【893号】人生を後悔することになる人・ならない人 パラダイムシフトの心理学

2019-02-11

 

今年に入ってから不定期配信となっておりまして、

毎週楽しみに待っていてくださる方々には、大変申し訳なく思っております。

 

ただそのおかげで、執筆の時間を確保できていますので、

ものすごい集中力で新作『リーダーの鬼100則』を書きまくり、

早くも原稿の「100分の75」まで仕上がりました。

 

あと残り、4分の1(4章分の1章)となり、

いよいよゴールが見えてきましたー!

 

シリーズ前作の『営業の鬼100則』を超えるクオリティであると、

http://tsuitel.in/books/index.html

自画自賛しながら、書き進めております。

 

見開き2ページずつに1テーマを凝縮して書く「鬼パターン」に慣れてきたのか、

執筆のスピードが格段に早まってきているのを感じています。

 

実際は、その2ページを仕上げるためには、

先にその倍以上の4~6ページを思いつくまま乱雑に書き上げ、

そのあとに、文章を削って削って磨き上げるという作業をしています。

ですから、200ページの原稿のために、

実質500ページ分の文字数を執筆している計算になります。

 

限られたフレーム内(2P)に「フレーズを出し入れ」するのも、

なかなか大変なんですよ。まさに、「文章のパズル」です。

でもそのおかげで、類書にはない個性的な原稿になっていると自負しています。

 

構成で気をつけているのは、その限られた2ページの中に、

「辛口・毒舌・ブラックユーモア」でグサッとくる問題提起をして、

「リーダーあるある」的なユニークな比喩で事例を紹介し、

「強烈なインパクト」と納得感のある答えを必ず盛り込み、

「現実的にすぐ解決に向かえる」アクションプランも提示する、

そして、「余韻の残る名言タッチ」で結論を締めくくる

とまあ、こんなパターンが100通りです。

 

休日の間、ずっとパソコンと向い合っていると、

正直疲れますが、楽しいですね。

机上のスポーツとでも言いましょうか。

風呂上がりの「発泡酒」1本がめっちゃ旨いです!

(ビールは控えて「糖質ゼロ」にしています)

 

さあ、ラストスパートに全力を尽くします!

『リーダーの鬼100則』

どうか5月発売をお楽しみに!

 

 

 

以上、前置きはこれくらいにして、

メインコンテンツに入ります。

 

 

本号も、お薦め書籍(695冊目)として、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【傷つくことから逃げない】です。

 

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.695

『人生を後悔することになる人・ならない人』

 パラダイムシフトの心理学

「人に見せるための生き方」はおやめなさい

あなたは「目の前の現実」から逃げずに、

きちんとそれと向き合えますか?

不安、悩み、苦しみからあなたを解放する、

心のレッスンを展開します。

加藤諦三著

PHP研究所

 

 

 

その人の心が、さまざまな人生の問題を抱えているということは、

その人が生きている証である。

人生のさまざまな問題は不可避的なもので、

どんなに避けたいと願っても避けることは出来ない。

人生が楽しくないのは、それらの問題を解決する意志がないからである。

 

真の自我防衛とは、「コミュニケーション能力の育成」である。

社会的成功ではない。

そこを間違えて、劣等感から優越感を求める人がいる。

そうして成功を求める。

 

しかしどんなに成功しても真の安心感はない。

どんなに成功しても、それで自我防衛はできない。

 

失敗すれば劣等感に苦しむ。

人間は絶えず、自我価値の崩壊のリスクを背負っている。

しかし価値剥奪のリスクを怖れると、自我価値を防衛しようとして、

小さな世界に閉じこもるしかない。

そうなれば、どうしても人と親しくなれない。

 

(中略)

 

人生の問題は煎じ詰めれば、現実否認するか、

「現実の自分」を受け入れて自己実現するかである。

 

「現実の自分」は、今の自分が望んでいる自分ではない。

それを認めずに無理に頑張っても能率が下がるだけ。

頑張っても何も解決しないのだから。

 

「現実の自分」を受け入れれば、元気になる。

もっと意欲的になる。

努力する目標が見つかるからだ。

 

(中略)

 

よく「愛されるためにはどうしたらいいか?」という相談がある。

 

理屈は簡単なことである。

自分を愛してくれる人を自分の方から排除しなければいい。

それだけで人は愛される。

 

二人で食事をしている時、「その食べ方、おかしいよ」と注意してくれる人が、

あなたを愛している人である。

ふれあっているからそういえる。

 

「私は愛されない」と不満な人は、

そういってくれる人を自分の方から遠ざけている。

だから愛してくれる人が、そういう人の周囲にはいなくなっただけのことである。

 

(中略)

 

自分を理解すると幸せの扉が開く。

お腹が空いたときに冷蔵庫に首を突っ込めばいいものを、

タンスに首を突っ込むようなことをする人が多い。

ネクタイを食べてもお腹はふくれないのに、それで文句をいっている。

入れ歯なのに堅い煎餅を食べてしまうような生き方をして、

人生は辛いと歎いている人がいる。

 

人は、心理的にいえば安全第一で、傷つくことを避ける。

傷つくことから逃げる。

 

普通の人は安全第一で、成長欲求と退行欲求の葛藤で退行欲求を選択する。

別れた方が幸せになれる相手とも別れない。

ことに劣等感の強い人は、どうしたら傷つかないかということばかりを考えていて、

自己実現の心の姿勢がない。成長欲求を選択しない。

 

その結果、自分の能力を使う喜びの体験がない。

格好をつけてしまうことで息苦しくなる。

 

道を間違えたとき大人に聞けばよいものを、赤ん坊に聞く人がいる。

その方が恥ずかしくなくて聞きやすいからである。

 

人から拒絶されることを恐れて自己主張できない。

まさに勇気の欠如である。

拒絶されることを恐れながらも自己主張するのが勇気である。

その苦しみが成長と救済に通じることである。

 

(中略)

 

コロンブスは、安全に背を向けて西へ向かって船出した。

そしてアメリカを発見した。

 

もちろん無謀にではなく、計画を練りに練り、

自らの実力を磨いて、磨いての話である。

コロンブス自身が、「可能な限り全ての種類の勉強をした」と書いている。

「地理の勉強、歴史の勉強から哲学勉強まで」。

私の注意を引いたのは、哲学の勉強をしたということである。

彼はインドに行きたいと思っていたのだから、

地理の勉強、歴史等の勉強をするということは常識で理解出来る。

だが、哲学となると話は別である。

 

コロンブスは哲学を学んだということから、彼は「人間いかに生きるべきか」

ということを考えていた人だったのではないかと私は推測している。

 

当時の船乗りは皆、東へ向けて船を走らせた、

しかし、コロンブスは「西へ行こう」といった。

 

彼が「西へ行こう」と決意したことには、

地理や歴史や航海記録の勉強に加えて、「私はこうして生きるのだ」

という彼の人生哲学があわわれているのではないかと私は思っている。

 

彼のこの「西へ行こう」という決意こそが、

人類の歴史上の大きな「パラダイムシフト」だった。

航海の常識をぬりかえ、それによって歴史が変わったことを、現在の私達は知っている。

 

(中略)

 

お漏らしをした子どもがいる。

おむつかぶれが出来ている。子どもは気持ちが悪い。

でも、お風呂に入れて、綺麗にして、おむつかぶれをなおしてあげようとする人は、

子どもにとってイヤな人である。

それをすると、しみて痛いから。

 

悩んでいる大人でいえば、成長を促す人は、嫌な人になる。

おむつかぶれを、放っておいて付き合ってくれる人がいる。

すると子どもにとって、その人は「いい人」になってしまう。

 

心理的にいえば、成長しないことは、その人にとって楽なことである。

だから解決策を考えない人は、「いい人」になる。

 

本当の意味で面倒を見ない人を、子どもは「いい人」と思う。

これは大人でも同じである。

 

心理的に病んでいる人は、自分の問題を解決してくれる人を嫌がる。

慰めを求めているのであって、解決を求めているのではないからである。

 

したがって心理的に病んでいる人の周りには、不誠実な人が集まる。

それに対して心理的に健康な人の周りには、成長を促す人が集まる。

それが良い人間関係というものである。

 

(中略)

 

その名言の一つに、次のようなものがあった。

 

深く情熱的に愛しなさい。傷つくこともあるかもしれないが、

それが人生を精一杯生きる唯一の術だから。

 

私は次のような解説を書いた。

 

やはり人生で大切なことは深く情熱的に愛することであろう。

今の若者は傷つくのが嫌だから人と深くかかわらないという。

しかし深くかかわらなければ恋愛はしょせん「愛されるゲーム」でしかなくなる。

だから何かあるとすぐに別れる。逆に嫌いでもしがみついている。

そして何よりも恋愛がステレオタイプになる。

そこで「愛している」という言葉が大切になったりするが、嘘がある。

 

退行欲求が満たされない人間にとって、安全とは、

人に認められ受け入れられることである。

人に嫌われないこと。人に軽蔑されないこと。拒絶されないことである。

 

安全とは、自分が今属している集団から追放されないこと、

人間関係で孤立しないことである。

人から評価され、愛されることである。

 

安全とは、保護されることであり、確実な人生を保証してもらうことである。

人はこれらが得られないことを恐れるがゆえに成長できないで、

幸せを願いつつ、地獄のような人生を送る。

 

逆に、これらが得られるとなれば、本来の自分自身を裏切ることも辞さない。

そして自分喪失しかねない。

時には魂を差し出しかねない。

 

 

 

2019年2月11日(月・祝)

 

【編集後記】

 

加藤諦三先生の著書は、20代前半の頃からもうかれこれ30年以上、

何十冊も読み続けて来ました。

 

それぞれテーマや切り口は違っても、 深層心理を繰り返し繰り返し学ぶうちに、

私の脳裏と心の底にすっかり擦り込まれてきました。

 

やはり、今までこうして人生の「苦しみ」を乗り越えてこられたのは、

加藤諦三先生の著書のおかげであると感謝しております。

 

その昔、新卒で入った会社の営業車の中でよく聞いていた「ラジオの人生相談」、

どうやら加藤諦三先生をパーソナリティとして、まだ続いているようなんです。

半世紀に渡る長寿番組って、ほかにありますかね? 凄いです。

 

ということで今回、加藤諦三先生の「人生を後悔することになる人・ならない人」、

あまりにも抜粋したい名文が多かったもので、

次号でも引き続きご紹介したいと思います。

 

 

それではまた、次号をお楽しみに!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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