【810号】雑談力 ストーリーで人を楽しませる 面白さの7割以上は内容ではなく話し方!

2016-10-30

 

 

私の予想通り、

日本ハムファイターズが広島カープを倒し、

見事、日本シリーズを制しましたね。

ファンの皆さま、日本一おめでとうございます。

 

どちらのチームにも実力の差はなかったと思います。

いや、むしろ打撃力も投手力もカープのほうが上でした。

 

マツダスタジアムで広島カープが2連勝したときには、

多くの人たちが「カープ優勝」を確信したのではないでしょうか。

 

しかし、札幌ドームに戦いの場を移した第3戦、
大谷翔平選手のサラナラヒットで勝ち勢いづくと、

一気にシリーズの「流れ」が変わりました
第4戦5戦6戦は逆転に次ぐ逆転勝ちで、

あれよあれよという間の4連勝。

ファイターズが日本一に輝きました。

 

一瞬で「運」の流れを変えた象徴的なプレー、
それはまさに、あの大谷翔平のサラナラヒットでした。

良くも悪くも今年のファイターズは二刀流「大谷のチーム」。

 

第1戦、カープは持ち前の機動力と一発攻勢で

「投手・大谷」を潰したまではよかったのですが…。

 

第3戦から打撃に専念した「DH大谷」に打たれ

チーム全体を乗せてしまったのはいただけませんでした。

延長10回裏ツーアウト2塁でバッター大谷。

 

大谷に打たれて相手チームを乗せてはいけないこと考えれば、
本来、カープベンチは敬遠策を指示するべきでしたが、

真っ向勝負に出た結果、

サラナラヒットを打たれてしまったのです。

 

おそらく、前の打席でピンチに大谷を敬遠して

中田に逆転タイムリーを打たれていたからでしょう。

ベンチの作戦が裏目・裏目に出てしまいました。

 

まあ、それは結果論としても、

いただけないのがカープ外野陣の守備体形です。

 

1点でも取られたらサヨナラ負け、

という後がない大ピンチにもかかわらず、

「前進守備」の作戦を取りませんでした

 

大谷の強力な打棒を恐れ、

「外野の上を越されるのが嫌だった」のでしょう。

 

しかし、結果、

大谷の打球は一・二塁間をゴロで抜けるライト前ヒット。

 

ライトの鈴木誠也が前進守備をとっていたら

本塁はクロスプレーになっていました。

 

もし、あれがアウトだったら…。

「広島カープ日本一」が実現していたかもしれません。

 

カープ・緒方監督の采配ミスだったのか、

それとも、セオリーを無視させた大谷が凄いのか。

どちらにしても、このワンプレーが

シリーズの明暗を分けたと言えるではないでしょうか。

 

逆に、栗山監督の采配の妙が随所で光りました

先発投手の調子が悪いと見るや、

早め早めの継投策や選手起用が的中。

中継ぎのリリーフ投手(バース)が

「3勝」もする日本シリーズなんて、

聞いたことがありません。

 

まさに、全員野球。

紙一重の攻防戦でした。

 

指揮官と選手との信頼関係の元に

結束したチームワークの勝利だった、
と言えるのではないでしょうか。

 

ちなみに、

栗山監督の座右の銘は、

「隗(かい)より始めよ」

という中国戦国時代の故事らしい。

 

「大事業をするには、まず身近なことから始めよ」

「物事は言い出した者から始めよ」

「事を始めるには、まず自分自身が着手せよ」

という意味。

 

何ごとも、リーダーである自分自身から
ということなのでしょう。

 

私たちも、見習いたいものですね。

 

 

人生も野球同様、

一つの言動、一つの選択で、

大きく「流れ(運命)」が変わっていくことがあります。

 

うん、たしかに…。

そういうことの連続ですね。

 

あっ、そうそう、
栗山監督と比較するのは大変おこがましいのですが…、
人生の流れを引き寄せる具体的な方法論については、
拙著「死ぬ気で行動する人にだけ運は必ず味方する」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761271299/kankidirect-22/

第4章「流れ」84~103ページに詳しく書いてあります。

 

ぜひ、読み返してくださいませ。

 

いつもオチは「宣伝」ばかりで恐縮です(笑)

 

 

 

と、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(668冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【面白い話をする方法】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

 

それでは、どうぞ!

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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.668

『雑談力』 

ストーリーで人を楽しませる 

面白さの7割以上は内容ではなく話し方!

ベストセラー作家がストーリー仕立ての技術

必ずウケるネタ56を公開

百田尚樹著

PHP新書

 

ツイッターで見つけたもう一つ面白いネタを書きましょう。

これも私のお気に入りのものです。

 

ある人が公衆トイレの個室に入って腰を下ろした途端、

隣の個室から「元気か」と声がかかります。

 

彼は戸惑いながらも、「はい」と答えます。

すると、「それは何よりだ」と言われたので、

彼も「どうも」と返します。

 

隣の人がさらに「今、何してる?」と訊いたので、

彼は「トイレだけど」と答えます。

 

すると急に隣は静かになります。

そして小さな声が聞こえてきました。

 

「隣のトイレに、おかしな奴がいるから、

また後で電話するわ」

 

ツイッターだけでなく、愉快な話は

その気になればどこでも見つかります。

 

もちろん知的な話、興味深い話、洞察に富んだ話などは、

本や新聞にはふんだんにあります。

自分のアンテナにひっかかったならば、

ぜひ、その話を頭の中にインプットしておいてください。

 

余談ですが、私は小説家志望の若い人から、

「どうやったら小説が書けますか?」

と訊かれることがたまにあります。

 

これは簡単には答えられるものではありませんが、

私はまず「インプット量を増やせ」と言います。

 

人は何もないところから物を生み出すことはできません。

ですからアウトプットしようと思えば、

インプットがなければ無理です。

 

それも一〇インプットして

一〇アウトプットしようというのは虫が良すぎます。

 

一〇〇インプットして

三くらいアウトプットできれば上出来でしょう。

(中略)

 

面白い話のテクニックはいくつかあります。

でも、一番大切なことは、テクニックではありません。

 

それは「人を楽しませること」という気持ちです。

 

この気持ちがなければ、面白い話なんかできません。

いや、それ以前に、

面白い話をすることの動機そのものが生まれないでしょう。

ですから、その気持ちを持つことが基本になります。

 

話し好きの人の中には、

自分の話しかしない人もいます。

 

そういう人は、「人を楽しませたい」

という気持ちはほとんどありません。

ただ、自分の話を人に聞いてもらいたいだけです。

 

当然、そういう話は聞いていて全然面白くありません。

 

出してくる話題も、

人が興味を持つ話題かどうかなんて考えません。

ただ、自分のしたい話をするだけです。

 

話の途中で相手がだれていようが

退屈していようがおかないなしに喋ります。

それで話がますます面白くなくなります。

 

逆に自分の話しかしていないのに、

すごく面白く感じさせる人もいます。

 

そういう人は自分のことをネタにして

「人を楽しませたい」と思っている人です。

 

「こんな話をすれば、喜んでくれるだろう」

「こんな話をすれば、興味を持ってくれるだろう」

「こんな話をすれば、笑ってくれるだろう」

こういう気持ちが、面白い話をする時の基本です。

 

皆さんも、思い当たることがうるでしょう。

会社や外で、すごく面白い出来事があったりすると、

家に帰って嫁さん(旦那さん)に教えてあげたい、

と思うことが。

 

自分はそんな気持ちになったことがないという人は、

申し訳ないですが、この本を取られた意味もないと思います。

 

でも「人を楽しませたい」という気持ちがあれば、

まず話題の選択から違います。

そして無駄な部分をなくして簡潔にしようと努力します。

また話の途中で相手の反応を常にうかがい、

臨機応変に対応します。

それだけで話の面白さがまるで違ってきます。

 

雑談の中で一番面白くないのは「自慢話」です。

よほど自分に好意を持っている人でない限り、

あなたの自慢話を楽しく聞く人はいません。

 

特に「金を儲けた話」

「異性にモテた話」は

最悪につまらない自慢です。

 

男なら、ここに「喧嘩に勝った話」

「有名人と知り合いの話」が加わります。

 

喋っている本人は、

相手が「ほー」とか「すごい」とか言って聞くものですから、

面白がっていると思ってなおも得々と続けますが、

大いなる勘違いというべきでしょう。

 

自慢話を得々とする人も、

「人を喜ばせたい」という気持ちを失っているからです。

親しくもない人の自慢話を、

自分が喜んで聞くかと考えてみればすぐにわかることなのに、

自分の話をしたいばかりにそれが見えていないのです。

 

ですから、この本を手に取られた皆さん、

まずそのことをしっかり肝に銘じてもらいたいと思います。

 

「面白い話」をしたいということは、

「人を楽しませたい」

という気持ちがあって初めて成り立つものであると。

(中略)

 

面白い話をする時にもう一つ大事なことは、

自分の感性に自信を持つことです。

 

今からする話は面白いのだ、

という自信を持ってください。

 

この話を聞く人は皆、興味深く聞くはずだ、

と思い込んで話すことです。

その自信が聞く方をリラックスさせ、

安心を与えるのです。

 

逆に、もしあなたが自信なげに話せば、

相手は一所懸命にあなたの話を聞こうとしないでしょう。

 

そうなると、せっかくの面白い話も

決して相手は面白がってくれません。

 

人はどういうところで感動するのか、

どういうところで笑うのか、

どういうところでびっくりするのか

―――こういうことがわかっていないと、

面白い話はできません。

 

でも、どうやったらそういうことが学べるのか。

心理学の本でも読まないといけないのか、

などと考える必要はありません。

 

ただ、自分のことを考えればいいだけのことです。

自分ならどんな時に、

感動し、笑い、びっくりするのかということです

 

もちろん人と自分は違いますが、同じ人間ですから、

それは大きく変わるわけではありません。

 

自分が感動した話は、たいていの人も感動しますし、

自分が笑った話は他の人も笑います。

 

性別や年齢が違っても、

人間の感性はそれほど大きく変わるものではありません。

 

その証拠に、文化も歴史も言葉も違う

アメリカ人やフランス人が作った映画でも、

私たちは笑い、泣き、感動します。

 

ですから、自分の感性に自信を持ってください。

自分が面白いものは他の人が聞いても面白いのだ

―――こういう自分を常に持って、話をしてください。

(中略)

 

面白い話をする場合に重要なことは、

その話の骨組みを自分で理解していることです。

まず大きな筋というか、

柱をしっかりと把握していなければなりません。

 

とっておきの練習法があります。

それはあなたが感動した映画や小説や漫画のストーリーを

他人に聞かせることです。

これは簡単そうで、意外に難しいものです。

 

たとえば二時間くらいの映画を人に話す場合、

当たり前ですが二時間も時間をかけることはできません。

面白く話す時間としては、せいぜいが数分くらいでしょう。

 

つまり二時間の映画を数分にまとめて、

聞いた人に「どんな映画か」

わかったような気にさせなければならないのです。

 

そのためにはその映画の全体像を

がっちりと掴んでいなくてはなりません。

(中略)

 

皆さんも経験があるでしょう。

友人が観た映画を熱く語っているのに、

その映画がどんな映画なのか

まったく伝わってこないということが。

そういう人は全体を把握していないのです。

 

たとえば黒澤明監督の『七人の侍』という名作がありますが、

この話をこんなふうに語ればどうでしょう。

 

「ある日、野武士の群れが貧しい村を見つけます。

麦の収穫時にこの村を襲うと言うのを聞いた百姓たちは絶望に沈みます。

襲われれば麦も奪われるからです。

百姓たちはどうしたらいいのか皆で相談しますが、

村長が『侍を雇おう』と言います。

『腹が減った侍を雇って村を守ってもらおう』と。

百姓たちは早速、里に下りて、宿場町で侍を探します。

報酬はなく、ただ、飯が食えるというだけで、

百姓のために命を懸けて野武士と戦う侍はなかなかいません。

中には馬鹿にされたと怒って百姓を足蹴にする侍もいます。

そんな中、百姓たちは不思議なものを見ます。

それは強盗が子供を人質に取り、一軒家に立ち籠っている事件でした。

そこにひとりの初老の武士が頭を剃り、坊主の衣裳を着て家に近づきます。

そして一瞬を突き、強盗を斬り殺します。

それを見た百姓たちはその侍に、村を助けてほしいと頼みます。

しかし侍は『戦はもうこりごりだ』と言って断ります―――」

 

おそらく、こんなふうに話していたら、

聞き手は退屈してあくびが出るでしょう。

話の上手な人ならこう話すでしょう。

 

「この映画は、戦国時代に貧しい百姓のために

立ち上がった無名の七人の侍たちの物語です。

その戦は、たとえ勝ったところで、

何の恩賞ももらえず、立身出世にもなりません。

にもかかわらず、七人の侍たちは百姓のために命を懸けて戦います。

しかし相手は野武士とはいえ元は武士の集団です。

壮絶な戦いが何度も繰り広げられ、

侍たちも次々に斃れていきます。

そしてついに激しい雨の中、

最後の決戦の時がやってきます―――」

 

どうでしょう。

半分以下の言葉で、全体像がくっきりとしますね。

これが骨格部分です。

まず、この映画が何を描いた物語なのかを、

端的に表現するのです。

そこに主要なキャラクターを付け加えればいいのです。

そして印象的なシーンを加えていけばいいのです。

 

たとえば、私ならこう語ります。

 

「七人を率いるのは、島田勘兵衛という初老の侍です。

知力と剛毅を兼ね備えた古武士ですが、

生涯負け戦ばかりだった不運の男です。

そんな彼の人柄に魅せられて、

次々と魅力的な侍たちが集まってきます。

この前半部分がわくわくするくらい面白い。

 

私が好きなシーンは、偶然、勘兵衛が宿場町で

昔の部下であった七郎次と再会するところです。

七郎次は武士をやめて物売りになっていました。

 

勘兵衛が『もう戦は嫌か』と訊くと、

七郎次は何も答えず苦笑いします。

次に勘兵衛は

『金にも出世にもならん難しい戦があるのだが、ついてくるか』

と訊きます。

すると七郎次は躊躇なく

『はい』と答えます。

 

私はこのシーンを観るたびに泣きそうになります。

 

もう戦はこりごりと思って武士もやめていた男が、

『ついてくるか』と言われ、

迷うことなく、『はい』と言う。

 

いかに七郎次が勘兵衛に心酔していたかがわかります。

そしてこのシーンだけで勘兵衛の凄さが観客に伝わります。

 

このシーンはこの後もいいのです。

『今度こそ死ぬかもしれんぞ』と言う勘兵衛に、

七郎次は何も言わずににやりと笑います。

ここも痺れるところです。

あなたとならばたとえ死んでもかまわない、

と思っているのがわかるからです。

 

この映画には好きなシーンが数えきれないほどあるのですが、

映画の真ん中あたりで、雨の日、

一人の侍が旗を作るシーンも私の大好きな場面です。

 

『何を作っているんだ』と訊かれた彼は、

こう答えます。

『戦の時には、何かこう、高く翻るものがないとさびしい』

 

若き日、私はこの場面を見て、

『自分には頭上に高く掲げているものがあるだろうか』と思い、

自分もまたそういうものを持たねばならない、と思いました。

 

この映画の一番のキーパーソンは菊千代という侍です。

彼は本当は侍ではなく、

子供の頃に武士に村を焼かれ親を殺された百姓です。

 

武士に憧れ、同時に誰よりも武士を憎んでいます。

 

この菊千代という存在がこの映画を深く思いものにしています」

 

―――とまあ、こんな具合でしょうか。

 

少し長くなりましたが、映画や小説を人に語るのは、

話をする何よりの練習になります。

 

それは冒頭にも書いたように

物語の全体像を掴む訓練になるからです。

長い映画や小説を面白く話すには、

頭の中でそれらの物語を再構築していなければできません。

 

要するに、いったん物語を解体して、

一本の筋を見つけ、

そこに枝葉をくっつけていく作業です。

 

この訓練はどんな話をする時にも役立ちます。

是非、実践してみてください。

 

 

 

2016年10月30日(日)

 

【編集後記】

 

黒澤明監督「七人の侍」は、

これまで何度も観ていますが、

久しぶりにDVDを借りてきて

じっくり観てみたくなりました。

 

それにしても、やっぱり、

百田尚樹さんは天才ですねぇ。

 

小説も大好きで、ほとんど読みました。

 

その中から、お薦めベスト5を選ぶとすると、

1 「永遠のゼロ」

2 「影法師」

3 「フォルトゥナの瞳」

4 「幸福な生活」

5 「プリズム」 or 「モンスター」

ですかね。

 

「海賊と呼ばれた男」

も読みごたえがありました。

凄い物語です。

もうすぐ映画が公開されるそうですが、

劇場版「海賊と呼ばれた男」も楽しみです。

 

観たらすぐに、このメルマガでも紹介しますね。

「全体像を面白く再構築した話」を、

お伝えできればよいのですが…(笑)

 

 

ではまた来週!

今週も素敵な一週間をお過ごしください。

 

本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございました。

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