早川勝メール【578号】悪魔の正体とは… “タイムマシンの奇跡”

2011-07-24

 

“To be continued.”から一週間、
大変お待たせいたしました〜!
先週号の続きです。

「早く続きが読みた〜い」というメールやご感想をたくさんいただきました。
ありがとうございます。

さーて、いよいよ、
悪魔Bとの直接対決、です。

34年前へ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、
私はタイムマシンを「1977年」の過去にセッティングしました。
時代は、ピンクレディー、キャンディーズ、山口百恵、全盛の頃、
その頃は松山千春の頭髪もフサフサのロングヘアーでしたし、
レコード大賞は沢田研二の「勝手にしやがれ」…でしたから、
その頃の私は悪魔に向かって「♪出ていってくれぇ〜〜♪あ〜あ〜♪♪」と、
切実な心境でその曲を聴いていました。
ちなみに、その時の新人賞は、
まだ一度も逮捕されていない時の清水健太郎(失恋レストラン)でした。

ヤングな方には、かなり古過ぎますね…(笑)

そんな時の流れを感じながら…、
私を乗せた新宿発のタイムマシンは、
たった41分で34年前の過去まで私を運んでくれました。
爆睡状態のロマンスカーでは、まさに夢の中。

あっ、という間に「過去」に到着です。

待ち合わせは、小田急線本厚木駅の改札口。
私が生まれ育った地元です。

先に着いたのは私。

しばらくすると、真正面からBがこちらに向かって歩いてきました。
来る来る来る…、近づいて来る、
たしかに、34年前の悪魔・B本人です。

面影があってBだということはすぐにわかったのですが…、
私は唖然…、
ビックリしてしまいました。

その変わり果てた外見に…。

まあ、たしかに、34年振りですからねぇ、歳をとった風貌になっているのは当たり前なんですけど…。
いや〜、それにしても…、
驚きました。

まさに浦島太郎が玉手箱を開けた瞬間におじいちゃんに変身してしまったように、
彼の頭の毛はすっかりハゲあがってしまい、

わずかに残された後頭部と側頭部の髪の毛は真っ白な白髪頭。

当時、ロン毛の前髪をかき上げていたBの印象は微塵も見られません。
暴力的で威勢のよかった姿は影をひそめ、
悪魔が悪魔に呪われて精気を吸い取られてしまったような…そんな不気味ささえ感じました。

中学時代のBというのは、いわゆる不良というカテゴリーではなく、
お勉強もスポーツもできて活発なタイプでしたから、
周囲から見たらいじめっ子どころか、「良い生徒」に見えていたに違いありません。

私自身の心理状態も、良い生徒から攻撃を受けている私は「ダメな生徒」である、

という自己評価でした。
究極の「自己卑下」。

そこまで私の自尊心をズタズタに引き裂いた恐怖の悪魔…、
その悪魔からはすっかり攻撃的なエネルギーが失われ…衰えていたのです。

さあ、居酒屋に異動して、静かに二人の直接対決が始まります。

すでに、事前に電話とメールで情報交換は済んでいました。
最初の反応は意外にもスムーズで、
私が電話で伝えた趣旨に対して、Bはよく理解してくれましたし、
その後、メールでのやり取りの中で、
たったひと言だけでしたが、彼からの謝罪もありました。
「申し訳ありませんでした」と。

「あまりよく覚えてないけど、たぶん受験勉強でイライラしていたんだと思う」
というのが、彼の言い訳でした。

でも、覚えていない、というのは半分ウソでしょう。
覚えてないことにしておきたい、という気持ちになってしまうのも無理はありません。
本当はちゃんと覚えていたからこそ、Bはわざわざ私の誘いに乗って会いに来たのです。

罪悪感がBを動かしたに違いありません。

私の記憶にあるのは、「恐怖感」だけです。
でも、当たり前かもしれませんが、今目の前にいるオッサンには何の恐怖も感じませんでした。
消え入るように覇気のない声でボソボソと話をしているこの人物は、
34年の時を経て、「悪魔」から、今度は害のない単なる「妖怪」に変身したんだ、と。
そんな摩訶不思議な感覚でした。

Bの近況を聞いてみると、
大学を卒業後、厚木市の郊外にある電機メーカーの子会社にて二十年以上も設計の仕事をしていたらしいのですが、
今は「従業員の不満や悩み事を聴いてあげる部門」に課長職のまま異動になったとのこと。
Bが部下からパワハラの相談を受けている、だなんて、
なんという皮肉でしょう(笑)

そのBは会社近くのアパートに一人暮らし。
5年前に離婚して、今では家族とまったく音信不通。
二人の子供は本来なら大学1年生と高校2年生のはずらしいのですが、
どこの学校に通っているのかさえも知らされることなく、会うことも許されていないのだとか。
家族との間に、何があったのかは聞けませんでしたが、
家族の話をしているときのBの寂しそうな横顔に、人間らしい孤独な一面を見ました。

もはや、私はBを許しているのだな、と実感しました。
不思議なほど、憎しみも恨みも感じることはありませんでした。

ただ、一つ思ったことは、
このたびの再会で救われたのは、私だけでなく「B」本人だったのではないか、
ということです。

そうですよね。きっとBも罪悪感を背負って生きてきたに違いありません。
Bも苦しんできたからこそ、今回の私の呼びかけに応じたのでしょう。

お互い直接に「謝罪」や「許し」の言葉を交わしたわけではありませんが、
ホッとした安堵感に救われたのは、実はBのほうだったのです。
過去と直面できたのですから…。

やはり、この再会で一番救われたのはBだったのです。

もっと早く、Bが過去の犯罪行為と直面し、自分で自分を許してあげることができていたなら、
Bはもっと違う人生……もっとイキイキとした幸せな人生を歩んでいたのではないかと思います。
もしかすると、愛する子供たちと離れて暮らすような事態には陥らなかったかもしれません。
こびりついた罪悪感が、愛する家族との間にも壁を作り、
正しいコミュニケーションをも奪ってしまったのです。
Bは自分が犯した不正行為によって「自分は悪人である」というメッセージをずっと心の底の底に抑圧してきました。
そしてついに、私と再会することで、
幸せにブレーキをかけてきた「邪悪な心」から解放されたのです。

白髪のおじいちゃんになってしまった浦島太郎は…、
結局、自分で虐待したカメに乗せられて現代にもどってきた、
というオチですね。

罪悪感を抱えたBを私が救った、だなんて、
皮肉な結果になったものだ…と、
そんなことを考えながら、
私は再びタイムマシンに飛び乗り、現代に戻ってきた次第です。

34年前に帰ってチャルネルを変えた瞬間、
私の過去も未来もすべて劇的に変化しました。

直面する勇気。
私は決して「弱虫」なんかじゃなかったってことに気づきました。

さらに、今回のイジメ問題について、
実は、「私自身が私に対して行った不正行為」だったということにも気づきました。
「やめろよ」と言えず、直面できないまま自分自身をいけにえにし、
現実から逃げてしまったのですから。
それは私が私に対して犯罪行為を行ったことと同じだったんだな、
と、つくづく感じました。

自分自身をもっともっと大切にすべきでした。

ということは、
次に私が直面するのは、逆に私自身がしてしまった「不正行為」について、です。

皆さんもたくさんしてきましたよね。
悪いこと。

えっ?!
自分はそんなこと何もしていない、ですって?!

嘘はやめましょう。
ごまかさないでください。
あるはずですよ、よくよく思い出してみれば…。
アレ、ですよ、アレとアレとアレ。
思い出したくない、あの時のあの行為。
できれば、忘れたままにしておきたい、あの出来事。
「あーーー!」と、声をあげて抹殺したくなるような、
誰にも言えないあのこと。

ありますよね?!

反道徳的な行為、意地悪な行為、迷惑な行為、自己中心的な行為、裏切り行為、
または見て見ぬふりをしてきた不作為、など、
そのような行為で周囲の人のモチベーションを落としてきませんでしたか?

エネルギーを奪ってきませんでしたか?

家族に対して、

仲間に対して、

社会全体に対して、

そして、自分自身に対して…も。

これから私は、今回のこと以外の過去とも向き合っていきます。
抑圧しているすべての罪悪感から解放されたとき、
その安堵感とともに、未来に向かって本当の自分が生き生きと「大活躍」できる、
そんな気がしています。

皆さんの未来もきっと変えられるのではないでしょうか。

過去と直面する勇気さえあれば…。

 

 

以上、
前置きが長くなりすぎてしまいましたので、

本題は来週にさせてください。

すいません。

 

また次号をお楽しみに!

 

 

2011年7月24日(日)

 

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生きてるだけで「ツイてる!」

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