早川勝メール【433号】痛快!心理学

2008-11-17

 

プロゴルファーの片山晋呉が
一昨日の太平洋マスターズで通算26勝目をあげましたね。
最近のゴルフといえば、
話題は何かと17歳の石川遼くんに奪われていますが、
片山は今季も賞金ランキングトップです。
さすがですね。
その片山晋呉が先日25勝目をあげて永久シード権を獲得したときのコメント…、
「10年以上前にまだ1勝もしていないときから
35歳になったら25勝して永久シードを獲得しているという
『未来予想図』を描いていた」
と言っていました。
う~ん、すごい。
どうやらやっぱり、幸せになる成功の秘訣は
「未来予想図」の描き方にあるみたいですねぇ…。

皆さんは自分の「未来予想図」
鮮明に描けていますか?

・・・と、前置きはこれくらいにして…。

今回もまた…
「私の本よりためになるお薦め書籍シリーズ・全400冊」の中から
好評だったバックナンバーをお届けいたします。

本日のテーマは
【もっとわがままになる】
・・・です。

お役に立てれば幸いです。
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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ      No.207
「痛快!心理学」
和田秀樹 著
集英社インターナショナル

◎もっともっと「わがまま」になろう

恋人とのデートで困ったことはありませんか?

人間関係で、上手に「甘える」ためには、

「このくらいなら相手は許してくれるだろう」ということを読まなければなれませ
ん。

そのためには、子どものときに親に甘えて、その甘えを十分満たしてくれることが必
要です。

その際に、甘えを十分満たしてもらえる経験が足りないと、

あまりに他人の気持ちばかりを気にしてしまって、今度はかえって甘えられなくなっ
てしまうものです。

これは、未熟とは言えませんが、精神的に健康とは言えません。

たとえば恋人と食事に出かけたとします。

そのとき、あなた自身はイタリア料理を食べたいと思っているとします。

でも、はたして恋人がイタリア料理を食べたがっているとはかぎりません。

フランス料理のほうがいいと思っているかもしれないのです。

そこで子ども時代に甘えを十分に体験している人なら、

「本当は彼女はフランス料理が食べたいのかもしれないけれども、

イタリア料理なら我慢してくれるのではないか」と思うことができるので、

恋人に「ねえ、今日はイタリア料理を食べようよ」と素直に言えます。

かりに彼女が内心、「イタリア料理は、ちょっと」と思っていたら、

それを「間主観的なコミュニケーション」で察知して、

「とは言ったものの、やっぱりフレンチのほうがいいかな」というふうに軌道修正も
できるでしょう。

しかし、甘えるのが下手な人はそうではありません。

相手が何を食べたいのかが気になりすぎて、イタリア料理が食べたくても言い出せな
くなってしまうのです。

そうなると自分の希望を押し殺して、相手に合わせようとするのです。

たとえ自分が魚が嫌いでも、「今日はお刺身がいい」と言われると、そのまま従って
しまったり、

いつまで経っても自分の意志が口に出せず、優柔不断な人と思われてしまうのです。

つまり、うまく甘えられない人は結果的に他人に合わせることばかり考えてしまうた
め、

主体性も発揮できず「自分」を持つことができないのです。

自己主張と「甘え」は表裏一体

ふつう、「自分」をしっかり持っているのはどんな人かと問われたら、

他人に頼らずに「自立」した人間のことを思い浮かべる人が多いでしょう。

ですから、「上手に甘えられる人」が「主体性」の持ち主だと言われれば、

ちょっと意外な気がするはずです。

しかし実際には、他人を頼らずに「自分」を持てる人などいません。

もし、いっさい他人とかかわらずに「自分は自分だ」と思える人がいたら、

それは「自立」しているのではなく、単に「孤立」していると言ったほうがいいで
しょう。

繰り返しになりますが、「自分は自分だ」と感じられるためには、

「他人と違う自分」と「みんなと同じ自分」の両方をバランスよく持つことが必要で
す。

「他人と違う自分」しかないのでは不安になって自分が人間ではないように思えてし
まいますし、

「みんなと同じ自分」だけでは主体性が持てないからです。

ところが、孤立してしまっていると他人とのかかわりあいがないのですから、

「違う自分」も「同じ自分」も感じられなくなってしまいます。

ですから孤立している人に「自分」はないのです。

うまく他人に甘えられない人は、

「他人と違う自分」を周囲の人々が受け容れてくれないと思い込んでいます。

他人に甘えられる自信も持っていない、と言ってもいいでしょう。

逆説的になりますが、人に甘えるためには、ある種の自信が必要なのです。

先ほどの例でも、自分に自信がないから遠慮してしまい、

「イタリア料理が食べたい」という程度の自己主張もできなくなってしまうと見るこ
とができるでしょう。

つまり、上手に甘えられるからこそ、上手に自己主張できるのです。

これは欧米だって、基本的には同じです。

ある程度、相手の気持ちを読んでいるからこそ、自分の意見が堂々と言えるのです。

もし、相手の気持ちもおかまいなしで言いたいことだけ言っていたら、

誰もその人を受け容れてはくれないでしょう。

スターンの言うとおり、言葉によらない「間主観的かかわりあい」は大切なのです。

ですから、お互いに甘えあう関係というのは、けっして後ろ向きのものではありませ
ん。

甘えられるというのは、他人の気持ちを認めたうえで、自分を出せるということでも
あるのです。

「もたれあい」が心を安定させる

現代社会に「人間関係の病」が増えている理由の1つは、

こうした「甘え」がいいものであると思われなくなったところにあるのではないで
しょうか。

人に頼ることが悪いことであり、自立した人間であることのほうが素晴らしいという
考えが広がったために、

かえって人間は「自分」を出しにくくなりました。

悩みを誰にも言えず、自分だけで抱え込んでいる人は多いのではないでしょうか。

しかし、それではけっして健全な人間関係築けません。

他人をあてにしたり、周囲の人に寄りかかったりするのを、悪いことだと思う必要は
ありません。

人との付き合いは、ギブ・アンド・テイクでいいのです。

お互いに、いい意味で相手を利用しながら生きていくのが人間だと思ったほうがいい
でしょう。

そういう相互依存によって、私たちは「自分」を持つことができるのですから。

「こんなこと言うのは、わがままじゃないだろうか」とか、

「自分勝手なことを言うと、他人に迷惑をかけるのではないか」考えすぎるのは、よ
くありません。

むしろ、そうしたわがままが素直に言える関係のほうが、ずっと成熟していると言え
るのです。

もちろん、その場合、自分だけが甘えるのではなく、他人の甘えを認めることも必要
です。

みんながお互いに許せる範囲の「わがまま」を言い合い、

ある程度の迷惑をかけ合える「もたれあいの関係」こそ、私たちの心を安定させてく
れるのです。

 

 

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生きてるだけで「ツイてる!」

感謝感謝の「早川 勝」でした。

E-mail:hayakawa@tsuitel.in

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