【866号】半分生きて、半分死んでいる 「平成とは、すべてが煮詰まった時代」――

2018-03-25

 

いよいよプロ野球の開幕まで一週間を切りました。

本格シーズンを前にすると、ワクワク感があふれて止まりませんね。

 

この高揚した気分をさらに盛り上げようと、

いざ東京ドームへ、巨人対日本ハムのオープン戦を観戦してまいりました。

 

お目当ては、巨人VS怪物・清宮…。でしたが、

残念なことに、腹膜炎で入院し欠場となり、

「清宮選手の第1号ホームランの目撃者になる」、

という期待は、すっかり当てが外れてしまいました。

 

ところが運よく、メジャーから復帰した「上原選手」の快投を

この目に焼き付けることができ、

むしろこっちのほうがよかったかな、と。

 

オーロラビジョンに「Welcome Back!」

というメッセージが映し出されるや否や、

球場内にはうなりを上げた「うおおー!」という大声援が鳴り響きました。

 

そのファンの熱い期待に応えた上原投手は、

セットアッパーとして7回1イニングを無安打でピシャリ!

 

メジャーで鍛えられた43歳の熟練されたピッチングは、

レギャラ―シーズンでも、大いに期待できそうです。

 

それにしても東京ドームは、立ち見で入り切らないほどの大観衆で超満員御礼!

もの凄い熱気に包まれ、とてもオープン戦とは思えない盛り上がりでしたよ。

 

開幕が楽しみ過ぎます。

今年こそ、念願のバファローズVSジャイアンツの日本シリーズ実現を夢見て、

サッカーワールドカップそっちのけで、プロ野球の応援をしたいと思います。

 

 

 

以上、本日の前置きはここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(671冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、【禁煙主義】。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.671

『半分生きて、半分死んでいる』

「平成とは、すべてが煮詰まった時代」―――

宙ぶらりんの立場だから真理が見える

養老孟司著

PHP新書

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厚労省によれば、間接喫煙によって死亡する人の総数は

年に一万五〇〇〇人と推定される。

交通事故による死亡者の三倍だという。

 

現代の科学は大したものである。

タバコを吸っている本人よりも、周囲の人たちに大害があることが、はっきり示された。

しかも死ぬ人の人数まで明確となった。

 

いずれは誰が間接喫煙の犠牲者か、個人の特定ができる時代が来るかもしれない。

私は専門家ではないから、どういう調査をした結果なのか、それは知らない。

しかし厚労省関係の発表だから、国がお金をかけ、

専門家がきちんと調査した結果に違いあるまい。

それに対して個人が異論を唱えることなど、到底できない。

個人にはそれだけのお金も暇もない。

 

こうした結果が出せるということは、

その裏にタバコは健康に有害だという固い信念があるはずである。

 

喫煙の害については、ほとんどの人に異論はあるまい。

その信念のもとに、公共のお金を使い、誠心誠意の調査がなされたのだと信ずる。

科学上の真理といえども、強い信念によって裏付けられなければ、

人々の役に立つような立派な成果は生まれない。その典型的な事例といえよう。

 

すでに世界では五〇に近い国が屋内禁煙を実施しているという。

日本はご存知のように世界でも屈指の先進国であり、

ブータンですら国内禁煙なのだから、

先進国のわが国で禁煙が進まないのは恥ずべきことである。

 

次回のオリンピックは東京で開催される。

その東京がタバコの煙だらけで、間接喫煙の害を観光客が被る。

そうした指摘が外国人からあれば、まったく国辱だろう。

 

仮の話だが、偉大なる我らが首領様が統治されている隣国で

オリンピックが行われるとしたら、

鶴の一声、たちまち全国禁煙が実施されるに違いない。

違反者は察するに公開処刑か。

 

世界で初めて国家規模で禁煙を普及させようとしたのは、かのヒットラー総統である。

ユダヤ人を六〇〇万人殺す代わりに、間接喫煙の被害者を減らそうとした先見の明に、

あえて敬意を表さざるをえない。

 

クリントン政権で副大統領を務めたアル・ゴア氏は『不都合な真実』を著し、

ノーベル平和賞に輝いた。

本書の前半は炭酸ガスによる人為的温暖化であり、

後半は姉さんが喫煙者だったため肺ガンで死亡したという悲劇から、

強く禁煙を主張したものである。

むろん姉さんの肺ガンが喫煙のためだという根拠も

「医者がそういったから」と正確に指摘されている。

 

このあとのブッシュ政権はご存知のとおり、

大量破壊兵器の存在とアルカイダとの関係を根拠にフセイン政権を抹殺した。

のちにどちらも真っ赤なウソだったと判明したが、

正しい政治目的の実現のためには多少のウソはやむをえないのである。

 

大東亜戦争はわが国の敗北に終わった。

私の世代は「物量に負けた」と聞いて育った。

先年の報道によれば、ビル・ゲイツとニューヨーク市長が

禁煙運動に五億ドルを拠出したという。

これだけの物量(金量)があれば、神風を繰り出しても勝てるはずはない。

禁煙、喫煙の勝敗の帰趨は、タバコの火を見るより明らかであろう。

 

若い世代はご存じないと思うが、私の若いころには恩師の煙草があり、

畏れ多くも天皇陛下から下賜された。

「恩師の煙草をいただいて、明日は死ぬぞと決めた夜は」と、

子ども時代にはよく歌ったものである。

 

当時からタバコを吸ったら明日は死ぬ、とわかっていたのである。

 

(中略)

 

タバコのように有害無益なものを、政府は放置している。

それどころか、高いタバコ税を取る。

そのため喫煙者は、自分たちは高い税金を払っているのだからと称し、

厚顔にも人前でタバコを吸う。

 

厚労省も政府のうちだと思うが、なぜタバコを禁止するように提案しないのか。

タバコは麻薬と同じで習慣性があり、人は習慣性のあるものに対して弱い。

 

他に習慣性のあるものといえば、古来からある飲酒、読書、賭け事などにとどまらず、

現在ではメール、ケータイ、フェイスブック、ライン、ゲームなど、

さまざまなものが挙げられる。

厚労省はこうした行為についても、健康上の問題を精査し、

もし有毒と見なされれば、国策として取り締まりを強化すべきであろう。

 

近年は分煙が進んだ。

あちこちに喫煙所が設けられ、喫煙者はそこでタバコを吸う。

狭い空間に大勢の人が入るため、

喫煙所の中は火事場のように煙がもうもうと立ち込めている。

 

あの人たちは自分で吸うだけはなく、

他の喫煙者の煙をイヤというほど吸い込んでいるはずだから、

間接喫煙の常習者であろう。

 

したがってこの状況を続けるなら、

間接禁煙により、多くの喫煙者はやがて間違いなく死亡すると思われる。

今回の調査結果を踏まえ、あえてタバコを禁止するより、

現在のような形で喫煙者をどんどん殺してしまったほうが、

根本的解決としては早道ではないか。

厚労省の本音はそのあたりか、と愚考する。

 

私は禁煙主義者で、ゆえに日に数十回、禁煙している。

タバコを止める快感というのがあって、それに引きずられてしまうらしい。

 

それでもまだ足りないのか、最近は禁煙の回数が増えたような気がする。

禁煙にも習慣性があり、いったん始めると、やめられなくなる傾向がある。

 

念のためだが、とりあえずタバコを吸わないと、禁煙はできない。

迂闊な話だが、喫煙だけではなく、禁煙にも習慣性があるとは気が付かなかった。

 

それで国際禁煙週間というものができて、毎年行事が行われるのであろう。

国際的にも禁煙は習慣化したのである。

 

 

 

2018年3月25日(日)

 

【編集後記】

 

養老孟司さんは、極端に分煙や嫌煙を賛辞することで、

それらの風潮を皮肉っているのでしょう!

まさか、養老孟司さんが〝禁煙主義の喫煙者〟だったとは!

最高のオチでしたね(薄々は気づいていましたが…)。

 

さて、先週は「飲酒」がテーマでしたが、

今週は「喫煙」について、でした。

 

ちなみに、私は酒飲みではあるもののタバコは吸いません。

「禁煙」したわけではなく、いまだかつてまったく吸って来なかったので、

肺は〝真っ白〟と思いきや、いえいえ、とんでもない。

若い頃から「受動喫煙」の過酷な環境下で暮らしてきました。

 

大学時代は、煙モクモクのマージャン部屋で徹夜を繰り返し、

社会人になってからも、オフィスに灰皿があるのは当たり前、

居酒屋やバーでも、常にタバコの副流煙に包まれて…と、

周囲の仲間はヘビースモーカーだらけでしたからね。

 

幼少の頃に遡れば、父は1日にハイライトを2箱吸うヘビースモーカー、

車の中に沁みついたタバコの臭いを嗅ぐだけで、私はよく車酔いしていました。

(そんな父も今では禁煙を続けて三十年以上ですが…)

 

人間ドックではオールAの健康体である私ですが、

世界で毎年受動喫煙の影響で60万人も亡くなっていると聞くと、

もしかすると受動喫煙の害に蝕まれているかも、と心配になってきますね。

 

さらに聞くところによれば、タバコを吸わない妻が、喫煙する夫を持つ場合、

吸わない夫を持つ妻に比べて「肺がん」になるリスクが「2倍」に高まるのだそうです。

妻にとってより危険度が高いのは、家庭内での夫の喫煙なんですね。

 

家族思いのご主人様方、くれぐれもご注意を!

 

 

 

では、また来週!

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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