【923号】お金儲けは「インド式」に学べ! 今日は明日よりもっとリッチになる!

2020-01-13

映画『パラサイト 半地下の家族』を観ました。

2020年、最初に観るお正月映画は「絶対コレ!」と昨年から決めていたので、

日比谷ミッドタウンまで足を延ばし、「先行上映」にて鑑賞させてもらいました。

いやー、めちゃくちゃすごい!

いい意味で、大きく裏切られました!

期待の高いハードルを遥かに超えた「生まれて初めて観るジャンルの映画」でしたね。

娯楽映画でもあり、哲学的芸術作品でもあり、

笑えるけど〝ぞっとする〟ほど怖い映画というのはあまり観たことがありません。

ミステリーでもない、コメディでもない、ヒューマンドラマでもない、

アクションでもない、サスペンスでもない、ホラーでもない・・・

いや、でも、それらすべての要素が詰まっている超一流のエンターテインメント、

あらゆるジャンルを超えた一作、といってもいいでしょう。

とにかく面白い。

さすが、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)に輝いた作品だけあります。

世界の巨匠監督の話題作を抑え、審査員満場一致だったというのですから、

それもうなずけます。

「汚い半地下住宅」で暮らす貧しい一家が、

「高台の超大豪邸」で暮らす裕福な一家に〝寄生〟していく、

という格差社会を風刺する〝悲喜劇〟でもあるのですが、

物語の因果関係はそれにとどまりません。

家族一人ひとりのキャスティングやセリフ回しも素晴らしく、

希望と絶望が繰り返されるジェットコースターのように、

先が読めない展開でありながらも、

伏線(=仕掛けた罠)の回収もパーフェクト、

いやはやなんとも凄まじい、驚愕のストーリーテリングでした。

格差社会(貧富の差・不平等・二極化)の闇にスポットを当てることで、

〝家族愛〟を浮かび上がらせます。

いったいそれは、共生なのか、それとも、寄生なのか。

パラサイト=寄生虫とは、実のところ「誰」なのか。

毒を含んだ皮肉と社会風刺を、醜悪な暴挙へと結びつけ、 丹念に描いていきます。

ラストの惨劇には、驚きのあまり、 開いた口が塞がりませんでしたよ。

もうびっくりです。

劇中で父は息子に言います。

「計画さえしなければ失敗もない」と。

果たして、我々小市民の努力は裏切られ続けるのか。

いや、ただ最後の最後に、

「夢をあきらめない」……ひと筋の〝光〟も残してくれました。

観終ったあとの余韻が半端なくこびりついたまま、帰途に就いたのでした。

あれからずっと、私に何かが〝寄生〟している気がしてなりません。

近年、格差と家族を描いた日本映画の名作といえば「万引き家族」ですが、

その「万引き家族」を観たとき以上の衝撃を受けました。

これ以上語るとネタバレになってしまうので、 もうこのへんにしておきますが、

皆さんも、ぜひ、ご覧くださいませ。

超オススメです。

以上、前置きはこれくらいにしまして、 メインコンテンツに入ります。

本号も、お薦め書籍(720冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

本日のテーマは、【いい加減に、楽しむ】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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『お金儲けは「インド式」に学べ!』

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インド人が必ず聞いてくるテッパンの質問が飛んできた。

「ところで、インドの印象はどうだい?」

まぁ、相手がインド人ということもあり、 喜ばせようと少し盛った表現でインド経済の元気さを褒めたたいたところ、 彼は大いに満足だったようで、

「やっぱり君もそうか ! デリーは2030年にはトウキョウを追い越して 世界最大の都市になるだろう。 そのころには、GDPもチャイナを抜いて世界一になっているかもしれない。 大気汚染の問題もあるけど、あと5年もすれば エコがブームになって空気もどんどんキレイになる。それから……」

と、マシンガントークで返してきたのだ。

口には出さなかったが、内心「うーん、そんなにうまくいくわけないやろ」 と思ったと同時に、ちょっとだけ感心した。 「インド人って、万事こんな感じで異様なほどポジティブやな!」と。

とにかく、こと経済の展望に関しては、アゲアゲな話をする人が非常に多い。 「今日より明日は必ず豊かになる!」と、 13億人の国民みんなが信じているといっても過言ではないだろう。 しかも、インド経済というマクロな話だけではなく、 自分の商売というミクロな話題に関してもそうだ。

「いま、ビジネスはどんな感じ?」

とたずねると、

「最高や!」

「絶好調や!」

「メチャクチャ儲かっとるで!」

とだれもが答えるのだ。

〝ゼロ成長〟が続く日本とは異なり、 実際、毎年6~7%の経済成長を続けている国なので、 ある程度気持ちが「上がる」のはわかる。 ただ、インドでビジネスを始めたころは、 正直、こうしたインド人の「調子の良さ」を見るにつけ、 「いい加減な人たちやなぁ」と感じていた。 とりわけ私の仕事は、インドに進出している日本企業のサポートなので、 否が応でも日本とインド人、文化、考え方の違いが目についてしまう。

ところが、9年も現地でさまざまなインド人と触れ合っていくうちに、 徐々に私の考えは変わっていった。

インド人の「いい加減さ」こそが、この国のダイナミズム、 あるいは「元気さ」を生み出している源泉なのではないだろうかと。

もちろん、本文でも説明するように、「いい加減さ」ゆえの危うさや問題点もある。 だが、それを差し引いても、この日本にはない (いや、かつてはあったのに、いつの間にか失ってしまった) 「元気さ」から、学べるところは大いにあるはずだ。

おそらく日本人の目から見るトンデモもなく〝非常識〟なインド人のやり方で、 なぜ、みんなハッピーに生きていけるのか。 そして、仕事を通じてお金をガツガツ儲けられるのか。 きっとヒントが得られると思うし、そうなれば私としても望外の喜びだ。

(中略)

たとえすぐに「もの言う従業員」にはなれなくても、 「いざとなったら、いつでももの言える従業員になる」という意識が大切だ。 その意識を持つことで、会社に対する交渉力が生まれる。

ただし、この「いざとなったら、いつでももの言える従業員」になるためには、 その前提条件として「いつでも転職できる準備」をする必要がある。

インド人の従業員たちは、口をそろえて「給料を上げろ」と言う。 続いて、「ボスがそれを認めないのだったら辞めます」 と半ば脅しのように退職をちらつかせる。

この手の交渉ができるのは、 「いつでも転職できる」という〝逃げ道〟を周到に準備しているからなのだ。

彼らは新しい会社に転職しても、すでに入社初日には、 転職サイトに新たな自分の情報を登録する。 つまり、常にどん欲に「よりよい条件」を探し続けているのだ。 そして、少しでもいまのところよりよい条件の会社を見つけたら、 もう翌月には面接に行き、場合によっては半年で次の会社に転職する。

半年で転職というのは、スキルの蓄積という観点からはどうかと思うが、 それでも「次の場所」を常に確保し続けることで、 会社との交渉を有利に導くスタイルは私たち日本人も見習うべきだ。

実際に転職するかどうかは別として、 「オレに『来てくれ』という会社は、たくさんあるんやで」 という状況を、常にキープしておくことが重要なのである。

(中略)

ちょうど、インド人経営者と会う直前に、 日本の大手家電メーカーで45歳以上が大量にリストラされる というニュースがあった。 そこで、彼と食事をしながらそのことについて、軽く話したのだ。 すると、彼はこんな疑問を呈してくる。

「どうして不要になるような人を、45歳まで雇っていたのか?」

彼いわく、45歳まで20年以上も勤務した人を、 いきなり外に放り出すのはヒドイ話しだし、 そもそもそんな追い出したくなるような人を45歳まで雇い続けること自体、 経営陣にまったく見る目がなかった証しだろうという。

もちろん日本には解雇規制があるため、 安易にクビを切れないという事情がある点を彼にも説明したのだが、 それにしても納得するには至らなかった。

ただ、彼との話で私も別の視点が開けた。 この遅すぎるリストラの一因は、 やはり従業員を「仲間」だと見なしてしまったがゆえではなかろうかと。

本当は、もっと前の段階で組織にとってリストラ要員は不要だとわかっていたのだが、 「仲間」である以上、かわいそうなので安易に放り出すわけにはいかない。 そもそも、そんなことを通告して悪者になりたくもない。 そうこうダラダラしているうちにタイムリミットが来てしまい、 45歳を超えていきなりのリストラ通知という、 結果としてさらに残酷な仕打ちをせざるをえなくなってしまったのだ。

「不要」になった人に、ある程度のタイミングでその旨を伝えれば、 まだ転職や新しいスキルを身につけることも可能だっただろう。 ある会社では不要でも、別の会社でその能力が高く評価されるということも多々ある。

これも結局、会社と従業員が取引先のような関係であったら、 防げた問題なのではなかっただろうか。

そのインド人経営者は最後にこう言った。

「不要になった人に『あなたはいりません』と若いうちに伝えることこそ、 実はやさしさだよ。 『必要です』と言い続けながら、ある日突然『不要です』と言うほうが、 よっぽど残酷だし無責任ではないだろうか。 これはマネジメントの怠慢だね」

(中略)

ともあれ、私たちが人生で注力すべきなのは、 「何をしてもあなたを応援してくれる人」である5%の人を大事にすること。 もちろん、理にかなった批判にはきちんと対処し、反省材料にしたほうがいいだろうが、 にしても、残りの「何をしてもあなたのことを嫌う人」+「あなたに関心がない人」 =95%の人からの悪口、文句、難グセを気に病んだり、 ストレスとして抱えたりする必要など、どこにもないのだ。

世の中で出会う人全員の期待や要望に応えようと無意識に行動していては、 とてもじゃないが身も心ももたない。 そうではなく、出会った人のうちの5%にだけしっかりと向き合おうと考えれば、 一気にそのハードルも下がるだろう。 つまり、私たち日本人は越えなくてもいいハードルを越えようとして、 自らを追い込んでいただけなのだ。

実際私も、インドでビジネスを始めたころはストレスのかたまりだった。

クライアントとのトラブルはもとより、ツラかったのは「外野の声」だ。 会社の立ち上げ当初、周囲の会う日本人、会う日本人に、

「今度、こういうビジネスを始めたんだ !」

と報告していた。 しかし、たいてい返ってきたのは否定的な意見だ。

「そんなもの、うまくいくわけないやろ」

「同じようなことをした人もいたけど、2年で会社たたんで帰ったよ」

「悪いこと言わない。いまからでも遅くないからやめたらどうですか」

てっきり同砲の日本人から応援してもらえるかと思っていたが、 逆にネガティブなことばかり言われて正直心が折れそうになった。

ただ、いまになって考えてみると、 そういうことを言ってきた人たちとは、まったくその後会っていない。 つまり彼らはいずれも、私の人生において何ら関係ない人だったのだ。   そして、その何ら関係のない人に言われたことなど、 それこそ何ら気にする必要もなかったのである。

(中略)

私は9年インドでのビジネスをしているので、 若い人から年配の人までたくさんインド人の友だちがいる。 そうした仲良くなった人にたまに、

「日本や日本人に、どういうイメージを持っているのか?」

と質問することがある。

もちろん予想通り、多くのインド人にとって日本人は遠い存在であり、 「わからない」というのが回答の大半だ。 ところが、そのなかで、日本人の友だちがいたり、 日本企業とビジネスをしたことがあったりする人がいる。 彼らの答えは、目の前にいる日本人の私に気を使っているのか、たいがい、

「テクノロジーは先進的だよね」

「親切で平和的な人たちだよ、日本人は」

あたりとなる。

ただし、正直それでは面白くないので、私はあえて突っ込んで 「じゃあ、ネガティブなイメージは?」とたずねてみた。 すると返ってくる代表的な答えが、

「自分の意見を言わないよね」

「何を考えているのか、正直よくわからん」

というものなのだ。それに加えて興味深かったのが、

「実は一緒にいても、あまり楽しくないね……」

という意見が少なくなかったこと。

彼らからすると、

「日本人は一緒にお祭りやパーティーに行っても、踊らないし歌わない。 ただ、すみっこでお酒を飲んでニヤニヤしているだけなんだよね」

となる。

「意見を言わない」「何を考えているのかよくわからない」という問題は、 本書で何度も述べてきたように、積極的に自分の意見を明らかにすることを心がければ、 徐々に解決されていくだろう。

その一方で、この「楽しめない」問題をクリアするには、どうすればいいのか。

よくよく考えてみると、この問題こそ 本書で紹介してきたすべてのテーマに通じていることがわかる。 言い方を変えれば、この「楽しめない」→「楽しむ」こそが、 私たちにいま一番欠けている=必要な要素なのだ。

2020年1月13日(月・祝)

【編集後記】

昨日1/12は、父の「満88歳の誕生日」でした。

ということで、姉一家も合流し〝米寿〟のお祝い。

ひ孫(姉の孫)も参加した12名でのホームパーティは大いに盛り上がり、

孫たちから、お手紙や黄金の大座蒲団をプレゼントしてもらった父は、上機嫌。

ゴールドのちゃんちゃんこ&帽子のコスチュームで記念撮影の中心におさまり、

終始「笑顔の花咲じいさん」でした!

父はいまだ、心身ともに至って「健康そのもの」。

バースデーケーキのろうそく(88本??)を吹き消す肺気量や、

テンションの高さも健在です。

「幸せ者だ」「ありがとう」「感動した」を連発し、

「長生きしてよかった…」とつぶやいておりました。

母も、数え年でいえば「88歳」ですが、

これまた、父以上に元気いっぱい。

張り切って料理をたくさん作りすぎ、

厨房においての「エリザベス女王」も健在でございました。

ホントに、究極の幸せとは「健康」と「長生き」と「家族」ですね。

この3点セットさえあれば、あとの幸せは〝おまけ〟みたいなもの。

とまあ、改めてそんなことを、

しみじみと感じさせてくれる「ひと時」となりました。

ではまた、次号をお楽しみに!

(来週は「ゲラ」の最終チェックがあるため休刊とします)

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本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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