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早川勝メール【730号】なぜ、間違えたのか? 誰もがハマる52の思考の落とし穴 そうか、こうすればよかったんだ。

2014-12-14

 

今、九州が熱い!

ただ今、私が本部長を務めている営業組織では、
新規出店ラッシュ!
九州全土を制覇する勢いです。

すでに開設一周年を迎える支店もいくつかあり、
そのうちの2つの支店の合同記念イベントへ、
私も東京本社代表として参加してまいりました。

なんと、52歳になる今になって、
大分県へは人生初上陸。

かねてからの念願が叶い、
鳥肌が立つほど感動しましたよ。
(初めて「とり天」も食べました!)

かの有名な「別府温泉」の地に、
足を踏み入れることもできました。

別府の町のあちこちからは
温泉の白い煙がもくもくと立ち込めていて、
町全体が硫黄の匂いに包まれていました。

いかにも「温泉の町」という佇まいです。

私は一気にテンションが上がり、
昼間に開催したセミナーも最高潮の盛り上がりとなりました。

会場のメンバーは皆、前向きで「熱く」沸騰状態。

おそらく、講師である私の頭の上からも
もくもくと白い煙が立ち込めていたことでしょう。

夜の宿泊先は、人気の「杉乃井旅館」を予定していたのですが、
予算の関係上、残念ながら別の温泉宿に変更。

ややがっかりしたものの、それでもここは別府温泉。
期待に大きく胸を膨らませ、いざ大浴場へと向かいました。

記念イベントの「宴」の前に、どっぷりと心身ともに温まっておけば、
乾杯のビールの味もまた格別ですからね。

宿に到着するやいなや、そそくさと「温泉」へと一直線。

ところが、残念なことに、
露天風呂は、足先を入れただけで
「あちちちちっ!」と悲鳴が上がるほどの超「熱湯」!

とてもじゃないですが、入浴は無理。
これではまるで「罰ゲーム」です。

ダチョウ倶楽部やたけし軍団でもない限り
普通の人間には入れない熱湯風呂です。

じゃ、仕方がない、と、室内の大浴場へ行ってみると、
そちらのお風呂では掃除が終わったばかりらしく、
まだ、浴槽にお湯が5分の1程度しか張られていません。

お湯はちょろちょろ程度しか出てなくて、
いっぱいになるまでは相当な時間がかかりそうです。

ああ、これは困った…、
宴会の時間も迫っています。

寒さに震える私たちオヤジ一同は、
少ないお湯の中に横になって浸かるしかありませんでした。

皆さん、想像してみてください。

まるで、
海岸に打ち上げられたゾウアザラシの死骸が
何匹も並んでいるかのような有様でしたよ(笑)

そんなこんなで、別府温泉デビューは散々でしたが、

翌朝は早起きして、露天風呂に再チャレンジ。

今度はお湯加減も最高。

本来の「熱い」別府温泉を適温で堪能することができました。

私と同部屋のK君が、地響きのような大いびきで
早朝から叩き起こしてくれたおかげです。

K君、ありがとう。

いや〜、やっぱり、
今、九州が〝熱い〟です!

 

以上、
「死ぬ気」の温泉レポートでした!

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と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

所用により、配信を一週間スキップしてしまい、
申し訳ありませんでした。

毎週、楽しみにしている方からは、
「いったいどうしたんだ?!」
というメッセージをいただきまして、
大変ご心配をおかけいたしました。

年末年始も休まず配信しますので、
どうかお許しあれ。

今週も新たに603冊目の「お薦め書籍」から抜粋します。

本日のテーマは、
【ゼロリスクのワナ】
です。

お役に立ちましたら幸いです。
それでは、どうぞ!
↓↓↓↓↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.603
「なぜ、間違えたのか?」
誰もがハマる52の思考の落とし穴
そうか、こうすればよかったんだ。
ロルフ・ドベリ著 中村智子訳
サンマーク出版

 

あなたはロシアンルーレットに参加しなければならない。
6連発のリボルバーのシリンダーをカラカラカラと回し、
銃口をこめかみに当てて引き金を引く。

ここで、第1の質問。
あなたはシリンダーに弾が4発入っていることを知った。
ここから弾を2発取り出してもらうのに
いくら払うだろうか?

第2の質問。
あなたは、リボルバーに弾が1発しか入っていないことを知っている。
この1発の弾を取り除いてもらうのに、
どれくらいの価値をつけるだろうか?

このケースでは、ほとんどの人が同じ答えを出している。

第2の状況では死亡する可能性がゼロになるので、
第1の状況よりも多くお金を積んでもいいと考える。

確率を計算し結果だけから言えば、
この選択はナンセンスだ。

なぜならば、
死亡する可能性が第1の状況では
「6分の2低くなる」のに対し、
第2の状況では
「6分の1しか下がらない」。

それをもとに計算すると、
第1の状況は第2の状況よりも
「2倍の価値がある」はずなのだ。

それなのに、わたしたちは、
危険がまったくない状態のほうが
価値が高いと思ってしまう。

前章の実験からもわかるように、
わたしたちはリスクの大きさを区別するのが苦手である。

リスクの内容が深刻であればあるほど、
問題が感情的なものであればあるほど(たとえば放射能問題)、
危険率が下がっても安心できないという傾向がある。

シカゴ大学の2人の研究者が実施した実験では、
わたしたちは有毒化学物質による汚染の危険性が
99%ある場合でも1%しかない場合でも、
どちらも同じだけの恐怖を感じることが証明されている。

不合理ではあるが、これが一般的な反応だ。
危険のまったくない状態(ゼロリスク)だけしか
価値があると思えないのだ。

わたしたちは、光に吸い寄せられる虫のように
ゼロリスクに引き寄せられ、
ほんの少ししか残っていない危険を完全に取り除こうとして、
しばしば巨額の資金をつぎこんでしまう。

ほとんどすべてのケースに言えることだが、
その資金を別のリスクを削減するために
投入できたかもしれないのである。

この判断ミスを「ゼロリスクのワナ」という。

「ゼロリスクのワナ」が招く判断ミスの典型的な例は、
1958年にアメリカで実施された食品添加物規制の大幅改正だ。

改正法では、発がん性のある添加物は微量であっても
リスクが認められる限り、
食品に使用してはならないとされていた。
この徹底した禁止(ゼロリスク)は、
当初はすばらしいことのように思えた。

ところが結果的に、発がん性はないものの、
より危険な添加物が使用されるようになってしまった。

ゼロリスクを追求するのはばかげている。

16世紀、スイスの医師で錬金術師でもあるバラケルススの時代から、
毒は分量によって毒にも薬にもなることが知られている。
所詮、アメリカが実施したような
食品添加物を規制する法律をつくったところで意味はない。
というのも、食物に含まれている目には見えない
“禁止された”分子までをも取りのぞくことなどできないからだ。

そんなことをしようとすれば、
農家は半導体製造工場のように、
厳密に農産物を生産しなければならなくなる。

不純物がまったく含まれていない自然食品の価格は
100倍に跳ねあがるだろう。

コストを考えた場合、
リスクをまったくなくすことが意味をもつケースはほとんどない。

例外として考えられるのは、
たとえば研究施設から危険なウィルスが流れ出てしまったような、
途方もなく深刻な結果を招く事態ぐらいである。

交通事故のゼロリスクを達成するには、
制限速度を時速0キメメートルに制限するしかない。
しかし、そんなことは現実的ではない。

この場合にはゼロリスク達成はできないと考え、
はっきりと数字に表れている年間死亡者数を
受け入れるのが賢明だ。

あなたが一国の長だとする。
そして、あなたはテロ襲撃の可能性を排除しようとしている。

そこで、あなたは国民1人につき1人のスパイを配置する。
それぞれのスパイにさらにスパイをつける。
すると、たちまち国民の90%が
監視する側の人間になってしまう。

危険分子を排除するために
国民同士が監視し合うような社会に
存続する力がないことを、
わたしたちはすでによく知っている。

株式市場はどうだろうか?
ゼロリスク、つまり絶対的な保障はあるのだろうか?

残念ながらそんなものは存在しない。
株を売った金を銀行口座に入れておいたとしても
安全とは言いきれない。

銀行が倒産する可能性もある。
インフレがあなたの蓄えを食いつぶしてしまうかもしれないし、
通貨改革で財産を失うことも考えられる。

忘れないでほしい。
20世紀に、ドイツでは新しい通貨を二度も導入しているのだ。

結論――ゼロリスクに対して抱く幻想に別れを告げよう。

貯蓄、健康、結婚生活、友情、敵対関係、そして祖国。
何一つとして確実なものなど存在しない。
そう考えて生きていこう。

確実なものは存在しないとはいえ、
幸いなことに失われにくいものは存在する。

それは、自分の内側からわき起こる幸福感だ。

宝くじを当てて億万長者になろうが、
足が麻痺して歩けなくなろうが、
その人の本質的な幸福の感じ方が変わることはない。

そのことはあとの章で紹介する実験結果でも証明されている。

幸せな人は何が起ころうがいつでも幸せであり、
不幸せな人はいつでも不幸せである。

 

 

2014年12月14日(日)

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早川勝
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早川勝メール【729号】『俺のイタリアン』を生んだ男 「異能の起業家」坂本孝の経営哲学

2014-11-30

 

衆議院が解散となり、
さあ、いよいよ選挙戦が始まります。
12月2日公示、14日投開票。

政府は衆議院選挙の費用として、
631億8300万円もの国費を使うことを
閣議決定しました。

「いったい何のための選挙なのか」
「この選挙に大義はあるのか」
という世論が渦巻く中ではありますが…、

そう決定したからには、
私の“清き一票”を無駄にしたくはありません。

世の中のために生きた一票になるよう、
「よく考えて」投票しようと思います。

ただ、よく見極めようにも、
数年前はブームだった「マニュフェスト」から
ここ最近は「選挙公約」という表現に変わり、
公約の数字や期日が“曖昧”になっています。

まるで、売れない営業マンの「目標設定」のよう…。

数字や期日を明確にすると、
実現したかどうかがはっきりしてしまいますからね。

できるだけ、ゴールは抽象的にしておこう、
というのが、悩めるビジネスマンの傾向であります。

ビジネスマンも政治家も似ているものだなぁ、
と、つくづく感じている今日この頃。

きっと、そういう大人の狡さに敏感な頭の良い若者たちは、
ますます政治に対する興味・関心を失っていくのでしょう。

今回の選挙も、投票率の低さが懸念されています。

日本の若者は、世の中の現状に「大満足」しているのでしょうか。
本当に「幸福感」いっぱいなのでしょうか。

それとも、「あきらめ」や「不信感」による棄権票なのでしょうか。

はたまた、「平和ボケ」なのでしょうか。

このままでは、ニッポンの未来が心配になります。

もし、ネット投票のようなシステムが可能になれば、
若者の投票率は飛躍的にアップするのでしょうね。

不正な投票が出来ないように安全なシステムが構築され、
予算面などの様々な問題が解決されたら、
投票率90%以上も夢ではありません。

たとえば、
指紋認証でパソコンやモバイルからでも投票できる、とか。
カード決済機能を使って投票するとマイルが貯まる、とか。
ネット投票すると所得税や住民税などが割引になる、とか。

その気になれば、実現可能だと思うのですが、
いかがでしょうか?

そうなれば、
既得権益の組織票に左右されない“民意”が
国政に反映される選挙になりますよね。

「学校の体育館」や「区役所」に足を運び、
人件費を使って運営されるアナログな選挙システム。

それを知った“未来の人”は、
きっと大笑いするのでしょうね。

「なんと原始的な!」と。

だって、紙と鉛筆、ですからね。

もしかすると、
これから、どんどん「電子化」が進んでいくと、
5000年後の未来には、
政治家はすべて「ロボット」という時代が
やって来るかもしれません。

自動車は水や空気で走るようになり、
「特殊やわらか合金」の開発によって
事故によるケガはなくなることでしょう。

人は自由に空を飛び回り、
電波のように「瞬間移動」も可能になることでしょう。

家やビルは「空中での浮遊建設」が可能になるため、
地上の住居はなくなり、
地震の被害も皆無となることでしょう。

人間はもはや食物から栄養を補給しなくても
「植物」のように太陽と水分だけで
生きられるようになることでしょう。

癌や不治の病と言われていた病気は、
風邪薬のような「サプリメントですぐ完治」するようになり
平均寿命は300歳を超えることでしょう。

パソコンのチップが頭に埋め込まれ、
勉強をしなくても幼児から全員「天才児」となり、
学校はサークルとなることでしょう。

精巧な「自動翻訳機」によって世界中の言語は統一され、
どんな人種同士であっても会話ができ、
テレパシーでもコミュニケーションがとれるようになることでしょう。

体温調節を常に適温に保ってくれる特殊電磁波繊維により、
脳内チップでプロジェクションマッピングのように服が選べ、
自由にファッションを楽しめるようになるため、
着替える必要もなくなることでしょう。

エネルギーは太陽光のみで
世界中のあらゆるシステムが稼働できるようになることでしょう。

労働者はすべてサイボーグとなり、
人間は働く必要もなくなることでしょう。

通貨という概念もなくなり、
人は生まれてから死ぬまで、
お金の心配がなくなることでしょう。

争い事や戦争を起こしていた時代の人間は、
歴史上、北京原人やネアンデルタール人と並べられ、
進化途上の人間の一種とされてしまうことでしょう。

そうやって、未来人は、
世界平和を愛する「人格者」となっていくに違いありません。

ちょっと飛躍し過ぎでしょうか!

そんなSF小説でも書いてみましょうかね。

さてさて、
話を元の現実に戻すと、
現代のあなたは、「紙」派ですか?「電子」派ですか?
…かと問われれば、

たとえば、
“読書”についても、
好みが分かれるところです。

「紙書籍」なのか「電子書籍」か。

あなたはどちら派でしょうか?

まだまだ「紙の本が好き」
という方が多いとは存じますが…。

電子書籍ファンの皆さま、
大変お待たせいたしました!

「死ぬ気シリーズ」第1弾、第2弾に続き、
ついに第3弾も電子書籍版がリリースされました。

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ぜひ、お楽しみください。

あっ、引き続き、
紙書籍も宜しくお願いします!

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と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

今週も新たに602冊目の「お薦め書籍」から抜粋します。

私の部下である尾崎の実兄(東京工科大教授)が、
「俺のシリーズ」坂本孝氏の経営哲学について書いた一冊です。

帯のキャッチコピーによると、
稲森和夫氏も推薦とのことですが、
僭越ながら、私早川勝も推薦します。
(著者の弟に薦められたから、というわけではありません…笑)

本日のテーマは、
【シンボルと夢】
「一流の人は一流と仕事をしたがる。
二流の人は三流の人を雇いたがる」

 

お役に立ちましたら幸いです。
それでは、どうぞ!
↓↓↓↓↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.602
「『俺のイタリアン』を生んだ男 」
「異能の起業家」坂本孝の経営哲学
尾崎弘之著
IBCパブリッシング

 

『俺のイタリアン』総料理長の山浦敏宏はこう語る。

「当社の良さは夢を見られることです。
社長は常々、夢を語っています。
我々の特徴は出店のスピードも早いことなので、
『次は僕の番だ』と夢を見ることができます」

『俺のシリーズ』を実現するには、
「料理人に夢を与えること」が必要である。

経営者の考えに、
現場の一人ひとりが呼応しなければ
組織が動かないからである。

職人としての料理人の世界は、
とても夢を持てる世界ではない。

朝の仕込みから夜の片付けまで労働時間は長く、
給与はお世辞にも高いとは言えない。
また、徒弟制度が厳しく、大企業のような新人研修はない。
「うまくなりたかったら、技を盗め」
というセリフが依然、まかり通る世界である。

そして、「おいしい料理を作ってお客さんの喜ぶ顔を見たい」
と夢を語っていても、極めて離職率が高い。

料理人だけではないが、宿泊・飲食サービス業に
就職した大学生の51%が3年以内に離職している
(2010年の厚生労働省調査)。

外食産業に進出してすぐ、坂本は、
「これでは懸命に働こうという気持ちを持つことができない」
と感じた。

料理人が夢を持ちにくい経済環境になっているのも事実である。
安定成長時代からデフレになり、
企業も個人も節約志向が続いている。
優秀な料理人が調理専門学校を卒業しても、
社会は低成長であり、ぜいたくな店は増えない。
これは必然的なトレンドである。

高級店でもお客の入りが限られてくれば、
経営者はリストラを始める。
料理人は不本意でも原価率や人件費を下げて妥協するしかなく、
料理の質が下がってしまう。
さらに、それが客足を減らすという悪循環に陥るのだ。
結局、どこにでもあるようなセントラルキッチンを使った店が増え、
食材費用も切り詰められ、
美味しい料理を作りたいという料理人の夢は潰れてしまう。

シェフに提供する「第三の選択肢」

料理人たちは自分の店を持ちたいという夢を持っている。

従来、シェフで成功しようと思えば、
選択肢は二つしかなかった。

「安い給料でも我慢して有名店で働く」か
「独立してリスクを負って店を経営する」かの二つである。

一流のシェフにもこれ以外のチョイスはなかった。

『俺のシリーズ』はシェフに「第三の選択肢」を提供している。

ここでは、シェフは経営リスクを負う必要はなく、
安定した環境で、しかも自分が作りたい理想の味を追求できる。

おおまかな労働環境は、
「他店より忙しいが、その分給料も高い」
といったものである。

ただ、店のパフォーマンスによって
大きく評価を変えることはしない。
仲間のために働く利他主義の阻害要因となるからだ。

その代わり、優秀なシェフが大勢集まる
という夢がある環境設定をしている。

大企業で働く人たちと同じような満足感を与えるわけだ。
こうなれば、プロにとっては、
「忙しいことこそ遣り甲斐」となる。

シェフの遣り甲斐は労働環境だけではない。
意外な角度からも見いだせる。

「3万人のために働くか、2400万人のために働くか」
という話を考えてみよう。

「首都圏に約3000万人の人が住んでいる。

このうち、1回3万〜5万のお金を払って
高級レストランに来る人はほとんどいない。

せいぜい人口の0.1%の3万人ぐらいだろう。
シェフは、たかが3万人ために人生を賭けて仕事をしても良いのか?

しかし、3000円で済む店があれば、
人口の8割の2400万人が来ることができるだろう。

一流のシェフはわずか3万人を相手にするのか、
2400万人のために仕事をするのか、
どちらがより夢があるのだろうか?」

2011年6月、坂本たちは採用面接のため、
初めて山浦と会った。
後に『俺のイタリアン』一号店のシェフを務める彼は、
「3万人対2400万人」の話を聞き、
「実は、私もずっと以前からそう思っていました」
と答えた。
一部のお金持ちしか来ない高級店のお客が
料理のことを本当に分かっているとは限らない。

むしろ、財布は心配だが、
料理を楽しみたいと思っている人達に
美味しい料理を提供したいと、
山浦は思っていたのだ。

夢を与えるシンボルを置く

料理の質を落とさずに規模を拡大するには、
多くの優秀なシェフを採用しなければならない。

ところが、シェフ達は
海のものとも山のものとも分からない店には来てくれない。

シェフの数を揃えるためには「シンボル」が必要だった。

安田は「シェフをリクルートする時、
一流半以下の人ほど二の足を踏みます」と言う。

二流以下の人は
客単価2万円の店から3000円の店の立ち飲みに移るとなった場合、
「都落ち」したと感じる。
自分は一流でないと自覚しているので、
安物の場所に移ったと思われることを怖がるのだ。

シリコンバレーにも、
「一流の人は一流と仕事をしたがる。
二流の人は三流の人を雇いたがる」
という格言がある。

この点、超一流のシェフは既に名声を得ているので、
客単価が安い場所に移ることを怖がらない。

値段が安い料理を出しても、
「手抜きしたと思われなければ良い」と考えている。

また、超一流ほど人格者でもある。

社長秘書の岩崎は
「二流の料理人は
脱税や食材業者からのリベートの話を平気でしていましたが、
超一流の人はまったく違います」
と語る。

『俺のシリーズ』はシェフの人数を確保するため、
超一流シェフのシンボルが必要だった。

シンボルの動きを見て、
他の腕の良いシェフがフォロワーとして続くからだ。

それが
イタリアンの山浦、
フレンチの能勢、
和食の島田
であった。

シンボルがいると、
「どうしてあんな優秀なシェフがあの店に行ったんですか?」
「それなら僕も腕を試したい」
と多くのシェフが続くのだ。

「ああいう優秀な人達と一緒に仕事をしたい」
というのが彼等の夢となる。

 

 

2014年11月30日(日)

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早川勝メール【728号】なぜか好かれる人がやっている 絶妙な存在感の出し方 「じゃない方」にはならない!

2014-11-23

 

昭和の最盛期を支えた映画界の大スター、
高倉健さんが今月10日、悪性リンパ腫のため亡くなり、
83年の生涯を閉じました。

またひとり、昭和の象徴がこの世を去り、
寂しい想いをされている方も多いのではないでしょうか。

心より高倉健さんのご冥福をお祈りいたします。

映画俳優としての高倉健さんといえば…。

私の幼少期には、
『日本侠客伝』『網走番外地』シリーズで
一世を風靡しました。
日本中の大人たちがブラックジョークとして
「死んで貰います!」
と、お互いにダメ出しし合っていたほどですから、
よほど流行語になっていたのでしょう。

私が思春期の頃には、
『八甲田山』『野生の証明』『南極物語』などの大作に次々と主演し、
「天は我々を見放したぁ!」
「お父さん、こわいよ。誰かがお父さんを殺しに来るよ」
「男はタフでなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格はない」
「タロとジロ」
「不器用ですから」
などの流行語を生み、大きな話題を呼びました。

そして、平成の世になっても活躍し続け、
名作『鉄道員(ぽっぽや)』では、
モントリオール映画祭で主演男優賞を受賞しました。

遺作となった「あなたへ」まで、
出演した映画の作品数は、なんと205本。

すごいですね。

その数多くの作品の中でも
群を抜いて評価が高かったのは、
やはり『幸福の黄色いハンカチ』でしょう。

不器用な生き方しかできない刑務所帰りの寡黙な男を演じ、
ブルーリボン賞と日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を
ダブル受賞するほどの賞賛を集めました。
その他の映画賞も総なめでした。

硬派で武骨、口数は少ないが人の情を大事にする素朴な役柄は、
高倉健さんの真骨頂です。

そんな愚直なまでの生真面目さで必死に生きる姿に、
私たち日本人は自らの人生を照らし合わせ、
深く共感するのでしょう。

そうそう、そういえば、個人的には、
“黄色いハンカチ”にまつわるこんな思い出があります。

私が外資系生保の支社長として100名以上の組織を率いていた頃、
営業社員全員のご家族へ「手紙」を出したことがありました。

全国トップ支社として表彰された感謝の気持ちを込めて、
営業社員たちの素晴らしい活躍と大奮闘ぶりを報告するとともに、
日頃のご家族のサポートに対する御礼と労いのお手紙を書いたのですが…、

心を込めて一通一通の手紙を完成させていくその労力たるや、
それはそれはもう大変で、
連日のように徹夜の“執筆”となってしまいました。

といっても、ただ単に手紙を出すのでは、
インパクトが薄いのではと思い、
ささやかな「感謝のプレゼント」を同封することにしました。

陳腐なものではなく、
かといって、高価過ぎることもなく、
それでいて、喜んでもらえて、心にも残り、
実用的で気の利いた贈り物は何かないか。

そう思い悩んだあげく、
「幸福の黄色いハンカチ」を、
贈ろうと思いついたのです。

もちろん、ヒントとなったのは、
20数年前から何度も見てきた、
映画「幸福の黄色いハンカチ」です。

どんなに帰りが遅くなろうとも、
営業マンであるご主人の帰りを
いつまでも待っててね「黄色いハンカチ」を掲げて…。

という愛のメッセージとして、
手紙に同封することとしたのです。

そして、さらに「幸せが訪れますように…」
という思いを込めて…。
(早川勝オリジナルの「ツイてるシール」も同封)

「よーし、ハンカチでいこう!」、
と決めた私は、
街へ買い物に出かけました。

といっても、真っ黄色なハンカチというのは、
そうそう品が揃っているわけではありません。

三越や松坂屋などのデパートを回って歩き、
花柄ものなどを含めて、
黄色いハンカチという黄色いハンカチをすべて
買い占めてしまいました。

部下の女子事務員の子にも手伝ってもらい、
街中の“黄色いハンカチ”を買いあさったのです。

100枚以上集めました。

すると、後日、なんとなんと、
デパートのハンカチ売り場に、
「幸福の黄色いハンカチ」コーナー、
という売り場ができているではありませんか!

その売り場を見た私は、ビックリ。
思わず大笑いしてしまいました。

そう、名古屋の街の“マーケット”を
私が動かしたのですから。

そして数日後、
多くのご家族から(独身社員はご両親から)、
お礼のお手紙が届きました。

感動しました(涙)

10代で映画「幸福の黄色いハンカチ」を観て感動し、
40歳になってまた、
「幸福の黄色いハンカチ」のお礼の手紙で
感動することとなったのです。

そんな思い入れのある映画ではありますが、
私早川勝にとっての「健さん映画」の代表作というのは、
実は「幸福の黄色いハンカチ」ではありません。

『遙かなる山の呼び声』という作品です。

高校卒業直後の春休み、
本厚木の映画館スバル座で観て号泣した、
『遙かなる山の呼び声』。

タダ券をもらっての鑑賞でしたが、
(私は高校生のときスバル座・ミラノ座でアルバイトをしていた)
今でもその感動は忘れられません。

殺人事件を犯し逃亡する高倉健さんと、
酪農家の母子(倍賞千恵子&吉岡秀隆)との愛の交流を描く、
日本版「シェーン」ともいわれた作品です。

予告編を見ただけでも泣けてきます(涙)

「遥かなる山の呼び声」(予告編:3分)
https://www.youtube.com/watch?……vCRvNyN_70

吉岡秀隆さんは“天才子役”だったんですね。
大人を泣かせてくれます。

実は、この映画のラストシーンにも
“黄色いハンカチ”が登場するんですよ。
(この列車シーンの「ハナ肇」さんがいい!)

監督は両作品ともに「山田洋次監督」。

映画が公開された順番は逆ですが、
「幸福の黄色いハンカチ」へと、
つながっていく「エピソード1」的な物語なのです。

私は断然、
「幸福の黄色いハンカチ」よりも、

「遥かなる山の呼び声」派ですね。

あなたは、どちら派でしょうか?

さて、そうなると、
私が書いた「死ぬ気」シリーズも
いつか“映画化”したいですね。

「任侠」シリーズと同じように、
切った張ったのビジネスの世界を舞台に、
健さんのような「不器用ですから」的な俳優を主役にして…。

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「死んで貰います」
ならぬ、
「死ぬ気で生きて貰います!」

という前向きなフレーズで、
流行語大賞を狙います(笑)

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

今週も新たに601冊目の「お薦め書籍」から抜粋します。

本日のテーマは、
(高倉健さんのように)
【背筋が伸びれば、人気も伸びる】
です。

お役に立ちましたら幸いです。
それでは、どうぞ!
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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.601
『なぜか好かれる人がやっている 絶妙な存在感の出し方』
「じゃない方」にはならない!
明治大学教授
堀田秀吾著
大和書房
なぜか相手のウケが悪そうだ……
ということがあったら、
その理由は姿勢にあるのかもしれません。

壁に後ろ向きに立ち、
かかととお尻をつけるようにして自然に立ってみてください。

ちゃんと肩と後頭部も違和感なく壁についていますか?

現代の生活は、パソコン、スマホ(ケータイ)、
連日のデスクワーク、やわらかすぎるソファーやベッドなど、
ちょっと気を抜くと姿勢が悪くなる原因に満ちています。

背中が曲がっていると、肩こりになったり、
疲れやすくなったり、代謝が悪くなったり、
筋力が落ちたり、骨盤が曲がったり、
はたまた一説によると鬱になったりもするそうで、
ろくなことがありません。

私たちは、大事な場面になると自然に背筋を伸ばします。
背筋を伸ばすと、自然と気が引き締まるからです。
経験的に、私たちはそのことを知っているのです。

パチンコで大当たりが出ると、
座り直して背筋を伸ばす人がいるのを見かけますが、
それも同じ理由です。
せっかくの大当たりが途中で終わってしまわないように、
気を引き締めて、集中して打つために背筋を伸ばすのです。

こういったいくつかの特別な場合以外に、
私たちが普段の生活の中で、
背筋を伸ばして姿勢をよくすることは
あまりないのかもしれません。

でも、じつは、この背筋を伸ばすということには、
我々が思っている以上の効果があるようです。

カディという社会心理学者の実験によると、
背中を伸ばした力強い姿勢で
2分間座ってもらった被験者のほうが、
背中を丸めた弱々しい姿勢で
座ってもらった被験者よりも、
ギャンブルでよりリスクをともなう賭けに出たそうです。

つまり、たった2分間姿勢を変えただけで、
より大胆になるのです。

さらに、その2種類の被験者たちに
圧迫面接を受けてもらい、
その様子をほかの人たちに見せ、
どの人を採用したいか尋ねるという実験をしたところ、
誰もが面接前に力強い姿勢をしていた人たちのほうを選びました。

背筋を伸ばすことは面接だけでなく、
プレゼンや交渉など、
人から評価されるいろいろな場面で効果があるようです。

どうしてそのような効果があるかというと、
カディの実験では、
姿勢をよくすると、テストステロンという、
決断力、積極性、攻撃性などに関わるホルモンの分泌量が20%増え、
姿勢がよくなかった人たちは10%減ったそうです。

一方、ストレス下にあると分泌が増えるコンチゾールというホルモンが、
力強い姿勢の人たちは25%減り、
弱々しい姿勢の人たちは15%増えていたそうです。

つまり、姿勢をよくすると、
イケイケになれて、ストレスを感じなくなるということです。

霊長類の群れにおいて、
力のあるボスや有能なリーダーにはテストステロンが多く、
コルチゾールが少ない傾向があります。

逆に、ボスの座から下りたら、
テストステロンが減り、
コルチゾールが増えるそうです。

ボスやリーダーには、
群れを引っ張っていく決断力や積極性があり、
ストレスに動じず、
どっしりとした態度でいることが望まれるからです。

つまり、大事な自己プロデュースの場面で、
緊張して気後れしそうな状況では、
背筋をピンと張って、
力強い姿勢でホルモンの分泌を促し、
心の準備をして臨むのがよいということです。

また、その効果が必ず表れると信じるのも大事です。

本当は薬でもなんでもないのに、
効果がある薬だと言われて飲むと、実際に効果が出てしまう
プラセボ(偽薬)効果というのかありますが、
この姿勢による効果も同じです。

「姿勢を正せば、イケるんだ!」
と信じて実行することによって、
一層効果が出やすくなります。

トレンダーズという会社が、
日本人の20〜40代の男女500人以上を対象におこなった調査によると、
自分の姿勢が悪いと思っている人が6割以上もいたそうです。

つまり、半数以上の人は姿勢が悪いわけですから、
単に姿勢をよくするだけで、有標側に入れます。

また、姿勢が異性の魅力を左右するかという問いに対しては、
じつに9割前後の人が「左右する」と答えたそうです。

背筋がピンと伸びている人は、
佇まいそのものが美しく見えるものです。

さらに、背筋を伸ばすと分泌量が増えるテストステロンは、
じつは「モテるフェロモン」
としても知られるフェロモンでもあります。

背筋を伸ばすことは、
まさに一石二鳥にも三鳥にもなるお得なワザなのです。

このように、姿勢がよくて損をすることはほとんどありません。
「脱・じゃない方」
を目指す戦略の一つとして、まず背筋を伸ばす。

これによって大胆になれ、
ストレスからも解放され、
自信が湧き、
オーラが出て、
他人や異性からも好意的に見られるようになります。

さあ、今すぐ背筋をチェック!

壁に向かって頭をつけて、
上からまっすぐ引っ張られているイメージで!

 

 

2014年11月23日(日)

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早川勝
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最新刊
「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」
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早川勝メール【727号】人間は自分が考えているような人間になる   We become what we think about

2014-11-16

 

日本テニス界の記録を次々と塗り替えていくヒーロー、
錦織選手が世界の舞台で躍動しています。

全米オープンや楽天ジャパンオープンなどでの大活躍により、
“世界ランキング5位”という歴史的な快挙を成し遂げ、
年間成績上位8人が争う「ATPワールドツアー・ファイナルズ」に出場、
準決勝まで勝ち進んでくれました。

その注目のゲームが行われた昨晩、
世界ランク1位・ジョコビッチとのフルセットの死闘の末、
残念ながら、錦織選手の「初出場での決勝進出」はなりませんでした。

そのゲームの間、私はテレビ画面にくぎ付け。

6―3で第2セットを奪い返したときには、
「これはイケる」と思ったのですが…。

第3セットの第1ゲームでいきなり2本のブレークチャンスを逃すと、
流れを引き寄せられないまま…焦り、気持ちもキレて、ミスを連発。

1ゲームもとれずに0―6で敗退してしまいました。

残念無念です。

錦織選手のインタビューのコメントでも、
「このままじゃ勝てないと思って
自分のテニスを変えてしまったのが敗因」
と分析していたように、
まさにプロの勝負は紙一重ですね。

きっと、私たちアマチュアには理解できない、
ハイレベルな「駆け引き」があるのでしょう。

ぜひ、来年は四大大会を連覇して
世界ランク1位を達成してほしいですね。

すでに、獲得賞金の5億円も含め、
錦織選手の年収は20億円を超えているらしく、

錦織選手の活躍による日本の経済効果は
なんと、300億円以上なんだとか!

スゴイですね。

もしも、錦織選手が「世界ランキング第1位」になったとしたら、
経済効果は数千億円に昇り、
日経平均も「2万円」を突破してしまうかもしれませんね。

今回のツアーでは負けてしまいましたが、
確実に進化を遂げている錦織選手には、
これからも大いに期待できそうです。

今年になってからの錦織選手が、
「フルセット」に強くなったというのは、
誰の目から見ても周知の事実。
(もちろん、データ上も)

技術面やフィジカル面はもちろんのこと、
何よりも「メンタル」が鍛えられた証なのでしょう。

その要因となったのは、
マイケン・チャンコーチの存在が大きいと言われています。
もはや、この師弟関係は有名ですよね。

現役時代からチャン氏のメンタル面の強さには、
定評がありましたからね。

決してあきらめない粘り。

そのメンタルコーチングによって
錦織選手が飛躍的な成長を遂げたと言っても過言ではありません。

やっぱり大切なのは、「メンタルコーチング」なんですね。

我々、ビジネスの世界も同じです。
人生も同じでしょう。

そう、私たちの人生のグランドスラムを達成するためには、
もっともっと「メンタル」を鍛えてくれるコーチが必要です。

といっても、マイケル・チャン氏のような優秀なコーチを
私たちが雇うことは簡単ではありませんよね。

うーん、仕方ありません。

それではまず、
メンタルを鍛えるための書籍をコーチとして、
読書からはじめてみるのはいかがでしょうか?

プロのコーチを一人雇うのは高額な費用がかかりますが、
一冊1,512円でコーチを雇えると思えば安いものです。

毎晩、寝る前に読むだけで、
メンタルを強くするメッセージが
グイグイと潜在意識に擦り込まれてくることでしょう。

たとえば、
「死ぬ気」シリーズ3部作

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「オススメ著書」一覧

http://tsuitel.in/books/book_l……index.html

「読書の秋」を楽しみながら
少しずつメンタルを鍛えてくださいませ。

これから一緒に
「寒い冬」を乗り越えてまいりましょう!

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

今週は記念すべき600冊目の
「お薦め書籍」から抜粋です。

これまでの約10年間、
600冊の名著の中から選んだ名文の数々を
727回に渡って抜粋し、
皆さまにご紹介してまいりました。

これからも、お役に立ちましたら幸いです。

本日のテーマは、
【卓越さは習慣の結果】
です。

文庫で復刊された古典的名作から選びました。

それでは、どうぞ!
↓↓↓↓↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.600
「人間は自分が考えているような人間になる」
We become what we think about
人間開発の神様
アール・ナイチンゲール著
田中孝顕訳
きこ書房

アルバート・アインシュタインは、
かつて「なぜ私たちは生きているのか」
という突拍子もない質問を受けたことがある。

アインシュタインはびっくりして
質問者のほうを振り向いた。

しかし、答えは素晴らしかった。

「人の役に立つためです」

――この言葉こそ、人生の真理を含んでいる。

すなわち、すべての報酬、喜びは、
人に奉仕した代償なのである。

人への奉仕こそ、
幸せな結婚生活、楽しい家庭生活のカギであり、
ひいては人生全般で成功するための秘訣なのである。

クリスマスで、最も心ときめく一瞬を思い出してほしい。

それは、好きな人に自分の贈った贈り物の包みを
ほどいてもらうときである。

欲しいものを手に入れたときも確かにうれしいが、
贈り物をするときの喜びには代えられない。

人に奉仕するとは、
かくも素晴らしいことなのである。

そして、奉仕は報酬をもたらすものであり、
奉仕をすればそれだけ報酬も増えていく。

「同じ時間働いているのに、
なぜ貧富の差が生まれてくるのか」
という子どものころからの疑問の答えは、
ここにあったのだ。

(中略)

人間であるというのは、
一人ひとりが自分の運命に責任を持つということである。

銀河系を時速一〇〇マイルで回転している
このかぎりなく素晴らしい惑星に、
私たち人類は生きている。

この銀河系がどこか目に見えない軸を中心にして回転しているように、
この地球も生命の源である太陽のまわりを、
月とともにほんのわずかずつ軌道を変えながら回転している。

だれでもSF小説や映画を楽しんだりすることはあるだろう。
けれども考えてみてほしい。
この宇宙の神秘、人間の存在ほど
不可思議なものが他にあるだろうか?

人間が居住しているのは、
無数の星くずの中の小さな砂つぶのような星の表面である。
星くずの中には太陽が点のようにしか見えないほどの大きなものもある。

けれども、私たちにとってすべての中心はこの地球なのだ。

無数の星の中で、人類はこの美しく青き惑星に住んでいる。
私たちにとっては、小さいが実に快適で、雄大な海があり、
その間に雪でおおわれた氷河や、恐ろしい砂漠、
それに人間の住む豊かな緑野が広がっている。

これほど驚くべきことがほかにあろうか。

そしてこの地球上で、
人間は休暇を与えられているのだ。

それなのにどうして
もっとよく物事を考えてみようとしないのか、
どうしていつも奴隷になろうとばかりしているのか。
なぜ権力者の前にみじめに膝を屈して、
泣き叫ぼうとするのだろうか。

「どうしたらよいか教えてください!」
「道を指し示してください、
そして導いてください。私たちは哀れな羊です」
「道に迷った哀れな子羊なのです。メエー、メエー」

どうしてこんな生き方ばかりしているのか。

自力で立ち上がり、
どこへ行くか決めさえすればあなたは自立できるのだ。

愚か者を演ずるのはやめにしようではないか。

アリストテレスは言う。
「人より優れた才能(つまり“卓越さ”)というものは、
それがなんであれ、ただ訓練を繰り返し、
それを日常の習慣にしてこそ初めて得られるのである。

美徳を備え、優れた存在だから正しく行動できるのではなく、
むしろ反対に、
正しく行動するからこそこうした資質が身につくのである。

日々何を習得しているかで人間の資質は決まるのだ。
卓越さとは特別な脳力でなく、
一つの習慣的行為なのである」

「日々何を習慣にしているかで人間の資質は決まる」

だが、何をするのかは自分が選択することである。
卓越さは習慣の結果なのだ。

日常の暮らしも、貧しい暮らしをするかどうかも、
すべて同じことなのだ。

習慣とは、自分がどのように生きていくのかの展望に合わせて、
形づくられるものである。

自分が何をするのか、
どのように実行するのか、
それによって自分の資質は決まる。

そのためには一人ひとりが選択をしなければならないのである。

人間は何をするか、どのようにするかを決定できる唯一の生物なのだ。

 

 

2014年11月16日(日)

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早川勝
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最新刊
「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」
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早川勝メール【726号】プリズム いま最も「泣かせる」作家が放つ、 衝撃の恋愛サスペンス

2014-11-09

 

いきなりですが、海外のビジネスジョークをご紹介します。

 

(不自由の中にこそ自由がある)

社員A「きみも、とうとうサラリーマンになったんだって?」
社員B「でも、ぼくは自由さ」
社員A「自由ってどういうこと?
サラリーマンのどこが自由なんだよ?」
社員B「ぼくは九時前なら好きなときに会社へ行けるし、
五時過ぎればいつ帰ってもいいんだってさ」

 

(見ればわかるよ)

上司「いったい、この一時間どこへ行っていたんだ?」
部下「床屋で髪を切ってもらっていました」
上司「勤務中に床屋に行くとはけしからん!
会社は給料を払ってるんだぞ!」
部下「どうしてダメなんですか?
髪は勤務時間中に伸びたんですよ」

 

(勇気ある採用)

社長「わが社は、責任ある人間が欲しいんだ」
男性「ははは、それならわたしがぴったりだと思います。
私がいままで働いてきた会社では、
仕事がうまくいかないときは必ず、
それは私の責任だといわれてきましたから」

「プロ直伝 笑いの技術」より抜粋
(講談社 浅井企画放送作家セミナー著)

以上。
死ぬ気で働いていないビジネスマンのジョーク集、
でした。

「苦笑」あるいは「失笑」
というところでしょうか。

でも、深い、ですよね。

 

さてさて、
ここからは、真面目なお知らせです。

ホームページと書籍紹介のスペシャルサイトが
同時にリニューアルオープンしました。

【オフィシャルサイト】
http://tsuitel.in
【スペシャルブックサイト】
http://tsuitel.in/books

おかげさまで、
パワーアップしたと、大好評です。

ぜひ、PCにて、ご覧になってくださいませ。

メルマガのバックナンバーは、
モバイル版でもPC版でも、どちらもご覧いただけます。

そうそう、ホームページといえば…、

このたび、かんき出版HPの「ロングセラー」シリーズに
「死ぬ気」シリーズが仲間入りしました。

「賢人たちに学ぶ」シリーズ
「心理学」シリーズ
「ウォールストリートジャーナル」シリーズ
「戦略を学ぶ」シリーズ
「教える技術」シリーズ

などのヒットシリーズの末席に掲載していただき、
感謝感激!大変光栄なことでございます。

皆さんも、ぜひ一度ご覧下さいませ。

「ロングセラー」シリーズ一覧
http://www.kanki-pub.co.jp/pub……ongseller/
「死ぬ気」シリーズ
http://www.kanki-pub.co.jp/pub……er/die.php

先週、「リーダー本」が増刷になった報告をしましたが、
最新刊の「営業本」も発売2週間にして
早くも増刷が決まりました!

皆さまの応援のおかげでございます。
本当にありがとうございます。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」↓
http://www.kanki-pub.co.jp/pub……4761270384
「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」↓
http://www.kanki-pub.co.jp/pub……4761269791
「死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか !?」↓
http://www.kanki-pub.co.jp/pub……4761268985

ちなみに、「死ぬ気で働く」とは、
決してハードワークを推奨している根性論ではございません。

「明日の死を覚悟して今日一日を悔いのないように精一杯生き切る」
という前向きな意味でございます。

誤解なきように。

念のため。

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

今週も、599冊目の「お薦め書籍」からの抜粋です。

今さらですが、
百田尚樹さんの小説はどれもこれも超面白い。
「海賊と呼ばれた男」
「永遠のゼロ」
「モンスター」
「幸福な生活」
「影法師」

どの小説を読んでも、もうお見事と言うしかない。
本当に天才ですね。

今回は、
多重人格者を描いた百田さんの「プリズム」より、
小説のストーリー展開や謎解きとは
あまり関係のないエピソードを
一部抜き出して見ました。

とてもグッとくる「いい話」だったもので。

本日のテーマは、
【本当の思いやり】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓↓↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.599
「プリズム」
いま最も「泣かせる」作家が放つ、衝撃の恋愛サスペンス
百田尚樹著
幻冬舎文庫

 

 

こんな暗い道を二人で歩くのは初めてだった。
まるでデートの帰りみたいだなとぼんやり思った。

途中、いつも通る公園の入り口に人だかりができていた。
中を覗くと、夜店の屋台が沢山並んでいた。

「夏祭りだよ」

「楽しそう」

「覗いてみる?」

「はい」

公園に入った。

ふだんは閑散としている公園は
大勢の人々でごったがえしていた。
大人や若者に交じって子供たちの姿も多数あった。
公園の木に電気の提灯がいくつもぶら下がっていた。

夜店の屋台を見るのは久しぶりだった。
子供の頃は、友だちと一緒に
よく近所のお祭りに出かけたものだった。

私と卓也は屋台が並ぶ通りをゆっくりと歩いた。
いろいろな食べ物屋に交じって
輪投げ、射的、ヨーヨー釣りの店などがあり、
子どもたちが集まって歓声を上げていた。
焼きトウモロコシの醤油の焦げた匂いや、
イカを焼いた香ばしい匂いが食欲をそそった。

私たちは缶ビールとフランクフルトソーセージを買って、
食べながら雑踏の中を歩いた。

ビールの酔いも手伝って、
なぜかうきうきとした気分になった。

少し疲れたので、
人ごみを避けて公園の端に行った。

すでにソーセージは食べ終わり、
ビールも空に近かった。

「もう少し何か食べる?」
と卓也が訊いた。

「そうね。ビールももう一本飲みましょうか」

「いいね」

その時、すぐ横の木の陰で
幼い女の子が泣いているのに気付いた。
兄らしい男の子が必死に慰めている。

女の子は幼稚園児くらい、
兄は小学校一、二年生くらいに見えた。

男の子が「お金も落として、たこ焼きも落として――」
と言うのが聞こえた。

見ると、女の子の足元に
たこ焼きが容器ごと落ちていた。

女の子はずっとしくしく泣いていた。

私はたまらなくなって、
声をかけるために近寄ろうとしたが、
卓也はそれを押しとどめた。

「よくあることだよ」
卓也は言った。
「何もしなくていい」

私はその言葉に驚いた。

たしかに卓也にとっては、
何でもないことなのかもしれない。
広志たちが受けてきた虐待と比べれば、
取るに足らないものだろう。
でも私には心なしか冷たく聞こえた。

幼い兄は、落ちたたこ焼きを拾って容器の上に載せた。
そしてそれを持って、
すぐ横のたこ焼きを売っている屋台まで行った。

私は気になってその様子を見ずにはいられなかった。

幼い兄は屋台でたこ焼きを若い女に、
「落としちゃったんです」と言った。

派手な化粧をした茶髪の女は不機嫌そうな顔で、
「それで?」と言った。

「二百円しかないんですけど、買えますか?」

「うちは一人前、五百円だよ」

男の子は「ごめんなさい」と言ったが
女は不機嫌そうに手を差し出した。

男の子はおずおずと女の掌に二百円を置いた。

女は無言で小銭を箱の中に放り込むと、
二人前のたこ焼きを男の子に差し出した。

男の子は首を振ったが、
女は無理矢理妹に手渡した。

そしてびっくりして立ち竦んでいる二人に向かって、
早く立ち去るように、というふうに手を振った。

兄弟は小さな頭を下げて、屋台から離れていった。

私は驚いて若い女を見つめていた。

「ぼくらもたこ焼きを食べようか」
不意に卓也が言った。

私がうなずくと、卓也は茶髪の女に、
「たこ焼き、二つ」と言った。

女が二人前の卓也に渡すと、
卓也は五千円札を出した。

女が釣りを渡そうとすると、
卓也は「手がふさがってるから、釣りはいいよ」
と言って、素早く屋台から離れた。

私は慌てて卓也の後を追いながら、
胸がいっぱいになっていた。

 

 

2014年11月9日(日)

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早川勝
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「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」
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早川勝メール【725号】こだわらない とらわれない 幸せそうな顔をしていれば幸せになれます

2014-11-02

 

“ハロウィーン・サプライズ”

ニューヨーク・ダウや日経平均の上昇に伴って、
最新刊の「株価」も上昇中です。

「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」
http://amzn.to/1CQ99NX

おかげさまで、ただ今、
かんき出版での「売れ筋ランキング」において、
「第3位」まで急上昇してきました!
ランキングと一緒に、私のテンションも上がっています!

世界中の人にとっても、
私自身にとっても、
驚きのハロウィーンとなりました。

新刊の発売早々、
すでに読破してくれた読者の方々から
数多くのメッセージが届いています。

「もっと早く読んでおきたかった」
「モヤモヤしていた悩みが一気にふっ切れ、元気になった」
「今、2度目を読み返している。何度も読み返したい本だ」
「これほどの濃い内容とは、いい意味で裏切られた」
「すぐに実践できることばかりで、希望が湧いた」
「他の本には書かれていない話法の数々に、ワクワクした」
「一歩も二歩も踏み出す勇気をもらえた」
「ありのままの自分でいいんだ、と背中を押された気がした」
「本気でやってみよう、という覚悟が決まった」
「この感動を誰かに伝えたい」

などなど、様々な感想が寄せられています。

本当にありがとうございます。
多くの営業パーソンのお役に立てて嬉しい限りです。

今回ほど、執筆しながら
震えるような手ごたえを感じた作品はありませんでした。

一人でも多くの方の手に渡ることを心から祈っています。

一方では、そうした最新刊の勢いにつられ、
シリーズ前作の「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」、
http://amzn.to/1kWAkkK
またまたまた大増刷が決まりました。

死ぬ気でシリーズ10度目の重版。
記念の「第10刷」となりました。

すべて皆さまの応援のおかげです。
いつも本当にありがとうございます。

これからも引き続き宜しくお願いします。

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

今週も、598冊目の「お薦め書籍」からの抜粋です。

本日のテーマは、
【苦しみをなくす】
です。

 

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.598
「こだわらない とらわれない」
幸せそうな顔をしていれば幸せになれます
荒 了寛 著
フォレスト出版

 

「苦労は買ってでもしろ」とは、
よくいわれることだけど、
私のような苦労なんか、
しないにこしたことないというのが実感だよ。

自分一人ならともかく、
家族を苦労に巻き込んでしまったことが、
いまだに悔やまれる。

あのつらい時期、
苦労に耐えていた妻の悲しい表情を
忘れることはできない。

自分の意志が強ければいいように思うけど、
それにも限界があって、
苦労につき合わされるほうは、
たまったもんじゃないよ。

まして、小さな子供にまで我慢を強いるのは
罪作りというもの。

苦労は人をみじめな気持にさせるし、
元気を失わせ、卑屈にもする。

それに、戦争を経験するなど、
人は極限状態に置かれると、
苦しみから逃れようとして、
すぐそばの人を憎しみだすところもあるから恐いね。

もちろん、苦労したせいで
人間性が豊かになっていく人もいるけど、
苦労し過ぎがあだになってしまう人もいる。

いい人なのに、
ついつい苦労自慢をしてしまう人が多いね。

人の苦労話は一度や二度なら聞くことができても、
しょっちゅう聞かされれば嫌になるし、
誰しも、そんな話など憂鬱になるから聞きたくないだろう。

人にいえないほどの苦労をした人は、
人知れず苦しみを胸の内にしまっている。

だから自慢なんてしないし、
逆に、人の苦しみを受け止める大きな優しさがあるんだよ。

苦しいときに、心はたくましくなる。
逆境で底力がつく。
そうしなければ、心が折れてしまうからね。

本当に苦労が身についている人は、
苦しみがなかなか消えないことがわかっている。

自分から苦しみを人前にさらすことも、
長く引きずろうともしない。

苦しみから多くを学んでいるから、
人に優しく接することができるんだな。

はた目から幸せそうに見えても、
悩みや苦しみのない人なんていないよ。

人は自分の弱さを知って強くなっていくんだ。

だからこそ、他人の弱さをあげつらうことなく、
批判することなく生きていたいね。

誰でも自分と同じように
悩みから苦しみを抱えていることを知って、
自分から先に人の苦労を癒すようにしたいものだ。

苦しみの度合いが強ければ強いほど、
それを癒すのに長い時間がかかる。

とはいえ、その長い時間は、
人の苦しみがわかる人であれば
短くできるに違いないと思う。

私は、講演会の折などに、
「人はなんで悩み苦しむのか?」
とたずねられることが多い。

それは元をたどっていけば、
煩悩の魂がウヨウヨしているからだけど、
残念ながら煩悩が消えることはない。

だから、いつも次のように答えることにしている。

 

苦しみがなくなるのではない
苦しみでなくなるのだ

 

 

2014年11月2日(日)

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早川勝
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早川勝メール【724号】お客様はあなたの生き様を見ている 死ぬ気で 働く営業マンだけがお客様に選ばれる

2014-10-26

 

あなたは次のような思いで
「営業」という仕事と向き合っていないだろうか。

「最低限の営業ノルマは達成し、
会社からの評価は得ているが、
今ひとつ成長している自分を感じられない。
刺激がなくマンネリ化している」

「レベルアップするチャンスである新たなマーケット開拓や、
マネジャーへのチャレンジをためらっている。
リスクを避けて現状に甘んじてしまい、
モチベーションも上がらない」

「実力はあるはずなのに、
営業成績に波があり思い通りに安定しない。
お客様との人間関係にもストレスを感じていて、
辛い日々を過ごしている。心が折れそうだ」

そんな葛藤を繰り返しているのではないだろうか。

私には、あなたの気持ちが痛いほどよくわかる。

なぜなら、私が若き営業マンだった時も、
あなたと同じように自己不信に迷い、
メンタルブロック(心の壁)に悩んできたからだ。

やがて、その苦しみの袋小路から抜け出すきっかけになったのが、
「死ぬ気で働くこと」だった。

死ぬ気で働くことについては、
「死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか⁉」
「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」
(いずれも小社刊)の中でも触れた。

ハードワークを推奨しているかのような言葉に、
はじめはためらいや抵抗を感じる人も少なくなかったようだ。

「死ぬ気で働く」とは、あまりにも根性論的だし、
パワハラにも聞こえてくる言葉である。
素直に受け入れられない人が多いのも無理はない。

しかし、「後悔しない働き方」や「後悔しない生き方」の素晴らしさに、
多くの方々からの共感を得ることができた。

私は大学卒業後、
大手飲料メーカーに入社したはじめの数年間を無我夢中で働いた。

そして、数々の新人記録を塗り替えるほどの活躍ができた。
褒められることはあっても、
叱られるようなことは皆無だった。

しかし、ダントツの結果を出しても、
年功序列の組織では、
その評価がすぐに収入や昇進へと反映されることはなかった。

「やってもやらなくても同じ」ならと、
私は目標を失い、風の向くまま気の向くまま、
成り行き任せの日々に堕ちていった。

そのような“ぬるま湯に浸ったまま”、
私の営業力が磨かれていくこともなかったのだ。

そんな“ゆでガエル営業”に耐えられなくなった私は、
26歳のときに、厳しいことで有名な外資系生保の
フルコミッションセールス(完全歩合給制)の世界へと
飛び込むこととなった。

まだまだ世間知らずな若手営業マンだった私にとって、
常識から考えたら勝算のあるチャレンジではなかった。

当初は勢いだけで好結果を出し、
ルーキー海外コンベンションに入賞することができたが、
やはり現実は厳しかった。

入社して2年目に入ると、
早くも化けの皮が剥がれてきた。

ついに、それまでのやり方では売れなくなった。
解約も増えた。紹介も減ってきた。
思うようにお客様が振り向いてくれなくなった。

「こんなはずではなかったのに……」と、
本来の営業力を発揮できないままに、
私の自信は粉々に砕け散ってしまったのだ。

どこか生保営業を舐めてかかっていたことも否めない。

崖っぷちに追い込まれながら、
なんとか平均点以上の目標はクリアできても、
根本的な課題が解決されることはなかった。

なかなか思い通りにならない現実に、
心が折れそうになったことは一度や二度ではない。

さらに、営業経験を積むほどに、
求められるパフォーマンスも上がっていった。
その度に私は迷い、悩んだ。

その頃の私は、自らの未熟さに、
悶々とした日々を過ごしていたのだ。

そしてあるとき、
私は大事なことに気づいた。

「毎日が後悔の連続である」ということに。

「一日一日を生き切れていない」ということに。

必死に働いてきた“つもり”だった。
しかし、すべてが中途半端な営業スタイルだったのだ。

一歩踏み出す勇気がないばかりに、
私は行き当たりばったりの営業活動で
お茶を濁していたのである。

まだまだ“やり切る覚悟”が足りなかったのだろう。

そんな自分を許していた自分が、許せなかった。

そのとき、私は決意したのだ。

「本気で『営業』と向き合おう。死ぬ気で働こう」と。

その後、私は死に物狂いで営業活動に邁進した。

お客様をいかに「勝たせるか」だけに集中し、
アグレッシブに行動した。

アポ取りのスクリプトを再作成して手帳に貼りつけ、
電話の本数を増やした。

過去に断られた人をすべてリストアップし、
戦略的な再提案を繰り返した。

いい人を演じることをやめ、
お客様の懐に一歩も二歩も踏み込んだ。

「買ってほしい」から「売ってあげる」という
威風堂々とした態度に変えた。

一から練り直した「反論処理トーク」を
徹底的に特訓し、身につけた。

ボランティアに励み、
インティグリティ(高潔さ)を磨く努力を怠らなかった。

やがて「全社コンテスト・ナンバーワン」や
「海外コンベンション連続上位入賞」などの数々のタイトルを
獲得するまでに活躍することができた勝因は、
やはり「死ぬ気で働くこと」だった。

深い海の底から水面へと上昇するように、
必死で搔かき分けて進むと、
それまで見えなかった「お客様の心」が見えてきた。

すると何もかもが上手く回りはじめた。

死ぬ気で働いたからこそ、
多くのお客様が振り向いてくれたのだ。

「あなたから買いたい」
「君に担当者になってほしい」
という逆指名がかかりはじめた。

それこそが「死ぬ気で働く」からこそ到達できる、
「お客様から選ばれる営業マン」の境地だった。

死ぬ気で働く営業マンには、
大切なお客様、家族、仲間たちと共に、
幸せを分かち合える最高のステージが待っているのだ。

私はふと気がついてみると、
30代後半には、100名以上のメンバーを率い、
断トツナンバーワンの生産性を誇る支社長になっていた。

私の支社は、主要項目「10冠王」の表彰を受け、
MDRT(Million Dollar Round Table の略、
トップ“6%”の生保営業が集う世界的な組織)の数は、
メンバーの3分の1となる35名が在籍するまでに成長していた。

年収は、若手営業マンだった頃と比べて
十数倍の額に増えていた。

私が営業現場の実体験を通じて気づいたことは、
机上で100年学んでも得ることができない
大いなる財産となった。

営業所長、支社長、統括部長として、
また教育担当の講師として、
延べ3000人にもなる営業マンたちの指導を通して
リアルな現場に触れてきた。

その体験の中で、“死ぬ気で働く営業マンとして”、
「どのような心構えを持って行動すべきなのか」
ということを再認識することができた。

「死ぬ気で働く」という心構えを持つことで、
営業実績はもちろんのこと、
日々の「達成感」や「幸福感」がガラリと変わっていく。

「今まで気づくことのできなかった小さな成長さえも、
日々実感できるようになり、
その営業活動の中に
『揺るぎない希望』がはっきりと見えてくる」

「目の前に立ちふさがっていた大きな壁の向こうに、
営業マンである自分をさらに飛躍させてくれる
『絶好の機会』がくっきりと見えてくる」

「スランプが訪れたときも、
腐らずに着々と次の営業態勢を整えられ、
解決の出口と共に
『新たなるターゲット』がすっきりと見えてくる』

真の営業プロフェッショナルになるには、
天才的なセンスや才能、小手先のテクニックなど要らない。

人並み以上に汗をかき、人並み以上に学べばいい。

営業とは、人生の縮図である。

本当の幸福を手に入れるために求められるのは、
明確な“結果”だ。

「営業を制する者は、人生も制する」
と言っても過言ではない。

成り行きで働いている人は、生き切れていない人だから、
本当に死ぬときに「後悔する人生」で終わってしまう。

日々奮闘している営業マンに向け、
具体的にどうやってお客様と向き合えばいいのか、
どうやって“営業”という仕事と向き合えばいいのか、
本書を通して伝えたい。

営業マンとして、「死ぬ気で働く」覚悟を決めれば、
後悔しない人生を送ることができる。

そのために、本書を役立ててほしい。

早川勝

 

「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」
http://amzn.to/1CQ99NX
「まえがき」より

 

 

と、「まえがき」の前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

先週の「第1章」に引き続き、
今週も拙著からの抜粋ということで、
大変恐縮です。

「目次」と「28のメッセージ」
をすべて抜粋させてもらいました。

本日のテーマは、
【お客様に選ばれ続けるために】
です。

 

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.597
「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」
お客様はあなたの生き様を見ている
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早川勝著
かんき出版

 

目次

第1章
技術よりセンスより、
大切なもの

 

01 「誠実さ」こそが、最高のスキル

人の問題解決に全力を尽くそう。
それこそが、自分自身の問題解決への早道となる。

 

02 小さな勇気で「徳」を積んだ分だけ、
「数字」が積み上がる

今すぐに、具体的な?貢献目標?を設定しよう。
その第一歩が、あなたの営業姿勢を健全なスタイルに変え、
ダーティーな課題を解決に導く。

 

03 「いい人」を演じてはいけない

成功をもたらすのは、あと一歩の踏み込みだ。
嫌われてもいい積極性を選べば、
嫌われたくない消極性は消えていく。

 

04 幸運はいつもお客様が運んでくる

運を引き寄せる自分の能力を信じよう。
そうすれば、素晴らしいご縁が
あなたに奇跡を運んでくれる。

 

05 スランプ脱出は、
目の前のゴミを拾うことからはじめる

不振脱出のヒントは足元に落ちている。
遠くを見つめて溜息をつく前に、
近くの小さなほころびを見つけて、改善を図ろう。

 

第2章
お客様は、
こんなところを見ている

 

06 お客様だと思うな。
人生のパートナーだと思え

対等の関係を保つ姿勢が、
ときとして売り買いの逆転を起こす。
一見、どちらが売り手・買い手かがわからない
Win-Winの関係こそが理想的だ。

 

07 「売れている営業マンから買いたい」
とお客様は考えている

販売不振を装って同情を誘う
「お願いセールス」を続けても、逆効果。
売れない営業マンはすぐ辞めてしまうと思われる。

 

08 社交辞令を真に受けろ

お客様の「また来てください」「前向きに検討します」
という社交辞令を真に受けて、再アプローチしていこう。
いずれ本音を話してくれる。

 

09 お客様の「好きなところベスト100」
を作成する

「好意」を抱いてくれていない営業マンには、
決してお客様も「好意」は抱いてくれない。
お客様には、先に「好きです」と告白しよう。

 

第3章
売る力を磨く

 

10 「価値を売ることの価値」を知る

自社の優位性のアピールや、
商品の損得での売込みはもうやめよう。
「実生活で体験できる豊かさや喜び」
「充実した人生」などの価値を売れ。

 

11 「自分への貢献」を忘れるな

自分自身が、腹の底から喜んでいるのか、
正義の自分に問いかけてみよう。
快楽的な「楽しい」はノーだ。
道徳的な「嬉しい」という感情が加わって
はじめてイエスと答えよ。

 

12 あきらめない自分になる

売れない営業マンはいつも
「あきらめる理由」と
「あきらめる到達点」を決めている。
結果、その通りになっているだけだ。

 

13 営業は、布教

「ほかの人にも勧めたい」
とお客様が感じるのは、
あなたの大義が伝わったとき。
人として断ることはできない大義を伝えよう。

 

14 先に与えて、
お客様を勝たせろ

今すぐに、目の前のお客様を
勝たせる営業スタイルに変えよう。
いつかあなたを勝たせてくれるパワーとなる。

 

15 相手の承諾なしに、
契約書とペンをそっと差し出す

「当然買ってくれる」
という心構えが積極性を生み、
「絶対売れる」
という思い込みが好結果を生み出す。

 

16 営業する前からすでに売れている

お客様が前のめりになり、
買う前提になっていなければ、
セールスの本題に入ってはいけない。
その状態にないなら、想像力を働かせてもう一度出直そう。

 

第4章
お客様の心を動かす話法

 

17 初訪では「必要ないなら結構です」
とまずこちらから断る

売り込めば売り込むほどお客様は逃げていき、
断れば断るほどイニシアティブを握ることができる。
「売ってあげません」
とこちらから断ろう。

 

18 バカ正直にデメリットを語れ

お客様は「わかりやすい人」が大好き。
何を企んでいるかわからない営業マンを
信用することはない。

 

19 「売ってあげる」姿勢で
媚びずに押し切る

売ることが正義であるという自信があれば、
お願いセールスになるはずがない。
営業マンとお客様の立場が逆転すれば、
どんなに高価なものでも即座に売れてしまう。

 

20 褒めて褒めて、
不満と不安を自然に引き出す

不満点を指摘するとお客さまは心を閉ざすが、
現状を褒めちぎると逆に愚痴が出てくる。
プラスの言葉で心の氷を溶かそう。

 

21 説明よりも質問する

「1つ話したら5つ質問をする」習慣を身につけよ。
聞けば聞くほど、距離が縮まる。

 

22 反論を賞賛し、
喜んで受け入れろ

あなたは本気度を試されているに過ぎない。
「質問という名の反論」に怯むことなく
笑顔で対処すれば、
商談はスムーズに進んでいく。

 

23 魔法の電話アポイント術

あなたと会う約束を断る理由は何もない。
「会うか」「会わないか」を確認するのではなく、
「いつどこで会うか」を決めるだけでいい。

 

第5章
営業プロフェッショナルとして走り続ける

 

24 「仕事」と「家庭」を
死ぬ気で愛する営業マンであれ

営業のスケープゴートとして家庭を利用してはいけない。
家庭のスケープゴートとして営業を利用してもいけない。
その両立こそが、成功への道を開いてくれる。

 

25 営業マンとしての成功を
捨て続ける

“満足”に執着して手放せないあなたの
「ステップアップ細胞」は、腐りはじめている。
失敗にくじけずチャレンジし続ければ、
あなたに合ったキャリアが“発見”できる 。

 

26 営業マンとして走り続けるために
死ぬ気で“サボれ”

サボっていることを正しく自覚しよう。
営業成績は「活動量」×「本気度の二乗」で示される。

 

27 自分自身が商品であり続けろ

心を揺さぶる感動を伝えられる営業マンだけが、
お客様に選ばれる。
論理ではなく心理に働きかけよう。

 

28 営業は「人生」の縮図

幸福な人生を送るために、
「結果にこだわる勇気」を持とう。
ブレない勇気が世の中を救い、
その勇気は自信となってあなたの元に返ってくる。

 

以上、目次より抜粋。

「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」
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2014年10月26日(日)

******************************
早川勝
【ホームページ】
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最新刊
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早川勝メール【723号】死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる  お客様はあなたの生き様を見ている

2014-10-19

 

いよいよ明日20日、
読者ファン待望の最新刊が発売となります。
大変お待たせいたしました。

皆さまの応援のおかげをもちまして
ベストセラーとなったシリーズ前2作品に引き続き、
このたび、
「死ぬ気シリーズ」の第3弾が刊行!

3部作の締めくくりを飾るのは、
営業マン向けのメッセージ集となりました。

タイトルは、ズバリ!
「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」

いったいどのような営業マンが、
お客様のほうから
「あなたから買いたい!」
「あなたに担当者になってほしい!」
と言ってもらえ、
順番待ちの行列ができるほどの
「人気営業マン」となれるのか。

今ここに、その真実を解き明かしました。

悩める営業マンにとってのバイブルとなるような
斬新かつ実践的なメソッドはもちろんのこと、

今、活躍されている営業マンが、
さらに上のステージへと成長していくための秘訣が満載。

セールスマネージャーの方にとっても、
朝礼ネタとして毎朝活用できるテーマを
「これでもかこれでもか」
と書かせてもらいました。

魂を揺さぶる珠玉のメッセージ集となっています。

数多くの営業関係者の皆さんへと読み継がれ、
ロングセラーとなってほしいという、
心からの願望を込めました。

“営業とは、人生の縮図である”
“営業を制する者は、人生も制する”

というフレーズの通り、
営業関係者はもとより、一般のビジネスマンや
主婦・OLから管理職・経営者に至るまで
幅広い職種の方々にとっても、お役に立てる一冊となっています。

おかげさまで、今作がラッキーセブンの「7冊目」。

韓国語翻訳版1冊と電子書籍2冊を含めると、
記念すべき「10冊目」となります。

振り返ってみると、2004年に1冊目を出版してから
ちょうど10年という月日が経つのかと…、
本当に感慨深いものがあります。

その記念の10年目に10冊目が発売される「10月20日」は、
偶然にも私早川勝の52歳の「誕生日」です。

新刊の最終ページには、
「2104年10月20日 第1刷発行」
と記載されています。

摩訶不思議な記念日となりました。

皆さまの応援には、心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。

これからも、「死ぬまで」「死ぬ気で」
世の中の皆さまのお役に立てる本を書き続けてまいる所存です。

引き続きお引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます。

さて、先週末より、
神田駅南口「いずみ書店」、
渋谷駅東口「山下書店」、では、
すでに、大きなポップ付きにて先行発売が……、
そして、
Amazonでも先行予約が始まっていますが、

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「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」

明日以降、書店にお立ち寄りになる方のために、
ドドーンと積まれているであろうオススメ書店を
エリア別にご案内しておきます。

【銀座・丸の内エリア】
丸善 丸の内本店(東京駅北口 オアゾ内)
八重洲ブックセンター(東京駅八重洲口)
三省堂 有楽町本店(有楽町駅 交通会館1階)
丸善 日本橋店(地下鉄日本橋駅B3出口直結)

【新宿エリア】
紀伊國屋 本店(ご存知新宿駅東口の本店です)
紀伊國屋 新宿南店(新宿駅南口 高島屋の奥)
ブックファースト新宿(新宿駅西口 地下モード学園そば)

【渋谷エリア】
啓文堂書店 渋谷店(渋谷マークシティ1階)
山下書店 渋谷南口店(渋谷駅東口 歩道橋下)
有隣堂 アトレ恵比寿店(恵比寿駅 アトレ5階)

【池袋エリア】
リブロ 池袋本店(池袋西武百貨店別館・書籍館)
ジュンク堂 池袋本店(池袋南口・東側)
旭屋 池袋店(東武百貨店 池袋店7階)

【秋葉原・上野エリア】
有隣堂 ヨドバシAKIBA店(秋葉原 ヨドバシカメラ7階)
ブックエキスプレス 上野店(上野駅構内3階エキュート)
三省堂 神保町店(本の街・神保町駅前)

【横浜・川崎エリア】
有隣堂 横浜西口(横浜駅西口 ダイアモンド地下街)
丸善 ラゾーナ川崎(川崎駅西口 ラゾーナ川崎プラザ1階)

【大阪エリア】
紀伊國屋 梅田本店(阪急梅田駅1階)
ジュンク堂 大阪本店(大阪駅桜橋口 堂島アバンザ1階)

【名古屋エリア】
三省堂 名古屋高島屋(名古屋駅 高島屋11階)

【札幌エリア】
紀伊國屋 札幌本店(札幌駅南口 大丸そば)

【仙台エリア】
丸善 仙台アエル店(仙台駅西口 アエル1階)

【福岡エリア】
紀伊國屋 福岡本店(博多駅 ゆめタウン博多2F)

その他、駅売店、空港内書店、TSUTAYAなど、
お近くの書店にて、お買い求めくださいませ。

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と、本日の前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「597冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

大変恐縮です。
今週は拙著からの抜粋でございます。

「ある奇跡の営業マン」をご紹介します。

本日のテーマは、
【信頼を売る】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.597
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営業マンにとっての本当の適性とは何か、
それを誤解している人が多いことは、
残念でならない。

調子よく相手に合わせるだけのテクニシャン、
口達者な雄弁家、押しが強い剛腕タイプ、
そんな営業マンがセールスに向いているのだと、
多くの人たちが思い込んでいる。

しかし、そのような営業マンは
コンスタントに好成績を残すことはできない。

むしろ、営業マンとして長続きしない、
不適正タイプの典型なのである。

では、売れ続ける営業マンとは、
どのような資質を持っているのだろうか。

たとえば、私の義兄(姉の夫)。
実は彼、ある自動車ディーラーの
トップセールスマンなのだが、
216カ月(18年)連続で
月間の営業目標を達成するという、
社内では前人未到の記録を持っている。

社内新聞に大きく掲載されていた
「120カ月連続月間営業目標達成」という
“大絶賛”の記事を見たとき、私は驚いた。

さらにその後も、店長になるまで
その記録は途絶えることなく
18年間も続いたというのだから、驚愕だ。

ノルマを達成すればするほど
高く上がっていく目標値のバーを、
ひと月たりとも落とすことなく
クリアし続けることは並大抵ではない。

元気が取り柄の駆け出し営業マンだった頃の私には、
とても信じがたい「事実」だった。

なぜなら、義兄は長い間、
整備の仕事をしていたいわゆる
サービスマン出身だったからである。

毎日の主な仕事というのは、
もちろん営業ではなく修理だ。

油まみれになり黙々とマシンに向かって
作業をしていた人間だった。

私には、とてもとても営業の適性が
あるとは思えなかったので、
営業部署への異動を言い渡されたと
はじめに聞いたときには、
「きっと営業は無理だろう」
と身内として心配していた。

義兄という人は、
口下手でクソ真面目なうえに、
バカ正直でお人よしという、
いわゆる絵に描いたような
「営業マンに向いていない」
と思われる性格だった。

ところが、私の心配をよそに、
営業成績は正反対の結果となって現れた。

車は売れに売れまくったのだ。

しかも、毎月の営業成績はブレることなく
コンスタントに好成績、である。

それはなぜだったのか。

義兄は決して
強引に売り込んだりするタイプではないのだが、
次から次へとお客様のほうから自発的に、
「あなたから車を買いたい」
と集まってくるのである。

さて、彼の武器は何だったのか。

車が売れに売れまくった最も大きな要因、

それは「誠実さ」だった。

私もはじめは不思議に思った。
人のよさだけで、成果が出せるわけがない、と。

いったい義兄は具体的に何をしてきたのか。

故障など車のトラブルがあると聞けば、
夜中や休日であっても
嫌がるそぶりも見せず笑顔で駆けつけ、

事故の処理なども、お客様のために
誠心誠意心を込めて片付けていく。

お客様の家族がほしい車を探していると聞けば、
一銭の得にもならない中古車や他メーカーの車を
安く手に入れられるように斡旋してあげたりする。

部品の交換や点検などは、
自分のメーカーの車でもないのに、
お客様が困っていると聞けば、
自らの手でサービスする努力を怠らない。

駐車場探し、ローンの相談、
病院施設の紹介、家屋の修繕など、
困っていることがあると知ると、
車とは直接関係のないことまでも
親身になって力を尽くしていくのだ。

とにかく、「お客様のために」
フォローの毎日を繰り返しているだけなのである。

そんな彼を信頼し、
お客様が応援したいと思うのは当然のことだろう。

リピート率はナンバーワン、
紹介数もナンバーワンとなっていった。

いわゆる「売り込み」と呼ばれるような
営業はしたことがないというのだから、
それまで「押せ押せ営業」こそが営業力だと
思い込んでいた若き日の私にとっては
驚きでしかなかった。

おそらく彼は「車を売ろう」という、
したたかな計算でフォローしていたとは思えない。

そんな打算が働いていたとしたら、
10年以上も高い営業目標を
達成し続けることなどできなかっただろう。

途中で疲れ切ってしまっていたに違いない。

彼がしたことは「営業」ではなかった。

彼がしたことはお客様の「問題解決」だったのだ。

日々、困っているお客様の問題を解決してあげること。
それが彼の最優先の仕事だった。

「車を売る」という行為は、
そんな彼の「問題解決」の手段の一つに過ぎなかったのだ。

彼が売っていたものがあったとしたら、

それは車ではなく「信頼」だ。

信頼を売っていたのだ。

長い目で見て、最後に勝つのは、
こんな「誠実な営業マン」なのである。

私の仲間には、
大きな誤解をしている若手営業マンがたくさんいた。

彼らを指導するマネジャーたちの思考もまた、
同じだった。

営業マンの最大の武器は、
その場しのぎの調子のよさである、と。

「社交性」「積極性」「販売スキル」こそが、
営業マンとして欠かせない“適性”である、
そう思い込んでいたのだ。

したがって、いつも成績や収入には波があった。

モチベーションは上がったり下がったり、
とにかく目標を達成するために、
日々疲弊していた。

壁にぶつかっていた私も、やっと気づかされた。

“義兄の背中”に救われたのだ。

それから「問題解決型」の営業スタイルに転換してからというもの、
私の営業成績が飛躍的にアップしたことはいうまでもない。

私が支社の組織改革を任されたときも、
はじめに行ったことは、
「売り込むな」
という命令だった。

「業績を上げることは考えなくていい」
という方針を打ち出したときは、
皆、目を丸くして驚いていた。

その噂を聞きつけた本社の役員からも
電話がかかってきた。
「そんな方針を打ち出して本当に大丈夫なのか」と。

たしかに大きな賭けであった。
数字への執着をなくして目標を追わず、
仕事をしなくなるのではないのか――、

正直を言えば、そんな不安もあった。

しかし、私は徹底的に組織へ新方針を浸透させていった。

「どうすれば、お客様を喜ばせることができるのか」
「どうすれば、お客様の役に立てるのか」
「どうすれば、お客様から感謝されるのか」

それだけを考えて働け、と指示した。

数字を集めるよりも、
どれだけの「ありがとう」を集められるかを競った。

毎日の朝礼で発表する時間をつくり、
全員でシェアし合った。

「感謝のワークショップ」
という有志の勉強会も活況を呈した。

そんな極端な意識づけが奏功し、
やがて?感謝を集める営業?は、
チームの新しい文化となっていった。

するとどうだろう、
本当に「結果」はあとからついてきた。

まるでどんより曇っていた環境に青空が広がるように、
景色が一変した。

「意識改革」は成功したのだ。

ただ、改革とは言っても、
営業マンたちは決して“変わった”のではない 。
営業マンたちは、大切なことに“気づいた”のだ 。

優秀な営業マンになるための条件とは、
「誠実さ」「正直さ」「真面目さ」
といった姿勢でお客様と接することに尽きる、

それこそが、最も大切な武器になるのだ、と。
この話が、あなたにとって、
そらぞらしい綺麗ごととして伝わっているのであれば、
この先も一生、
波のある営業成績が改善されることはないだろう。

いずれ疲れ切って
モチベーションの賞味期限が切れ、
挫折する時がやってくるかもしれない。

一日も早く、
自分の中に存在する「誠実さ」に気づき、

それを武器に使うべきだ。

 

 

2014年10月19日(日)

******************************
早川勝
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早川勝メール【722号】学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に合格した話 この奇跡はあなたにも起こる

2014-10-12

 

「 銃弾が私たちを黙らせると思うのは間違いだ。
1冊の本、1本のペンが世界を変えられる 」
One book and one pen can change the world.

最年少の17歳で「ノーベル平和賞」を受賞された
マララ・ユスフザイさんの国連スピーチでの言葉です。

マララさんは、下校途中、
武装集団に銃撃され頭部に重傷を負いました。

それは、ノーベル平和賞が授与される2年前の悲劇でした。

11歳のときからマララさんが投稿していたブログ
「パキスタン女子学生の日記」(イギリスBBC放送)の中で、
イスラム武装勢力によるタリバン支配と
女子の人権・教育抑圧を“告発”したために、
過激派「TPP」から報復されたのです。

TPPは、女性の教育・就労権を認めず
なんと200校以上の女子学校を爆撃したといいます。

その残虐な行為の中でも、
15歳の女子学生を狙い撃ちにしたテロ事件は
世界中に大きな衝撃を与えました。

恐怖に屈しないマララさんの勇気ある言動は
多くの人々の共感を呼び、
尊厳を奪われた女性たちの希望の象徴となったのです。

一時は意識不明の重体になったマララさん。
現地で弾丸摘出手術を受けた後、
イギリスの病院に移送され一命をとりとめました。

翌年、無事に退院することができ、
冒頭の国連でのスピーチへとつながっていくのです。

国連演説した7月12日はマララさんの誕生日。
その日をもって国連は、
7月12日を「Malala Day(マララの日)」としました。

このたびのノーベル賞発表のニュースにおいては、
日本人3人がノーベル物理学賞を受賞したというのも
もちろん本当に本当に素晴らしいことですし、
私たち日本人の誇りではありますが…、

私はその感動以上に、
マララさんの受賞を知り、
大きな感動を抑え切れませんでした。

拍手喝采です。

今回の受賞というのは、
政治的な色合いの強いノーベル平和賞ではなく、
彼女の勇気ある行動と平和への思い、
それと同様に、
世界中の人々の平和への希望が込められている、
そんな“愛ある平和賞”に思えてなりません。

物理が苦手な「文系」である私の場合は、
どうしても「L・E・D」より「L・O・V・E」に
興味をひかれます(笑)

イタリア人ジャーナリストが書いた
マララさんのノンフィクション、
「武器より一冊の本をください」
(金の星社)
は早くも数万部の増刷が決定したらしいですね。

わたくしなんて、とてもとても、
世界のマララさんの活動には足元にも及びませんが、
日本のマサルさんとしても、
「1冊の本」で世界を救うことができたら
こんなに幸せなことはありません。

“ One book can change the world.”

おこがましいのは百も承知の上ですが、

「人々に希望を与えたい」

「日本の悩める営業マンたちを救いたい」

という一心で、
私も次の一冊を書き上げました。

日本で働いている私たち営業マンは、
顧客先でどんなに理不尽な扱いを受けたとしても、

「銃弾」を撃ち込まれるような命の心配はありません。

なんと幸運なことなのでしょう。

なんと恵まれているのでしょう。

死ぬ気で一日一日を悔いなく働くことができたなら…、

もっともっと大きな「幸せ」が得られるはずです。

さて、最新刊、
「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」

Amazonでの先行予約が始まりました。

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全国書店では、10月20日発売となります。

書店に立ち寄る機会がありましたら
他の本と共に一度手に取ってみてくださいませ。

【著書一覧】
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ちなみに、
渋谷の山下書店では、
今週末17日から「先行発売」が始まります。

「もう待ちきれない」
「1日も早く読みたい」
「次の土日で読書の秋を楽しみたい」

という方は、
金曜・土曜の飲み会の帰りに
「渋谷へゴー!」ですね。
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山下書店・渋谷南口店は、
なんと「24時間営業」ですから便利ですよ。

南口店という名称ですが、
本当は渋谷駅“東口”にあります。
迷わないようにしてください。

旧東急東横線東口改札方面の歩道橋から
246号を渡ったすぐ真下にあります。

それでは、
最新刊の感想、お待ちしています。

 

 

と、本日の前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「596冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

今日は大サービスの大盛りです。
ボリュームたっぷりにいくつもの名文を抜粋していますので、
たっぷり時間をとってお読みくださいませ。

本日のテーマは、
【奇跡を起こす】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.596
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に合格した話」
この奇跡はあなたにも起こる
坪田信貴著
KADOKAWA

高校2年の夏期講習が終わり、
それまで週3回来ていたさやかちゃんは、
週4回、塾に通って来るようになります。
そして、さやかちゃんは少しずつ進歩を見せ始めます。

たとえば、「日本史の“時代”を順に言ってみ」と聞くと、
「最初が、北京時代かな……」

「ブブーッ」

「あ、中国時代か……」

「ブブーッ」

となるのですが、
これは北京原人のことを知り、
さらには北京が中国と関係があると覚え出したしるしなのです。
良いぞ。

「日本の話!」

「あ、縄文時代!……次が少年時代」

「で?」

「……次が少女時代」

「少年時代、少女時代、イエーイ
(と僕が言ってさやかちゃんにハイタッチ)」

――まぁ、こんな感じで、
傍から見ると歩みは遅いのですが、
少しずつ知識は蓄えられていきました。

「縄文時代、なんとか石器時代、平安時代……
あ、中国時代はその頃かな?」

「まだ中国時代が忘れられないんかい!
日本の中国時代って何があった時代?」

「あれ、やっぱり中国時代はなかったかな」

「石器時代には、旧石器時代と新石器時代があるよねぇ」

「そうだ、旧石器時代はサルしかいない。あの時代はヤバい」

「サルしかいないって……で、新石器時代は?」

「うん、新石器時代はゾウしかいない。毛が生えた……」

「それ、『ギャートルズ』(昔の原始時代アニメ)のイメージじゃん。
で、平安時代はどんな時代?」

「平安時代の女はブスばっかり」

「おおっ、平安時代で、そんな絵が浮かぶなんて、進歩したねえ」

このようにさやかちゃんは、
よく見た目のことを言ってくるので、
はっとさせられることもありました。

奈良の大仏の写真を見せた時も、
このあと唐から鑑真が来て……とか説明していると、

「この大仏、めっちゃテンパー(天然パーマ)!
なんで昔の人はこんなテンパーの像ばかりを造ったの?」
と聞いてきます。

「なんでストレートヘアで造らなかったの?
当時はテンパーしかいなかったの?」

この明るい天然の発想はスゴいな、と正直思いました。
最初に気にするのが髪型かよっていう
(ちなみに、あの髪型は悟りを開いた者の証のひとつだそうですが)。

さやかちゃんにしてみれば、
日本史のことはなかなか覚えられませんでしたが、
「坪田先生は歴史をドラマチックに語るので、
正直、そんなこと知っているって、
よっぽど暇なんだな、この先生」
と、感心していたそうです。

ちなみに歴史上の人物では
フランシスコ・ザビエルが一番好きだったそうです。

「あの人は、割といい人。顔的に。
アメリカのキリスト教を日本で流行らせようとして、
嫌われちゃった」

「あの絵のポーズが、学校で流行った。
みんなで“フラーンシスコ、ザビエルッ!”って言って、
手をあの肖像のように胸の前で組むのが」

そんな理由かい。

またある時には、
「あれっ、先生、地球って丸いかもしれない!」
と突拍子もないことを言ってきたこともあります。

(中略)

基本、参考書ベースではなく、
問題集ベースでやることが大切です。

なぜなら「入試」は問題ベースですから。

参考書はあくまでも「参考」程度。

問題が解けない場合だけ解説を見て、
「解き方を覚える」。

そして、とにかく「解いてみる」。
これで十分なのです。

「これ、たぶん私わかんないと思うんですよね!」
と言うさやかちゃんに、
僕は常々こう言ってきました。

「わからなかったら、答えを見ればいい。
で、答えを覚えるんじゃなくて、
なんでそうなるのかを考えて解説を見るんだ。

それで、理解したら、
その問題が本当に解けるか、実際に解いてみよう。

同じような問題を、じゃないよ。
その問題自体を解いてみるんだ」

「答えを見てから、解けってこと?」

「そう。それでいいんだよ。
だって、理論から入る必要なんてないじゃん。
泳げるようになってから、
より、うまく泳げるように理論を勉強するんだよ。

最初から、理論なんてやってたら、
いつまでたっても泳げない。

まずはプールに入るんだよ。
で、ビート板使って、バタ足すりゃー進むでしょ?
そういうこと」

大事なのは、あまり先の計画まで細かく立てないことです。

「だいたい」でいいんです。

(中略)

「さやかちゃんの地頭が元々良かっただけでは?」
「さやかちゃんに、それだけがんばれる素質があっただけでは?」
という方もおられるでしょう。

ですが、そういう子どもが学校で「人間のクズ」と呼ばれ、
学年ビリになって放置されていたのが現実なのです。

僕はどの親御さんにも、
「あなたのお子さんだって、素質はあります。
埋没しているだけなんです」
と常に言っています。

心理学に「ピグマリオン効果」という言葉があるのです。

これは、教師や親が「本気で」期待した場合、
子どもは無意識のうちにそれに応えるという効果のことです。

僕は、これを親御さんや教師、
そして部下を持つ管理職の方は知るべきだと思っています。

とはいえ、どんなに学校の成績が悪くとも、
地頭がいい子だ、機転がきく子だとわかる瞬間は、
確かにあります。

それは、何かを伝えた時に、
ぱっとすぐ返事をする子。

あるいは、じっくり考えた時には、
じっくり考えたなりの返事やリアクションをする子です。

スピード感、回答のオリジナリティと多彩さを、
子どもや部下の反応から感じとってみてはいかがでしょう。

そして僕は、地頭がいいな、この子は勘がいいな、
と思う生徒には、よくこんな譬え話をしています。

「君は本当はフェラーリを持ってるんだけど、
今はガソリンがまったく入っていない。
運転免許も持っていない。

で、目的地に、
三輪車をこいで行こうとしている。

それで今は自転車しか持っていない奴らに
どんどん追い抜かれているんだ。

三輪車もいいところがあってね――
道端に咲いているタンポポとかをじっくり見たりはできる。
タンポポって、いいな、とか思いながら。

そういう人生も、良いものだろう。

他の人は目的地に自転車でぱーっと走って行っているから、
彼らのほうが目的地へは早く着く。

君はひょっとしたら目的地までたどり着けないかもしれないけど、
その分、細やかな感受性を養っているとは言える。

だけど、いざ、目的地へ“早く”着くのが目的になったとしたら、
君なら、どうする?

あるいは、フェラーリを持っているのに三輪車をこいでいて、
自転車の奴らに追い抜かれている奴に対して、
どう声をかける?」

するとたいていの生徒は、

「まぁ、ガソリン入れて、免許を取るし、
それが他人なら、取らせますね」

「じゃあ、この場合のガソリンってなんだと思う?」

「……知識かな」

「免許は?」

「……勉強の仕方かな」

「じゃあ、勉強の仕方を数週間だけがんばって学んで、
その後で知識を入れていったら、
君は、プオオーンってエンジンを吹かして、
フェラーリで自転車なんかすぐ追い越せるね。
僕は絶対、そうできると思うな」

こうやって自分で考えて、
自分の価値を認めた生徒は、
その後、強いのです。

(中略)

受験には暗記力が欠かせませんが、
暗記にもコツがあります。

脳の記憶の仕組みを逆手に取る方法です。
なお、暗記に際して、
昔ながらのやり方である「何回も書く」のは間違いです。

何度も書くと、
脳は「1回1回の記述は大切ではない」
と認識します。

そもそも、何度も同じことを書くと
「集中力が下がる」のが普通です。

そこで、「ホールド法」と「ステップ法」を使いましょう。
自分に合う方法を選んでください。

まず、「ホールド法」は、
一度覚えようと集中した後で、
15秒〜30秒、ぼーっとして、
何も考えないようにしてから、
思い出そうとする方法です。

これは脳の作業記憶
(すぐ忘れても良い記憶を一時的に保持する脳の能力)
が15秒〜30秒しかもたないことを逆手に取った方法です。

これにより、脳が、その情報を長期記憶へと
移行しやすくなります
(=暗記しやすくなります)。

いっぽうの「ステップ法」とは、
次のような暗記法です。

まず、1を集中して覚えたら、次は2を覚えます。

次に、1、2、の記憶内容を目をつぶって「声に出し」ます。

言えたら、3を覚えます。
次に、1、2、3の記憶内容を目をつぶって
「声に出し」し復唱します。

次は4を覚え、
1、2、3、4を目をつぶって「声に出し」ます。

そして最後に「声に出し」ながら、
一度だけ書きます。

その後、答え合わせをします。

これらをすらすらできるようになるまで
くり返すと記憶に定着しやすくなります。

(中略)

この時期のさやかちゃんに、僕はムチを入れながらも、
もうひとつのストレス解消法を教えました。

それは、「日記を書くこと」です。

今のままだと、
さやかちゃんはストレスに押しつぶされてしまう。

しかし、あまりに愚痴を言うと、
周囲の人との関係が悪くなってしまう。

そこで僕が提案したのが
「日記を書くこと」なのでした。

また、どうしても周囲の人とぎくしゃくするようなら、
その人の良いところを10個書くように、
とアドバイスしたのもこの頃のことです。

それで、さやかちゃんはすぐに日記をつけ始めます。

『今日から日記をかくことにします。
坪田先生が、そういうときは
自分の思いを字にあらわしてみなさい。
そうすればスッキリするよ!
って言ってたから、そうします。』

という文章で、スタートする日記。

ここから毎日、
彼女のさまざまな想いがつづられています。

友人関係、元カレとの関係、受験に対するつらさ――
あらゆることを、ありのままに。

とにかく、さやかちゃんは、何かを信じようとしたら、
それを本気で信じられる性格だったのです。

この時期の日記では、
いろいろツラいとか、怖いとか、イヤだとか、
弱音がたくさん吐かれています。

ですが、最後は必ず、
前向きな言葉でしめられていました。

(中略)

慶應義塾大学の入学試験のために
東京に行く直前期には、
さすがのさやかちゃんも極度に緊張して、

「先生、プレッシャーに押しつぶされそう」
と真顔で言ってきたことがありました。

その顔は、もう「ギャル」で「ヘイアンキョウさん」
なんて言っていた少女のものではありません。

それで僕は彼女にこう言いました。

「強いプレッシャーがあるってことは、
受かる、って心の中で思ってるってことだ。

だって、落ちる思ってたら、
プレッシャーなんて無いはずだから。
すごいね! 成長したね!」

「そっか。受かりそうなんだよね、私、慶應に」

そういって表情をやわらげた彼女が、
ボロボロになった英和辞書を差し出します。

「先生、この辞書に、サインと何か一言をお願いします」

そこで僕は、筆記体で自分の名前を裏表紙にサインしました。
そして、一瞬ペンを止めて、
思案した後、英語で一文を書きました。

Where there is a will, there is a way.
(意志あるところに、道は開ける)

まさに、さやかちゃんを表わしている言葉だと思ったからです。

「慶應に行きたい」
――その年の受験生で、
最もその意志が強かったのは彼女だったかもしれません。

変わりたい、自分を変えたい――
そういう思いは誰にでもあります。

でも、それを行動に移して、
継続することは難しいものです。

ダイエットですら継続は難しい。
なのに、ましてや、
自分が今まで読んだこともないような本を読み、
大キライな勉強を、周囲から絶対に無理だと言われ続けながら、
「バカだ」「ガリベンバカだ」とののしられ、笑われながら、
地道に1年半、やり続けてきた、さやかちゃん。

「もし慶應に落ちたら」なんて、
僕はまったく考えつきませんでした。
思いつきもしなかった。

絶対受かる。

僕はそう思って、
塾の外にあった自動販売機で、ホットの缶コーヒーを買って、
塾に来る最終日に彼女に手渡しました。

そのコーヒーのラベルには「合格」と書いてありました。

彼女は、缶の熱で手を温めつつ、
「ありがとうございます。
この合格コーヒー、試験前に飲みます。
先生、1年半、本当にありがとうございました。
さやか、先生とああちゃんがいなければ、
受験勉強を乗り越えられませんでした。
本当にありがとうございました」

何度も頭を下げるさやかちゃんの目は、
感慨で少し赤いようにも見えました。

(中略)

さやかちゃんからの手紙
(この項、すべて原文のママです)

受験勉強を始める前、坪田先生と出会う前の私は、
周りの大人という大人を根拠もなくなめていました。
友達以外の大人はみな、
私のことをだめなやつとしか見ていないような気がして、
そんな大人たちが嫌いでした。
あのときの私には、とにかく友達との時間が大切で、
理解してくれるのは友達だけだと思ってた。
尖って反抗することで、
傷つけられずにいられる気がしていました。

何の目標もなければ誰かに期待されることもない、
自分には何もないんだってことを、
たぶんあの頃の自分が一番よくわかっていたんだと思います。
このまま社会に放り出されたら、
自分はどうなってしまうんだろうと不安になることもありました。

(手紙中略)

しかし、そんなとき私は坪田先生に出会いました。
坪田先生は、私を肯定してくれた先生でした。
私を見た瞬間、顔をしかめる大人とは違いました。
私のことをよく褒めました。
よく笑ってきました。
そしていろんな話を真剣にきいてくれました。
「こんな大人もいるんだな」と思った。

(手紙中略)

「何か死ぬ気で頑張る」って、
人生めちゃくちゃ変わるんだなって、
体験してみて改めて思います。

人生なんて、
自分次第でいかようにも変えられることを学びました。

だったら選択肢がなるべく多い方がおもしろいし、
お世話になった人や大切な人を
喜ばしてあげられる人生にしたい。

(中略)

たとえ話編

●「やる気なしお」くんの話

「やればできる」という言葉を多用すると、
相手の「やる気がなくなる」のです。

なぜなら、本人の中に
本当に「やればできる」
という確信がない状態でものごとをやってみて、
もしもできなかったら、
それは「自分の能力がないことを証明することになる」からです。

真剣にやらずにいれば、
いつまでも「やればできる」と言ってもらえます。

ですから、やる気のない「やる気なしお」くんに
「君は、やればできるんだから!」
と声をかけると、
ますますやらなくなるのです。

●やる気の話

多くの親御さんが、
「うちの子のやる気スイッチはどこにあるのでしょう?
やる気になれば、やるようになるし、
うちの子もやればできると思うのに」
とおっしゃいます。

僕はそんな時、
「それは順番が違いますね」
と言います。

「やる気になる→やる→できるようになる」
ではなく、

「やってみる→できる→やる気になる」
が正しい順番なのです。

 

 

2014年10月12日(日)

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早川勝
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早川勝メール【721号】 WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う

2014-10-05

 

ここ数か月の間は、休日といえば、ずっと自室に閉じこもり、
来る日も来る日も、ひたすら執筆に明け暮れていましたが、
新刊原稿の校正もなんとか落ち着き、開放感に包まれた休日を迎えました。

ということで、頑張った自分への「ご褒美」にと、
久しぶりに映画館へ足を運んでみることに…。

映画コンシェルジュを自称する親友の妻が「面白い!」とイチ押しで推薦くれた、
「LUCY ルーシー」を観賞してみました。

いや〜、すごい衝撃でした!

さすがリュック・ベッソン監督・脚本。

SFアクション大作と思いきや、いい意味で裏切られた作品でした。

息をつく間もないハラハラドキドキの 壮絶なアクションシーンの連続なのですが…、

テーマは完全に「哲学」でした。

スカーレット・ヨハンソン演じる平凡なアメリカ人女性ルーシー。
あるときルーシーは、謎の密輸事件に巻き込まれ、
台湾・パリを舞台に韓国マフィアから追われる展開に。

無理やり腹部に仕込まれた「薬」がルーシーの体内に漏れ出し、
通常は10%しか機能していない人間の脳が
20%、50%、80%、そして100%へと覚醒していきます。

そして、ついにルーシーは人間の能力を超越し、
「スーパー・ヒューマン」となっていくのです。

これだけの解説ならば、SFアクション映画なのですが、

私の“脳”に届いたのは、

「人間とは何か」

「人類はどこに行くのか」

というメッセージでした。

そこには単なる娯楽映画にはない、「哲学」が込められていました。
(と、勝手に感じました…)

人間の「あり方」、人類の未来について、深く考えさせられました。

これから、私たちが知識を極めていき、
もし、知能が果てしなく「進化」し続けたとしたら、
もはや人体や物質など何も必要なくなり、
きっと「魂」と「時間」だけの世界がやってくるに違いないと、
私はひとり、悟りの境地に達した「休日の午後」となりました。

考えすぎでしょうか?

 

そうやって、深い闇の世界から
ふと我に返ると、
つくづく我が家は「平和」だな、と思います。

マフィアから襲われる心配とは無縁、
SFとは、ほど遠い「事件」しか起きません。

たとえば、先日。
7人家族が揃ったある夕飯の食卓でのこと。

最近、高3の次女は、
大学の指定校推薦が決まり上機嫌なのですが、
たった一つ、深刻な悩みを抱えています。

それは、お年頃特有の「ニキビ」。

父である私から見れば、
なんの他愛のない「プチプチ」程度のニキビであっても、
彼女からすれば「深刻な事件」なのでしょう。

青春に暗い影を落としています。

そこで、食卓を囲む家族の面々から、
次々と親切&無責任なアドバイスが飛び交いました。

祖母(私の母)
「早寝早起き、規則正しい生活をすることだよ!」

母(私の妻)
「ちゃんとした食生活でしょ、栄養のバランスが大事なんじゃない?」

姉(長女)
「化粧品が合わないのかも。ファンデーション変えたら?」

父(私早川)
「よく洗顔して、いつも清潔しておけば自然に治っていくよ」

妹(三女)
「皮膚科へ通って、治療してもらったほうが確実だと思うけど…」

すると、83歳の祖父(私の父)から
意外にもこんなアドバイスが…。

「恋をすることだな。恋をすればニキビは治る!」

年老いた堅物のお爺ちゃんからのあまりにも意外性のあるひと言に、

家族一同、顔を見合わせて大爆笑!

退化している爺さんの「脳」が、
プラス1%覚醒した瞬間でした(笑)

なんとまあ、
まだまだ進化していない我が家の
どうでもいい平和な一場面に、

心から感謝・感謝です。

 

******** ******** ******** ******** ********

【韓国語翻訳版】
「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」
現地ソウルからの
書店売り場レポートを
Facebookに投稿しています。

https://www.facebook.com/masar…….hayakawa2

ぜひ、ご覧下さいませ。

 

 

と、本日の前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「595冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【インスパイア】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.595
「WHYから始めよ!」
インスパイア型リーダーはここが違う
サイモン・シネック著
栗木さつき訳
日本経済新聞出版社

 

「バン!」銃声が上がり、レースが始まる。
ランナーはフィールドを駆けていく。

前日の雨のせいで、地面はまだ湿っている。
気温は低い。ランニングに最適の日。
横に並んだランナーの列は、すぐに固まりとなる。
めだかの学校のように群れをなし、ひとつになって動いていく。
レースのあいだずっと、最大限のエネルギーを放出しながら、
一団はペースを保ち進んでいく。

どんなレースでも、しばらくすると強い者が先頭に立ってリードし、
弱い者がそのあとに続く。

ところが、ベン・コーメンは違った。
スタート直後、ベンは遅れをとった。
ベンはチーム最速ではなかった。
それどころか、いちばん遅かった。
ハンナ高校のクロスカントリー・トラック・チームに所属しているが、
一度も優勝したことがなかった。
というのも、ベンは脳性小児麻痺を患っていたからだ。

脳性小児麻痺は、
出生時の合併症によって起こることが多く、
身体の動きやバランスに影響を与える。
身体的な問題は生涯続く。
背骨が歪み、姿勢が悪くなる。
筋力が衰え、身体の動きが遅くなる場合も多い。
筋肉や関節が緊張し、バランスを崩す場合もある。
そのため膝をぶつけたり、足を引きずったりして、
不安定に歩く人もいる。
そのため傍目にはぎこちなく、ときにはあぶなっかしく見える。

一団はどんどん先に行ってしまい、
ベンはひとり、取り残される。
そしてますます遅れをとる。

濡れた芝に足をとられ、
つんのめってやわらかな地面の上に倒れる。
彼はゆっくりと立ち上がり、ふたたび前進を始める。
そしてまた転ぶ。
こんどは相当、痛い。

だが、また立ち上がり、走りつづける。

ベンはあきらめない。

先を行く一団は見えなくなり。
いま、ベンはひとりで走っている。
静かだ。
自分の荒い息づかいが聞こえる。
彼はさびしくなる。

足がもつれ、また転ぶ。

どれほど精神力が強かろうと、その顔を見れば、
身体のあちこちが痛いことや苛立ちを感じていることがわかる。
彼は顔をしかめ、満身の力をこめて立ちあがり、
ふたたび走りはじめる。

ベンにとって、これはいつものことだ。

ほかのみんなは、二五分程度でレースを終える。
だがベンは、いつも四五分以上かけてゴールする。
ついにフィニッシュしたとき、身体は痛み、疲れ果てている。
ゴールにたどりつくために、全力を使い果たしたのだ。
身体は痣だらけで、血も流れている。
全身、泥まみれだ。

ベンは、私たちをインスパイアする。
それは本当だ。

だが、ここで「タフな状況では、タフな人間が生き延びる」
という訓話をお伝えするつもりはない。
たしかにそれは立派な教訓だが、
だがベン・コーメンに教えてもらう必要はない。
試合のたった一カ月まえに大怪我を負ったオリンピック選手が、
奇跡の復活をとげてメダルを獲得したといった例は、
ほかにいくらでも挙げられるだろう。

だが、ベンが伝えている教訓はもっと深い。

レースが開始してから約二五分後、
すばらしいことが起こる。

レースを終えたほかの生徒たちが全員、
ベンと一緒に走るために戻ってきてくれたのだ。
転んだとき、ほかのだれかに手助けしてもらい、
立たせてもらうランナーはベンだけだった。

ベンは私たちに特別なレッスンを授けている。

ほかの人間と競争するとき、
だれもあなたを助けたいとは思わない。

ところが自分自身に戦いを挑むと、
だれもがあなたを助けたいと思う。

オリンピック選手は互いに助け合わない。
かれらはライバルだ。

ベンは自分が走るのはなぜかという明確な意識をもち、
どのレースにも参加している。

彼はほかのだれかを打ち負かそうとは思っていない。
ただ自分に勝つために走っているのだ。

ベンは決して自分のWHYを見失わない。
自分が走るWHYが明確にわかっているからこそ、
強さをもつことができる。

走りつづけるために。
前進を続けるために。
何度も何度も立ち上がるために。

そして走るたびに、ベンは自分に戦いを挑んでいる。

ビジネスの手法については、考えるまでもない。
私たちはつねにだれかと競争している。
ほかのだれかの上に立とうとする。
よりよい品質。より多くの特長。よりよいサービス。
そうやってつねに他人と自分を比べる。

すると、だれも私たちを助けたいとは思わなくなる。

だが、日々、自分自身をよりよくするために出社したらどうなるだろう?
先週より今週のほうがよりよい仕事をすることを目標にしたら?
先月より今月、よりよい仕事をしようと心がけたら?
組織をよりよい状態にすることだけを目標にしたら?

組織はすべてWHYで始まるが、
何年たってもWHYを明確にしているのは傑出した組織だけだ。

WHYを忘れた組織は、自分自身に勝とうとするのではなく、
だれかに勝とうと日々のレースに参戦する。
そうして走りつづける人間の目的は、
メダルの獲得――つまり、だれかを打ち負かすことだけになる。

ではこんど、だれかに「あなたのライバルは?」
と訊かれたら、
「ライバルなんていない」
と答えよう。

こんどだれかに
「どうしてあなたはライバルより優れているのか?」
と尋ねられたら、
「あらゆる点で、かれらより優れているところはない」
と応じよう。

「それなら、どうしてあなたと取引をするほうがいいんです?」
と訊かれたら、
自信をもって応じよう。

「わたしたちがいましている仕事は、
半年まえに私たちがしていた仕事よりいいからです。
半年後には、いまの私たちよりずっといい仕事をしているでしょう。

私たちは、出社するWHYを明確にもっているからこそ、
毎朝、目覚めます。
そしてみずからをインスパイアするよう、
人々をインスパイアするために出社しています。

私たちの目標は、
私たちを信じていることを信じてくれる顧客を見つけることです。

私たちは力をあわせ、成功することができます。

私たちは同じ目標をめざし、協力してくれる人をさがします。

テーブルを挟んで座り、賄賂を使った不正を取引することには
興味がありません。

そして、ここに、私たちの理念を実現するためにしていることがあります……」。

そして、HOWとWHATの詳細を説明する。

だが今回、それはWHYで始まっている。
もし、すべての組織がWHYから始めたらどうなるだろう?

決定はよりシンプルになるだろう。
忠誠心は篤くなるだろう。
信頼が共通意識になるだろう。

リーダーがWHYから始めることをたえず意識していれば、
楽観主義が広がり、イノベーションが栄える。

本書が説明したように、この基準には優先順位がある。
組織の規模にかかわらず、産業の種類にかかわらず、
製品やサービスにかかわらず、
私たちが責任をもってWHYで始め、
同じことをするようほかの人をインスパイアできれば、
私たちは力をあわせ、
世界を変えることができる。

じつに、胸躍ることではないか。

 

 

2014年10月5日(日)

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早川勝
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