【824号】9時を過ぎたらタクシーで帰ろう。一流の人だけが知っている「逆説」」の思考法

2017-03-05

 

ホワイト・ヘルメット シリアの民間防衛隊」が、

アカデミー賞『短編ドキュメンタリー映画賞』を受賞しましたね。

 

「ホワイト・ヘルメット」というのは、

シリアの内戦における凄惨な爆撃によって負傷した一般市民を命がけで救助する

民間人のボランティア団体のことです。

 

「21世紀最悪の人道危機」と言われて久しい「シリア内戦」ですが、

ロシア・シリア両軍の攻撃にさらされる「反体制派支配地域」で

彼らが人命救助を続けるその勇敢さと無償の奉仕精神が称賛されています。

 

隊員たちは皆、安価な白いヘルメットを被っていることから、

そう呼ばれているんだとか。

 

そんな人命救助部隊「ホワイト・ヘルメット」の凄まじい日常が、

生々しい短編ドキュメンタリー映画となって全世界に向け発信されました。

 

幼い女の子と男の子が救助隊員の腕に抱かれて画面に現れると、

大きな爆発音が鳴り響きます。

オレンジ色のストレッチャーを持った救助員たちが、

ほこりにまみれた巨大な山のような瓦礫に向かって、

必死に走り続けます。

 

これが全世界に配信された短編ドキュメンタリー

「ホワイト・ヘルメット」のオープニングシーンです。

 

私たち視聴者は40分間にわたって、

2900人のボランティア団体「ホワイト・ヘルメット」の

「凄惨な日常」を垣間見ることができます。

https://www.netflix.com/jp/title/80101827

 

隊員たちは命の危険を冒して、

世界で最も危険な紛争地帯で人命を救助しているのです。

 

シリアの血塗られた内戦は、すでに5年半にもおよんでいます。

市民を襲う攻撃の多くは、シリア政府軍やロシア軍の空爆です。

国の人口の半分に当たる約1100万人が避難民となり、

約50万人が命を落としました

 

その間、ホワイト・ヘルメットが救った「尊い命」は、

6万人とも言われています。

 

瓦礫の中から血だらけで救出された5歳のダクニシュ君が、

虚ろな眼差しで救急車内に座り込んでいる姿は、

世界中に衝撃を与えましたね。

「流血の男児を映し出す地獄」と「救出したヒーロー」。

 

しかし、犠牲者の救助に駆けつけたあと、

今度は救助隊員を狙った爆撃で数百人もの隊員の命が失われています

その作戦は、「ダブルアタック」と呼ばれているそうです。

 

瓦礫の下に16時間も取り残されていた「奇跡の赤ちゃん」を救ったヒーロー、

ハレド・オマーも、その後、空爆を受けて死亡しました。

 

短編映画『ホワイト・ヘルメット』製作陣の目的は、

救援活動を続けている英雄・ホワイト・ヘルメットの存在を

「地獄のなかの希望」として全世界に伝えることでした。

 

こうして傑出した英雄たちのメッセージは、

絶望的に見える紛争の真っ只中で広がりを見せ始めています。

 

「ホワイト・ヘルメット」がノーベル平和賞候補にノミネートされたことで、

欧米諸国や日本でも一躍注目を浴びました

 

しかし残念なことは、

短編映画「ホワイト・ヘルメット」のカメラマン、ハティーブ氏が

アカデミー賞受賞式へ出席するためのビザを取得していたにもかかわらず、

米国から「不名誉情報」を理由に入国を拒否されたことです。

 

トランプ大統領のスタンスが、

反政府軍からアサド政権寄りに変わってきたからでしょうか。

ホワイト・ヘルメットへ資金援助してきた欧州諸国との関係は、

今後どうなっていくのか。
政治的背景はよく分かりませんが、

商魂たくましい米国内では、ジョージ・クルーニーが、

紛争下で活躍するホワイト・ヘルメットの実話を基にして

「映画化」を企画しているというニュースも耳にしました。

 

クルーニーとビジネスパートナーのヘスロフ氏とのコンビは、

名作「アルゴ」や「シリアナ」といった社会派映画で高評価を得ていますので、

作品が公開される日が待ち遠しいですね。

 

おそらく再来年あたりのアカデミー賞・作品賞候補ですかね。

(かなり気が早いですが…)

 

いずれにせよ、その頃までには、

シリアの紛争が終結してくれることを

心から切に願うばかりです。

 

 

 

以上、前置きはここまでといたしまして、

今週号のメインコンテンツに入ります。

 

本号も、お薦め書籍(683冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【事前許諾】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.683

『9時を過ぎたらタクシーで帰ろう。』 

一流の人だけが知っている「逆説」」の思考法

常識は疑え、慣例は抜け出せ、迷ったら逆に行け。

考え方ひとつで、人生はもっと自由になる――。

中山マコト著

きずな出版

 

 

 

「ツァイガルニック効果」という、

舌を噛みそうな心理学用語があります。

 

わかりやすく言えば、テレビ番組の

「続きはCMのあとで」のこと。

 

人間は心のどこかで調和や安定を求めているので、

未完成なものや中途半端なものが気になって仕方がない。

そのまま終えるのがイヤなのです。

 

音楽を聴いていてサビの直前にブツッと途切れたら、

猛烈にモヤモヤしますよね。

推理小説は読み進むほど続きが気になりますよね。

モーツァルトの「レクイエム」も、

ガウディの「サグラダ・ファミリア」まったく同じ。

きっちり完成していたら、

これほどまで伝説的に語られていないかもしれません。

 

「この先をもっと知りたい!」と思わせる

「心理作戦=寸止め」の技術をビジネスに応用しましょう。

 

少し話を変えます。

たとえば「警察犬訓練士」という肩書きがあります。

この肩書きなら、その人の仕事が“警察犬を訓練する人”と一瞬でわかります。

珍しい職業ではありますが、

正直「へ~、そうなんだ」で終わる可能性は高いです。

 

しかし、これを

「どうしてあの警察犬は、私の言うことだけ聞くのか?」

と書かれていたらどうでしょう。

 

「えっ? 何々? 教えてよ!」ってなりませんか?

 

これが寸止めの威力です。

 

こう変えるだけで、相手の食いつきが劇的に大きく変わります。

 

そしてその先をもっと知りたい!

詳しく知りたい!

早く知りたい!

となるのです。

先ほどのテレビCMの例などは、まさにこれです。

 

ここで重要なのは、「パーミッション」です。

パーミッションとは広告業界などでよく使われる言葉で、

「事前許諾」と訳されます。

 

つまり、あらかじめ「教えてよ!」「聞かせてよ!」

と相手のほうから言わせることで、

「一方的に説明する=売り込み」を、

「了解を得て説明する=親切」に変えしまうということです。

 

寸止めされた表現は、

このパーミッションを取れるわけです。

 

寸止めにはこういう意味があったのです。

 

 

(中略)

 

 

「6次の隔たり(Six Degress of Separation)」

という理論があります。

 

これは、“人は自分の知り合いを6回以上介すると、

世界中の人々と間接的な知り合いになることができる

という仮説です。

 

多くの人数で構成される世界が、

じつは比較的少ない人数を介することでつながっているという

スモール・ワールド現象の一つと言われています。

 

FacebookなどのSNSに代表されるネットワークサービス、

じつはこの仮説が下地になっていると言われてもいます。

 

人には、平均44人の知り合いがいるらしいです。

 

つまり1人の人と知り合えば、

44人の知り合いになることが可能だということです。

 

その44人と出会うことで、

次にはそれぞれの44人の知り合いと知り合うことができ、

その結果、44×44=1936人と知り合いになることができます。

 

さらに、この1936人それぞれの44人と出会い……

というのを仮に6回繰り返したとします。

 

すると、44×44×44×44×44×44=7,256,313,856人と

知り合いになれるはずです。

 

この数字は、ほぼ地球上の全人口

 

つまりこの仮説で、

地球上のすべての人と会うことができるということになるわけです。

 

「そんなアホな!」とピンと来ない方もいるでしょう。

 

ですが、この仮説はかなりの勢いで証明されています。

 

世界人口は73億人を超えました。

 

今やインターネットのおかげで、IT環境さえ整っていれば、

地球上のどこにいる人とでもつながることが可能です。

 

諸説ありますが将来的には90億人程度まで増えると言われていますので、

つながることができる人間はさらに増えます。

 

極論すれば、松田聖子さんでも、アメリカの大統領でも、

マサイ族の長でも、誰とでもつながれる可能性があるわけです。

 

もちろん、つながることと実際に会えることは違います。

 

しかし、「水族館でイルカショーを担当している人に取材をしたい」

「このポスターを制作したデザイナーに依頼したい案件がある」など、

つながりを求める具体的かつ妥当な理由があり、

然るべき友人知人に呼びかければ、

その人物を紹介してもらえる可能性があります。

 

ここぞというときは、ぜひ6次の隔たりを利用してみましょう!

 

 

 

2017年3月5日(日)

 

【編集後記】

 

今日現在、私も3,807人のFacebook友達とつながっています。

そしてこのメルマガを配信している登録者は3,658人を数えます。

双方タブって登録されている人は1~2割程度ですので、

合計で約7,000人とつながっていることになります。
さらに、私が書いた本を読んでくれた人たちは、

増刷数などから推察するに、累計10万人以上いると思われます。

(韓国語翻訳版も出しましたので、韓国にも…)

 

もっと言えば、現在勤務しているグループ会社では、

3万人以上の社員とつながっています。

以前勤めていた大手国内生保には約7万人、

外資系金融グループにも全世界に11万人以上の仲間がいました。

 

もちろん全員と面識があるわけではありませんが、

ざっと想像しただけでも、 これだけの数の人たちとつながっているだなんて。

 

今後のさらなる人脈の広がりや、

様々な可能性に、興奮が抑え切れません

素晴らしいご縁の数々にロマンを感じます。

 

皆様、これからもどうぞ宜しくお願いします。

 

 

ではまた来週!

今週も素敵な一週間をお過ごしください。

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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早川勝

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