【803号】人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 なぜ、欠点の多い人間が好かれるのか?

2016-09-11

 

広島東洋カープが優勝しましたねぇ。

カープ女子の皆さん、おめでとうございます。

 

25年振りの優勝ということは、

24歳以下のファンは生まれて初めての優勝体験、
ということになりますよね。

本当に長くて辛い低迷期でした(涙)

 

かつては、長嶋巨人最下位の75年に赤ヘル旋風で初優勝し、

「江夏の21球」でバファローズを破り日本シリーズを制覇して、

いっときは「全盛期」と呼ばれた時期もありましたが…。

 

その後、阿南監督、三村監督、達川監督、第2次山本監督と、

どんどん弱くなっていき…、

ベース板を放り投げて猛抗議するブラウン監督の時代には、

もはや優勝など、夢のまた夢となっていました。

 

それがこうして悲願の優勝を成し遂げるとは…、

下馬評の低かった春先には考えられないことでした。

 

本当におめでとうございます。

 

さて、

カープ優勝のMVPは、いったい誰でしょうか?

「投攻守走のバランス」と「つなぎの全員野球」で逆転勝ち

というイメージからすると、

たった一人を選出するなんて、これは難解です。

 

敢えて挙げるなら、

「神ってる」鈴木誠也選手でしょうか。

サヨナラホームラン連発はインパクト大ですし、

胴上げゲームでも連続ホームランを放つなど、

まさに「奇跡の逆転カープ」を象徴する選手です。

“強運の神様”を味方につけた彼が、

さらに逆転で首位打者を獲得できれば…確定でしょう。

 

それとも、守備での貢献度が抜群の菊池選手でしょうか。

芸術的なファインプレーの数々。

そして、2番バッターながらリーグ最多安打とは凄い…。

犠牲バントや進塁打が多い中でヒットを量産し、
しかも、得点圏打率の高さもまた群を抜いています。

こんな選手、見たことありません。

 

とはいってもやはり、

四番・新井選手とエース・黒田選手、

どちらかが本命でしょうか。

優勝の年に揃って2000本安打と200勝を達成してしまうとは、

まさに“レジェンド”となりました。

ベテラン2人の存在なくしては、

優勝は絶対にあり得なかったでしょう。

 

組織には「見本」となるべき“先輩”が必要不可欠だということを

「2人の背中」が、ものの見事に証明してくれました。

 

あっ、そうそう、

新井・黒田といえば、

忘れもしない2007年オフのFA移籍。

 

2人は一旦、広島カープを離れました。

 

新井選手は、阪神タイガースへ。

 

黒田選手は、海を渡りドジャースへ。

 

なぜ、その時期を

私がはっきり覚えているかと申しますと、

2007年オフ、私早川勝も、「FA宣言」をしているからです(笑)

 

19年間務め上げた外資系生保が合併するのを機に、

フリーエージェント宣言し、チームを移籍(転職)しました。

まだ当時は、1冊の本しか出版に至っていませんでしたが、

FA宣言をきっかけに2冊、3冊、4冊・・・と世に送り出すことができ、

今年、10作品目の出版に至ったわけですから、

一つの決断をきっかけに、その後どうなっていくかなんて、

人生は本当にわからないものですね。

 

実は今年から私も生保直販チャネルの“営業フィールド”に近いところで、

「エグゼクティブなんちゃらかんちゃら」という長い呼称の部長職を拝命し、

野球界に例えるなら「GMっぽい仕事」を任されています。

 

業界初のプロジェクトチームに外資系生保時代の仲間たちも集結。

久しぶりに直販の現場にカムバックし、しみじみ思うこと…、

それは、カムバックした黒田選手が

インタビューに答えていた言葉と同じでした。

 

「なぜ、野球をしているのですか?」

 

という質問に対し、

 

「それは『使命感』です」

 

という黒田選手の回答。

 

何十億円の年俸オファーを捨てた人物の言葉は

やはり説得力が違いますね。

 

うんうん、

と、納得です。

 

「使命感」。

それは私も同じ思い。

(黒田選手には、大変恐縮ですが…)

 

まさに「使命感」という言葉に心が震えます。

 

きっと皆さんも、
「なぜ、働いているのですか?」
という問いに対して、
そう答えるのではないでしょうか。

 

おっとっと、

思わず熱くなってしまい、

「カープ優勝」から話が脱線してしまいました。

 

さてさて、

MVPの話題に戻しましょう。

 

私なりに考えてみました。

陰のMVPを…。

 

MVP候補ランキングは以下の通り。

第1位

緒方監督の奥様・中条かな子さん

やっぱり、成功の陰にアイドル「美人妻」あり、ですよね。

 

第2位

松田オーナー

独自のドラフト補強戦略を貫き通したオーナーの

「頑固一徹」さが生んだ優勝に他なりません。

 

第3位

オバマ大統領

アメリカ大統領が戦後初の広島訪問を実現させた時点で

すでに運気の流れは“ヒロシマ”でしたね。

 

第4位

高橋由伸監督

なんといってもジャイアンツが弱かった。

優勝決定試合でのエラー連発は失礼過ぎましたね。

 

第5位

熱狂的なカープファンの皆さま

長年待ち続けた献身的な応援が優勝を後押ししたことは

今さら言うまでもないでしょう。

 

ランク圏外

阪神タイガース

なんと言っても、新井選手を戦力外の自由契約にしたことは、

悔やんでも悔やみ切れないでしょう。

最下位争いに悪戦苦闘している金本監督からすれば、

「まだこれほど新井が活躍できるとは…」

と、痛恨の極みに違いありません。

 

 

さあさあ、

これでクライマックスシリーズが楽しみになってきました。

ジャイアンツの「逆・神ってる返し」はあるのか!

 

もしカープがジャイアンツに勝って日本シリーズに進んだときは、

日本ハムファイターズの大谷選手に大活躍してほしいですね。

ノーヒットノーラン&4打席連続ホームランを同時に達成、

という史上初の快挙を、広島カープ相手に実現させることができれば、

日本野球界はますます盛り上がっていくのではないでしょうか。

 

そのときの新聞の大見出しはこうです。

 

「神ってる!大谷翔平!

野球の神様、カープを見限る」

 

 

 

と、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(661冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【小さなエゴを静かに見つめる】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

 

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.661

『人間を磨く』

人間関係が好転する「こころの技法」

なぜ、欠点の多い人間が好かれるのか?

すぐに実践できる「7つの技法」

田坂広志著

光文社新書

 

 

かつて、ある雑誌の編集長が、

永年の実績のある優れた経営者に、

「経営の要諦」を聞いた。

すると、その経営者は、短く、一言を語った。

 

「社員を愛することです」

 

一方、ある雑誌の記者が、

部下の教育に悪戦苦闘する中間管理職に、

その苦労談を聞いた。

すると、その中間管理職は、ためらいながら、こう答えた。

 

「正直に言って、あまりにも仕事の覚えが悪い部下を見ていると、

ときおり、その部下の指導を諦めたくなるときがあります。

『もう無理だ・・』という心境ですね。

しかし、一晩寝て、朝起きると、なぜか、

彼と上司・部下の関係になったのも、

何かの深い縁かなと思うんですね・・。

そして、考えてみれば、自分の若い頃も

『覚えの悪い部下』だったなとも思うんです。

すると、不思議なことに、

もう少し頑張ってみようかと思えるんですね・・」

 

さて、この二つのエピソード、

どちらが、「人間力」を身につけていくために、

参考になるだろうか?

 

どちらが、山道を登っていく人間にとって、

糧になるだろうか?

 

答えは、明らかであろう。

 

前者の経営者は、決して間違ったことは言っていない。

「社員を愛する」。それは、

誰もが認める「人間として、かくあるべし」の姿であろう。

 

しかし、こうした言葉を聞かされても、

一人の未熟な人間としては、

「それは分かるが、

しばしば目の前の一人の社員を愛せない心境になるから、

苦しんでいる・・・」

と呟きたくなるのではないか。

 

これに対して、後者の中間管理職の言葉は、

そうした未熟な人間としても、励まされる言葉であり、

何かを学べる言葉である。

 

誰もが、一度や二度は、諦めそうになること。

一晩寝た後、人間の心境は変わること。

相手と出会ったことの縁を思うこと。

自身の若き日の未熟さを振り返ること。

いずれも、深く学べる言葉である。

 

そして、この言葉は、

単に「職場での上司・部下」の人間関係だけでなく、

「学校での教師・生徒」の人間関係や、

「家庭での両親・子供」の人間関係においても、

糧となる言葉であろう。

 

(中略)

 

我々の心の中の「我欲」や「私心」「小さなエゴ」は、

捨て去ったと思っても、消し去ったと思っても、

実は、それは、ただ抑圧し、

心の表面に出ないようにしているだけである。

 

従って、抑圧することによって、

一時、心の奥に隠れるが、

その「小さなエゴ」は、いずれ、

必ず、心の奥深くで密かに動き出す。

 

例えば、同僚が先に昇進したとき、

心の中で「自分は、同僚の昇進を妬むことなどない」と思う。

 

しかし、数カ月後、その同僚が病気で休職になったとき、

心の奥に、それを密かに喜ぶ自分が現れる。

 

そうした形で、「小さなエゴ」は、捨て去ったと思っても、

必ず、心の奥深くで密やかに動き出す。

 

そして、それは、ときに、極めて巧妙な形で、

我々の心を支配する。

 

 

(中略)

 

その小さなエゴが、心の奥深くで動き出し、

ときに、嫉妬心、

ときに、虚栄心、

ときに、功名心となって現れるとき、

それを否定することも、捨て去ることも、

消し去ることもできないとすれば、どうすれば良いのか?

 

その「小さなエゴ」に処する方法は、ただ一つである。

 

ただ、静かに見つめること。

 

それが、唯一の方法である。

例えば、自身の心の中に、

誰かに対する「嫉妬心」が生まれてきたとき、

「ああ、自分の心の中で、あの人に対する嫉妬心が動いている・・」

と、静かに見つめることである。

 

ただ、このとき大切なことは、

「静かに」見つめること。

 

その意味は、この「嫉妬心」を否定するのでもなく、

肯定するのでもなく、

ただ静かに見つめることである。

 

「ああ、こんな嫉妬心を持ってはならぬ」

と否定するのでもなく、

「いや、この嫉妬心こそが自分のバネになる」

と肯定するのでもなく、

「ああ、自分の心の中で、嫉妬心が動いている・・」

と、ただ静かに見つめることである。

 

言葉にすれば、ただそれだけのことではあるが、

行ずるのは容易ではない。

 

しかし、もし、それができたならば、

不思議なほど、自分の心の中の「嫉妬心」の動きは、

静まっていく。

 

 

(中略)

 

世の中を見渡すと、それほど大きな欠点も無いのに、

周りから好かれない人物がいる。

ときに、嫌われる人物がいる。

 

なぜ、こうした人物が、人の心を遠ざけてしまうのか?

 

その理由は、若き日の自分の姿を思い返すならば、

恥じる思いとともに、理解できる。

 

人間、誰しも、何がしかの欠点はある。

至らぬところはある。

 

それにもかかわらず、

欠点が無い人間になろうと考え、

欠点が無い人間であると思い込み、

欠点がない人間として振る舞おうとする。

 

そうした人間の心の中に根を生やしていくのは、

「自分に非は無い」「自分に欠点は無い」

という密かな驕りであり、さらには、

「自分は優秀だ」「自分は優れている」

という無意識の傲慢さであろう。

 

そして、その密やかな驕りと

無意識の傲慢さを伴った「優等生意識」が、

人の心を遠ざける。

 

 

(中略)

 

人は、非があり、欠点があり、未熟であるから、

周りの人の心が離れていくのではない。

 

人は、自分の非を認めず、欠点を認めず、

自分には非が無い、欠点が無いと思い込むとき、

周りの人の心は離れていく。

 

 

(中略)

 

著者は、職場における人間関係を通じて、

こうした心に残る瞬間を、何度も体験させて頂いたが、

そこで、人間の心というものについて、

大切なことを、二つ、学ぶことができた。

 

一つは、こうして、自分の非を認め、

自分から声をかけ、謝ることができたとき、

ほとんどの場合、相手もまた、

自分の非を認め、謝る姿を示すということ。

 

すなわち、しばしば「相手の姿は、自分の姿の鏡である」

ということが言われるが、

この体験を通じて、その言葉が真実であることを学んだ。

 

もう一つは、こうして、互いが和解する瞬間とは、

ただ、人間関係が「修復」される瞬間ではなく、

互いが、さらに深いところで結びつく「深化」の瞬間である

ということ。

 

すなわち、互いの「小さなエゴ」がぶつかるという体験は、

処し方を誤らなければ、互いの関係を、

さらに深める好機であるということを学んだ。

 

そして、この二つのことを学んだことによって、

人生を歩むときの大切な覚悟を教えられた。

 

人とぶつからない人生、心が離れない人生が、

良き人生ではない。

 

人とぶつかり、心が離れ、

なお、それを超えて、深く結びつく人生。

 

それこそが、良き人生である。

 

 

 

 

2016年9月11日(日)

 

 

【編集後記】

 

田坂広志先生の著書には、
若い頃から何度も励まされてきました。

 

「未来を拓く君たちへ」

「人生の成功とは何か」

「仕事の報酬とは何か」

「経営者が語るべき言霊とは何か」

「自分であり続けるために」

 

これらは名著であり、

かつて私のバイブル本でした。

 

久しぶりに新書を読み、

改めて初心に帰りました。

 

 

 

ではまた来週!

今週も素敵な一週間をお過ごしください。

******************************

早川勝

【ホームページ】http://tsuitel.in

最新刊

↓「ツイてない僕を成功に導いた強運の神様」

https://goo.gl/rHnquU

 

【書籍案内】↓

http://tsuitel.in/books/book_list/index.html

【人気シリーズ】↓

http://tsuitel.in/books

E-mail:hayakawa@tsuitel.in

ご感想、配信停止はコチラ↑

******************************

comments
Copyright(c) 2010 HAYAKAWA, Masaru All Rights Reserved.