【850号】お坊さんに学ぶ長生きの練習 食事・呼吸・読経……誰でも!何歳からでも!健康寿命を伸ばす秘法とは?

2017-11-26

 

映画を観るのが先か、原作本を読むのが先か、

いつも迷うところです。

 

皆さんは、どちらが先でしょうか?

 

多忙な私の場合は、もちろんタイミングもありますが、

読みごたえのあった小説が映画になれば、勇んで劇場へ観に行きますし、

おもしろい映画を観た後は、原作本をじっくりと読み解きたくなります。

 

だいたいが「映像は原作を超えられない」というのが通説ですよね。

たしかに、小説を読んだイメージで映画を観ると、

がっかり、というパターンも少なくない…。

一方で、映画を観た感動を引きずって小説を読むと、

展開がわかっていて物足りない、ということもあります。

 

ただ、それらはまったく別物である、と考えるべきでしょう。

それぞれの良さ、それぞれの楽しみ方があるというもの。

 

ではそうなると、大事になるのが、その順番です。

映画を観るのが先か、原作本を読むのが先か。

良い作品であればあるほど、大いに悩むわけです。

 

実は、この秋、2つの大傑作ミステリーが、

立て続けに映画化されまして、迷いに迷いました。

 

「ユリゴゴロ」「彼女がその名を知らない鳥たち」

2作品は共に奇才「沼田まほかる」のベストセラー・ミステリーです。

 

どちらの小説も、読みたくて読みたくて、ずっと気になっていたにもかかわらず、

ついつい先延ばしにしている間に、この秋、映画が公開されてしまい……。

 

うかうかしていると、上映期間が終わってしまうと焦りつつ…、

取り急ぎ、どちらか一つを劇場で観て、もう一つを小説で読もう、

そう決めました。

 

といっても、さらに迷ってしまいます。

どちらが映画で、どちらを小説にするのか。

「ユリゴゴロ」を観るのか、

はたまた、「彼女がその名を知らない鳥たち」を観るのか。

 

しかし、迷っている時間はありません。

意を決した私は、出演者で選ぶことにしました。

 

「ユリゴゴロ」は、吉高由里子松山ケンイチ

「彼女がその名を知らない鳥たち」は、蒼井優阿部サダヲ

松坂桃李は、どちらの映画にもメインキャストで名を連ねていました)

 

であるならば、私のお好みの主役陣は、

「彼女がその名を知らない鳥たち」です。

 

「凶悪」の監督である鬼才・白石和彌作品というのも決め手となり、

早速、行きつけのプリンスシネマで鑑賞。

 

いやー、凄かった!

度肝を抜かれましたよ。もう放心状態。

もの凄い映画を観てしまった感で、鑑賞後は腰が砕けました。

 

さすが、R-15指定。大人の映画です。

 

本当に不思議な映画でした。

予告編のキャッチコピー通り、「共感度0%、不快度100%」であるのに、

まぎれもない〝愛の物語〟でしたね。

 

男に依存せずには生きられない身勝手で危ないクレーマー女・十和子(蒼井優)

生理的嫌悪感を抱かずにはいられない不潔で下品で卑屈で滑稽な男・陣治(阿部サダヲ)

薄っぺらでゲスな最低男・水島(松坂桃李)、野心家でクズすぎる男・黒崎(竹野内豊)

最悪の嫌な登場人物しか出てこないのに、

物語はあまりにも美しい「究極の愛」へとアクロバティックに着地していきます。

 

とにもかくにも、観ていて心身ともにダメージを負う作品ですから、

後味が悪く受け入れ難い物語であると思う人もいるでしょうし、

決して万人受けするラブストーリーではないかもしれません。

 

しかし、あまりにも酷過ぎる救いのなさが、

逆に「絵」になってしまうほどの絶望を描き、

人間が本質的に持つ「闇」や愚かさに迫りながらも、

未来に「光」を感じさせてくれる作品でした。

 

人間はどんなにいい人であっても〝クズな部分〟を持っています。

「人はどうして幸せになろうとしないのか」

それを考えさせられる、切ない映画でもありました。

 

十和子と陣治の関西弁の掛け合いがテンポよく、独特の世界観にハマっていきます。

嫌な女とサイテー男の自堕落な物語かと思わせながらも、

ゆっくりと明らかになる物語の全貌を追いかけると

だんだんと陣治の「愛の大きさ」に心を揺さぶられます

 

異常なまでの献身と束縛。

ストーリーはさまざまな伏線で繋がっていき、

陣冶が猟奇的な変質者かと思いきや、

実は・・・・・というまさかのトリックにも驚きました。

ラストのどんでん返しでこんな仕掛けがあったとは……。

 

そうして始めと終わりで主役2人の「真実」が逆転していきます。

ここまで愛の価値の反転を鮮やかに描き切るとは、お見事としか言うしかありません。

 

ラストで陣治の真実の愛に気づいた十和子は救われたのか。

堕ちていく陣治が十和子を想うその姿は、やるせなく悲しいのですが、

なぜかとてつもなく「美しい」。

 

映画のタイトルにもある「鳥」は、十和子にとっての愛を表しているのでしょう。

ラストで空を舞う無数の〝幸せの鳥〟は、陣治の大きな愛の象徴に違いありません。

 

凄まじい愛の形を演じ切った蒼井優と阿部サダヲの鬼気迫る演技力に拍手喝采です。

 

この映画は甘っちょろい「恋の映画」などではなく、

まさに醜く激しい「愛の映画」でした。

 

さあ、「あなたはこれを愛と呼べるか」。

(広告のキャッチより)

 

 

そうして、その翌週、同じ「沼田まほかる」作品、

小説「ユリゴゴロ」を読みました

これがまた衝撃的な恋愛ホラーミステリー!

 

殺人に憑りつかれた人間の生々しい告白文にはじまり、

この一家に何があったのか、絶望的な暗黒の世界から一転して、

深い愛へとたどり着くラストのどんでん返しまで、

ページをめくる手が止まりせんでした。

 

あっという間に、一気読みでした。

そして読後は、放心状態。

 

「人殺しの私を、愛してくれる人がいた」

 

強烈なキャッチコピーですよね。

 

「一冊のノートに記された殺人者の記憶。それは運命を狂わす、禁断の真実」

 

第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作に恥じない、

いや、むしろ期待を大きく上回る迫真の力作でしたね。

 

 

映画と小説、それぞれの「まほかるワールド」の余韻が今も残っています。

しばらく、2つの物語が頭から離れそうにありません。

 

ぜひ次は逆に、「彼女がその名を知らない鳥たち」を小説で読み、

「ユリコゴロ」を映画館で鑑賞したいと思います。

(もはや封切り上映には間に合わないかもしれませんが…)

 

ああー、「観たい」「読みたい」があふれて、止まりません。

 

ちなみに、この天才作家「沼田まほかる」さん、

なんと56歳で新人賞デビューしたというのですから、

現在55歳になったばかりの作家・早川勝としては、とても励まされます。

 

まだまだ、我が「早川小説の映画化」を諦めるわけにはいきませんね!

次の作品は、恋愛ミステリーのジャンルに挑戦しましょうか!

 

ペンネームは「早川まさかる」で!(笑)

 

タイトルは、

『モチベーション・ラブ ―――愛があふれて、止まらない。』

ではいかがでしょうか?

「モチラブしてるぅ?」

というフレーズが流行語大賞をとる予定です(笑)

(「どん底営業チームを全国トップに変えた魔法のひと言」にも書いた私の夢ですが…)

 

 

さて、ここでお知らせです。

 

先週号で予告した通り、

最新刊「やる気があふれて、止まらない」の発売に当たりまして、

私早川勝の【オフィシャルサイト】のほうもリニューアルオープンしました。

http://tsuitel.in

 

すでに先週より「スペシャルBookサイトも生まれ変わっております。

http://tsuitel.in/books

&【全書籍一覧】↓

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

 

引き続きどうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

以上、前置きはここまでといたしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(679冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【煩悩の三毒】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.679

『お坊さんに学ぶ 長生きの練習』 

食事・呼吸・読経……誰でも!何歳からでも!

健康寿命を伸ばす秘法とは?

ずっと昔から僧侶はみんな長生きだった!

臨済宗妙心寺派宝泰寺住職 藤原東演著

フォレスト出版

 

 

 

正しい呼吸法は、乱れた自律神経を正常に戻す力があるのです。

 

自律神経はとても大切な神経で、

交感神経と副交感神経の二つの神経から成り立っています。

 

交感神経は覚醒時とその準備のために働き、

車のアクセルのようにアクティブな役割をします。

 

副交感神経はそれに拮抗してブレーキの役割があり、

安静や睡眠時に影響し、消化・呼吸・栄養摂取に働きます。

 

交感神経と副交感神経の働きのバランスが悪くなりますと、

自律神経が乱れて、心と身体にさまざまな不調が発症するのです。

 

交感神経のアクセルが働きっぱなしになりますと、

副交感神経のブレーキの利きが悪くなり、興奮や緊張が続きますから、

仕事や人間関係のストレスが溜まり、心がイライラしてきます。

 

こういう日々が続きますと、血流が悪くなり、

免疫力が落ちて、病気になりやすくなります。

 

副交感神経が強くなりますと、ブレーキがかかりすぎて動きが鈍くなり、

さらに注意力が落ちてミスが多くなります。

姿勢もダランとし、見た目にも覇気がなくなるのです。

 

正しい呼吸法は、交感神経と副交感神経の乱れを整えるとても有効な方法です。

 

ゆっくり深く息を吐きだして、それより少し早めに息を吸いますと、

多くの酸素が肺に取り入れられて血液中のヘモグロビンと合体し、

血行が良くなり、身体の隅々まで酸素をたっぷり含んだ血液が行き渡ります。

 

同時に副交感神経が高まってきて、両方の神経のバランスが回復し、

自律神経が正常に働くようになるのです。

 

 

(中略)

 

 

『ゾウの時間 ネズミの時間』(本川達雄、中公新書)という興味深い本があります。

 

哺乳類は身体のサイズによらず、一生の間にする呼吸は約五億回だそうです。

 

ゾウはネズミよりはるかに長生きで一〇〇年くらいの寿命があり、

ネズミは数年しか生きられません。

 

だとすると、ネズミはゾウに比べて、何十倍ものスピードで、すごく早い呼吸をし、

ゾウは極めてスローな呼吸をしていることがわかります。

 

つまり、呼吸の数とスピードは寿命と深くかかわっているという見方もできるのです。

お釈迦さまの呼吸法が寿命に結びつくことを示す

一つの根拠となるのではないでしょうか。

 

 

(中略)

 

 

私たちの心はとかく物足りなさにあえぎ、

欲望にかられてしまうところにあります。

 

自分の利益を優先していたら、

知らず知らずのうちに過ちを犯してしまうことでしょう。

 

たとえば財欲や名誉欲が強くなりますと、

食欲も比例して汚れていきます。

 

忙しいと言って仕事の合間に腹さえ満たせばいいとばかり、

せかせか、ガツガツ食べるようになっていく。

それに仕事関係で外食が増える。美食が増えて、

気づいたときは肥満化、肝臓や胃腸も不調になるでしょう。

 

せめて食事はちゃんと時間と場をセットして、

静かに落ち着いて食べるように心掛けて、

心と身体の落ち着きを取り戻さなくてはいけません。

 

ある僧が師に「禅の日常生活はどう心がけたらいいのでしょうか」と尋ねますと、

「腹が減ったら食べるし、眠くなったら眠ります」と応じます。

 

すると、それじゃあ、自分と変わらないです」と言うと、

師は「君は食べるときにほかのことをしていたり、寝ているときも頭をめぐらしている。

私は食べるときは食べるだけ。寝るときは寝るだけだよ」と答えたそうです。

 

一〇八歳の人生で最後まで現役であった天海という天台宗の僧がいました。

 

徳川家康公の朝廷政策や宗教政策に深く関わり

黒衣の宰相というイメージがありますが、

家康は心の師として、尊敬していました。

 

あるとき、長生きの秘訣を家康が天海に聞きました。

 

「気は長く、勤めは堅く、色薄く、食細うして、心広かれ」

という歌にして教えたとのことです。

 

家康の食生活の記録を基に再現した人がいます。

とてもバランスがよく質素な食膳でした。

鷹狩や乗馬にも熱心でした。

 

家康はこの天海の教えをちゃんと守り、

いたずらにあくせく焦ってものごとを推し進めることはなく、

欲望を制御して、おおらかな心を養うことを怠りませんでした。

 

家康は当時としては珍しく長生きをしましたから、

長期にわたる徳川政権の基礎をつくる大きな仕事をすることができたのです。

 

天海も戦国時代に生まれ、民衆の苦悩を知りつくしていました。

平和を心から希求していたのです。

そのためにも家康の長寿を願ったのです。

 

 

(中略)

 

 

貪りと怒りと愚痴を

仏教は「煩悩の三毒」と言います。

 

怒るたびに猛毒を口にしているのと同じことです。

 

「一怒一老、一笑一若」

(一度怒ると一つ年をとる、一度笑うと一つ若返る)

というくらいですから。

 

 

(中略)

 

 

足利紫山老師(一〇一歳)は、年を感じさせないくらいとても大きな声量で、

どこまでも透き通った読経をしました。

 

よく、声が大きな人は長生きをすると言われます。

 

これは、迷信でもなんでもなく、医学的な見地からも認められています。

 

なんでも、声帯が衰えると誤嚥しやすくなり、

それによって肺炎になるリスクが高まるとか。

 

声帯にも筋肉があり、加齢とともに衰弱していくそうです。

ですから、常日頃から大きな声を出したりして声帯を若々しく引き締めておけば、

寿命が延びるという理屈です。

 

また、音読すると脳が活性化するので物忘れもなくなります。

 

紫山老師は常日頃から、腹の底からの読経を怠りませんでした。

お悟りを開いた後も、生涯、読経を休まず続けられました。

 

その結果、声帯はもちろん肺も老化せず、

深くゆっくりとした呼吸は全身に酸素を行き渡らせ、

細胞を潤し、健康で若々しい活力を維持されたのです。

 

 

 

2017年11月25日(土)

 

【編集後記】

 

なるほど、〝長生き〟に練習があるとは…ね。

 

きっと、常に「やる気」で暮らしていれば、

元気で〝長生き〟するにちがいありません。

 

健康寿命があふれて止まらない。

なんて。いいですよね。

 

最新刊「やる気があふれて、止まらない」

http://tsuitel.in/books

おかげさまで発売以来、またまた「重版」があふれて止まりません!

 

いつも応援をありがとうございます。

皆さまへの「感謝」があふれて止まりません。

 

 

 

では、また来週!
本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

******************************

早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

 

最新刊

「やる気があふれて、止まらない。

――究極のモチベーションをあやつる36の習慣」

(きずな出版)↓

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866630140/kizunapub-22/

 

【書籍案内一覧】↓

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

【人気シリーズ】↓

http://tsuitel.in/books

E-mail:hayakawa@tsuitel.in

ご感想、配信停止はコチラ↑

******************************

comments
Copyright(c) 2010 HAYAKAWA, Masaru All Rights Reserved.