作です。

本日のテーマは、

【困ったら、逆から考える】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.641

『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』

こんな使い方があったんだ!

大手クライアントが手放せないトップクリエイターの仕事術

小西利行著

かんき出版

 

「メモで出世する方法①」

飲み会スリーメモ

 

上司や得意先との仕事上の飲み会。

目上の人々から、大切な話やためになる話をされたけど、

次の日にはすっかり忘れてしまった……

なんてこと、ありませんか?

 

実は、話された側はその内容をあまり覚えていなくても、

話した人がその内容を覚えている割合は

7割以上だと聞きました。

つまり、

偉い人は話したことを覚えていて、

聞いた自分はすっかり忘れている。

いやはや、これは恐ろしいことですね。

 

そこでおすすめしたいのが「飲み会スリーメモ」

たった3つだけでいいので、

相手の話をメモしておこうという習慣です。

 

その場でも、その後でもいいので、

覚えているうちに、少しだけメモする。

その話の内容を添えて、次の日にお礼メールなどを出せば、

「こいつヤルな」と思ってもらえること請け合いです。

 

飲み会の席でメモを取り出すのは、本来は無粋ですが、

いい話なので、メモしていいですか?

と言えば、誰も悪い気はしないどころか、

気持ちがよくなると思います。

この「飲み会スリーメモ」。

すぐに実践したほうがいいメモ術ですよ。

 

(中略)

 

あまのじゃくメモ

 

やるべきことがわからないときや、

本当に効果がある答えを見つけたいときに使えるメモ術。

それが「あまのじゃくメモ」

 

みんなが考える方向の逆。

つまり、「原因→結果」ではなく、

「結果→原因」で発想するメソッド

まさに、あまのじゃくに考えるメモ術です。

 

ちょっとわかりづらいように聞こえるかもしれませんが、

これまた覚えると簡単。

やるべきことを真っ当に考えるのではなく、

「競合にやられたくないこと」

「普通はやるはずのないこと」

を想像してやってみることで、新しい答えにたどり着く「つくメモ」です。

 

普段、ビジネスで成果を生むためには、

必要な情報を集め、競合に勝つ方法を考え、

広告で自社の強みを押し出し、ブランドとしての優位点を語り、

買ってもらえるようにアピールします。

 

もちろん、通常はそのような「正攻法」で考えるべきだと思いますが、

そんな正攻法ではどうしても埒があかない。

どうにも打開できないときは、逆から考えてみればどうか……、

というわけです。たとえば――、

 

・自社がやるべきことではなく、競合他社が嫌がることから考える

・自社が実現できることではなく、他者に先にやられると悔しいことを考える

・最高のシナリオではなく、最悪のシナリオの逆を考える

・今実現できることではなく、今は絶対にできないことを考える

・トクすることではなく、ソンするけど嬉しいことを考えてみる

 

さらに、具体的に考えるのもいいでしょう。

・女性の商品なら、今までの女性のタブーから考える

・男性の商品なら、男性は無視して、女性ウケすることだけを考える

 

このように、「やってはいけないこと」や「逆のこと」を発想してみるわけです。

さて、この「逆」からの発想。

実際にやってみるとすぐに気づくのですが、

正攻法で考えるより、はるかに考えやすいのです。

 

自社がやるべきことは考えづらくても、

競合他社が嫌がることは簡単に想像できる。

真面目に考えるのは辛くても、意地悪なら考えやすい。

それが人間というもの。

「あまのじゃくメモ」は、まさに人間の本性に根ざした発想法なのです

 

 

2016年3月27日(日)

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早川勝

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【778号】戦略を、実行できる組織、実行できない組織。何をすべきかならわかっている。問題は、どうやってやるかだ!

2016-03-21

こんにちは。

ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ

個人的な趣味として一斉配信しています。

 

読者ファンの皆さま、

すっかりご無沙汰してしまい申し訳ございません。

本日より復活しました

 

おかげさまで、先週にて

ついに新作は「脱稿」となり、

土日の執筆活動もひと段落。

 

これでやっとメルマガを再開できる運びとなりました。

 

10作目の新刊は、奇想天外な自己啓発ファンタジー小説。

フィクションは初挑戦ということで、はじめは戸惑いもありましたが、

綿密なプロットもないまま、行き当たりばったりで書き進めていくうちに、

登場するキャラクターたちが勝手に会話をはじめて物語をつくっていく、

という摩訶不思議な「奇跡」を体験しました。

 

冷静になって出来上がった原稿を読み返してみると、

これが意外にも面白くて面白くて、

感動のラストシーンでは思わず涙がポロリ…。

いや~、びっくりしました。

とても自分が書いたものとは思えません。

 

編集担当者からは、

「ストーリーのテンポがいい」

「プロの放送作家や脚本家裸足レベル」

「深くて面白い、面白すぎる」

と、評価も上々。

(恐縮です)

 

今はまだ、タイトルは未定です。

5月末~6月発売に向け、

これから修正作業をしつつ、決めていきます。

 

どうぞ、お楽しみに。

 

さーて、

ここにきて、公私ともに一区切り。

「公」のほうは、2年に渡る準備期間が終了、

新組織が本格的に立ち上がりました。

(新聞紙上でご承知の方も多いと思いますが…)

さあ、公私ともにネクストステージへ、

と思いきや、気合いが空回りして、

この3連休は珍しく発熱し、寝込みました。

数年振りのことです。

私の場合、どうやら人生の大事な節目・節目に

デトックス的な断捨離が行われるようです。

 

おかげさまで、よい休養になりました。

いろんな意味において

本日「復活」と相成りました。

 

これからもどうぞ宜しくお願いします。

 

と、前置きはこれくらいにして。

そろそろメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(640冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

「7つの習慣」で有名なフランクリン・コヴィー・ジャパンの方より

献本いただいた一冊です。

 

本日のテーマは、

【竜巻と闘う】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.640

『戦略を、実行できる組織、実行できない組織。』

何をすべきかならわかっている。問題は、どうやってやるかだ!

クリス・マチェズニー ショーン・コヴィー ジム・ヒューリング 著

キングベアー出版

 

実行を邪魔する本当の敵は、日常業務である。

これを「竜巻」と名づけよう。

 

日々の業務を回らせ続けるには、とてつもないエネルギーが要る。

そのせいで新しいことを実行できないとは、皮肉なものである。

竜巻が吹くから、チームを前進させるための焦点から目が離れてしまうのだ。

 

多くのリーダーは、竜巻と戦略目標をほとんど区別していない。

どちらも組織の存続に必要だからである。

しかし、竜巻と戦略目標はまったく別物である。

それだけではない。時間、資源、労力、注意を奪い合う敵対関係にある。

この闘いでどちらが勝つか、言うまでもないだろう。

 

竜巻は急を要する仕事である。

あなたにも、あなたのチームのメンバーにも、四六時中のしかかっている。

前進するために設定した目標は重要だが、

緊急の仕事と重要な仕事が衝突すれば、毎回必ず緊急のほうに軍配が上がる。

 

この構図に一旦気づくと、

新しいことを実行しようとしているチームのいたるところで

繰り広げられている緊急と重要の闘いが見えるだろう。

 

振り返ってみてほしい。

幸先よくはじまった重要な戦略がいつの間にか消えていた、

という経験はないだろうか。

 

どんな終わり方をしたか覚えているだろうか。

轟音とともにクラッシュしたのか、大爆発を起こしたのだろうか?

あるいは竜巻に巻き込まれ、ゆっくりと窒息したのだろうか?

この質問を何千人ものリーダーにしてみたが、

たいてい同じ答えが返ってくる。

 

「緩慢な窒息!」

 

引き出しの一番下に押し込まれ、

すっかり色あせたTシャツを見つけて溜息をつくようなものだ。

 

「ああそうだ、あれはどうなったんだっけ?」

死んでしまったのだ。

あなたはたぶん、葬式すら出していない。

 

竜巻にもめげずに実行するには、

目標とは別の方角に連れていこうとする竜巻の強い力に抗うだけでは足りない。

「ここのやり方はこうなのだ」という慣性の力も乗り越えなくてはならない。

 

なにも悪者扱いしているわけではない。

それどころか竜巻は組織を生かすものであり、無視するわけにもいかない。

緊急の仕事をないがしろにしたら、あなたは今日にも死んでしまうだろう。

しかし重要な仕事を無視したら、あなたの明日はない。

 

言い換えれば、チームの竜巻の中だけで仕事をしていたら、前進できない。

吹き荒れる風の中で直立姿勢をとるだけでもエネルギーを使ってしまう。

問題は、緊急の仕事という竜巻の中で最も重要な目標をどう実行するか、である。

 

 

どんなリーダーもそれぞれに竜巻を経験している。

ある大手ホームセンターの経営幹部は、こんなふうに表現している。

「べつにドラゴンが突然襲ってきて優先事項を蹴散らしていくわけじゃありません。

私たちを悩ませるのは、ハエなんです。

毎日ハエが目の前を飛んでいる。

そうこうして半年前を振り返ると、

やろうとしていたことが何一つできていないことに気づくんですよ」

 

部下のだれかに新しい目標や戦略を説明していると、竜巻が吹いてくる。

そんな経験があるはずだ。そのときの状況を思い出せるだろうか。

あなたの頭の中は目標にぴったり照準をあて、

わかりやすい言葉でていねいに説明している。

ところが部下はじわじわと後ずさりする。

うなずいてあなたを安心させながらも、

竜巻という異名をもつ現実の仕事に一刻も早く戻りたくてうずうずしている。

 

その部下は、あなたが話した目標の達成に身を入れられるだろうか?

もちろん、露ほども期待できない。

だからといって、あなたの目標を無視し、

あなたの権威を貶めようとしているわけではない。

 

彼はただ、竜巻の中で生き残るのに必死なのである。

 

 

 

2016年3月21日(祝・月)

 

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早川勝

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早川勝メール【777号】日本でいちばん大切にしたい会社5「他者の幸福への貢献、それがいつか自らを幸福に」

2016-01-31

こんにちは。

ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ

個人的な趣味として一斉配信しています。

 

ついに、今週号で【777号】に到達しました。

こうして“スリーセブン”が並ぶと

「何かいいことがありそう」

とテンションが上がります。

 

きっと、今このメッセージを読んでいるあなたにも

「ツイてる」ことが起きるかもしれません。

おめでとうございます。

 

さて、「ツイてる!」といえば、

最近、我が家の周辺で妻や娘たちが
「有村架純」ちゃんや「高良健吾」さんを見かけるらしいのですが…。

どうやら、最寄り駅あたりが

ドラマの撮影現場となっているようなのです。

今週たまたま私が「月9」の時間帯に帰宅すると、

「ああー、あそこの踏切、駅前の!」

「あっ、あの坂道、すぐそこの!」

「うおおー、知ってる知ってる、あそこの場所じゃん」

と、娘たちがドラマに夢中になっているところでした。

その盛り上がりに巻き込まれ、
ついつい私もラブストーリーを一緒に見るはめに…。

たしかに舞台が日常的であると主人公も身近に感じ、

まるで、有村架純ちゃんが近所に住んでいるかのように錯覚してしまいます。

 

しかも、タイトルがいい。

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」

う~ん、なかなか秀悦ですね。

そして、このラブストーリー、

どうも昭和の匂いがするなぁと思っていたら、

脚本は「坂元裕二」さんでした。

そう、かつて一世を風靡した「東京ラブストーリー」の脚本家です。

「月曜日の9時になると、夜の街から女性たちが消えた」

と言われるほどの社会現象となり、

流行語にもなった「カンチー」とともに、

鈴木保奈美は一気にスターダムを駆け上がりました。

当時は、私も若き20代でした。

なつかしいですね。

 

そうそう、有村架純ちゃんといえば、
先週、ブルーリボン賞の「最優秀主演女優賞」を受賞しましたね。

新人賞じゃなく、伝統ある映画賞の主演女優賞とは、驚きました。

すごいですね。

隠れ映画ファンの私の場合、

映画賞を賑わす作品はほとんど観ているのですが、

「ビリギャル」だけは観ていませんでした。

(原作本は読み、既にこのメルマガでも紹介しましたが)

後日、DVDで「ビリギャル」をしっかりと鑑賞し、

「受験生の親」という立場からも、合格の秘訣を学びたいと思います。

ちなみに、高良健吾さんも、
2年前のブルーリボン賞にて、

最優秀主演男優賞(「横道世之介」)を受賞しています。

演技力に磨きがかかった主演の2人に、
今後ますます注目していきたいですね。

と、前置きはこれくらいにして。

そろそろメインコンテンツに入ります。

今週も、お薦め書籍(639冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、

【働くことの幸せ】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.639

『日本でいちばん大切にしたい会社5』

他者の幸福への貢献、それがいつか自らを幸福に

坂本光司著  あさ出版

http://xtw.me/XRKRYvZ

 

 

障がい者雇用の問題を語るとき、

私には忘れられない会社があります。

鹿児島のラグーナ出版という会社です。

設立の中心メンバーの1人は精神科医の森越さんです。

 

森越さんが言った言葉を私は忘れられません。

「精神障がいという障がいは、

進行を抑えたり、症状を軽くすることはできますが、

治すことは正直とてもむずかしいのです。

この障がいを治す最もよい方法は、

社会参加、つまり働くことです」

 

森越先生は、病院を辞め、退職金をなげうって

精神障がい者が働く会社をつくりました。

障がい者の幸せが働くことにあることを、

ラグーナ出版もクラロンもよく知っているのです。

 

障がい者が働ける場を確保するには、

一企業の頑張りでは限界があります。

そのため、善六さんは生前、障がい者の就労を支援する

「福島職能開発研究協議会(職能研)」

という組織を立ち上げました。

 

養護学校や教育委員会、職業安定所、有志の会社などが集まって、

障がい者が働けるよう組織をつくったのです。

善六さんは養護学校の先生と一緒に、

企業に頭を下げて回ったといいます。

 

善六さんの奮闘のおかげで、

職能研は現在でも活動を続け、44周年を迎えたいまも、

障がいをもつ多くの子どもたちの就労に貢献しています。

 

クラロンに入社した、障がいがある女の子が書いた詩を紹介します。

 

私の将来の夢は、人の役にたつことです。

私は、どんなことをしても、のろのろで

うまくゆきませんでした。

人にめいわくをかけます。

でも、母が言いました。

「お前にもできることがある。」と

はげましてくれます。

私は、この言葉を信じ、

いっしょうけんめいに働きます。

 

善六さんは、子どもたちから美しい人間の生き方を学ばせてもらったと、

生前、職能研の会合で語っています。

 

2016年1月31日(日)

※お知らせ

しばらくの間、新作の執筆に集中するため、休刊とさせていただきます。

毎週の配信を楽しみにしているファンの方々、大変申し訳ありません。

一旦、スリーセブン(777号)で止めて、

また1~2か月経ちましたら、再開いたします。

「いつかこの“本”を思い出してきっと泣いてしまう」

というほどの感動作品を完成させますのでお楽しみに!

 

↓それまでの間は、バックナンバーを遡ってお楽しみください。

http://tsuitel.in/back-number

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早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

↓「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761271299/kankidirect-22/

【書籍案内】↓

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早川勝メール【776号】あきらめる勇気 「心がすっと軽くなる」人生の処方箋

2016-01-24

こんにちは。

ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ

個人的な趣味として一斉配信しています。

 

最近、バスの事故など、悲しいニュースが続きますね。

交通事故を少しでも減らしてほしい、

という思いを込めて、

本日は、5年前に配信したメルマガの前置きを再送することにしました。

 

では、ハンカチのご用意を。

↓↓↓

小学校で保護者に配布された『風見しんごさんの講話』

「飲酒運転根絶会議」ダイジェスト版

 

3年前、突然襲われた交通事故についてお話します。

毎日のニュースで、交通事故という言葉を耳にしない日はありません。

これだけ交通事故が続いていると、その言葉に慣れてきてしまいがちですよね。

私もそうでした。

自分の家族に死亡事故が起こるまでは…。

やはりテレビのニュースを見れば、悲惨だなぁ、と思いますが、

一件一件の死亡事故の現場で実際にどれだけのことが起きているのか、

ということまでは目を向けてきませんでした。

そんな私の家族に起こった交通事故のことを聞いてください。

 

恐ろしい交通事故、それは突然やってきます

被害者の中に「私は今日、交通事故に遭うな」

と思っている人は一人もいないでしょう。

 

そして、交通事故というのは人を選んでくれません。

その人がどんなにまじめな人であろうが、どんなに幼い命であろうが、

人を選んではくれません。

 

僕にも子供が二人いました。

一人は7歳に成長しましたが、

長女の方は、3年前のあの日以来ずっと10歳で止まったままです

 

その日、娘はいつもと変わらない朝を迎えました。

いつものように眠い目をこすりながら起きてきて、

いつものようにお母さんの作った大好きなツナサンドをほお張って

いつものように「おじいちゃん、寒いよ〜」

と言いながら白いジャンパーを着せてもらい、

そして、いつもと変わらない笑顔で

「いってきまーす」と言って家を出ました。

 

「いってきまーす」と言って家を出た娘が、

その5分後にはトラックの下にいたのです

 

娘を送り出したあと、私と家族は自宅にいたのですが、

そこに近所の人が飛び込んできました。

「えみるちゃんが事故!えみるちゃんが事故!」、

ただそれだけでしたから、

まさか自分の子供が死亡事故に遭っているとは

考えもしませんでした。

「きっと車に接触して、すりむいて血を流して、

たぶん道路脇にへたり込んで大きな声で泣いているんだろうな」

とにかく早く行って「大丈夫だから」と言葉をかけて

慰めてやらなきゃと思いながら

妻と一緒に自宅を飛び出しました。

自宅から100m先の角を右へ50m行ったところに横断歩道があります。

 

「早く抱きしめてやらなきゃいけない、

大丈夫だからと落ち着かせてあげなきゃいけない」

とそんなことを考えていました。

 

そして、家の先の角を右に曲がり

さらにその先にある横断歩道を見ましたが、

娘の姿はどこにもありません。

道路脇に泣きながらへたり込んでいる娘の姿を想像していた僕の胸

嫌な予感が走りました。

トラックに近づくと周りの人たちからは

「見ないほうがいい、見ないほうがいい!」と言ってくれましたが、

トラックの下から最初に見えたのは、

ありえない形にひしゃげた娘の足でした。

 

周りでは多くの人たちが助け出そうと動いてくださいました。

ある人は「何で早く救急車を呼ばないんだ!」、

またある人は「そんなジャッキしか積んでいないのか!」、

さらに別の人は「なんでエンジンを切らないんだ!」と、そんな騒ぎの中、

 

今でも忘れられないのは、

エンジンのかかったままのトラックの下にもぐり込んでいる娘を

救い出そうとしている妻の姿です

僕はその3トントラックを持ち上げようとしたのですが、ビクともしません。

しかし、近所の人やたくさんの人たちの力でトラックが浮いたんです。

そしてトラックの下から、大事な大事な娘がやっと出てきたのですが、

全身血だらけでした。

 

そのとき残念だと思うことは、

事故を起こしたときの運転手の人が一番先に連絡を取ったのは、

救急車を呼ぶことではなく、会社への報告であったということです。

辛いです。

 

今となっては親としていろいろと後悔することがあります。

あの朝、あと5分早く学校へ行かせていたら助かったんじゃないか。

「いってきまーす」のあと、

孫の「ランドセルを背負った姿」を最後まで見ていたおじいちゃんも、

何であと50mついて行ってやらなかったのか、と悔やし涙を流しました。

家族は皆それぞれがいろんな後悔をしました。

 

その後、救急車が来て、娘が乗せられ私たちも一緒に病院へ向かいました。

頭蓋骨骨折、顔の骨が砕け、肋骨が折れ、腰の骨が砕け、足の骨折、など、

即死状態といわれましたが、実は違うんです。

 

午前8時8分に事故が発生してから1時間半、

10歳の幼い命は生きていたんです。

若い命、夢を持った命は生きようとしていたんです

病院の控え室で待機している僕たち家族の所に

お医者さんは来て言いました。

娘さん生きようとされていますよ。

一生懸命生きようとされてますよ」と。

天国へ旅立った9時33分までの1時間半の間、

10歳の命は生きようとしていたのです。

即死状態と言われた交通事故で

体がどんなにボロボロでグチャグチャになっていても

生きようとしていたのです。

 

娘が頑張った1時間半、どれだけ痛かったか、

どれだけ辛かったか、どれだけ怖かったか、

事故から3年が経ちますが、

親としてそれを考えない日は一日たりともありません

 

9時33分に天国へ旅立ってから娘が病院を出ることができたのは

検視が終わった6時を回る頃でした。

その長い時間、妻は娘の手をずっと握り続けていました

握っている間に手がどんどん硬くなっていくのが分かったそうです

病院を出るときに抱き上げた娘の体は丸太のように硬くなっていました。

 

それから葬儀社の人が来られて死に化粧をするのですが、

娘の姿は化粧をするにもあまりにも変わり果てていましたから、

5時間かけてどうにか、

ぎりぎりお友達に見てもらえる状態に化粧していただきました。

 

「いってきまーす」と言って家を出た娘が、

我が家に無言で帰ってきたのは深夜1時をまわっていました。

玄関には、娘がその日に行くはずであった新体操教室の

体操着などが入ったブルーのバッグが置かれていました。

 

娘はきっと学校から「ただいまー」と帰ってきたらすぐに

新体操のバックを持って出かけようと思い、玄関に置いていたんでしょう。

そのバッグを娘が手に取れなかったのかと思うと、

胸が張り裂けんばかりの気持ちになりました。

 

妻はそのバッグを1年間そのままその場所に置き続けていました。

娘がいつか取りに帰ってくるかもしれない。

そんな思いで…。

 

その後、通夜があり、お葬式がありましたが、

私は現実を受入れられませんでした。

突然すぎて、何をやってるんだろう、

何をこんなに長い夢を見ているんだろう、と、そう思いました。

 

葬儀が終わって娘は小さな壷の中に入り、

変わり果てた姿になってしまいましたが、

それでもまだ、交通事故は終わらないんです。

 

一ヶ月後が経ち、遺品を返還してもらうため、

妻と二人で警察署へ向かいました。

警察官の方がダンボール箱を抱え、

丁寧にたたまれた娘の服やハンカチ、そして鞄や傘などを持ってきてくれました。

傘はグチヤグチャに折れ曲がっていました。

皮で頑丈にできているはずの赤いランドセルも

ズタズタに引き裂かれた状態になっていました。

どうやったら一瞬でこんな悲惨な形に

ランドセルを変えることができるんだろうと思うくらい、引きちぎれていました。

それを見たとき、改めて交通事故の怖さを感じずにはいられませんでした

 

何より私が驚いたのは、ランドセルの中に入っていた筆箱と鉛筆です。

もちろん筆箱もつぶれていましたが、

中の鉛筆は折れているのでなく、まっ平らなんです。

鉛筆が平らになってしまうなんて、

いったいどれだけの圧力を受けたのだろうか、と、

それを見たときは、警察署の中で泣き崩れてしまいました。

 

やがて、どうにか気持ちが落ち着きだし、

なんとか普通に息が吸えるようになった頃、

今度は裁判が始まります。

その裁判でまた事故の現実、悲惨な状況を

一からすべてを思い出さなければなりません。

しかも裁判は、一日や数時間で終わるものではなく、

本当に重たい時間が何ヶ月も続きます。

加害者の家族にとっても、重たい時間がずっと続くのだと思います。

 

辛くなるからそう考えるのはよそうと思っても

「娘は死んだんじゃない、殺されたんだ」、

と、やはり親としてはそう思ってしまいます。

 

被害者と加害者だけでなく、

たくさんの人たちも多くの悲しみを抱えています。

娘の親友だった子は拒食症になってしまいました。

 

たった一つの死亡事故で、

そこに起きる悲しみはあまりにも多すぎます。

一件の死亡事故が減ると当然の一つの命が助かります。

それだけでなく、一件減るだけで

多くの人たちの悲しみもなくなっていき、

一件増えれば、

また何十、何百という悲しみが増えています。

 

ぜひ、これからも飲酒運転がなくなりますように。

そして死亡事故がゼロになりますように。

祈っています。

 

以上。

それでは、

そろそろメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(638冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

Facebook友達の中村さんより

献本いただいた彼のデビュー作です。

お祝いと感謝の気持ちを込めて。

 

本日のテーマは、

【自分らしく生きる】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.638

『あきらめる勇気』

「心がすっと軽くなる」人生の処方箋

中村幸也著

 

人の感情に影響を及ぼしているのは出来事そのものではなく、

その出来事に対しての“解釈”であるとお伝えしました。

このように言うと、よくある精神論のように

「無理してでもポジティブに解釈しろ」

と言っているように聞こえるかもしれせん。

しかしここで僕が言いたいのは、無理にポジティブに思い込むのではなく、

事実に基づき論理的な物事の味方をしようということです。

 

そのように悩みを解決していく心理療法が

アルバート・エリス博士の提唱した論理療法でもあるのです。

まず起きた出来事に対してビリーフ(解釈)があって感情を生むわけですが、

その際とくに不合理な考えによる解釈をイラショナル・ビリーフと呼びます。

 

不合理な考えによる解釈というのは非論理的な思い込みのことで、

もともと持っている偏見や先入観からの固定概念でもあります。

つまり事実に基づいていない思い込みのことです。

 

反対に事実に基づいた論理的な解釈をラショナル・ビリーフと言います。

これについては後ほど説明します。

イラショナル・ビリーフは、自分の中で勝手に作った「~でなければならない」

という思い込みから成り立っています。

そしてその「~でなければならない」というのが自分の中で常識となり、

それに囚われることになります。

 

たとえば、不登校の子どもがいたとします。

 

学校に行かないことでその子と家族が苦しくなるのは

「子どもは学校に行かねばならない」という思い込みがあるからです。

「いやいや、学校へ行くのは常識じゃないですか」と言うかもしれませんが、

その常識そのものが非論理的な思い込みでもあるのです。

 

もし「不登校は問題児」とか

「子どもが学校へ行かないのは、家庭に問題があるからでしょ」

という思い込みの常識だけじゃなく、

「学校には行きたい子供だけが行けばいいんだよ」とか

「エジソンみたいな天才と言われている人たちは、たいてい学校時代は問題児だった」

という新しい常識があったとしたらどうでしょう?

 

その子どもや家族が悩むこともなくなると思いませんか?

 

「囚われる」という字は人が枠に閉じ込められている状態を書きます。

理想の“かくあるべき姿”や

常識という枠に囚われるから生きにくくなるのです。

 

だからそんな思い込みに基づいたビリーフを

事実に基づくビリーフに変えてあげることです。

 

たとえば「一度も失敗してはならない」という思い込みがあるなら、

それを「失敗しないに越したことはないけど、失敗から学べることだってある」

に変えてあげるといいですね。

 

「どんな時もあきらめてはならない」という思い込みがあるなら、

それを「やれる限りはあきらめずに挑戦したほうがいいけど、

あきらめることで見つけられる夢もある」

というふうに変えればいいのです。

 

これがラショナル・ビリーフです。

 

そうするに越したことはないが、別の方法もあるならそれで良しとする。

そうやって解釈を変えることで囚われていた心が楽になります。

 

だからあきらめたってそこで終わりとは限らないし、

不登校の児童も問題児なんかじゃない。

 

見方を変えれば、問題児だと思っている不登校児が

「学校に行きたくない」と自己主張できるのは

“自分らしさがあるから”とも言えるのだから。

 

2016年1月24日(日)

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早川勝

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早川勝メール【775号】錯覚の法則 成功は脳をだました人に訪れ、失敗は脳にだ​まされた人に訪れる。

2016-01-17

こんにちは。

ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ

個人的な趣味として一斉配信しています。

 

「冷たい人間だ」「性格の悪い人だ」「もう仲良くしたくない」

と、あなたに思われるかもしれない。

それでもあえて、誤解を恐れず、

勇気を持って告白する。

 

実は私早川勝は、動物が苦手である。

 

あなたが「可愛い、可愛い」と言って

人間以上に愛情を注いでいる犬や猫や小鳥などのペットも

私にとっては「恐怖の対象」でしかない

そう、もうとにかく無条件に「恐い」のである。

テレビに出てくるワンちゃんや小猫ちゃん、

動物園の檻に入っている小動物たち、

それらを見て純粋に可愛らしいとは思える。

 

でも、放し飼いの小犬が近づいてきたとしたら

私は一目散に逃げるしかない。

しかも悲鳴を上げて。

 

「情けない」のひと言だ。

 

どれくらい恐いかというと、

サバンナでライオンに追いかけられるのと同じくらい恐い

 

冗談ではない。

これは本当に本当である。

 

だから、我が家ではペットが飼えない。

犬が大好きな我が家の娘たちにとっては

理解しがたいらしく。

いつも非難轟々である。

 

きっと、この事実を知って

「早川さんって、冷たい人!」

と思った人もいることだろう。

イメージダウンも致し方ない。

動物好きの人には、

「動物恐怖症」など、簡単に理解できるはずもない。

「大丈夫だから!」と言われても、

私はまったく大丈夫じゃない。

 

たとえば、愛犬家のあなたであっても、

もしサーカスのライオンが近づいてきたとしたら

いくら調教されていたって「恐い」だろう。

それと同じだ。

 

そんな私が、たまたまこのお正月に

CSチャンネルを見ていたら、

「又吉直樹」大先生が番組の中で、

例によって「太宰治」について語っていて、

その話の一つに私は希望を見出すことができた。

 

又吉と太宰の共通点の中の一つに、

「犬嫌い」「動物嫌い」があるらしいのだ

 

「畜犬談」という太宰治の作中には、

いかに犬が恐いかが描かれている。

「犬に噛まれ21日間通院」した友人も登場する。

 

又吉自身も「犬と熊は同じくらい恐い」と言っていた。

 

私はなんだか嬉しくなった。

「文豪の2人と共通点」があったなんて。

 

思わず、小説の執筆にも力が入るというもの。

芥川賞も夢ではない。

 

年明け早々、私は又吉直樹さんの言葉に救われ、

自分の弱点が「希望」に生まれ変わった。

 

やはり今年も「ツイてる年」になりそうだ

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と、前置きはこれくらいにして、

そろそろメインコンテンツに入ります。

今週も、お薦め書籍(637冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、

【思考停止】です。

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.637

『錯覚の法則』

成功者は脳をあっさりその気にさせる

嘘でいい。肯定的な記憶データをインプットせよ!

成功は脳をだました人に訪れ、

失敗は脳にだまされた人に訪れる。

西田文郎著  大和書房

http://xtw.me/XHxEf5Q

人間の脳は正しいと思った途端に、

思考が止まるようにできています。

「正」という字は、上に棒が一本ないと「止」という字になる。

「正しさ」から芯がひとつなくなると、

人間は考えを「止めて」しまうのです。

 

それなのに、誰もが「自分の考えは正しい」と思い込んで、

相手の話を聞き入れたり、新しいアイデアを提案したりすることを

放棄してしまいます。

 

上司に何か頼まれると、

「こんなことできっこない」と反発したくなります。

いままでの常識で考えて、無理だと決め込んでいるからです。

私はたとえば会議などの席で

「常識では考えられない」「そんなもの常識的じゃない」

といった発言を聞くと、

「それっていつの時代の常識ですか。1年前の常識ですか。

100年前の常識ですか。1000年前ですか」とたずねたくなります。

たとえば300年前の常識だと、会議で人が集まろうと思ったら、

みんな馬に乗ってこなくてはなりません。

ところが、実際はタクシーに乗ってきているわけです。

ちょっと先の未来では、いまのようなタクシーではなく、

一人ひとり空を飛んでくるのが常識になっているかもしれません。

 

17世紀に「地動説」を唱えたガリレオ・ガリレイは、

当時多くの反発を受けましたが、いまや「地動説」は常識です。

 

いつの時代も、いまの人たちが「正しい」と思っている常識は、

あとで生きる人たちから見ると

非常識であることが、往々にしてあるのです。

 

過去の常識にとらわれていても仕方ありません。

過去はすでに終わったこと。

新しい常識をつくるのが私たち、現代人の仕事なのです。

 

いまの自分の能力では無理だと思うのなら、

それ以上のことをやるにはどうしたらいいかを考えなくてはなりません。

 

常識を盾に議論する人は、それが正しいと思い込んでいます。

これこそが錯覚です。

 

その錯覚は往々にして

「自分は正しい。相手が間違っている」

という思考に発展します。

相手を敵とみなし、いがみ合い、ぶつかり合う。

その身近なものが夫婦喧嘩です。

「俺は正しいのに、おまえは何でわからないんだ!」

「なぜあなたは私の気持ちをわかってくれないの?」

とやり合っているとき、

夫も妻も自分の「これが正しい」「自分こそが正論」という考えに縛られて、

お互いを思いやる気持ちがなくなっています。

 

夫婦喧嘩で済むうちはまだいいでしょう。

自分だけが正しいという主張がエスカレートすれば、

最終的には戦争にまでも発展してしまいます。

これまで幾度となく繰り返されてきた宗教戦争も、

元は「うちの宗教だけが正しい」と言い張ったことから始まりました。

これが一方思考の一番の危険性です。

 

自分だけが正しいと思って、相手のことを考えなくなると、

命の取り合いまでしてしまうということです。

 

だから、思考停止は恐ろしい。

人類の未来を止めてしまうことにもなりかねないのです。

 

 

2016年1月17日(日)

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早川勝メール【774号】大放言 炎上覚悟。

2016-01-10

こんにちは。

ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ

個人的な趣味として一斉配信しています。

 

新年号のご挨拶が遅くなりました。

謹んで新春のお喜びを申し上げます。

旧年中は一方ならぬ お引き立てを賜りまして、

誠にありがとうございました。

 

本年も、相変わらぬメルマガのご愛読、 宜しくお願い申し上げます。

毎号、長文にて大変恐縮ではございますが、

皆さまの人生がより豊かになるような「名著の紹介」と

自由奔放でユニークな「前置き文を配信」してまいる所存です

 

そして今年は読者ファンの皆さまとのご縁をより深めていけるよう

なお一層、「執筆」に励む年にしたいと思っております。

ゴルフクラブやスキーの道具は捨てました。
休日のすべては執筆活動に捧げます。

 

次なる出版オファーは、節目となる10作品目
新境地に挑戦中です。

年末年始より「目指せ!ドラマ化、映画化!」をスローガンに、

ストーリーものを書き始めましたが、

おかげさまで関係各所の評判も上々でございまして

この調子で完成に至りましたら面白い本になりそうです。

 

今年も「死ぬ気」で邁進いたします。

http://tsuitel.in/books/index.html

 

 

一方で、今年は一企業人としても明確なミッションを背負い、

パッションみなぎる初春を迎えています

業界の歴史にイノベーションを起こす元年となることでしょう。

 

乞うご期待です。

 

と、新年のご挨拶は、これくらいとさせていただきまして、

今年最初のメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(636冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、

【やればできる子?】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.636

『大放言』

大マスコミ、バカな若者、無能な政治家、偽善の言論……
炎上覚悟。

百田尚樹著  新潮新書

http://xtw.me/XC3XEO1

 

 

私の友人に小学校の教師がいる。

先日、彼から興味深い話を聞いた。

その時、彼から教えてもらった会話を紹介しよう。

 

彼と彼が担任する小学校六年生の男の子の会話だ。

 

「○○君は、将来、何になりたいんや?」

「俺? MLBに行ってイチローみたいなプレーヤーになることかな」

(今どきの子は教師相手にも「俺」と言うのを知って驚いた)

「大きな夢を持っているな。そやけど、○○君は野球クラブに入っていないやないか」

「それがどうしたん?」

「イチローになりたいんやったら、野球をやらなあかんのと違うか?」

「それはそうや。そのうちにやろうと思ってる」

「イチローになりたいんやったら、

今、やらなあかんと違うか」

「俺、多分、やればできるような気がするんや」

 

私はその話を聞いて思わず吹き出してしまった。

あんまり面白いので、

コントの台本に使わせてもらおうと思ったほどだ。

 

しかし友人の教師は笑わなかった。

「最近こういう子が増えてるんや。低学年ならおかしくもない。

でも六年生にもなって本気でこんなことを考えてる子がどんどん増えている。

何もできないのに夢だけは大きな子。

そういう子たちに共通するのは

『自分はやればできる子』と思ってることや」

 

彼は続けた。

「そういう子たちの親もやっぱり同じことを思っていて、

保護者面談なんかで話していると、

全然勉強ができないのに、

『先生、この子はね、やればできるんですの』と言う」

 

「めちゃくちゃ都合のええ言葉やな」

 

「そう。しかしこの言葉は、ぼくら教師自身もよく言うセリフなんや。

ぼくらは勉強ができない子に対しては、

何とか自信を持ってもらおうと

『君はできない子やない。やればできる子なんだから』

と言い続ける。

ところが、そういう言葉を耳にし続けた子の中に、

『よし、それじゃあ頑張ってみるか』

と発奮する子はほとんどいなくて、

逆に多くの子が

『俺は今はできないけど、やればできるんだ』

と思い込む」

 

「根拠のない自信だけを身に付けるわけやな」

 

「そうなんや。昔は小学校の成績表というのは相対評価やったから、

できない子は自分がクラスのどの位置にいるのか嫌でも知らされた。

その分、劣等感も大きかったと思うが。

だけど今の小学校は絶対評価だし、

その上、通知表に『できない』という評価は

よほどの場合じゃないとつけない。

だからできない子も自分がどれだけできないのか

自覚のないまま大きくなっていく。

で、周囲の人からは『君はやればできる子だから』と言われ続けて、

自信だけは優等生なみに持っている。始末に負えんよ」

 

彼の話を聞いていて、

そう言えば私の周りにもそういう若者が増えているのに気付いた。

何の実績もキャリアもないのに、

妙な自信だけはある若者たちだ。

そのくせ、何にも本気で取り組まないし、がむしゃらにもならない。

恥ずかしながら、実はかつての私もそうだった。

「自分はやればできる」というのは魔法の言葉だ。

この言葉を常に心に持っていれば、どんな逆境にも耐えられる。

「できない自分」に直面しても、

「駄目な自分」の姿を見せつけられても、

心底落ち込むことはない。落ち込んでも、

「俺はやればできるんだから」と呟けば、

たちどころに勇気が湧き、強い自分を取り戻すことができるのだ。

 

そして自分よりも上にいる人間を見ても、

大きな敗北感を感じることなく、

「こいつら、これだけ頑張ってもこの程度か。

俺ならこの努力の半分くらいで、これより上に行ってみせる」

とも思えてしまう。

 

すると彼の中の劣等感はたちまち霧散し、

逆に根拠のない自信がふくらみ、

まるで自分が能ある鷹のようにさえ思えてくる。

 

しかしこの魔法の言葉が効果を持ち続けるためには、

ある条件が必要だ。

 

その条件とは、「実際にやってはいけない」ということだ。

 

懸命に努力して、あるいは必死で挑戦して、

もしできなかったら――その場合は、とんでもないことになる。

 

冒頭の会話で出てきた少年が

実際に野球をやったとしたらと考えてもらいたい。

おそらく「やればできる」という彼の中の絶対不変の真理が

音を立てて崩れていくに違いない。

 

長い間、自分を支えていた最高の神殿が、

実はハリボテのセットだったことに気付いてしまうことになる。

 

こうなってはおしまいだ。

だから彼らはそんな事態が決して起きないように巧妙に逃れる。

 

何かを必死になってすることはなく、

常に何らかの言い訳を用意することになる。

つまりできなかった時の自己弁護だ。

 

上司や先輩に無能よばわりされた若者は、

たいてい心の中でこう言う。

「俺はまだ本気を出していない」

「俺がやるようなことではなかった」――と。

(中略)

あまりにも当たり前のことなので、言うのも気が引けるが、

「やればできる」という言葉は、

「やればできた」者が言う言葉だと思う。

 

過去に頑張った結果、

あることを達成した経験のある者だけが口にできる言葉なのだ。

 

人は努力を重ねることで、

どれだけ「やれば」どれだけ「できる」かということを体で覚えていく。

 

「やればできる」という自覚と

他からの評価はそうやってできていくものだと思う。

 

あるいは一度でも実力の片鱗を見せた者なら

そう思う資格もある。

おかしなことを言うようだが、

亀との競争に負けて落ち込んでいるウサギになら、

「君はやればできるんだから」

という言葉を掛けてもいいかもしれない。

 

世の親や教師に言いたい。

何もやったことのない子に

「やればできる」と言うのはやめようではないか。

 

彼らに言うべきことは、

「やらないのは、できないのと同じだ」

という言葉だと思う。

 

もうこれ以上、日本にバカを増やしてほしくない。

 

 

2016年1月10日(日)

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早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

↓「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761271299/kankidirect-22/

【書籍案内】↓

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

【人気シリーズ】↓

http://tsuitel.in/books

E-mail:hayakawa@tsuitel.in

ご感想、配信停止はコチラ↑

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早川勝メール【773号】人生の主導権を取​り戻す「早起きの技術」アラームが鳴る5分​前、自然に起きる体に!根性ではなく、技術​で起きる

2015-12-19

こんにちは。

ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ個人的な趣味として一斉配信しています。

 

忘年会をそこそこで抜け出し、

ナイトショーを鑑賞しました。

映画「杉原千畝」。

 

杉原千畝さんが発給したビザによって救われたユダヤ人の子孫は

現在、4万人以上いると言われています。

 

ところが、その偉大なる功績も、彼の名前もしばらく隠されていました。

数年後には外務省もクビになっています。

 

だから彼は英雄になろうと思い

ビザを発給したわけではないでしょう。

 

「そのとき自分ができることにベストを尽くした」

 

目の前にある自分の「仕事」を、信念を持ってやり続けた

ただそれだけだったと思います。

それが後の世になって、偉大さが語られたわけです。

 

さて、

あなたにとっての「ビザ」はなんですか?

 

 

本号を持ちまして、今年最後のメール配信となります。

一年間のご愛読、誠にありがとうございました。

 

年末年始は休刊とさせていただき、

明けて2016年は、1月10日(日)【774号】より配信を再開いたします。

 

例年通り、年末年始休暇中は、

次なる新作に向けて執筆に集中します。

節目となる10作品目は新境地に挑戦したいと思っています。

「目指せ!ドラマ化、映画化!」をスローガンに、

ストーリーものを書き始めました。

どうかご期待ください。

 

ひと月前に発刊になった死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」も、

おかげさまで各方面から好評をいただきまして、 引き続き出荷数を伸ばしております。

今週は、有名なビジネス系サイトでも、ご紹介いただきました↓

http://www.lifehacker.jp/2015/12/151215book_to_read.html

さらに多くの方々に読んでいただくきっかけになったようです。

本当にありがとうございます。

 

昨日より、ホームページも、

新年バージョンへと、色鮮やかにリニューアルオープンしましたので、

ぜひ、「幸運の扉」を開けてみてください。

http://tsuitel.in

 

来年も、より一層のご支援を賜りますよう、

心よりお願い申し上げます。

 

時節柄、ご多忙のことと存じます。

くれぐれもご自愛くださいませ。

では、

ステキなクリスマスをお過ごしください!

そして、

よいお年をお迎えください。

 

 

と、感謝のご挨拶とともに、ここからは、

今年最後のメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(635冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

次作のオファーをいただいた大和書房の編集者さんより

先日頂戴したばかりの新刊です。

本日のテーマは、

【主導権を握る好循環】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.635

『人生の主導権を取り戻す「早起きの技術」』

アラームが鳴る5分前、自然に起きる体に!

根性ではなく、技術で起きる

http://xtw.me/XIWyFSy

古川武士著  大和書房

 

早起きがしたい。

これは普遍的なテーマで、多くの人が抱く願望です。

では、なぜ早起きするといいのでしょうか?

 

「朝、何時に起きていますか?」

私がセミナーで質問すると、

ある方は「7時半ぐらいですね」と答えます。

 

そこで、「なぜ、その時間に起きるのですか?」と聞くと、

「その時間は起きないと会社に間に合わないからです」

との回答。

このやり取り、普通に聞こえるかもしれませんが、

実はここが大きな悪循環のスタートラインであることに、

多くの人は気づきません。

その時間に起きている理由が

「会社に間に合わないから」

というのは、受け身の状態なのです。

受身とは、「何かにさせられている」

「何かをしなければならないからやる」

という受動的パターンで動いていることを意味しています。

 

会社の時間に起こされているというのは、

受動的なパターンから1日がスタートしているということです。

 

これが、たった30分でも自分の意志で早く起きているなら、

それは能動的なパターンでスタートしている状態です。

 

自分の明確な意図で起きているのか、

起きざるを得ないから起きているのかの違いは、

その後の1日のリズムに大きな影響を与えます。

表面上たった30分しか変わらなくても、です。

 

受動的なパターンでスタートした生活では、

会社に着いてからも受身の状態が続きます。

上司から言い渡される仕事や、緊急の案件に振り回されて、

主導権を取り戻せません。

帰ってから寝る時間まで振り回されて、1日が終わっていきます。

それが、次の日も次の日も続き、

週末を挟んでも何も変えられず、

そのうち悪循環にはまってしまうのです。

 

しかし、能動的なパターンで30分早く起きれば、どうでしょうか。

 

余裕を持って出社でき、その日の計画も立てられ、

明確な意図をもって、

優先順位はもちろん、仕事を終える時間まで決められます。

出社から帰社時間まで

コントロール可能な生活をつくり上げることができるのです。

 

だからこそ、会社に決められた時間に起こされるのではなく、

自分で決めた時間に起きることが重要なのです。

 

このような能動的な生活パターンに変わると、

不思議と人はポジティブな思考をするようになります。

 

結果、自分の時間をつくれるようになり、

やりたいことが見つかって、人生が変わっていく

という好循環に移行していく人もたくさんいます。

 

早起きは、人生の主導権を取り戻すための大切な習慣なのです。

 

(中略)

 

典型的な悪循環のパターンを見てみましょう。

夜型悪循環とは、一日中、会社の都合や、

やるべき仕事に振り回される受身的な生活です。

 

□朝、出社まで追いつめられて余裕がない

□満員電車や渋滞でイライラする

□人より遅く動き出すことで劣等感を覚える

□計画を立てる暇がなく、行き当たりばったりになる

□朝一番から突発的に受身の仕事が舞い込んでくる

□ヘトヘトの残業時間に重要で緊急の仕事を処理する

□自分の時間が持てない

□ストレスフルである

□セルフイメージが下がる

□幸福感が低下する

 

あなたも、このような悪循環に陥っていないでしょうか?

 

本書では、次のような朝型の好循環を目指します。

朝型好循環は、自分で1日をコントロールし、

生活の主導権を握っている生活です。

 

□朝から精神的に余裕がある

□満員電車に乗らず、座って本が読める

□人より早く動き出すことで優越感に浸れる

□計画を立てることで、効率的、計画的に仕事を進められる

□朝一番から最重要の仕事に手をつけられる

□残業時間が削減でき、自分の自分をつくれる

□趣味や家族との時間、自己成長のために時間を捻出できる

□セルフイメージが上がる

□日々幸福感・充実感を味わえる

 

このように比較してみると、

やはり朝型の好循環を味わいたいと思われるのではないでしょうか

 

 

2015年12月19日(土)

 

どうか来年もますます「ツイてる!」一年でありますように。

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早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

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早川勝メール【772号】『ポジティブな人生を送るために 50歳からやっておきたい51のこと 今から人生の成幸者になる

2015-12-14

こんにちは。

ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ

個人的な趣味として一斉配信しています。

 

もうすぐ、クリスマス&お正月休みということで、
本日は来年に向けて「楽しい」幸運メッセージを!
拙著より、抜粋してみました。

↓↓↓

 

 

私がいつも運よく生きてこられたのは、

どんな時も人を笑わせてきたからに他ならない、

という確信がある。

 

『笑う門には福来る』という格言は

「明るくニコニコしている人には、自然と幸福が訪れる」

という意味らしいが、私流の格言は、

『笑わせる門には福来る』である。

 

「人を明るくニコニコ楽しませることのできる人には、

笑っている人たちの何百倍もの幸福が訪れる」

という意味だ。

 

周囲からの私への評価は

「面白い人」「明るい人」「元気な人」「よくしゃべる人」「超パワフルな人」

である。

しかし、ユーモアがあって、しゃべくりが得意なのは、

持って生まれたセンスではない。

実を言えば、幼い頃の私は、

「おとなしい子」「真面目な子」「静かな子」「無口な子」「いるかいないか分からない子」

であった。

 

大人になってから現在に至るまで、私は多大なる努力を続けてきた。

盛り上げなければいけない、というサービス精神のもとに、

どんな時もエンターテイナーを死ぬ気で演じてきたのだ。

 

大きな交通事故で絶体絶命のどん底生活を味わったこともあったし、

不良だらけの成績不振チームの支社長を任されたこともあった。

 

どんなときであっても、決してユーモアを忘れず、人を笑わせてきた。

それが、私の最大の〝仕事〞となった。

 

なぜ、私がその境地にいたったのか。

不思議である。それは神のお告げだったとしか言えない。

しかし、ただ一つだけ確かなのは、

人を笑わせよう笑わせようと、必死に自己改革してからというもの、

幸運に次ぐ幸運が訪れ、

ツキまくりの人生へと変わっていったという〝事実〞である。

 

そうして周囲を楽しませてきたおかげで「幸運」が続いてきたのだ。

暗くてダーティーで不幸な人たちを追い払うという厄払いができたと同時に、

明るい人たちの多くが「福」を運んでくれたのである。

 

「楽しいから笑う」のではなく、「笑うから楽しい」とも言われる。

たしかに、無理にでも笑っていれば、

どんどん楽しい気持ちになってくるものだ。

それと同様に、無理して〝笑わせて〞いれば、

さらにどんどん楽しい気持ちになるのである。

 

死ぬ気で笑わせてきたおかげで、

私はどれだけ苦難から救われてきたか分からない。

 

幸運を引き寄せる姿勢として、

「自分だけ楽しければよい」ではなく、

常に「他人をどれだけ楽しませるか」

ということに気を配っておくことである。

 

世界中の成功者を思い出してほしい。

ほとんどの人はいつもジョークを飛ばしたり、

ウイットにとんだユーモアに長けている。

余裕綽々の佇まいで、周囲の人々を笑いの花束で包んでくれているのだ。

幸運を呼ぶ思いやりの一種だろう。

 

近年では、〝笑うメカニズム〞の研究が盛んで、

「笑うこと」が人体に様々な良い影響を与えることが、

科学的に実証されている。

 

「笑うこと」によって、副交感神経が刺激されて緊張をほぐしリラックスできる。

ストレス解消効果がある。身体が活性化され免疫力がアップする。

鬱病防止になる。心臓の病気も予防できる。

血行を促進し胃腸の働きを高める。便秘も解消される。

お腹を抱えて大笑いすれば、腹筋も鍛えられダイエットの効果もある。

 

まさに、笑いは百薬の長であり、

笑って暮らしていれば医者など必要ない。

毎日、笑顔で過ごすだけで心身共に健康でいられ、楽しい人生が送れる。

 

笑わせる効果とは、他人を健康で幸せにすることそのものなのだ。

 

それを意識して「行動」に移しているどうかを、

「エンタメの神様」があなたを審査しているのである。

 

皆でお互いを明るく楽しませ、笑って過ごすことができれば、

知らず知らずのうちに幸せが運びこまれてくる。

 

これこそ、「笑いが止まらない話」なのではないだろうか。

 

「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」 より

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761271299/kankidirect-22/

 

 

 

と、前置きはこれくらいにして、
そろそろメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(634冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

拙著「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」と同じ時期に、

同じ出版社である「かんき出版」から発売された最新刊です。

 

53歳である私はもちろん、40代、30代に方にとっても、

参考になる一冊となるでしょう。

(決して私は出版社の回し者ではありません…笑)

 

本日のテーマは、

【ピーター(上がり)の法則と1万時間の法則】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.634

『ポジティブな人生を送るために 50歳からやっておきたい51のこと』

自分のリソースを活かして黄金の50代をつくる教科書

今から人生の成幸者になる

麻野進著  かんき出版

http://xtw.me/XQ7ESkj

 

 

日常の雑務に追われていると、

昨日と同じ今日が来て、今日と同じ明日を向かえ、

気がついたらもうこの部署に配属になって5年。

ずっと同じ仕事・生活が続いているという感覚の人は

50歳になったら改める必要がある。

 

人間の寿命は伸びているが、

世の中の変化のスピードは激しく速い。

ちょっと前の10年分くらいの革新が1年で起きている。

 

携帯電話はいつの間にか、スマホ社会になってしまった。

だが、「社会の変化は大体理解できるし、通信手段もスマホに切り替えた」

と多くのサラリーマンは時代遅れ感などないと思っているかもしれないが、

自分の周りの仕事環境もその大きな変化の渦に飲みこまれようとしている

とは認識していない。

 

サラリーマンにとっての「上がり」のポジションはどの地位だろうか。

 

経済が成長して年功序列の人事が適用されていたころは

「役員」(取締役)が共通の上がりのポジションだった。

 

普通に真面目に勤めて、それなりの成果を出していれば、

スピードの違いはあっても課長クラスまでの昇進のコースが、

誰もが目指すゴールとしては分かりやすかった。

 

 

「ピーターの法則」をご存知だろうか。

 

アメリカの教育学者ローレンス・J・ピーターが提唱した社会学の法則で、

日本の組織であれば「上がりの法則」といったほうがいいかもしれない。

 

能力・実力主義の階層社会では、

人間は能力の極限、つまり無能なレベルまで出世するというもので、

会社組織であれば、

有能なヒラ社員は、無能な中間管理職まで出世するという法則だ。

 

実力主義・成果主義のイメージが強い米国の企業でも、

サラリーマンは経験値の高まりとともに、出世していく。

 

無能なヒラ社員は、そのままヒラ社員で落ち着き、

有能なヒラ社員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。

 

結果として、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。

 

そして、組織はまだ無能レベルまで達していない有能な社員によって

職務が遂行されているというものだ。

 

まさに日本のサラリーマンの「上がり」を端的に表していると言える。

 

しかし、この「上がり」感覚は

現代のような余裕のない効率経営を進めている企業では、

許されなくなっている。

 

当たり前だが、実力主義・成果主義を推進している会社は、

その社員に期待している役割を明確にし、

それに相応しい報酬を支払うことを志向している。

 

ピーターの法則によると

社員は「無能」レベルで落ち着くということなので、

あきらかに「上がり」のホジションまで昇進した者は、

不採算人材ということになる。

 

私はサラリーマン・コンサルタント時代、40歳で取締役まで昇進したが、

今にして思えばこれが上がりのホジションだった。

激しいコンサルタント業界で無意識にも守りに入ったとたん、

担当分野の業績が悪化し、会社を追われることとなった。

 

上がりのポジションに到達した人は、「大過なく」という言葉を使う。

ろくに仕事もせず、のらりくらりと物事を先送りし、

事なかれ主義的な立ち振る舞いで、

何事もなく定年を向かえればよい、

というスタンスだ。

 

仕事を任せても、たいした成果を上げることもなく、

なし崩し的にうやむやな状態にしてしまう。

目に見える失敗にはならないから、極端に非難されることもない。

 

成果主義を謳っている会社であっても、

減点主義的な人事運用をしていると

社員は成果を上げるより「ミスをしない」ことを優先する。

職場では頼りにならない奴だと思われたとしても、

辞めさせられるレベルではなく、生息し続けることがある。

 

それだけならまだいいが、他人の仕事のやり方に文句をつけたり、

成果のあらを探して批判したり、

相対的に自分の立ち位置が不利にならないように言動をとることもある。

 

妬みや嫉みなどで自分を卑下することは止めて、

今の自分の立ち位置を見直そう。

 

(中略)

 

ある分野で天才と言われる凄い人は、

1万時間を費やしているという法則がある。

 

1日2~3時間を10年継続すれば、

その領域に達する計算になる。

 

我々50代は社会に出て30年も揉まれてきたので、

積み上げてきたものはかなりあるゆえ、

それに早く気づいて活用しよう。

 

そして次のステップだが、

何か趣味でも仕事関連でも関心の高い分野があるのなら、

この法則に則って1日2時間、休日5時間計画で、

プロの領域を目指してはどうだろうか。

ちょうど60歳の定年を向かえる頃に、プロの領域に達している。

 

10年以上前の話だが、ある有名な企業の労働時間調査をしたことがある。

労働組合から、「働かせ過ぎではないか」

という指摘に応える形で実態調査をすることになったのだが、

労働時間データや社員アンケート、事業部別インタビューなど

結構大掛かりな調査を行った。

 

それほど驚く結果ではなかったのだが、

勤務時間中に最も効率的な働き方をしている属性を分析してみると、

終業時刻から1時間以内に退社する女子社員であることが判明した。

 

(中略)

 

彼女らのアフター5は様々である。

年2回の海外旅行に出かけるための英会話教室への通学だったり、

保育園に預けている子供のお迎えであったり、

彼氏と待ち合わせている夜のテニススクールだったり、

早めに帰宅する夫の食事の支度だったりと

何かの目的のために、

〇時には会社を出ないといけない状況にある人達だった。

 

長時間労働が評価される社会(会社)にどっぷり浸かっていると、

時間を気にしないで仕事することに慣れてしまうのだが、

「仕事が山積みで今日は徹夜になりそうだ」

と思った瞬間に生産性が落ちるのが分かる。

 

ところがそんな働き方をしていても、

19時集合の飲み会に遅れそうな時は

自分でも凄いと思えるほどの集中力を発揮する。

 

会社の業務以外で

「1万時間目標・計画」を実行するようになれば、

本業の業務遂行も効率的になるだろう。

 

 

 

2015年12月13日

 

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早川勝

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早川勝メール【771号】「正義」は決められるのか? 5人を助けるために1人の命を奪うことは許される!?

2015-12-06

こんにちは。

ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ個人的な趣味として一斉配信しています。

 

 

週末、元部下と祝杯を上げた。

かつては共に営業現場の最前線で奮闘した盟友である。

来年以降、新たにパートナーを組むことが決まり、

「望念会」と称して、戦略会議を開くことにしたのだ。

 

ところが、年末の金曜日である。

気の利いた店はどこも満杯で入れない。

 

繁華街の真ん中で途方に暮れていると、

客引きのオニイチャンから、

「お店をお探しですか?」

と声をかけられた。

 

たしかにその通りだったのだが、

私の経験上、客引きをしている居酒屋でいい思いをした記憶がない。

たいていは期待外れだ。
まずい、高い、汚い、臭い、狭い、遠い、態度が悪い、あやしい、という店がほとんどである。

 

ましてや、この繁忙期に客に声を掛けないと席が埋まらない不人気店など、

「ついていってはいけない」に決まっている。

 

私は、客引きのオニイチャンに上記の理由を並べ立て、

きっぱりと断った。

 

しかし、オニイチャンの切り返しトークは見事だった。

 

爽やかな笑顔と情熱的なオーラを放ちながら、

「もし、まずかったらお代はいりません!」

と、自信満々に言い切ったのだ。

 

「いやー、でも、信じられないなぁ」

と、その場から立ち去ろうとすると、

 

「ホントに約束します。私は店長ですから!」
と信頼度をアピールし、私の目の前に立ちはだかった。

 

「でも、遠くのあやしい店まで連れて行くんじゃないの?」

と言って、私が突き放すと、

 

「すぐ近くです。ここから、徒歩“18秒”で着きます!」

と、ユニークな切り返しで私を笑わせた。

 

間髪入れずに、
「今なら、広めの半個室がたった一つだけ空いています!」

と魅力的なクロージング。

 

何軒ものの店から「満杯です」と

断られてきた私は、ぐらぐらっと気持ちが傾きかけた。

 

さらに畳みかけるように、

「北海道からさっき届いたばかりの“伝説の珍味”を特別にサービスします」

「なんでも飲み放題を特別に1500円にします」

「特別に時間も大幅延長します」

と、「特別」のオンパレードで、追い打ちをかけてくる。

 

「でも、ひとつだけ問題があって…。ガヤガヤと騒がしいのですが…」

と、デメリットも伝え、安心させることも忘れない。

さすがだ。

といっても、居酒屋がやかましいのは当たり前なのだが…。

 

などとやり取りをしているうちに、

いつのまにか、私たちは、店の前に誘導されていた。

 

なかなかのやり手である。

 

魔法のような彼の手腕に感心しつつ、

もう腹を決めて、

恐る恐る地下1階のお店に入ってみると…。

 

その結果……、

 

サービス満点、

コストパフォーマンスの高い、

すこぶる「優良店」だった。

 

こんなことってあるのか。

 

この年末に、なんというラッキーだったのだろう。

 

うーん、
来年も「ツイてる年」になりそう。

 

「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」 

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761271299/kankidirect-22/

 

と、前置きはこれくらいにして、
そろそろメインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(633冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、

【倫理的ジレンマ】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.633

『「正義」は決められるのか?』

トロッコ問題で考える哲学入門

5人を助けるために1人の命を奪うことは許される!?

倫理的ジレンマ問題を解決する言葉と論理スキルの磨き方!

トーマス・カスカート=著

小川仁志=監訳 高橋璃子=訳

かんき出版

http://urx2.nu/pGfD

 

 

今から50年ほど前、

イギリスの哲学雑誌にひとつの思考実験が掲載された。

これが意外なほどの反響を呼び、

学生や研究者の世界にとどまらず、

お茶の間や大衆雑誌をも賑わせる一大ブームとなった。

いわゆる「トロッコ問題(路面電車問題)」と呼ばれるものだ。

 

トロッコ問題はそれ自体ひとつのジャンルとなり、

哲学だけでなく心理学や神経科学などの論客を巻き込みながら

今も発展しつづけている。

フィリッパ・フットが1967年に考案したオリジナルのトロッコ問題は、

ごくシンプルなものだった。

 

暴走する路面電車の前方に5人の作業員がいる。

このままいくと、電車は5人全員をひき殺してしまう

(5人は何らかの理由で線路から逃げることができない)。

 

一方、もしも電車の進行方向を変えて退避線に向ければ、

そこにいる1人の人間を引き殺すだけですむ。

 

さて、路面電車の運転手はそのまま何もせず

5人の作業員に突っ込むべきか、

それとも向きを変えて1人の人間を引き殺すべきか?

 

フットはさらに問う。

ここで1人を犠牲にすることは、

人の病人を救うために1人の人間を殺して

その血液から血清をつくるのと何が違うのか?

 

たいていの人は、犠牲者の数を減らすために

電車の進路を変えるのは正当な行為だと感じる。

 

だが血清をつくるためにわざわざ誰かを殺すのは、

間違った行為だと感じる。

 

フットはそこに興味を持った。

なぜ一方は正しくて、

もう一方は間違っていると感じるのだろう?

 

1985年になると、

アメリカの哲学者ジュディス・ジャーヴィス・トムソンが

この問題の新しいバージョンを作成した。

 

今度は、暴走する路面電車をあなたが目撃しているとする。

しかもすぐそばには、

電車の進行方向を変えるための切り替えスイッチがある。

あなたが何もしなければ、

電車はそのまま突き進んで5人の人間を引き殺す。

一方、切り替えスイッチを操作して電車を退避線に向ければ、

犠牲者は退避線にいる1人だけですむ。

 

この新たな問題のポイントは、

運転手ではなくただの目撃者であるという点だ。

 

運転手にはどちらかを選ぶ権利があるが、

目撃者にはその責任がない。

 

もちろん運転手だって「何もしない」ことはできる。

しかし運転手の仕事は電車を正しく進ませることだから、

電車の進行方向に無関心でいることはできない。

何もしなくても巻き込まれざるをえないということだ。

 

目撃者の場合はそうではなく、

自分で選ばないかぎり何かをする必要はない。

 

さて、暴走する路面電車を目撃したあなたは、

何もせずに成り行きにまかせるべきだろうか。

 

それとも切り替えスイッチを動かして、

5人を救い1人を死なせるべきだろうか?

 

この2種類のトロッコ問題は、

その後も多くの哲学者によってさまざまに拡張されてきた。

もっともよく知られているのは、

目撃者が歩道橋の上にいるパターンだ。

 

あなたは路面電車の線路をまたぐ歩道橋の上に立っている。

前方から暴走する路面電車がやってくる。

近くに切り替えスイッチはないし、退避線も存在しない。

線路は歩道橋の下をまっすぐに延びていて、

その先に5人の作業員がいる。

何もしなければ、5人全員が電車にひかれて死ぬだろう。

5人の命を救うためには、

何か重いものを線路上に落として電車を止めるしかない。

近くにある重いものといえば、あなたの隣にいる太った男だけだ。

 

さて、あなたは5人の命を救うために、

太った男を突き落すべきだろうか。

 

それは退避線にいた1人を犠牲にするのと、

本質的には同じ行動なのだろうか?

 

この問題には多くの哲学者や心理学者、脳科学者らが頭を悩ませてきた。

なぜ切り替えスイッチを動かすことはよくて、

太った男を突き落すことは悪いと感じるのか。

そこにはどんな違いがあるのか。

いや、そもそも両者は本当に異なっているのだろうか?

 

こうして謎は深まり、謎を解くためにさらなるパターンか考案され、

トロッコ問題をめぐる議論は

巨大な迷路のように錯綜し膨張しつづけている。

 

哲学者のなかには、そんな思考実験に意味があるのか

と疑問の声を上げる人もいる。

現実の意思決定はもっと複雑で奥深いものだし、

5人が1人かという状況設定にはあまりにも無理があるというのだ。

 

だがその一方で、設定が単純だからこそ、

複雑な意思決定の本質をクリアに描きだせるのだという意見もある。

 

 

(中略)

 

 

「誰が何といおうと自分の意見は正しい」

という思考に陥っている人はいないでしょうか。

 

まあ実際、自分の感覚を信じることが

倫理的判断には必要なのかもしれません。

法廷としてはそこに口出しするつもりはありません。

 

しかし「誰が何といおうと」

という思考は疑ってかかったほうがいいでしょう。

 

昨夜は正しいと思えたことが、

今朝になって間違っている気がすることはよくあります。

 

これまでの議論を今一度確認し、

できるだけ自分の意見を論理的に検証していただきたいところです。

 

それではみなさん、どうぞ評議に入ってください。

 

 

(中略)

 

 

トロッコ問題はたしかに極端なシナリオかもしれない。

だが、それを現実と比較して吟味することにより、

現実の見え方は確実に違ってくるはずだ。

 

たとえ目の前の問題とあまり似ていなかったとしても、

「最大多数の最大幸福」対「個人の権利」という構図を知っておけば、

より的を射た議論が可能になると思われる。

 

深い思考は時に、

当たり前に思えた世界のまったく違った姿を見せてくれる。

奴隷制度の廃止は、ある種の直感がくつがえされた好例だ。

 

また現在、結婚に対する直感的な見方が大きく変わろうとしている。

平等や公平という観点から、

同性婚を認めようという動きがどんどん広がっている。

 

あなたの目の前にも、

暴走する路面電車がやってくるかもしれない。

 

どう決断するかはあなたの自由だ。

 

だが決断の理由を訊かれたら、

明確に答えられるようにしておこう。

 

 

 

2015年12月6日

 

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早川勝

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