【800号】飲まずにいられる​か?!アンソロジー ビール 喉が鳴る鳴る41篇。BEER of ALL Time !

2016-08-21

 

 

パパーンッ!(クラッカー)

パチパチパチッ!(拍手喝采)

「おめでとう~!」(祝福の嵐)

ドドドーン!(打ち上げ花火)

 

いやー、どうも、

ありがとうございます。

本日のメルマガ配信を持ちまして、 節目の「祝・800号」となりました!

 

毎週、ご愛読いただきまして

誠にありがとうございます。

 

10年以上の長きにわたり、 ここまで続けてくることができましたのも

ひとえに皆様方の応援があったからこそと、

「おかげさま」の気持ちで、胸がいっぱい…、

感謝・感謝・感謝のオンパレードでございます。

 

今後も、皆さまのお役に立てる書籍情報と共に、

クスッと笑えて、どこか心の休まるような「前置き」を

引き続き配信してまいる所存です。

これまで同様、お引き立てくださいますようお願い申し上げます。

 

さて、その記念日に、

いよいよ「リオ五輪」も閉会式を迎えます。

 

日本選手団の活躍は素晴らしいですね。

史上最多の41個(金12、銀8、銅21)のメダルとは、

同じ日本人として誇らしく、心から感動します。

 

まだ、男子マラソンと新体操の競技が残っていますが、

リオデジャネイロ五輪を振り返り、

「オリンピック・感動ベスト5」を発表させていただきます。

 

「五輪非国民」の私なりに、

心を揺さぶられた数々のメダル獲得シーンの中から、

独断と偏見で「5つ」選んでみました。

 

第1位

陸上男子400メートルリレー・銀メダル

 

これは大変な偉業ですよね。

男子トラック種目では史上最高の銀メダル。

ついに歴史を塗り替えました。

 

たとえ、個々の記録は9秒台ゼロのチームであったとしても、

絶妙なバトンパスで4人が力を合わせれば、

8連覇を含む通算15度の金メダルを誇るアメリカを振り切って先着し、

ボルト率いるジャマイカに肉薄するレースができるのですね。

私はもう興奮を抑えきれず、

テレビの前で「やったーっ!」とバンザイのポーズをとっていました。

 

さすが「韋駄天スプリンターズ」です。

私にははっきりと見えました。

彼らと一緒に走っていた「ネギップの神様」を!

 

鍛え抜かれた「アンダーハンドパス」の技術と、

固い絆で結ばれたチームワークは、

これからも“侍リレー”のお家芸となっていくでしょう。

 

2020年の東京五輪では、

金メダルも夢ではなくなってきました。

 

その頃には、ウサイン・ボルトも引退してますから(笑)

 

 

第2位

女子レスリング・金メダルラッシュ&伊調馨の4連覇

 

伊調選手の金メダル獲得にも感動しました。

決勝戦を残り数秒で大逆転。

相手選手の反則まがいの髪の毛攻撃にもめげず、

亡き母に届ける金メダルとなりました。

 

女子選手の4連覇は、世界史上初です。

吉田選手は悔しい銀メダルでしたが、

きっと、ほかの階級の選手たちも、

伊調選手・吉田選手の闘志に引っぱられたに違いありません。

メダル、メダル、メダルの金メダルラッシュ!

個人戦とはいえ、日本のチームワークの勝利であるといえるでしょう。

 

いやー、感動しましたね!

 

 

第3位

バドミントン女子ダブルス・金メダル

 

高橋・松友ペアの金メダルも凄かった。

素晴らしいコンビネーションの勝利です。

これまた感動しました。

なぜなら、私は高校時代、

バドミントン部に所属していた「バドミン系男子」だったからです。

これは、あまり公言してこなかったことです。

中学生との親善試合で「ボロ負け」するという屈辱と、

たった10ヶ月で退部するという挫折を味わった私だからこそ、

バドミントンというスポーツの苛酷さを語ることができます。

 

世界一だなんて、本当にこれは凄いことだと、

しみじみ実感できた感動シーンでした。

 

 

第4位

卓球女子団体・銅メダル

 

個人戦では悔し涙を飲んだ愛ちゃん・佳純ちゃんでしたが、

美誠ちゃんを加えた3人の力を結集して、

見事な銅メダルでした。

 

いやいやいや~、感動しましたよ!

思わず、もらい泣きです。

 

男子の銀もよかったけど、

私はやっぱり女子びいきです(笑)

 

 

第5位

柔道男女合わせて12個のメダルラッシュ

 

男子が7階級すべてでメダルを獲得するなど、

男女合わせて過去最多となる12個のメダルを獲得するとは、

凄すぎますよね!

 

ロンドン五輪では金メダルゼロに終わった日本チームでしたが、

リオでは、選手団が一つにまとまっている空気を感じました。

 

4年後の東京大会では、

男女ともにすべての階級で日本柔道が金メダルを獲得するという、

「完全制覇」も現実味を帯びてきました。

大いに期待できます。

 

 

以上。感動ランキングでした。

私が改めて感じたことは、 オリンピックのみならず、

進化し続ける人類にとって、

「チームワークの時代」に突入したのではないか、

ということです。

 

個人の能力に頼り切り、

個人主義が重視されてきた時代は終焉を迎え、

これからの時代は、

いかに強固な「チームワーク」で乗り切るのか、

そこに答えがある気がしてなりません。

 

ビジネスの世界もしかり。

野心的なアントレプレナーの集まる組織よりも、

誠実なコンシェルジュが力を合わせる組織、

そんな国や組織が勝ち残っていくと思うのは、私だけでしょうか。

 

 

と、前置きはこれくらいにしまして、

メインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(658冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

今回ご紹介する書籍は、

娘たちからもらった父の日のプレゼントの一つです。

大学生の次女から「手紙付き」でもらった本。

なんとも粋なチョイスです。

 

その手紙には、こんなメッセージが…。

(一部を公開します)

 

『いつもパパのポジティブさや

“ツイてる言葉”に助けられているよ。

ありがとう。

これからも話きかせてね!」

 

感動しました(涙)。

 

ということで、

乾杯したい気分の「800号」にふさわしい本として、

呑んべえが選んだ一冊です。

 

本日のテーマは、

【とりあえず、ビール】

です。

お役に立ちましたら幸いです。

 

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.658

『アンソロジー ビール』

喉が鳴る鳴る41篇。

飲まずにいられるか?! BEER of ALL Time !

著者 東海林さだお・阿川佐和子 ほか39名

編者 杉田淳子・武藤正人

PARCO出版

 

生ビールへの道

           東海林さだお

 

これほどノドが渇いたことはなかった。

カラカラ、ヒリヒリ、ハーハー、

炎天下の道路を半日歩きまわった犬のようになった。

 

真夏の陽盛りの午後一時から二時間、

炎天下のグラウンドで野球をやった。

グラウンドに立っているだけでクラクラ目眩がする。

クラクラしながらも、飛んできたボールを

全力で走って追いかけなければならない。

投げなければならない。

 

吹き出る汗の量たるや大変なものだった。

いまタオルで拭いたばかりの腕は、次の瞬間、

タラコの粒々のような汗でびっしりとおおわれる。

タラコの粒は、あっというまにイクラ大に成長し、

流汗リンリ、発汗ボタボタ、したたり落ちて大地をうるおす。

 

二リットルほどの汗が、体から出ていったはずだ。

乾いた雑巾をさらにしぼって乾燥機に二時間ほどかけ、

それをアフリカの砂漠に持っていって

二週間ほど放置した、というようなカラダになった。

 

もはや一刻の猶予もならぬ。

待ったなし、いますぐ、この場で生ビールをゴクゴク飲みたい。

 

なのに状況はそういうことにはならなかった。

周辺がなんだかモタモタしている。

 

「渋谷まで行って生ビールでも飲みましょうかァ」

なんてノンビリ言っている。

 

ここは駒沢公園の近くのグラウンドだから、

渋谷までは二十分はかかる。

 

今回の野球は、

町内会野球に助っ人のようなかたちで参加したので、

自分の意のままに行動することができない。

 

とりあえず、グラウンドから駒澤大学駅まで、

炎天下を歩く。ノンビリ歩く。

 

「ノンビリ歩いてる場合じゃねーだろッ」

と思いつつも、

みんなの歩調に合わせてノンビリ歩く。

 

途中に蕎麦屋があった。

蕎麦屋のビンビールでもいい。

 

蕎麦屋だろうが、牛丼屋だろうが、

定食屋だろうが、キャバレーだろうが、

ビールのあるところならどこでもいい。

 

なのにみんなは、試合をふりかえったりしながらノンビリ歩く。

 

「いまはふりかえってる場合じゃねーだろっ。いまはビールだろっ」

とたけり狂いつつも、

「そうですよね、あすこんとこは、やっぱりスクイズだったですよね」

なんて相づちをうちながらノンビリ歩く。

 

二十分後、一行は渋谷の駅を出て、

目的の店に向かって歩いていた。

どうやら焼き鳥屋に向かっているらしい。

 

駅から七分ほど歩いてようやく焼き鳥屋に到着。

一行九名は、このあたりでようやく行動が敏速になって、

ドドドドと二階に駆けのぼっていった。

 

(いい傾向になってきた)

と、ぼくもあとに続く。

 

テーブルを三つくっつけてもらって九名は席につく。

ここまでくればビールはもうすぐだ。

 

長い道のりであった。

 

エラの張った、パートのオバチャンらしいのが近寄ってきて伝票を構える。

こうなれば、もうあと、二分後には、

冷たく冷えたジョッキを手に持ってゴクゴクやっていることになるだろう。

 

「あのね、ぼくはね、生ビール大」

「オレ、中」「オレも中」

「わたしは小でいいです」「中ね」

「オレ大ね」「ボク中」「オレ大」

 

「そうするとアレですか。大が4に中が3ですか」

 

「いや、中は4じゃないの」

 

「すみません。もう一度一人ずつ言ってください」

 

何ということだ。

いまは一刻を争っていね時なのだ。

大も中も小もないっ。

こういう火急な場合は、間をとって中と決まってるものなのだ。

「中を九つ」。

これでいいのだ。

 

「とりあえずそれだけ急いで持ってきて」。

これでいいのだ。

 

そうすれば、エラの張ったオバチャンは、

ただちにキビスをかえしてビール中を九つ、

ジョッキに注いで持ってくることになるのだ。

 

「オレ、生ってあんまり好きじゃないんだよな。

ビンにしよう、一番搾りある?」

 

「ウチ、アサヒだけなんですけど」

アサヒでもキリンでもライオンでも、何だっていいじゃないか。

 

「ボクね、やっぱり中やめて大にするわ」

大でも中でも、アサヒでもマイニチでも何でもいいではないか。

 

「エート、それからね、焼き鳥のほうは、

オレ、この手羽先焼きっての、いってみたいな」

「ボクはツクネ」

 

ああ、何ということだ。

 

とりあえず、ビールだけ急いで持ってくるはずではなかったのか。

 

「このさあ、アスパラ焼きってのもいいんじゃない?

栄養のバランスもとれるし」

 

あのね、バランスはいつでもとれるの。

あしたでもあさってでもとれるの。

いまはビールをいかに早く持ってきてもらうかが問題なの。

 

人間は集団を組んで生きていく生き物だ。

集団にはリーダーが必要だ。

われわれの集団にはリーダーがいない。

 

「じゃこうしよう。何でも九本でいこう。

手羽先焼きを九本、ツクネを九本。アスパラを九本」

 

ああ、ついにリーダーが出現したのだ。

これからはうまくいく。

 

「あのさあ、ほかはいいとして、ツクネの九本ての、多くない?」

「じゃあ、五本ぐらいにしとくか」

「いや、四本でいいよ」

 

あのね、ツクネはね、

一本ぐらい多くても少なくてもどうってことないの。

 

その後、五分くらい様々にもめたあと、

オバチャンは伝票にゆっくりと文字を書きこみ、

ゆっくりと本数を確認し、うなずき、ゆっくりと立ち去っていった。

 

それからビールのサーバーのところへ行き、

ゆっくりとビールをジョッキに注ぎ始めた。

 

もう少し手早く注ぐこともできるように思えたが、

オバチャンは、(自分の人生に改善すべき点など一つもない)

という決意をエラのあたりで示しつつ、

ゆっくりゆっくり注いでいくのであった。

 

(中略)

 

とりあえずビール

            阿川佐和子

 

蕎麦屋さんに入って席についたら、

隣りの席から通る声できっぱりと、

「とりあえず、ビール」

注文する女性客の声が聞こえてきた。

 

チラリと視線を向ければ

その年配の女性に連れはなく、

でも店とは馴染みらしく、

中居さんと親しそうに話をしている。

 

その会話の流れのなかで、

「とりあえずビール」

という言葉が響いたのだった。

 

おお、と、私は感心した。

 

これほどさっぱりすっきり言われると、

ビールもさぞやうれしかろう。

 

かねがね私は、この「とりあえず」という接頭語を

ビールの上につけないように心がけてきた。

 

「とりあえず」ってことはないだろう。

「とりあえず」という言葉には、

「不十分。必ずしも満足していない」という意味が含まれる。

ビールでは不満だが、他にないからしかたがない、

あるいは、本当に飲みたいお酒は他にあるが、

まっ、ビールでもいっか。

そんな気持ちでビールを飲むのは失礼だ。

 

そう叱られて以来、言うのをはばかってきた。

 

しかし私の心の中の「とりあえず」は、

「まず」「最初に」という意味合いが強い。

 

なんたって最初はビールでしょ。

 

忙しかった一日の仕事をすべて終え、

あるいはさんざん汗を流し、喉をカラカラにして、

でも水もお茶も飲まずに我慢して、

やっとこの瞬間を迎えたのである。

 

この喉の渇きを潤す手だてといえば、

ビール以外に考えられない。

 

とにかく早くビールが飲みたい。

ギンギンに冷えたビールで喉を潤したい。

 

その渇望のあらわれが、

「とりあえずビール」

という言葉に凝縮されている。

 

と、密かに思う気持ちがあったのだけれど、

「それゃ失礼だ!」という意見に圧倒されて、

長らく遠慮していた。

 

しかしこのたび、

くだんの女性のすがすがしい声に勇気づけられた。

 

よし、今度から、堂々と言っちゃうぞ。

 

 

「お酒はなにがいちばんお好きですか?」

聞かれると、なんと答えてよいものかと戸惑う。

 

「なによりこれが好きというものはなく、

食べるものによって決めることが多いですね」

 

お寿司や天ぷらなら日本酒か焼酎。

洋食系ならワイン。

中華料理の場合は紹興酒。

基本的に、料理と同じ出身地のお酒を選ぶようにしている。

 

が……、とここで思い出したように必ず付け加える。

「でも、最初はビール!」

 

そう答えるときの気持ちを喩えるならば、

 

『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーンの心境である。

 

「各国を訪問なさって、いちばん印象に残った街はどこですか?」

 

記者会見で質問を受けたオードリー・ヘップバーン演じる王女は、

「いずれの国も素晴らしく……」

答えかけ、

ふと、つかの間の恋に落ちた新聞記者、グレゴリー・ペックと目が合うと、

毅然とした面持で言い直す。

 

「ローマ。ローマがもっとも印象的でした!」

 

そのせつなくも美しい彼女の笑顔を思い浮かべつつ、

私は返答するのである。

 

「ビール! とりあえずビール!」

 

 

2016年8月21日(日)

 

【編集後記】

「ビールが飲みたくなった!」 という方も多かったのではないでしょうか?

 

さあ、今夜は…、

いや、今夜も、

冷たいビールをクビッグビッとイキましょうか!

(笑)

ちなみに一つ、注意喚起。
乾いた喉に冷えたビールをごくごく、 というのは、大変「危険」です。

 

アルコールは脱水症状を引き起こしますので、

十分に水分を補給したうえで、摂取したしましょう。

 

健康第一です。

 

くれぐれも飲み過ぎにはご注意を。

 

ではまた来週!

今週もステキな一週間をお過ごしくださいませ。

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早川勝

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『ツイてない僕を成功に導いた強運の神様

「最高の自分」に生まれ変われる8つの教え』

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