Archive for the ‘701号~720号’ Category

早川勝メール【720号】倒されたかどうかは関係ない。立ち上がるかど うかが問題だ。逆境をモノともしなかった男達による、全人類を燃え上がらせる 名言集

2014-09-28

皆様

こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

メルマガ復活、第2弾です。
毎週日曜日の配信に戻しました。

先週の719号では、
「死ぬ気シリーズ」の“韓国語翻訳版”と
“中国語翻訳版”発売のニュースをお伝えしましたが、

実は、「死ぬ気シリーズ」は“電子書籍”のほうも
そこそこ頑張っておりまして…。

「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」の電子版が、
kindle版の「ベスセレクト25」に選ばれたとのこと。

おかげさまで、この夏は
新しい読者層の方々にも、
読んでいただく機会が増えたようです。
http://amzn.to/1ktixeU
(Kindleストア)

http://kanki-pub.co.jp/pub/boo……4761269791
(BookLive iBooks Kinoppy kubo セブンネットショッピング)

いつも応援ありがとうございます。

さて、
前号でご案内した7冊目の最新刊、
(電子書籍2冊と韓国翻訳版1冊を含めると、10冊目)

「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」

のカバーデザインが決まりました。

こんな表紙です

https://www.facebook.com/masar…….hayakawa2
(Facebookに写真を投稿しています)

10月20日発売まであと3週間。
(偶然、52歳のバースデーが発売日となりました)

どうぞお楽しみに!

 

 

と、本日の前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「594冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【自分の人生は自分で決めろ】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.594
「倒されたかどうかは関係ない。立ち上がるかどうかが問題だ。」
逆境をモノともしなかった男達による、全人類を燃え上がらせる名言集
ブランドン・ハースト 編
大城光子 訳
アルファポリス 星雲社

人生とは
自分を探すこと
ではない。
自分を創ることだ。

ジョージ・バーバード・ショー
(劇作家/イギリス)

成功への階段のエレベーターは
故障中だ。
階段を上りたまえ
…… 一段ずつ。

ジョー・ジラード
(セールスマン/アメリカ)

成功は幸福の
鍵ではない。
幸福が成功の
鍵なのだ。
今やっている
ことが心から
好きなら、
君はすでに
成功している。

アルベルト・シュヴァイツァー
(神学者、医師/フランス)

誰も見ていないと思って踊れ。
傷つかないと信じて恋せよ。
誰も聴いていないと思って歌え。
この世が天国だと思って生きよ。

ウィリアム・W・パーキー
(作家/アルリカ)

最高のものが
手に入らないなら、
手に入るもので
最高のものを作ればいい。

リチャード・フッカー
(神学者/イギリス)

君が起きようと
起きまいと、
世界は回る。

ジョン・チアーディ
(詩人/アメリカ)

勝つ者は諦めない。
諦める者は勝てない。

ヴィンス・ロンバルディ
(アメリカンフットボール選手、コーチ/アメリカ)

矢を放つなら、
太陽を狙え。
矢は届かなくとも、
自分と同じ高さの的を
狙うより、
はるかに高く飛ぶ。

ジョエル・ハウズ
(牧師/アメリカ)

君の言葉は
疑われるかもしれないが、
君の行動は
信じてもらえる。

ルイス・カス
(軍人、政治家/アメリカ)

本当の障害とは、
人生に対する
否定的な態度だ。

スコット・ハミルトン
(フィギュアスケーター/アメリカ)

偉大な男たちなどいない。
ただ、偉大な試練に立ち向かう、
普通の男たちがいるだけだ。

ウィリアム・F・ハルゼー
(軍人/アメリカ)

2014年9月28日(日)

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早川勝
【ホームページ】
http://tsuitel.in

【早川勝の書籍案内】↓
http://tsuitel.in/books/book_l……index.html

『「最高の結果」はすべてを「捨てた」後にやってくる』
http://amzn.to/1hGD5zY

「死ぬ気で働くリーダーにだけ 人はついてくる」
http://amzn.to/1kWAkkK

E-mail:hayakawa@tsuitel.in
ご感想、配信停止はコチラ↑
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早川勝メール【719号】あなたは生まれたときから完璧な存在なのです。60年間、悩める人を救ってきたシスター鈴木の“幸せメソッド”

2014-09-23

皆様

こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

ただいま帰ってまいりました!
7週間ぶりのメルマガ配信。

やっと最新刊の原稿が完成しましたので、
再開の運びとなりました。

長らくお待たせいたしまして、
大変申し訳ございません。

多くの方々から、「まだか、まだか」と
嬉しいリクエストをいただいておりましたが、
本日の719号より完全復活!!

次号より、毎週日曜日の配信に戻りますので、
引き続きご愛読のほど宜しくお願いします。

さて、
10月20日発売予定の噂の最新刊、
「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」
のゲラが完成しました。

ただ今、最後の加筆修正を行っているところですが、
もの凄く面白い一冊に仕上がりましたよ。

「死ぬ気シリーズ」3部作の中ではもちろんのこと、
過去の書籍7冊の中でも
“最高傑作”であると自負しています。
(出すたびに同じことを言っていますが…笑)

この世に似たような「営業本」は2冊と存在しない、
と断言できます。
なぜなら、私が長年の間、
営業現場で実践してきた「真実」が詰まった、
超オリジナルバージョンだからです。

営業分野は、私の最も得意とするジャンルでありながら、
これまでは敢えて触れてこなかった「聖域」。

今まさに“満を持して”
世に送り出すこととなりました。

こうして執筆してみると、
改めて、実感します。
「営業とは人生の縮図である」と。

営業職でない方にとっても、
心に響くメッセージが満載ですよ。

一カ月後、書店で見かけることがありましたら、
ぜひ、手に取ってみてくださいませ。

さてさて、
「死ぬ気シリーズ」といえば、
実は・・・、
前作「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」の
“韓国語翻訳版”が出版されることになりました。
http://tsuitel.in/books/new_bo……index.html

ただ今、韓国の書店で絶賛発売中です。

こんな本です

https://www.facebook.com/masar…….hayakawa2
(Facebookに写真を投稿しています)

さらにさらに、
実はこのたび、
中国・北京の出版社からもオファーがありまして、
前々作「死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか」
“中国語翻訳版”も発売されることが決定しました。
http://www.amazon.co.jp/exec/o……direct-22/

拙著が続々と海を渡り、
世界の人々へメッセージを発信いくことができること、
それは、この上ない喜びです。

ぜひ、次の最新刊「死ぬ気で働く営業マンだけがお客様に選ばれる」も
世界の営業マンを励ます本になれることを
心から祈っています。

それではまた、
新刊情報をお楽しみに!

と、本日の前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「593冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【あなたの価値】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.593
「あなたは生まれたときから完璧な存在なのです。」
60年間、悩める人を救ってきたシスター鈴木の“幸せメソッド”
鈴木秀子著
文春新書

ある講演会で
ちょっとした「実験」をしたことがあります。

「どなたか、新札のきれいな1万円札を
お持ちの方はいらっしゃいませんか?」

こう私が壇上から呼びかけると、
一人の紳士が手を挙げて前へ歩み出てきました。

紳士は札入れから一枚のお札を抜き取って
私に渡しました。

私は、そのお札を会場全体にかざすようにして
言いました。

「ご覧の通り、きれいな1万円札ですね。
では、ちょっとお借りしますね」

そう言って、私はその1万円札を
くしゃくしゃに丸めました。

紳士はぎょっとした表情を浮かべました。

その顔には、「いったい突然何をするんだ」
と書いてありました。

ほかの聴衆も、唖然として
私の行為を見守っています。

そのお札を徹底的にくしゃくしゃにしてから、
私は言いました。

「あんなにもきれいだった1万円札が、
こんなになってしまいました」

そして、次にしわをのばして広げて
聴衆に見せました。
「でも、広げてみると1万円札ですね。
誰か、これを欲しい人はいますか?」

すると、あわてて紳士が手を挙げました。
「もちろんです。だって、私の1万円札ですよ」

「でも、もう新札ではなくなってしまいました。
さっきはあんなにきれいだったのに、
今はこんなにくしゃくしゃです。
なぜ、それでも欲しいのですか?」

「だって、どんなにくしゃくしゃでも、
その一万円の価値があるからです。
それで1万円のものが買えますから」

その答えを聞いて私は、
心配させてしまったことを詫びながら
紳士に1万円札を返しました。

このとき私が、
少々乱暴なことをしてまで伝えたかったのは、
お札同様、どんな姿になっても
私たちの価値は変わらないということです。

私たちは一生懸命頑張っても失敗するし、
いきなり誰かから傷つけられることもあります。

そのたびにボロボロになったり、
くしゃくしゃになったりします。

あなたも、長く生きて、
いろいろな経験をすればするほど、
古いお札のようになっていきます。

でも、そりしわをきちんと伸ばしてみれば、
変わらぬあなたが姿を現します。

そして、変わることのない、
あなたならではの価値を発揮できるのです。

私たちは、ちょっとしたことで
自分に対する信頼を揺るがせてしまいます。

失敗したり傷ついたりして、
「もうダメだ」と落ち込んでしまうこともあります。

しかし、それは大きな間違いなのです。

あなたがあなたである限り、
何があろうとも、
あなたの価値は1ミリたりとも
失われることはありません。

(中略)

持たない人ほど欲しがらない

私は、阪神・淡路大震災のときも現地に向かい、
被災者支援の活動に参加しました。

すでに20年近い歳月が流れましたが、
昨日のことのようによく覚えています。

避難所の体育館には、
寒さを凌ぐための衣類が、
全国から寄せられていました。

衣類の配布を行っているボランティアのところへ
やって来た一人のおじいさんが、
とても暖かそうなコートと、
毛皮のセーターをしばらく見較べてから、
セーターを手に取りました。

「コートのほうが暖かいのではないですか?」
見ていた私が問うと、

おじいさんはこう言いました。
「ずいぶん暖かそうだし、生地がしっかりしてかっこいいね。
だからほかの人にあげてください。
私はこっちで充分だから」

そのおじいさんは、着の身着のままで逃げてきて、
ほかに衣類の余裕があるわけでありません。
だから、2着とも持っていったっておかしくありません。

それなのに、これから来るであろう人たちのために
自分はセーターだけでいいと言うのです。

このおじいさんを見て、
私はかつてボランティアのスタッフから聞いたことを
思い出しました。

「物資を受け取りに来るそれぞれの人の被災度合いは
一目でわかります。
被害が少ない人ほど、
援助物資をたくさん持っていこうとします。
大きな被害を受けた人は、
同じような目に遭ったほかの人たちを思いやって、
最低限のものしか受け取ろうとしません」

まさに、その通りのことが
私の目の前で何度も繰り広げられました。

何も口にしておらずひどく空腹のはずなのに、
小さなおにぎりを一つしかとろうとしない人。

一本のペットボトルの飲み物を、
隣の人と分け合おうとする人。

ストーブの近くを、
もっと寒がっている人のために空けておこうとする人。

そういった人たちのほとんどが、
まさに「何も持っていない」状態だったのです。

私たちは、なまじ少しのものを失ったくらいだと、
「こんなひどい目にあったのだから、自分さえよければいい」
と考えてしまいがちです。

ところが、身を切られるような悲しみを味わうと、
ほかの人の痛みがわかり、
なんとかその痛みから救ってあげたい
と願うようになります。

それはなぜかと問われれば、
「人間だから」
と答えるしかありません。

2014年9月23日(祝・火)

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早川勝
【ホームページ】
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早川勝メール【718号】何のために 思いの根っこを見つめることから人生は深まる 自分のスイッチを入れよう!

2014-08-02

皆様

こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

今日8月2日は、
スターバックスの誕生日。

1996年(平成8年)、
北米以外では初の出店、
とマニアの間で騒がれつつ、
「日本第1号店」が銀座にオープンしました。

当時、うちの次女が生まれた直後でしたから…、
あれからもう「18年」が経つんですねぇ。

感慨深いです。

この18年間というもの、
「スタバ」はいつも、
様々な人生ドラマの舞台となってくれました。

あなたもきっとそうでしょう。

スタバでの…
待ち合わせ、商談、駆け引き、密会、
癒し、出逢い、決別、笑い、涙、
会議、勉強、読書、サボり、などなど…、

まさにそれらを、

「カフェラテは見ていた」(笑)

ということですよね!

スタバのなかった鳥取県の方を除いては…(笑)
(スタバはなくてもスナバ=砂場はある)

なんて。

私が最近よく利用しているのが、
六本木一丁目のアークヒルズ1階にあるスタバ。

天井が高くフロアも広々としているので
とても開放的な気分でゆったりできます。

スタバはどこもノースモーキングですし、
なんだか「気」がいいですよね。

溜池山王のオフィスからも
歩いてすぐのアクセスなので便利です。

この暑い夏、スタバのレジ前では、
「ソイラテの一番大きいヤツを!アイスで!」
と声高らかにオーダーし、
ビッグなカップをガラガラ回して氷を溶かしながら
グビグビと豪快に喉を潤しています。

アメリカのスタバのように、
日本でも早く「ビール」の発売が始まらないかと
心待ちにしているのは私だけでしょうか。

ギャツビー・ボディペーパーで汗を拭き拭きしながら、
ソイラテをビールのようにガブ飲みしている私を
もし六本木のスタバで見かけましたら
遠慮なく声をかけてくださいませ。

「ちょっと静かにしてください!」と。
(笑)

さてさて、
そんなこんなで、
いよいよ夏も真っ盛りですね。

これから夏休みに入りバカンスへ、
という方も多いのではないでしょうか。

私は8月8日〜18日まで10連休。

今年もまた、
別荘という名の我が家の一室にこもって
ひたすら執筆活動に励みます。

秋に発売予定の新刊(7冊目)は、
「死ぬ気シリーズ3部作」を締めくくる営業向けの一冊、
となる予定なのですが、

現状は、遅筆、遅筆、遅筆…、
夏休み明けの「脱稿」計画に赤信号が灯っています。

多忙なスケジュールの合間を縫い、
土日だけでササっと書き上げるのは難しく…。

ここ最近は悶々としておりました。

今、最もリクエストが多いのが、
この「営業マン向け」のメッセージ本。

そんな読者ファンの期待にお応えするためにも
一日も早く原稿を完成させなければと、
私の心は焦るばかり…。

そこで一気に、
この夏休みを有効利用して問題解決。
「よし、やるぞ!」
と心に決めました。

つきましては、
しばらくこのメルマガも「夏休み」を頂戴して、
執筆に集中させていただきたいと思います。

再開予定は、
3週間後または4週間後からになります。

毎週、楽しみにしていただいている方々、
大変申し訳ございません。

休刊は超久しぶりです。

もう10年以上、配信を続けてきて、
すっかり習慣化されていますので、
私にとってはたいした労力ではないのですが、
この長文のメルマガを入力するのには
半日から丸一日を要することもあり、
執筆のために一分でも多く時間がほしい今の私にとっては
どうしても大きな負担になってしまいます。

さらには、抜粋する本を読む時間も必要ですし、
新規登録作業や未送信エラー確認のメンテナンスなどにも、
意外と時間が取られてしまいます。
(皆さんとの「ご縁」をつむぎあう時間は楽しいのですが…)

ご理解いただけましたら幸いです。

それでは、
719号が復活するそのときまで、
どうかお楽しみに!

ステキなサマーバケーションをお過ごしください。

 

 

と、本日の前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「592冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【微力を積み重ねる】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.592
「何のために」
思いの根っこを見つめることから人生は深まる
自分のスイッチを入れよう!
中村文昭著
サンマーク出版

 

西洋には、アダムとイブが禁断の実を食べたから、
償いのために労働を課せられた
という考え方があるそうです。

ところが日本では、
神様だって田植えをしています。
天照大神は神田という田んぼで稲作をしていました。

「働くことは罪の償い」
と教えられる西洋と、

「働くことは喜びだ」
と教えられる日本。

考えてみると、
働くことの意味がそもそも違います。

乱暴な言い方をすると、
西洋の人たちは我慢して働きながら個人の成功を追求し、
あるところまで成功したら、
引退してヨットに乗ったり慈善事業をしたりするのが幸せです。

幸せは成功という壁を越えたその先にある。

だから目標が必要なのでしょう。

ところが日本人にとっては、
毎日働くことは我慢ではありません。

毎日の中に生きがいも喜びもあるし、
それがずっと続いていくのが楽しいし、
幸せなのです。

僕は素晴らしい事業家のみなさんとのご縁もありますが、
「成功したら引退して、何もせずに優雅に暮らすのが幸せだ」
という話は、あまり聞きません。

「死ぬまで現役でいたい。ずっと働きたい」
という方がほとんどです。

つまり、日々、懸命に働きながら、
「仕事を通して人のためになりたい」
というのが日本人らしさだと思うのです。

西洋人のやり方が
「目標達成型の人生」
であるなら、

日本人はいただいた役割を受け入れて、
目の前のことを一生懸命にやる
「天命追求型の人生」
ではないでしょうか。

「僕の夢は○○で、目標は○○です」
と決めるんじゃなく、

ただ目の前のことを
ひたすら一生懸命にやっていったら、
人に喜ばれるようになる。

そうすると、
「君はこれがうまいな。
君じゃなきゃダメなんだ」
と言ってもらえるようになる。

そのうちに、
「これが自分の役割なんだ」
と気づかせてもらう――そんな生き方です。

天命追求型の人生を歩めば、
不安は消えて、
目の前のことに集中できるようになります。

「こうなりたい」
という未来を自分でまったく決めてないから、
いかようにでも可能性は広がっていきます。

豊かででっかい生き方だと、僕は思います。

役割が夢を超えていく。

天命追求型とは、
そんな人生だと思います。

僕は、いいことでも悪いことでも、
何かがあると
「ああ、また来た!」
とワクワクします。

どうなるかわからないから、
五年後、一〇年後、
未来の自分が楽しみでたまりません。

「どうせ無理」
これは人並みはずれておしゃべりな僕が、
絶対使わないと決めている言葉です。

人を喜ばせたいと思うなら、
なおさら口にしてはいけない言葉です。

それでもくじけそうになるときは、
仲間から教わった言葉をつぶやきます。

「俺たちは無力じゃない。
微力なだけや」

天命追求型の生き方には、
夢や目標はなくて使命はある。
僕はそんなふうに感じています。

「天から命じられた自分の役割を果たすために、
自分の命を使う」

こう考えることもあります。

与えられる役割は人それぞれですが、
「これがゴール」
というものはどの役割にもないから、
生きている間には誰しも、
消したはずの不安がまた顔を出すのでしょう。

そんなときは、
「無力じゃなく、微力だ」
と思って踏ん張りたい。

また、不安で潰れそうな人がいたら
「無力じゃない、微力だ」
と言って励ましたいのです。

だからこそ、「こんなことやろうと思ってます」
と若い人から相談されたときに、
「そんなの無理」とか
「世の中、そんな甘いもんじゃないよ」と説教して、
ブレーキをかけるオヤジになってたまるか、と思っています。

「そうか。俺にできることがあったら、
言ってこいよ。手伝わせてくれよ」
とチカラになってあげられたら、
そこから若い人とのご縁ができますし、
若い人に喜んでもらえます。

若い人が喜んで誰かを喜ばせ、
喜びごとが喜びを生んでいく世の中になったら、
すごいことだと思います。

「大丈夫、できるんだ」
と思わせること。

それが「どうせ無理。頑張るだけ無駄だ」
と考える子どもや若者をなくすために必要なことです。

そういう子どもや若者をつくってしまった、
僕たち大人がしなくてはいけないことです。

2014年8月2日(土)

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早川勝
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早川勝メール【717号】大記録には必ず陰の立役者がいる。バイプレー ヤーたちの生き様から見えてくるもう一つのプロ野球

2014-07-27

皆様

こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

暑中お見舞い申し上げます。

猛暑ですね。
熱中症にはくれぐれも気をつけて。
たくさんの水分を補給いたしましょう。

私は一日2リットル以上の水分を補給しながら
休日は外出を避け、
執筆活動に励んでいます。
(7冊目を秋に、8冊目を来春に出します)

暑い日が続きますが、
皆さま、どうかお体ご自愛下さいませ。

さて、
そんな猛暑を吹き飛ばすような
「夏祭りホームページ」へと、
一部を派手にリニューアルしました。
http://tsuitel.in/

Bookページも、
暑さをドドーンと吹き飛ばす
「夏祭りラインナップ」に変更しました!
http://tsuitel.in/books/book_l……index.html

ぜひ、ご覧になってみてください。

そこで本日は、
この夏の暑さだけでなく
日々の困難やトラブルをも乗り越え
皆さんに元気を出してもらいという思いを込めて
Facebookコミュニティ“魂を揺さぶる言葉たち”から
ステキなメッセージをシェアさせてもらいます。

涙っていう文字には、
「戻る」という言葉が入ってる。

これは、涙を流しても
笑顔に戻ろうよっていう意味。

泣くは、「立つ」っていう
言葉が入ってる。

これは、思いっきり泣いたら、
また立ち上がろうって意味。

たとえ今日、
心が傷つくようなことが
あったとしても、

みんな、泣いて笑って成長して
これから大きな華を咲かせていくんだ。

君に

「頑張れ」なんて

言わないよ…。

君はもうたくさん

頑張ってるから…。

だから私は

「応援してる」

って君に言うね。


以上です。
励まされますね。

 

 

と、本日の前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「591冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【逆境】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.591
「プロ野球の名脇役」
大記録には必ず陰の立役者がいる。
バイプレーヤーたちの生き様から見えてくるもう一つのプロ野球
二宮清純著
光文社新書

 
谷繁元信

スローイングにも定評がある。
1996年、2001年、02、04、07年と過去に5度、
盗塁阻止率1位に輝いている。

肩はもちろんのこと、
谷繁の最大の長所は手首の強さにある。

スナップをきかせて
矢のようなボールを二塁に送ることができるのだ。

「きっと骨折したことがよかったんでしょう」
谷繁は意外なセリフを口にした。

「小学4年の時、木と木の間にロープを張り、
そこを渡る遊びをしていたんです。

ところが、何かの拍子に落ちちゃった。
落ちて、そのまま地面に手をついてしまったんです。

で、病院に行くと両手首の骨折。
しばらくの間、ギブスをはめたまま通学しました。

それからなんですよ。
人より手首が強いと感じるようになったのは……。

事実、それ以来、手首も太くなったんです」

骨折が原因で骨が強化されたという話は、
これまでにも聞いたことがある。
骨折箇所に仮の骨ができ、
変形することで結果として太くなるというのだ。

“ケガの功名”とは、このことか。

手首の強さは安定したキャッチングにもいかされている。
俗にいう「ボールにミットが負けない」のだ。

ピッチャーが一番嫌うのは
「ミットの落ちる」キャッチャーだ。

ボールの勢いに負け、
体に近い位置で捕ろうとするから、
必然的に審判にはミットの位置が見辛くなる。

見辛いボールを審判は「ストライク」には取らない。

これについての谷繁の見解は、こうだ。

「僕はピッチャーに、
どこに投げたのかということを知らせてやりたいし、
なおかつ審判によく見てもらうために、
なるべく前で捕るようにしています。

ボールの軌道がちょっとずれただけでミットが落ちる、
あるいはミットが流れる。
これはダメです」

斎藤隆

ブレーブス退団後はブルワーズ、
そしてダイヤモンドバックスへ。

ブルワーズではチームの29年ぶりの
ディビジョンシリーズ突破に貢献するなど、
行く先々で球史に残る仕事をしてみせた。

オールド・ルーキーと揶揄されながらも、
メジャーリーグで成功した理由を、
斎藤はこう述べる。

「野球を心の底から楽しんでやったということでしょうか。
アメリカに行った当初は、クビを覚悟する毎日でした。

“この一球で終わるかもしれない”
“このマウンドが最後になるかもしれない”
と……。

しかし、今にして思えば、
逆にそれがよかったと思うんです。

将来に対する保障がないから
“まだやりたい”
“もっと投げたい”
という欲求がどんどん強くなっていった。

それが僕には楽しかったんですよ。

“まだ自分には可能性が残っている”
“新しい自分に出会えるかもしれない”
と、常に自分に対して貪欲になることができた。

身分が安定していたら、
ついぞ、こんな気持ちにはなれなかったでしょう」

斎藤のピッチャーとしてのキャリアは、
それ程長くない。

彼は大学(東北福祉大)2年生の途中までは内野手だった。

「忘れもしない大学2年秋の
神宮大会出場をかけた試合でのことです」

当時、東北の代表校は北海道の代表校と
ひとつの出場権を賭けて戦うシステムになっていた。
その勝者が北海道・東北代表として神宮大会に出場できるのだ。

監督は今は亡き伊藤義博。
東北福祉大を全国区の強豪に育て上げた名将だ。

代打に起用された斎藤は伊藤から、こう告げられる。

「この打席で打てなかったら野手は、もう諦めろ」

結果はダブルプレーだった。斎藤は落ち込んだ。

「野球は諦めなくちゃいけないかと思いました……」

実は伊藤は早くから斎藤のピッチャーとしての
素質を見抜いていた。

偶然、斎藤が遊びでブルペンで投げている姿を見て、
「これはピッチャー向きだ」
と判断したというのである。

大野豊

91年、大野は7年の先発生活を経て、
再びクローザーに転向する。

江夏の後を受けた3年間で、
「二度とやりたくない」
と思ったプレッシャーのかかる仕事場に、
再び戻ってきた理由はなんだったのか。

「90年は6勝11敗に終わったんですが、
調子が悪くて1イニングがすごく長く感じられた。
5回まで投げるのが、ものすごくきつく感じられたので、
監督の山本浩二さんに“もう先発はできない”
と頼んだところ、
“それなら抑えをやってみよう”
と提案されました。

この頃、チームには
“炎のストッパー”と呼ばれた津田恒実がいた。

浩二さんは“ダブルストッパー”ということで、
僕を1イニング限定で使ってくれた。

結局、津田が病に倒れたことで、
僕はひとりで抑えをやることになりました。

この年は、何か目に見えない力が働いたような気がしましたね。

5年ぶりにリーグ優勝を果たし、
津田の奮闘に報いることができた。

まるで僕の背中に津田がいて、
2人で投げているような錯覚にとらわれたものです」

クローザーに再転向した大野は、
かつての経験をいかした熟達のピッチングで
91、92年と連続してセーブ王に輝く。

防御率も1・17、1・98と1点台をキープした。

打高投低の時代、
しかも狭い広島市民球場を本拠地とするチームにあって、
この防御率は驚異的だった。

「逆に言えば、ふくらみの少ない球場で投げることで、
若い頃からいろいろなことを学ぶことができた。

どうすればバッターのタイミングをはずせるか、
詰まらせるか、ファウルを打たすことができるか……。

もし、広い球場でやっていたら、
工夫したり、
考えたりする習慣が
身に付かなかったかもしれませんね」

2014年7月27日(日)

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早川勝
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早川勝メール【716号】乱読のセレンディピティ 思いがけないことを 発見するための読書術

2014-07-20

皆様

こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた3,333名の方々へ
一斉配信しています。

3連休前の一週間。
今週も全国ツアーでした。

週スタートは羽田から福岡へ飛び、
週中盤は北九州から東海道を
東へ東へと進み静岡へ入り、
さらに週末は東北へと日本列島を北上しました。

スケジュールはハードでしたが、
道中では様々な出逢いがあり、
とても有意義な時を過ごすことができました。

その旅の途中、
ある「食い処」に立ち寄ったところ、
店の女将さんから一冊の文庫本をいただくという
“幸運”に恵まれました。

その本は、「影法師」(百田尚樹著)
という小説でした。

早速、私は宿にもどって
読書にいそしんだのですが…。

それがですねぇ、
あまりにも面白い内容だったもので
むさぼるように一気に読み切ってしまいました。

いや〜、感動しましたよ。

涙が何度も溢れました。

これは「永遠のゼロ」の時代小説版、
といってもいいでしょう。

過去と現在の伏線を巧みに操るストーリー構成によって
一つひとつのテーマを鮮やかに描写していきます。

今さらですけど、
百田尚樹さんは本当にうまい作家さんですね。

えっ?
どんなストーリーなのかって?

はい、では…、
読みどころをお伝えいたしましょう。

これから読む方のために
謎解きなどの核心部分には
触れないようにしておきますが…。

主人公・勘一は身分の低い貧しい下級武士の子であったために
次から次へと理不尽な試練に翻弄されることになりますが、
やがて筆頭家老にまで異例の出世を果たしていきます。

しかし、その陰には…いつも。

頭脳明晰で剣の達人だった竹馬の友・彦四郎。
将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

二人の運命を変えた二十年前の不可解な事件。

主人公の勘一と共に、
読者である私もその「真相」を
必死に追いかけることになりました。

幼い日に目の前で
父親を惨殺される悲惨な運命。

いきなり衝撃的でした。

百姓一揆の首謀者の家族までもが
磔にされるという悲劇に遭遇。

残酷なシーンには、泣かされました。

恩人の家族を悪徳高利貸しから守るための決意と、
その捨て身の行動力。

いったいどんな展開になっていくのか、
物語にぐいぐい引き込まれ
ページをめくる手が止まりませんでした。

緊迫した剣の上覧試合あり、
切なくも純朴な恋物語あり、
難敵である執政との対決あり、
大どんでん返しの謎解きあり、

と、ショッキングな場面の連続でした。

ミステリーの要素もたっぷりです。

やがて驚愕の真実が「男の生き様」を映し出し、
私は強く胸を打たれました。

す、すごい。

驚きの連続です。

現代の日本人が忘れている「究極の友情」を
ものの見事に描いていて…。

男の友情とは、決して単純なものではなく…。

それは、美しくも、はかなくて、切ない。
そして、強い。

ラストで主人公が号泣し流す涙は、
私たちの頬をつたうそれと一つになります。

この小説を読んだ人の中には、
「あまりにも出来過ぎたつくり話だ」、
という人がいるかもしれません…、

でも、まあ、そこはあくまで「小説」ですから。

むしろ最高のフィクションである、
と言えるのではないでしょうか。

それらは、
現代社会が抱えている格差問題への風刺でもあり、
その閉塞感から抜け出せずにもがいている我々への
激励メッセージであるともいえます。

登場人物のキャラクターもそれぞれ際立っていて、
奇想天外な物語を粋に演出してくれます。

もしも、この小説が映画化されたときには、
終盤に登場してくる片足の刺客役を
ぜひ「田中泯さん」に演じてほしいですね。

「永遠のゼロ」の劇中でも
妖気が漂う老人を好演していましたから。

二つの役のイメージを重ね合わせてしまうのは、
私だけでしょうか。

388ページのこの刺客・島貫の言葉が
心に残ります。

「儂は生涯のほとんどを影のように生き、
人を殺めてきた。
奴もまた影のように生きた。
しかし奴は儂と違い、
人を生かした」

このフレーズに私の魂は震えました。

「人を生かす」…。

深く考えさせられます。

光があるから影ができるのか。
影があるから光が生まれるのか。

タイトル「影法師」の意味が、
最後の最後でやっと理解できました。

さらに、単行本にはない文庫本ならではの
加筆原稿の「袋とじ」までついていました。
(珍しい!)

その巻末のエピソードは
「胸キュン」でしたよ。

この時代小説は、
究極のラブストーリーだったのか、
と思わせるような…、
そんな「袋とじ6ページ」
で締めくくられています。

特に、“最後の一行”がいい。

温かい感動に包まれました。

何か救われる思いになりましたね。

百田尚樹さんは、
もはや「神」の領域です。

素晴らしい小説と出会うことができ、
感謝・感激の旅の夜となりました。
(小倉のおかみさん、ありがとう)

幸運でした。

まさに、これこそが、
「乱読のセレンディピティ」

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「590冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【忘却の重要性】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.590
「乱読のセレンディピティ」
思いがけないことを発見するための読書術
外山滋比古著
扶桑社

 
われわれは子どものときから、
忘れてはいけない、
としつけられている。

宿題などを忘れてくれば、
学校で叱られる。
忘れものがあれば、
ときに、とりに帰ることもある。

授業で習ったことすべて覚えていなくてはいけない。
忘れてはいないか、たしかめるために、試験がある。

忘れっぽいのは点が悪い。
頭がいいのは忘れないでよく覚えている。
そうきめてしまう。

たとえば、知識を食べものとすれば、
忘却は消化、排泄に当る。

ものを食べて消化、吸収する。
その残りカスは体外へ出す。
食べるだけ食べて、消化も排出もしなければ、
不健康な満腹、糞づまりとなって危険である。

糞づまりを放置することはあり得ないが、
知的メタボリック・シンドロームによる糞づまりは、
うっかりすれば見逃されかねない。

そうなっては困るから、
自然の摂理として消化、排泄が
行われるようになっているのである。

それが忘却である、
と考えた。

自然の摂理と言ったのは、
そういう重要なはたらきを個人の努力などにまかせるのは
危険だからである。

うっかり、はたらかせなかったりしたら大事になる。
そうならないために、自然忘却がある。

とくに忘れようと思わないでも、
自然に忘れられる。

それについて、強弱の個人差があるようで
忘却力の弱い人は、
覚えていなくてもいいことまで忘れない。

これまでは、こういう忘れない人を優秀だと考えてきた。

自然忘却のもっとも重要なのは、睡眠中の忘却で、
これはレム睡眠と呼ばれる眠りの間におこると考えられている。

普通、一夜に数回のレム睡眠がおこる、とされる。
ここで有用と思われる情報、
知識のうち当面、不要と思われるものとが、
区別、分別されて、廃棄、忘却される。

頭のゴミ出しのようなものである。

朝、目覚めて、たいてい気分が爽快であるのは、
頭のゴミ出しがすんだあとで、
頭がきれいになっているからである。

これが毎晩、
自動的に行われているのだからおどろきである。

なんの努力もしないで自然に忘却できるのだから
ありがたいと思わなくてはならないが、
自然におこっていることは当たり前だとして無視する。

それで、忘却の効用ということを知る人が少なく、
努力を要する記憶をありがたがる、
ということになる。

人間にとって死活にかかわる体のはたらきは
多くの自然のように見える。

呼吸、血液の循環、睡眠など、
みな自然におこなわれていて、
とくに自覚的努力をしていない。

そのために、そのありがたさが忘れられるのである。
忘却もそのひとつといってよい。

まったく忘れることができなかったら、
人間は生きていられないだろう。

それを忘れていられるのは
忘却のおかげである。

自然な生活、変化のはげしくない生き方をしていれば、
レム睡眠を中心とする自然忘却で充分頭は整理されるが、

刺激の多い、多忙な生活をしていると、
自然の忘却のはたらきだけでは忘却できないことが残る。

それが鬱積すると頭のはたらきが悪くなり、
重苦しい気分になったりする。

倦怠を覚え、
疲労がたまり、
意欲も減退する。

面倒な問題をかかえた会議などでも、
ある時間続けていると心理的圧迫が高まって
活気が失われる。

それで休憩をとる。
外国ではコーヒーブレイクと言われる。

そこで会議のことをひととき忘れると、
めいめい気分一新、
新たに考えたり議論する気持ちになるのである。

動きまわるのはたいへん効果がある。
学校の授業には、休み時間がある。
小中学校だったら、外へ出て走りまわったりするのが望ましい。

勉強家が、教室に残って、
ノート整理などするのを得意がるが、
考えが浅い。

そんなことをしていれば、頭は勉強したことでいっぱいになる。
次の時間の授業がうまく頭に入らない。
それだけでなく、なんとなくユウウツになることが多い。

外でとびまわっていれば、
前の授業のことなどひととき忘れて、
ハツラツとした気分になる。

前の時間の授業のことを半ば忘れて次の授業に臨めば、
授業はすらすら頭に入る。

スポーツをすると勉強ができない、
そう思っている人が多いが、
スポーツをする、勉強もつよい文武両道の子どももある。

スポーツの練習で勉強の時間が少ないのに、
勉強ばかりしている生徒より
学業の成績がよいということがある。

スポーツで、頭をきれいにしているからであろう。

ある大学生は陸上競技の選手ながら、
なかなかの学業成績をあげていた。
もっと学科の成績を上げようと、
スポーツをやめてしまった。

ところが、結果は、予想を裏切った。
スポーツの練習で忙しかったときより
成績が下がってしまった。

その人はあわてて、また陸上競技を再開、
成績も復活したという。

スポーツが忘却によって
学習効果を高めていたのであろう。

不眠不休は大働きのように見えるが、
疲れて、あまりよい成果が得られないことがあるのも、
忘れる時間がないからである。

いざ忘れようとすると、
かえってなかなか忘れられるものではない。

ことに、おもしろくない、いやなことかあると、
少しでも早く忘れてしまいたい思うのが人情である。

ところが、あいにくのことに、
頭にこびりついて忘れられない。

いろいろ工夫して見つけたのが、
ヤケ酒である。

ぐでんぐでんに酔っ払えば、
さしものいやな思いも
さらりと忘れることができる。

体にはよくないであろうヤケ酒は、
心理的には百薬にまさるところがある。

それをはじめて見つけたのは
かなりの人間通だったと思われる。
2014年7月20日(日)

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早川勝
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早川勝メール【715号】本日は、お日柄もよく 大切なあの人へ贈りた い

2014-07-13

皆様

こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

先日、大阪出張の際に、
元同僚のHさんとお酒を飲む機会があった。

久しぶりの再会に酒宴は大いに盛り上がり、
昔話に花が咲いた。

はじめて耳にする苦労話もあった。

同じ会社に勤めていたからといって
過去をすべて知っているわけではない。

実はHさん、
肝炎を患っていた時期があったらしく、
入退院を繰り返し、様々な治療を試してみたが、
病状が快方に向かうことはなかったと言う。

数年の間、闘病生活は一進一退、
もう治る見込みはないかもしれないと
ドクターから告げられたこともあり、

いっときは、
「死」を覚悟する状況まで
追い込まれたのだとか。

その間、Hさんは仕事にも打ち込んでいたが、
やはりそんな時期は何をやってもうまくいかない。

次から次へと困難が襲い掛かってきた。

しかし、彼は自暴自棄になることなく、
「正しく生きる」ことをあきらめなかった。

生きている限りは、
「世の中に貢献したい」という思いで
いくつものアグレッシブな行動目標を設定したのだ。

その中のひとつが、
「一年間で100人のお年寄りに電車の席をゆずる」
というものであった。

皆さんも経験があると思うが、
お年寄りに席をゆずるタイミングというのは、
本当に難しい。

「年寄り扱いして失礼にあたらないか」
「拒否されたら恥ずかしい」
「周りから偽善者という目で見られないか」
などと、
躊躇しているうちにチャンスを逃してしまう。

ゆずってあげたい優しい気持ちはあるのだが、
どうしよう、どうしよう、
と迷ったあげく、
結局は、
“寝たふり”をしてしまう。

か、または、
「自分だって疲れている」、
「老けて見えるが意外と若い人に違いない」、
「自分以外の誰かがゆずってくれるだろう」、
という“正当化”に落ち着く。

しかし、そんなときは、
罪悪感で心がモヤモヤしてしまうのが人間だ。

思い切って席をゆずってしまえば、
心はスッキリなのに…。

電車でお年寄りに席をゆずる行為には
少なからず「勇気」が必要なのだ。

その小さな勇気の積み重ねを
「100人」というバーに目標設定するなんて、
Hさんの覚悟には驚かされた。

肝炎を患い、決して健康とはいえない彼の
「勇気ある決意」に感服。

Hさんはその“好意”を一つひとつ実行していき、
そしてついに「達成」した。

なんという高潔な行動力なのだろう。

そんな彼に、
やがて、奇跡が訪れる。

彼の病状に合った新薬が開発され、
肝炎は「完治」したのだ。

今では、元気に酒も飲み、
運動や仕事にも汗を流している。

これは単なる偶然だったのだろうか。

いや、そうではないだろう。

私は確信した。

彼自身の生き方が引き寄せた「必然」であると。

じめじめとした梅雨の夜、
出張先の大阪で、
ちょっといい話を聞かせてもらった。

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「589冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【結婚】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.589
「本日は、お日柄もよく」
大切なあの人へ贈りたい文庫No.1
原田マハ著
徳間文庫
「宴たけなわではございますが、
ここで、もうひとつ祝辞を頂戴いたします」

司会者の声が響いた。

新郎新婦が席に着くタイミングで、
立ち上がったひとがいる。

「新郎の知人で、新郎が大変尊敬されている
『言葉のプロフェッショナル』、久遠久美さまです。
久遠さま、よろしくお願いします」

私は顔を上げて、壇上を見た。

あのひとだ。

マイクの前に立ち、
係りの人にスタンドの高さを調節してもらっている。
マイクに手をやり、黙っている。
メモは持っていない。

ざわざわ、ざわざわ、歓談が続いている。
なかなか話し出さない。
ざわ、ざわ、ざわ。

会場の声が、やがて波が引くように静まった。

まだ話さない。

なんだろ、あのひと?
スピーチするのに、黙りこんじゃってる。

不審な空気が広がったのか、
やがて会場は、水を打ったようにしんと静まり返った。

「あれは、二カ月ほどまえのことだったでしょうか。
ある夜、厚志君が『相談がある』と言って、
私に電話をしてきました」

ぎょっとした。
なんだかすごい始まり方だ。

スピーチというより、告白みたいじゃないか。

私は思わず身を乗り出した。
と、周りを見ると、
お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも身を乗り出している。

妙齢の美人が「相談」ときた。
興味が湧かないはずがない。

おばあちゃんだけが、びしっと背筋を伸ばしたまま、
姿勢を崩していない。
ただし、目はつぶらずに、まっすぐ壇上をみつめている。

「『実は好きな人ができた。
会社でアルバイトをしている子で、まだ二十歳そこそこ。
すごくかわいくて、とってもいい子で、
みんな彼女を狙っている。

だから僕は考えた。
結婚しちゃえばいいって。

それって、早すぎますか?』

厚志君はそう言ってきたのです。

私はすぐさま答えました。

『それのどこが相談なの?
もう決めてるじゃない』って」

どっと会場が沸いた。

お父さんもお母さんも、笑っている。
お兄ちゃんは腕組をして、しょうがねえなあ、という苦笑の顔だ。
おばあちゃんは、ぷっと噴き出して、着物の袖で口もとを押さえた。

笑い声が収まるのを待つように、
一拍おいてから、彼女は続けた。

「世の中に、早ければ早いほどおいしいものが、みっつあります。

一、 ボージョレ・ヌーヴォー(ふむふむ)。

二、『吉原家』の牛丼(爆笑)。

三、結婚(ほお〜)。

今日は、会場にこのみっつが勢ぞろいしていますね。
大変、幸先がいい。

そう思いませんか、皆さん?」

拍手が起こった。
うまい、と私は今度こそ膝を打った。

『吉原家』の社長は、満足そうにうなずいている。
新郎新婦も一緒になって、盛んに拍手している。

「そして、年月を重ねれば重ねるほど、
深いうまみが増してくるものが、みっつあります。

一、愛情(おお〜)。

二、人生(おお〜)。

そして三、結婚です」

もう一度、拍手が起こった。

それが収まるのをまたもや待って、
続ける。

「新郎のご両親は、残念ながら、一昨年、昨年と、
この日を待たずに他界されました。

私は縁あって、新郎の父上、衆議院議員、今川篤郎先生と
懇意にさせていただいておりました」

そう聞いて、急に納得した。
このひとは、今川のおじさんの関係者、だったんだ。
秘書だったのかもしれない。
そういわれると、そんな感じがする。
頭の回転が速く、いかにも切れそうな政策秘書。

「奥様を亡くされた先生に、生前一度だけ、
失礼を承知でうかがったことがあります。

『ご結婚なされて、一番よかったことはなんでしたか?』

先生は、あの独特のシブい声で、
それでもたまらなくお優しい口調でおっしゃいました。

『深いうまみのある人生を、
あいつと一緒に味わえたことかな』

そして、こうもおっしゃいました。

『一度、厚志にも言ってやらなくちゃな。
ときにしょっぱくても苦くても、
人生の最後のほうで、一番甘いのが、結婚なんだ。
お前もさっさと体験してみろ、いいもんだぞ、って』」

会場が、しんとなった。

厚志君は、じっと前を見据えている。
その目が、ほんのりと潤んでいるのがわかる。

「はたしてお父さまが、厚志君にその言葉を伝えたかどうか、
私にはわかりません。

けれどこうして、
いっぱいの愛情と豊かな人生を分かち合うために、
厚志君は恵里さんとともに、ここに座っている。

お父さまに代わって、申し上げたいです。

『どうだ厚志、結婚ってなかなかいいもんだろ?』」

あたたかな笑い声が起こる。
厚志君と恵里ちゃんは、顔を見合わせて笑った。

その拍子に、恵里ちゃんのつややかな頬を、
涙がひとすじ、伝って落ちた。

「お父さまも愛されたフランスの作家、
ジョルジュ・サンドは言いました。
あのショパンを生涯、苦しみながらも愛し続けた
彼女の言葉です。

『愛せよ。
人生において、
よきものはそれだけである』

本日は、お日柄もよく、
心温かな人々に見守られ、
ふたつの人生をひとつに重ねて、
いまからふたりで歩いていってください。

たったひとつの、
よきもののために」

おめでとう。

最後の言葉が、彼女の口から離れた瞬間。
あたたかな、実にあたたかな拍手が、
会場を埋め尽くした。

恵里ちゃんは、白い手袋の指先で涙を拭っている。
厚志君が、その肩をそっと抱いている。

お父さん、お兄ちゃんは、夢中で手を叩いている。
お母さんは、ナプキンで鼻を押さえている。
おばあちゃんは、ていねいに、いつまでも、
静かな拍手を送っている。

私は……私は、
情けないことに、
さっきつけ直したマスカラがまた落ちてしまうほど、
泣いていた。

2014年7月13日(日)

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早川勝
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早川勝メール【714号】人は感情によって進化した 人類を生き残らせ た心の仕組み

2014-07-06

皆様
こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

先日、拙著のある読者の方から
心に響くメッセージが届きました。

手紙を読ませていただき、
苦難の壁を乗り越えたいという、
ご本人の様々な葛藤も心に響いたのですが、
何よりも私は、
心配な息子を陰ながら応援している「父の愛」に
深く感動いたしました。

本来なら私が知るよしもない人生模様の中で
拙著が人様のお役に立てているのだなぁ、
と思うと、胸が熱くなりました。

ご本人からの許可をいただいた上で、
全文をほぼノーカットにて
(企業名などは一部修正)
ご紹介させていただきます。

↓↓↓

*********************

初めまして。

父から今日一冊の本が送られてきました。

早川様の「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」です。

私は小売業で4年働き、
あるきっかけで某外資系生保の門を叩かせて頂きました。

半年後に今の業績をしっかり出せたら合格させる
という条件付合格を頂きました。

当時の私にとってはその半年という時間がもったいなく感じ、
「他社生保」への入社を選びました。

結果は1年半ほどで、退社。

その後、「ほけんの○○」へ入社し、
1年半ほどで現在の店舗の店長を任されました。

約1年弱現在の役職についていますが、
毎日がメンバーからの私や会社に対する不満の嵐です。

身体にも影響が出始め、過呼吸や筋肉の硬直で
先日上司に役職から外して欲しいと告げたところでした。

そんな事を今月実家に帰った時に両親と話していたら、
今日ポストを見ると早川様の書籍が父から届きました。

初めの部分だけでもいいから目を通しなさいと言われ、
まだ数ページしか目を通しておりませんが、
涙が止まりませんでした。

こんなに分かって下さる方がいることと、
自分に対する情けなさ、日々の取り組みなど、
色んな感情が込み上げてきました。

父からは、
「お前がこの仕事を本当に続けて行くなら、
定年を迎えるその時まで側に置いておきなさい」

と手紙が添えられておりました。

まとまりのない文章で申し訳御座いません。

ただ本当にありがとうございます。

楽しみに何度も読ませて頂きます。

*********************

以上です。

このような親子のドラマにも
拙著が関わっているのかと思うと、

私自身も大きな励みになります。

拙著がこの先どこまで
この方のお役に立てるのかわかりませんが、

本を読んだことが立ち直るきっかけとなり、

やがては立派なリーダーとして

大きく飛躍してくれることを
心から祈るばかりです。

《参考》

「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」
Bookページ↓(動画付)
http://tsuitel.in/books/new_bo……index.html

「死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる」
ご案内↓紙の書籍・電子書籍
http://kanki-pub.co.jp/pub/boo……4761269791

↓その他の方々の感想レビューはコチラ
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皆さんからの
書籍の感想も
お待ちしています。

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「588冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【幸福と無力感】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.588
「人は感情によって進化した」
人類を生き残らせた心の仕組み
石川幹人著
ディスカヴァー携書
(街角インタビュー)

「あなたは幸福ですか」
と、街行く人が声をかけられた。

「幸福、というほどでもないかなぁ」
と、天を仰いで答える人に、

インタビューワーはすかさず、
「じゃ、不幸なんですか」
と問い詰める。

「いや、不幸ってわけじゃないから、
幸福って言えば、幸福なんでしょうか。
……でも、最近ちょっと、いやなことが起きたし、
幸福という感じはしませんねぇ」

人類の幸福は、社会的活動や学問的探求など、
あらゆる人間の営みの最終目標に掲げられるものです。

しかし、幸福とは何かは、
かなりの難問です。

欲求が満足された状態でしょうか。

それは幸福の大きな要素ではありますが、
それだけではなさそうです。

欲求が満足された後には、
虚脱感がおそってくる
という傾向もあります。

そもそも、生物の歴史には、
個体の幸福向上を目的に
進化が重ねられたわけではありません。

生き残りをかけて
世代が刻まれていくという、
生存競争の歴史でした。

ですから、進化心理学から見れば、
幸福を感じることは、
人間が生き残るための「手段」であった
と考えられます。

この観点から、
人間の「自覚的意識」の役割について、
新しい見方が得られます。

まず、人間が「幸福である」
と思うこと(幸福感)の背景を、
推定しておきます。

人間は、最近の経験をふり返って、
肯定的な感情が多くの部分を占めている
と感じられるときに、
「幸福だ」
と思う傾向があるようです。

(中略)

チンパンジーを見ると意識はあるが、
幸福感はなさそうです。

確実なことは言えませんが、
意識は「ジャングル由来」、
幸福感は「草原由来」のような気がします。

しかし、現在の人間の幸福感については、
狩猟採集時代にあわせた状態のままであることは、
ほぼ確実です。

つまり、「文明固有」の幸福感は未完成なのです。

狩猟採集時代は、
なかなか満たされない衣食住が満たされると幸福、
危険な環境でなんとか長生きできれば幸福、
家族的なつながりができれば幸福、
集団に貢献し賞賛されれば幸福、
などの幸福感の仕組みが形成されていたはずです。

どれも、おのおのの幸福感を追求することが、
集団と個人の生き残りを支援していました。

幸福感を目指して意識を働かせていれば、
それで生き残りにつながった
「幸せな時代」だったのです。

ところが、現代社会では状況が一変しました。

科学技術が発展し、
衣食住が比較的安価に提供され、
安全や衛生状態も確保されました。

衣食住が満たされ、
そこそこ長生きする人生が当然となったのです。

そうでない人生のほうが不幸と考えられるほどです。

また、これまで何度も述べてきたように、
現代社会の集団は流動化して、
家族的つながりができにくくなりました。

いわば集団のメンバーをもとめて、
集団自体が変化する時代です。

機械化も進み、
単純労働で集団に寄与する構図が
描けない状態にもなっています。

さらに、メンバーの移動は、
集団の教育的側面も損ないます。

仕事を学ぶよりも前に、
仕事をうまくこなせる人に、
入れ替えられてしまうからです。

総じて、人々が集団から、
社会的に得られる幸福感が
希薄になっています。

それでも、最低限の生きることに問題がなければ、
進化的には成功というべき状態です。

幸福感をむやみに求めるのをやめれば、
意識は弱まり、
無為自然に生きる境地に至るのでしょう。

文明は、人間の仕事を肩代わりすることで現在、
人間に幸福を与えるというよりは、
多くの人々に無力感を与えてしまったようです。

無力感もいいですが、
もっと生き生きと幸福を感じる状態にならないものでしょうか。

このところ、うつ病の患者が増えていますが、
人々がふつう、自己の力を過大視することで、
無力さを直視しないようにしています。

第8章で議論した「希望」をいだくのです。

ところが、うつ病の患者は、
より正確に自己の力を評定できる傾向が知られています。

正直者が病気になってしまうのであれば、
社会は欺まんに満ちているということです。

それは深刻な問題です。

「文明の心」には、
意識の働きの価値を再認識し、
さいど意識が生き生きと活動できる構図が必要です。

狩猟採集時代の集団に戻るというのは
ひとつの選択肢ですが、それも問題です。

融通がきかない集団は、
いびつな人間関係にしばられるという、
負の側面を持っているからです。

個人におうじた多様な幸福をひき受ける理想のコミュニティには、
集団の多様性が必要だと思われます。

個人こじんが、多くの集団に所属して緩いつながりを築き、
そのうちいくつかでは、密なつながりを実現する、
そうしたことが可能なコミュニティです。

つながりによる幸福は、
そのうちのいくつかの集団で実現し、
貢献による幸福はまた別のいくつかの集団で実現する、
そういう状態です。

将来、情報メディア技術を駆使したネットワークコミュニティに、
この状態が築かれるのではないかと期待されます。

(中略)

人類が誕生してから、
三〇〇万年近くが経過しています。

親が子どもをもうけるまでに二〇年かかるとして、
一〇万世代以上が経過したわけです。

いま生きている私たちは、
一〇万組の親たちが、
生き残りに成功しつづけてきた結果です。

私たちはいわば「勝者たちの末裔」なのですから、
生き残るための多くの心の仕組みを
もっていてしかるべきです。

また、私たちのうちの誰か二人をとりあげ、
はるか昔の親たちを調べれば、
かならず同一人物がいます。

「人類はみなきょうだい」
と言いますが、
たとえではなく、ほんとうにそうなのです。

2014年7月6日(日)

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早川勝
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早川勝メール【713号】 続・一日一生  人生に迷い悩む、すべ ての人へ

2014-06-29

皆様

こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

久しぶりに、
映画を観ました。

「渇き。」

主演は役所広司。
「告白」の中島哲也監督の最新作です。

“このミステリーがすごい!大賞”受賞作の
「果てしなき渇き」が原作、
という駅の広告ポスターを見て
映画館へ足を運んでみましたが・・・、

予想をはるかに上回るショッキングな内容でした。

この監督は本当に「鬼才」ですね!

いや〜、とにかく、すごい。

鑑賞後はしばらく、
腰が抜けて立ち上がれないほど…。
ぐったり疲れました。

超バイオレンスな役所広司の暴走が止まらなくて…。
目を背けたくなるような血みどろの暴力シーンが
延々と続きます。

R15指定のようですが、
あまりにも刺激が強すぎるので、
R18、いや、R40くらいにしておいたほうが
いいのではないかと思いましたよ。

決して残虐な暴力シーンだけの映画ではないのですが、
「ひと言で、どんな映画なの?」
と聞かれたら、

「悪魔のような映画」

だと、答えるでしょう。

いじめ、裏切り、ドラッグ、欲望、変態、暴行、殺人、
などなど、
人間の醜い描写が繰り返し続くからです。

みんな歪んでて、狂ってて…。
異常な世界。

「学生は1000円で鑑賞できます!」と、
盛んにCMで謳ってますけど、
高校生には見てほしくありませんね。

我が家の娘たちも見たがっていたので、
必至で説得して止めました。

「大人になってから、DVDで見なさい」と。
どうしても映画が見たいのなら、
「せめて “呪怨”か“女子―ズ”にしておきなさい」と(笑)

それにしても、
未だかつて、こんな日本映画があったでしょうか。

まともな人が一人も登場してこないんですよ。

皆、狂ってるんです。

でも、そこには、
私たち人間社会の縮図みたいなものが描かれていて、
深く考えさせられました。

役所広司演じる元刑事の父・藤島が
失踪した高校生の娘・加奈子を追う、
というストーリー。

悪魔のような娘・加奈子の正体が見え隠れするたびに
父・藤島は錯乱し、
やがて大暴走が止まらなくなっていきます。

この父親は、とんもないロクデナシ親父で、
ホントにどうしようもない奴。

この父・藤島だけでなく、
愚かな登場人物たちには
始めから終りまで共感できないことはもちろん、
むしろ怒りを覚えました。

ほぼ全編、絶望的です。

広告のキャッチコピーは、
「愛する娘は、バケモノでした。」
ですからね!

悲し過ぎます。

「アイツは俺だ」
という父親のセリフに象徴されるように、
娘というのは、父親である自分の分身。

不幸と孤独の連鎖。

行方不明の娘・加奈子を見つけ出したら
自分の手で「ぶっ殺す」と
父・藤島は何度も叫ぶのですが、

そこに、愛情表現のわからない…、
それでいて、愛に飢えている男の「愛情」が伝わってきます。

「ぶっ殺す」と「アイシテル」が
同じ意味に重なっていくという悲しい物語。

人の心の「渇き」というものは、
「愛情」でしか潤わない、
ということを学びました。

謎解きのどんでん返しについては、
ここでは触れないことにしますが…、

スコップで雪山の穴を掘り起こすラストシーンは
大切な捜し物が永遠に見つからない地獄を
描写しているようでした。

ラストのどんよりとした曇り空も
印象的でしたね。

娘役の新人・小松菜奈の妖艶で天才的な表現力はもちろん、
脇を固めた役者さんたちの演技もまた秀逸でした。
オダギリジョー、中谷美紀、國村隼、橋本愛、二階堂ふみ…。

その中でも特にクオリティの高いキャスティングは、
妻・桐子役の「黒沢あすか」。

ある意味、夫と同罪でありながらも被害者でもあり、
複雑で難しい役を抑え気味に演じ切っていました。
お見事でした。

それから、
後輩刑事役の「妻夫木聡」のニヤケ顔も
映画の中での重要なアクセントになっていました。

コイツが一番悪い奴なんじゃないかと腹は立ちながらも、
彼が登場してくるとホッと一息つけるような、
残虐なシーンの連続だからこそ、そんな救いがありました。

名優・役所広司のイメージも変わりましたね。

役柄は、相当カッコ悪い。
笑ってしまうくらいセンスの悪い白いスーツが
汗と血にまみれてボロボロになっていきます。
もう泥々のぐしゃぐしゃです。

なぜ、白いスーツにしたのか、
うまい演出だなぁ、と思いました。

役所広司の藤島役は、
あまりに愚かすぎて滑稽でもあり、
主役なのに「最悪中の最悪」の男。

しかし、その凄まじい迫力の熱演ぶりに、
感情移入してしまう部分もあるから流石です。

これをエンターテインメントと呼ぶのでしょうね。

まあ、とにかく、
映画の中の父親は、
最高の「反面教師」になります。

“娘をほったらかしにしてはいけない”

…ということだけは、
強く再認識できました。

家庭をかえりみない世のお父さんたちには、
ぜひ、ご覧いただきたいですね。

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「587冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【使命】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.587
「続・一日一生」
人生に迷い悩む、すべての人へ
酒井雄哉著
朝日新書
「お前は、何のために生まれてきたのか」

初めてそう問われたのは、

ほっつき歩いていたぼくが、
家出同然で比叡山を訪ねてきて、
一カ月ほど住み込ませてもらって坊さんのまねごとをして、
家に帰るときだった。

帰り際、お世話になった小林先生が、
ぼくに一枚の半紙を渡したんだ。

「お前に宿題を出すから、
この意味がわかるまで、山へ上がって来るな」
と言われてね。

その紙には、中央に「日」とあって、
四方に「東」「西」「南」「北」と書いてある。

ヒントは聖徳太子が昔言った言葉だ、と。

それからしばらくは山に上がらずに考えたよ。

聖徳太子といえば、
「日出ずる国」。

東から太陽が昇り、

「な(南)にし(西)に来た(北)」。

「お前はこの日出ずる国、日本に生まれた。
何しに来た」、

何のために生まれてきたのか、
何をすべきかを問いなさい、

ということじゃないか――。

しばらくは、山に上がらなかったんだけど、
小林先生の方から連絡が来て、
「何してる、今度、山の輪番が変わるから、
お前に紹介したい先生がいるから上がって来い」と。

それから、自然の流れっていうか、
ご縁をいただいてね。
比叡山にやっかいになるんだよ。

小寺先生のところに小僧として入り、
いわばまだそのころは雑用係みたいなもんだな。

先生からは教学を教えていただいてね。
比叡山の中にある学校で勉強もさせてもらってね。

先生たちはぼくをずうっと見て来て、
つかみどころもなく、
何を考えているのか心配をしてくれたんだな。

「ただ叡山に来て
ほっつき歩いているだけでは何もならないよ」
って。

もっと自分の人生を大局的に見なさい
と教えてくれたんだよ。

「何しにここ(この世)に来たの?」
と自分の心に問い続けなさい、
と言いたかったのじゃないかな。

ありがたいことですな。

いろいろな行をさせてもらうなかで、
苦しくて逃げ出してしまいたいと思うことも考えたけど、
自分にはもう行き場がなくて、
みずから志願してここに居させていただいているんだからね。

考え事をしたときに、
「何しにきた」
と自分に問うたんだ。

「自分は何だろう」
「何のためにここにいるんだろう」
って。

信じた道を進んでいるつもりでいても、
その道は、苦しくなったり
迷ったりすることもあるじゃない。

「何しにきた」と、
絶えず自分に問い続けないといけないんだな。

2014年6月29日(日)

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早川勝
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早川勝メール【712号】がんばっているのに愛されない人 ナルシズム と依存心の心理学 マザコンは絶対幸せになれない

2014-06-22

皆様

こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

FIFAワールドカップ日本代表が
絶体絶命のピンチに陥っていますね。

コートジボワール戦の逆転負け、
そして、
ギリシャ戦での痛恨のドロー、

日本中が「絶句ジャパン」となりました!(泣)

自力での決勝トーナメント進出は消滅し、
最終戦で強豪コロンビアに勝ったとしても、
ギリシャ対コートジボワール戦の結果次第で、
日本代表の決勝進出への道は断たれてしまいます。

これまでの戦術において
ザッケローニ監督への采配批判もあるようですね。

日本チームらしからぬ終盤でのパワープレー、
香川、岡崎、大久保、遠藤などの起用法、
交代枠を使い切れない、
攻撃力不足…決定力不足、
などなど、すべてが精彩を欠いて見えます。

このままでは25日のコロンビア戦も
厳しい戦いになることは
今さらここで私が語るまでもないでしょう。

マスコミや世間のサッカー通からは
「悲観論」ばかりが聞こえてきます。
しかし、
私自身は極めて「楽観的」です。

予選突破に大きな期待を持っています。
あくまでも希望的観測ですが…。

初戦のコートジボワール戦もギリシャ戦も、
選手たちが口々に言っている「自分たちのサッカー」が
存分に発揮できなかったばかりに
チグハグな攻撃となってしまったことは否めません。

8年前のドイツ大会、
ジーコ監督・中田英寿のチームが
予選落ちしたときとの違いは何かを考えたとき、
私はそこに「希望」を見ることができました。

それは何かといえば、
今大会はチームに内紛や亀裂などの心配はなく、
選手たちが「自分たちのサッカー」を目指して
信頼関係でひとつにまとまっているという点です。

ですから、
もはや決勝進出が厳しいミッションであることは承知の上で、
私はあえて「楽観論」を唱えたいと思います。

「日本は勝つ」と。

ちなみに、過去のデータによると、
出場国が32チームによる現行制度となってから
初戦で敗れながら決勝トーナメントへ進んだのは、
46チーム中で、わずか4チームのみ。

日本同様「負け」→「引き分け」から決勝に進んだのは
日韓大会のトルコただ1チームだけです。

日本が決勝トーナメントへ進出する可能性は、
なんと、たったの「2.04%」なんです。

残念ながら、98%の確率で、
日本代表は決勝に進出できません。

今大会でも初戦で負けた強豪国が
続々と予選敗退し姿を消しています。

いったいどうすれば、
ザックジャパンに「奇跡」が起きるのでしょうか。

2%という確率は、
トランプゲームのポーカーで、
「スリーカード」の出る確率(2.1%)と
ほぼ同じだそうです。

さあ、
日本のスリーカードは何なのか!

それは、
1トップ、
左MF、
ボランチ、

この3枚です!

このカードを誰で切るのか!
そして、
「交代枠3枚のカード」(スリーカード)を
どの局面で切るのか!

ザッケローニ監督がポーカーのように
敵の手の内を読み、
流れを引き寄せる采配を振るうことができれば、
“2%の奇跡”が起きるはずです。

選手たちは「自分たちのサッカー」を、
悔いのないように「自分らしく」、

“死ぬ気で”プレーしてほしいものです。

そうすれば、きっと奇跡は起きます。
ベスト8進出も…、
いや、優勝だって夢ではありません。

もし、スリーカードで2%の奇跡が起きたら

次のステージからは、

鮮やかに、

「ロイヤルストレートフラッシュ」

を期待したいですね。

 

さて、
「死ぬ気で」といえば、
拙著の「死ぬ気シリーズ」ですが…。

(強引な展開で、すいません……笑)

おかげさまで先週のリーダー本に引き続きまして
前々作の4男坊(紙の書籍・4冊目)、
「死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか」
http://kanki-pub.co.jp/pub/boo……4761268985
も、電子書籍版として配信スタートいたしました。

サボテン印の出版社「かんき出版のtwitter」、
略して「さぼったー」でも紹介されています!
https://twitter.com/kankipub/s……5190639616

先週一足先に電子書籍版が発売された5男坊(紙の書籍・5冊目)の
『死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる』
http://kanki-pub.co.jp/pub/boo……4761269791
は、おかげさまで好調な売り上げスタートとなっているようです。

これもひとえに皆様の応援の賜物でございます。
誠にありがとうございます。

皆様のご愛顧にお応えして、
[Kindle版] では、
今なら472円引き(31%OFF)の1,040円と、
お手頃価格になっています。
チャンスですね!
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6男坊(最新刊)の
『「最高の結果」はすべてを「捨てた」後にやってくる』
はまだ、電子書籍化されておりません。
http://amzn.to/1hGD5zY

すいません。
ぜひ、書店にてお買い求めくださいませ。

 

そうそう、
その最新刊で紹介している「43の名言」の中に
ザッケローニ監督の言葉があります。
(45ページ)

「成功は必ずしも約束されていないが、
成長は必ず約束されている」

 

私はこのフレーズに何度も
励まされてきました。

私はザックジャパンの“奇跡の成長”を
心から祈っています!

 

「成長した姿を見せてくれ!
ザックジャパン!」

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「586冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【無駄な忍耐力】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.586
「がんばっているのに愛されない人」
ナルシズムと依存心の心理学
マザコンは絶対幸せになれない
加藤諦三著
PHP新書
無条件の愛を求める自分から、
他人を愛せる自分に脱皮していくのが
大人への辛く長い道のりである。

別れが成長させる愛もある。

彼女の場合、彼とはやがて別れた。
それはそれでよいことだろう。

彼がいつまでも無条件な愛や称賛を求めるナルシストから
脱皮しようとしない限り、
別れる以外に解決はあるまい。

現実の自分を変革し成長していく努力をしないで、
いつまでも「報復的正義感」でギャップを埋めている限り、
いかなる人間関係であろうと
平等な人間関係は無理に決まっているからである。

私たちは平等といえば他人に要求するものとばかり思っている。
しかし平等とは自らの成長も要求する概念なのである。

ナルシズムを克服しない限り、
恋愛関係を含めて
人間関係は母と幼児の関係以外の関係とはなりえない。

人は愛というとバラ色の楽園を思いうかべる。

しかし愛とは厳しい試練の園なのである。

一つひとつ自分の心を束縛している絆を
断ち切っていくことである。

女性専門の週刊誌、雑誌などに、
いかにうまく恋人や夫と付き合っていくかが
書かれていることがある。

書かれていることはかまわない。
しかし多くのその内容は、
いかに彼のナルシシスティックな願望を挫折させないか
という技術的観点なのである。

自分の父親の自慢話をしてはいけないとか、
たとえ兄であっても、兄が優秀な人である
といってはいけないとかいう類である。

こうした話はナルシストにとっては
きわめて不愉快である。

したがってこうしたことを常に話題にしていれば
付き合いがうまく楽しくいくはずがない。

これらのアドバイスは
「相手のナルシズムを受け入れろ」
ということである。

相手のナルシズムを受け入れるということは、
2人の間の健康な人間関係の否定にしかすぎない。

それなのにそれらの雑誌は、
いかにして彼のナルシシスティックな感情を
傷つけないようにするか
ということを説いている。

ナルシストと心理的に健康な人間関係を
樹立することは無理である。

無条件の愛を求めている男性を愛することは、
人間の女性にはできないことであろう。

神ならぬ身の人間にできることは、
相手の成長を願って別れることである。

あるいは「私は彼の母親になる」
と本気で決断することである。

ナルシストというのは決定的な場面にくるまでは、
「たか」をくくってきれいごとをいい続ける。

しかし、決定的な場面では
もはやあらゆる醜悪さをさらけだして
相手につがみつく。

人形の家を出ていくとき、
それは情緒的に成熟した女が愛を決断するときである。

(中略)

世界一人気のあるフレーズ
「誰も私のことをわかってくれない」

ジョージ・ウエインバーグは
「誰も私のことをわかってくれない」
が、世界で最も一般的なフレーズだというが、
そのフレーズは、それをいう人が
ナルシストであることを表していることが多い。

そのフレーズは
「私がこんなにがんばっているのに」
という不満である。

「私がこんなにがんばっているのに、
あなたはわからないの」
という怒りである。

それは親子の場合もあるし、
夫と妻の場合もあるし、
恋人同士の場合もあるし、
上司と部下の場合もあるし、
いろいろとある。

しかしいずれの場合も
そのがんばっているのが、
ナルシストのがんばりなのである。

相手の現実は自分の現実と違う。

ナルシストはそれがわかっていない。

このように怒っている人は
要するに相手が「いない」。

難しくいえば
「他者の自己化」
とでもいうべきことである。

他者は他者ではなく、
自分の延長でしかない。

共生関係といっても良いのかもしれない。

寄生虫である。

彼らはお互いに自律性をもった人間同士の付き合いができない。

「私がこんなにがんばっているのに」
というがんばりは
相手にとってありがた迷惑ながんばりかもしれない。

夫は家族のためにと必死で働く。
飲みたい酒さえ我慢して飲まずに必死で働く。
家族のためということで夫は何もかも我慢する。
そして会社でも真面目に勤勉に働いてきた。

それでも定年とともに妻から離婚を申し込まれる。
男は唖然とする。
彼は一体何が起きたのか理解できない。
「そんな、馬鹿な」と思っても妻の決意は固い。

こうした人間関係の悲劇を避けるためには
どうしたらいいのだろうか。

それには、どうしても人の現実は
それぞれ、天と地ほど違うということを
心底知らなければならない。

努力するとか、
耐えるとかいうことを
無条件に望ましいとしてきたことが
間違っているのである。

無理をしても
「その種のことをすることは望ましい」
としてきた価値観が間違っているのである。

ロロ・メイのいうごとく、
意志は自己破滅的に働く。

判断が悪ければ、意志は自己破滅的に働く。

「愛と意志は相互に関係し合っている。
つまり一方を助けることは他方を強化することである」
(註:Rollo May,Dell Pubishing Co.,INC.,
『愛と意志』小野泰博、誠心書房、1969,p.186)。

彼らは意志はあったけれども愛がなかった。

愛のない意志は自己破滅的に働く。

ロロ・メイは
地獄への道は良い意図(good intentions)によって
舗装されているという(註:前掲書、p.328)。

もちろん、人はそれぞれこれほど違う
ということに気がついたからといって、
これらの人間関係の悲劇を
すべて避けられるというわけではない。

しかしそれを知っていれば
避けられた悲劇も多い。

人は相手を知らなければ、
自分の人生のすべてをその人にかけても
その人を幸せにすることはできない。

自分の人生のすべてをかけても、
その人のためにならないことも多い。
逆に相手にとって迷惑なことにさえなる。

人はなんと無駄な努力をしているのかと思う。

お互いの違いを知らないで
延々と無駄な努力をしているのである。

このことはもちろん
何も親子や夫婦のような人間関係のケースばかりに
当てはまるわけではない。

仕事についても同じである。

間違った選択をした上で、
忍耐力でがんばると
いよいよ泥沼に陥る。

忍耐力はいいことでも悪いことでもない。

望ましい選択をしたときには望ましく、
間違った選択をしたときには
忍耐力は傷を深くするだけである。

努力とか忍耐力は
それだけに危険なものである。

2014年6月22日(日)

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早川勝
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早川勝メール【711号】明日が見えないとき 君に力をくれる言 葉 あります!絶望に効く特効薬

2014-06-15

皆様
こんにちは。
ご縁があって名刺交換させていただいた方々へ
一斉配信しています。

この季節になると
商店街で目立ち始めるものといえば…、

日本の初夏の風物詩、
「冷し中華 始めました」
の看板メニュー。

さて、
あなたは最近、
何か「新しく始めた」ことはありますか?

私は、人生52年目にして
新しく2つのことを始めました。

それは、
「電子書籍」

「グルジアワイン」
です。

まずは、ひとつ目の
「電子書籍、始めました」
ですが…。

読者としてだけでなく、
おかげさまで、著者としても、
電子書籍の世界と関わることができました。

『死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる [Kindle版]』
電子書籍版が配信スタートです。

Kindleストア⇒ http://amzn.to/1ktixeU

出版社のホームページでは、
そのほかの「電子書籍ストア」もご案内しています↓
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BookLive(凸版・三省堂)
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『死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか!?』
の電子書籍版も、
20日金曜日より配信スタートの予定です。

ぜひ、お試しくださいませ。

そして、もう一つ、
「グルジアワイン、始めました」

ワイン通の間では知る人ぞ知るグルジア産のワインですが…、

これが、実にうまい!

私は今、糖質制限中でご飯・パン・麺類を控えているため、
替わりにアルコールを口にする機会が多くなりがちです。
(炭水化物を控えたおかげでどんどん痩せ、50キロ台に突入)

「家飲み」での基本パターンは、
糖質ゼロの発泡酒→芋焼酎、
というのがお決まりだったのですが、
最近はグルジアワインにハマっています。

知人からプレゼントしていただいたのをきっかけに、
悠久の歴史を探求しながら味わっております。

グルジアワインをよく知らない方のために、
本日は「グルジア講座」を開催することといたしましょう!

グルジアは、
西アジア北端、黒海の東岸にあり、
北側にロシア、南側にトルコ、
アルメニア、アゼルバイジャンと隣接。

ソビエト連邦の独裁者、
ヨシフ・スターリンの出身地としても有名です。

1991年のソ連崩壊で独立した15の国々のうちの一つが
グルジアです。

旧ソビエト連邦の構成国のひとつですが、
東ヨーロッパに含められることもあります。

「黒海」周辺の4カ国、
グルジア、ウクライナ、アゼルバイジャン、モルドバの頭文字をとって
「GUAM(グアム)」という地域機構を形成しています。

ロシアと距離を置き、
欧州連合(EU)入りを目指す国々の一つでもあります。

実は「グルジア」という呼び方はロシア語の読みで、
グルジアの人々は自分たちの国を
「ジョージア」と発音しています。

この地域の温暖な気候を利用し、
ワイン生産の盛んな国としても知られています。

氷河期の末期、約1万年前、
現在の「ぶどうの原種」のヴィティス・ヴィニフェラが
カスピ海、コーカサス地方に出現。

人類が食用に貯蔵していたという「ぶどう」が発酵し
偶然ワインのようなものが出来上がったのが
今から約2000万年前と推定されています。

そして5000年前、シルクロードの西の端、
コーカサスの山から湧き出るミネラルウォーターで育った
世界最古のブドウの原種から
グルジアワインが生まれました。

そのワインはメソポタミア文明の源、
チグリス・ユーフラテス川を下り
エジプトに渡りました。

クレオパトラも、
この芳醇なグルジアワインをこよなく愛しました。

人前では強権を誇ったあのクレオパトラが、
ときに一人グルジアワインを傾け
涙したと伝えられています。

それから世の人々はグルジアワインのことを
「クレオパトラの涙」
と呼ぶようになったそうです。

グルジアの原種のブドウは、
アレキサンドリ種など他の国ではみられない固有種として
今に伝えられています。

フランス、ドイツ、イタリアといった現代ワインとは
まったく異なった「悠久のワイン」を楽しめるわけです。

ところが、2008年、
グルジア領の南オセチアを巡りロシアと軍事衝突して以来、
政府間の外交関係は断絶。

ロシア政府はグルジアワインの輸入を禁止しました。

政府間の紛争のあおりで
国内のワイン産業は最大のワイン市場を失い
大きな打撃を受けました。

2013年にようやく禁輸が解かれ、
ロシアへの輸入が再開しましたが、
グルジアワインの高騰が始まり
全国的に品薄状態とのこと。

そうして以前までは
ロシア人の好みに合わせた甘口のワインが
多く生産されていましたが、
最近では国際市場向けに研究を重ね、
高品質なワインが造られるようになったようです。

グルジアを訪れる外国人観光客は年間約280万人。

隣国トルコを訪れる日本人観光客は年々増えていますが、
トルコから飛行機で2時間、
おいしいワインを味わえるグルジアにも
ぜひ、足を伸ばしてみたいですね。

美味しいワインと美しい大自然が織り成す絶景。

歴史的な建造物を愛でながら
充実した休暇を過ごせたら最高です。

2012年1月には、
グルジア初の「ワイン庁」が設置されたんだとか。

官民一体となり世界中にグルジアワインを広めていこうという
懸命さが伝わってきますよね。

「古くて新しいグルジアワイン」の魅力、
私も伝えていきたいと思っています。

あなたも、蒸し暑い今宵に…

空調のきいた静かな部屋で
左手にワイングラスを傾けながら、
右手に電子書籍を抱えて「知恵」も味わう、

そんな素敵な時間を過ごされてみては
いかがでしょうか?

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「585冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【努力と情熱】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
↓↓↓
私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.585
「明日が見えないとき 君に力をくれる言葉」
あります!絶望に効く特効薬
ひすいこうたろう著
SB文庫

 
長嶋茂雄さん、
あなたは最初いつも負ける。

それはもう、面白いくらい負ける。

小学校4年、初めてやった三角ベースで初打席は三振。
佐倉中学での第一打席も三振。
佐倉一高での初打席も三振。
そして甲子園には出場できず、
六大学では1年目は散々な成績。
プロのデビュー戦では4三振です。

最初から結果は出ない。
だから誰よりも練習してきた。

シーズン中もあなたは関係者にわからないところで
バットを振り続けた。

陰での練習が本当の練習であるとさえ思っていたあなた。

試合が終わると、
洋服に着替えて銀座の街に繰り出していく選手がいる中、
でも、あなたは違った。

後楽園球場で試合が終わると、
シャワーも浴びずにまっすぐに家に帰った。

それも自宅で素振りをするために。

着替えもせずに戻ってくるのは
体に残った試合の記憶を消さないため。

奥様は、台所にあなたの大好きな白身魚や麺類を
用意してくれているにもかかわらず、
あなたは振り向きもせず庭に出て、
その日のバッティングを反芻するかのように
スイングを繰り返した――。

「バットが風を切る音がある。
素振りをする音のちょっとした変化でわかる。
早く聞こえたということは、体が開いて、
バットが遅れてポイントが後ろに残ったということ。
正常な打点を風の音で聞き分ける。
バッティングで悩むというのは
人から見れば軽度のノイローゼのようなもの」

さらにあなたは言った。

「我々はグランドで最高の演技を見せる義務があるんだ」

そのために、あなたは試合で、
三塁からホームへすさまじいスライディングをしたこともありました。
……ホームには誰もいなかったにもかかわらず(笑)

特別に大リーガー用のヘルメットを使っていたあなた。
日本製と違い、かぶると前後1センチの遊びができる。
だから思い切り空振りすると、
ヘルメットがすっ飛んでくれる。

空振りでもファンを喜ばせようとしていたあなたの工夫には
頭が下がります。

キャッチしたボールをファーストへ投げる際、
手をひらひらさせていたのは、
歌舞伎の団十郎が花道で見得を切るときの所作を
取り入れたものだと知ったときは本当に驚きました。

ファンの前に出たら、
「ハーイ、今日はイッツ・ファイン・ツデイ!」
と明るく振る舞い、
ファンサービスも忘れない。

シーズン前のキャンプをアメリカベロビーチで行った際、
「アメリカは外車が多いね」と驚き、

クリーニング屋と洋服を勘違いしたときは
「アイ・アム・失礼」と謝っていたあなた。

「ソックスがひとつない」と騒いでいたら、
片方の足に二重に履いていたあなた。

鏡の前でバットを振るうちに夢中になり、
ついに納得のいくスイングができたとほっとして
肝心の試合を忘れてロッカーで帰り支度をはじめたあなた。

僕は、そんなキュートなあなたが大好きです。

そして、最高の演技を見せるために、
誰も見ていないところで
死ぬほど練習していたあなた。

カウンターでお寿司を食べている最中でも、
「ちょっとここでバットを振りたいんだ」
とお店の人に頼み込み、
二階の座敷を借りてスイングしていたということも知りました。
お店の人も、「えっ!?よりによってここで?」
と、きっと困っていたことでしょう(笑)。

何のためにそんなことを?

見てくれる人を楽しませたい。

その一心でした。

同じく、巨人軍には、
あなたくらい練習する男が
もうひとりいたそうですね。
後に世界のホームラン王となる王貞治さん。

あなたと王さんが、暇さえあれば練習するので、
いつの間にかチーム全員のレベルが上がり、
昭和40年から9年連続でジャイアンツは日本一になり、
やがて「黄金時代」と呼ばれる時代に突入していきます。

感染するのは風邪だけじゃないんだ。

情熱だって感染する。

スーパースター長嶋茂雄。
あなたの秘密はシンプルでした。

ひたすら練習。
「ダブルハッスル」
(2倍にハッスルするという本人の造語)で練習。

それは、監督になってからも……。

逆指名制が導入されるまでのドラフトは、
1位指名が競合した場合、くじ引きで決めていました。

1992年。この年のドラフト会議は
後に不動の4番となる超高校級スラッガー
松井秀喜選手の交渉権を獲れるかどうか、
巨人軍の運命を分けるドラフトになりました。

競合は必至。
最後はくじ引き勝負となることが予想されました。

そこであなたがまじめに行った秘策に
僕は心から感動しました。

何と、事前に自宅でくじ引きの練習をしていたとは!

そして本当に松井秀喜選手の交渉権を獲得したあなた。

くじ引きでさえも練習なんですね。

「俺みたいな野球の虫はいない」
by長嶋茂雄

僕は、あなたが生まれついての天才バッターだと
勝手に思っていました。

でも、そうじゃなかったんですね。

情熱が人生をメイクドラマにする。

そんなあなたのカッコよさを伝えたくて、
僕は勝手にあなたへのラブレターのつもりで
本項を書かせてもらいました。

この原稿を書いているとき、
あなたは僕のすぐ近くにいてくれるようで楽しかったです。

いま、朝5時50分。
窓から朝日が差しこんで部屋が黄金に輝いています。

まるで、あなたの生み出したメイクドラマのように。

長嶋茂雄さん、
日本に生まれてくれて
本当にありがとう。

 

 

2014年6月15日(日)

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早川勝
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