【909号】自分を許せば、ラクになる。ブッダが教えくれた心の守り方 怒り・嫉妬・不安はすべて「妄想」です

2019-07-20

 

先週、奇跡の男をこの目で見ました!

前WBA世界ミドル級チャンピオン・村田諒太、その人。

 

昨年ラスベガスでの防衛戦で負けたブラントとのリベンジマッチを

鬼気迫る猛ラッシュでKO勝ち!

見事に王座へと返り咲いたのです。

 

いやー、素晴らしい偉業に感動しました!

 

ここで、新聞の手記の一部をご紹介したいと思います。

 

チャンピオンの頃は雑念が多かった。

流されやすくて、ボクシングもいろいろと変化を求めていた。

楽をしてしまうんです。

基本の繰り返しが大切だけど、周りが言えば「そうかもしれない」と思ったり…。

勝つための必殺技みたいなもの、スペシウム光線が常に欲しいと思っていた。

地に足がついてなかった。

王座を守るためには地道なことをするしかないのに…。

そこに気づかなくても倒せていたし、勝てていた。

ブラントとの敗戦で気づかされた。

世界王者でなくなった時、喪失感はあまりなかった。

むしろ王者だった時に失ったものもあると思う。

周りからちやほやされ、自分が自分でなくなるみたいな感覚があった。

「チャンピオン!」と呼ばれ、近づいてくる人もたくさんいた。

もちろん、世界王者は価値あるものだけど、本来ある村田諒太の価値ではない。

王者の時と、そうでない時の自分。人としてどちらがいいのか。

年齢を重ね、経験もあり、今の方が内面を成長させられている。

世界チャンピオンであっても「王様」にはなりたくない。

メンタルまで横柄になるのは嫌。人間、自分を省みることがないといけない。

自分にも嫌な側面を見ることがある。

これからはどこまで自省できるか。

人生の課題になると思う。

 

いやー、しびれるコメントですよねぇ。

世界級王座を奪還しても、まったく驕っていない。

過去の失敗を、正直に、そして冷静に俯瞰し、反省しています。

 

私たちもついつい楽をして「スペシウム光線」を求めてしまいますし、

チャンピオンと持ち上げられたらすぐに「裸の王様」です。

 

2度目のチャンピオンベルトは、さらに「価値」が高まった気がしますね。

そもそも日本人でこの重い階級の頂点に立つというのは、もの凄いことです。

 

次のファイトは、統一王座決定戦でしょうか。

さらなる強敵へ、超ド突き合いの打撃戦を仕掛け、

スカッとノックアウトしてほしいものですね。

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(706冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【正しい思考VS無駄な妄想】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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『自分を許せば、ラクになる。』

ブッダが教えくれた心の守り方 

怒り・嫉妬・不安はすべて「妄想」です

「物語」で身につく仏教のノウハウ

読むだけですべての悩みが消えていく―――

草薙龍瞬著

宝島社

 

 

ひねくれ者の僕が、友人の言葉になんとなく引っかかったのは、

そのときの彼の態度が静かな自信に満ちていたからだ。

 

学生時代の彼は、人見知りのおとなしいやつだった。

だからこそ、押しの強い僕と逆に性が合ったのだろうか。

二人で話すときは、僕が一方的に話して、

彼は照れたような笑いを浮かべて聞いているだけだった。

サークルの先輩への不満や、世間の話題への批判めいたことを語っても、

友人は黙って聞いている。そういう関係だった。

 

卒業して十年近く経って再会した今回も、同じようなノリになるだろうと思っていた。

しかし、違ったのだ――。

僕が仕事の愚痴をこぼしたり、同僚の悪口を言ったりしても、彼は頷かない。

あからさまに否定はしないが、「それはどうかな」という顔を見せる。

 

ちょっとムッとした。エイコと喧嘩別れした話もしたが、

彼女への不満を語った僕を、友人はまっすぐ見つめて何も言わなかった。

ドキリとした。

こいつは、かつての男じゃない――そんな気がした。

 

別れた後、小さな敗北感が胸に刻まれた。

夏休み明けに同級生に再会したら、背を越されていたという感じ。

友人は、いつの間にか成熟していた。

 

その落ち着いた姿に比べて、小さなことでイライラしている自分が、

ずいぶん幼い人間に思えた。

 

いったい、何が彼を変えたんだ――?

 

このときの友人が、宗教の勧誘などをしていたら、僕は一笑に付して終わっていただろう。

「こいつ、宗教に逃げたんだ」みたいな、不遜な感想を向けていたに違いない。

 

だが、友人は何も語らなかった。

その姿は、あまりにも自然だった。

何かに勧誘するでも、意見を語るでも、自分の成長を誇示するわけでもない。

泰然自若と呼ぶのがふさわしい佇まいだった。

 

だからこそ、僕の中に焦りが生まれた。

彼が変わった理由を知りたいと思った。

正直かなり軽く見ていたやつが、僕以上に成熟した人間になっている。

その謎の答えが知りたかった。

 

(中略)

 

人間は四六時中、何かを考えている。

しかしその多くは「無駄な妄想」であって「正しい考え方」ではない――

それが、日曜午後の和尚の話だった。

 

「正しい考え方」と「無駄な妄想」は、一点において明確に違うそうだ。

その一点とは「善き方向性に沿って考えているか」ということだ。

 

善き方向性というのは、目標の達成や、快適な暮らしや、仕事の充実など、

自分が魅力を感じる将来のことだ。

かなうとしたら、何をめざすのかを考える――

それは「もっと人に優しい自分」でもいいし、「仕事で望みうる最高の成果」でもいい。

思い描いたときに、幸せを感じられること、元気が湧いてくること――

そういう「善き方向性」は、大事にすべきだという。

 

その一方、「無駄な妄想」とは、

方向性もなく、あれこれと言葉や映像を思い浮かべている状態だという。

 

和尚によれば、心は単に動き回りたがるもの――

心は、そもそも反応を求めて動き続けるエネルギーみたいなものだ。

だから妄想するのは致し方ない。

大事なのは「正しい考え方」を習慣にすることだという。

 

「正しい考え方と無駄な妄想とを、どう見分けるのですか?」と質問があった。

和尚はこう答えた――

 

方向性を確認して、今何ができるかを考えて、行動に移すのは、正しい思考。

方向性が見えない、何ができるかを考えない、行動しないなら、無駄な妄想。

 

たとえば、朝起きて、一日のスケジュールを思い出して、

よし頑張ろうと動き出すなら、正しい思考だが、

ぐずぐず布団に潜ってあれこれ夢想しているだけなら、無駄な妄想ということになる。

 

方向性と、方法(具体的になすべきこと)と、実際の行動――

この三つがそろった状態が、正しい思考なのだという。

 

和尚が最後に言った言葉が、印象に残った――

「正しい思考が人生を変えることもあります。

特に生き方に迷ったとき、決断するか躊躇ったときは、

正しい思考を思い出してください

ひとは、好ましくない結果をふと想像して、前に踏み出せなくなることがあります。

そんなときこそ〝これは心に何が起こっているのだろうか?〟

と冷静に分析してみてください。もうみなさんにはわかりますね。

悪い結果を恐れるというのは、悪い妄想に反応してしまった状態なのです。

 

〝これは妄想でしかない。善き方向性は何だったか?〟と考え直してください。

かなうとしたら何を望むか。そして何ができるのか、方法を考えること

自分で考えてわからなければ、学んでください。

 

たいてい、方法はあるものです。

方法があるなら、行動に移してみることです。

正しい思考が身に着くと、もっとラクに、はるか先まで進めます。

 

正しい思考ができるようになるためにも、

感覚を意識して、無駄な妄想にとらわれないように努めるのです」

 

 

 

 

令和元年7月20日(土)

 

【編集後記】

 

「保険毎日新聞」7月11日号にて、

アジア保険フォーラムでの講演記事が掲載されました。

左手で抱えているのは拙著の韓国語翻訳版です。

https://www.facebook.com/masaru.hayakawa2/posts/2390780734341442?notif_id=1563588032153135&notif_t=feedback_reaction_generic

 

 

さーて、さてさて、本日より9連休の夏休みウイーク。

〝別荘〟に引きこもり、一人ぼっちになる時間です。

 

先週は酒の席の付き合いが多く、かなり飲み過ぎましたので、

今週はアルコールを控え目に「休肝ウイーク」とします。

 

それではまた、来週号をお楽しみに!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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