【784号】 いい会社をつくりましょう 「永続」こそ、企業の最大価値。

2016-05-01

 

 

先週、虫歯になっていた「親知らず」を抜きました。

 

オフィス近くのデンタル・クリニックへ通い始めて3か月。

当初、すぐに抜歯する予定でしたが、

仕事の都合で何度も何度も予約をリスケしてきた結果、

やっと今になって「恐怖の治療」が完了したというわけです。

 

実は私、25年前にも、

新宿の歯医者さんで「親知らず」を抜いたことがありました。

 

歯並びの悪い私は、その当時、歯の矯正にチャレンジしようと、

4つあった「親知らず」を1つ1つ抜くことから始めたのですが、

まず、左上の1本目を抜くのに1時間半の格闘を余儀なくされ、

「壮絶な血まみれ地獄」を体験したのです。

 

そして後日、2つ目にチャレンジ。

左下の「親知らず」を抜こうと試みたのですが、

今度は、2時間近く格闘しても、抜けず…。

結局、その「親知らず」を上下に切断して、

歯茎に埋まった下半分が残ることに…。

 

私は顎が外れそうになるほどの激しい苦痛を味わいました。

その「拷問」に懲りた私は、歯医者通いを断念。

 

よって、右側の上下2つと左下半分の「親知らず」を残したまま、

今に至る、というわけです。

 

ところが、この年になって、

あの時に除去し切れなかった「半分の親知らず」が虫歯となり、

痛み出したのです。

 

過去のトラウマが蘇りました。

 

さあ、逃げるのか、
それとも、
立ち向かうのか。

 

私が、恐怖を先送りしようとした気持ち、

あなたにも察してもらえるでしょうか。

 

しかし、これ以上、問題を先送りすることは、

さらに深刻な事態に発展することになりかねません。

 

私は勇気を振り絞って

「恐怖の抜歯」へ臨むことに…。

 

すると、意外や意外。

 

たったの10分程度で抜歯終了。

痛みもほとんどなく、呆気にとられるほどでした。

 

これはいったい、どういうことなのか。

 

技術の進歩なのか。

それとも、

やぶ医者と天才歯科医との違いなのか。

 

まあ、それはともかく、

抜歯が無事に終わってホッとしました。

本当にツイてました。

 

今回のデンタル・クリニックは、

治療台の窓から赤坂・六本木の街を見下ろせるという、

最高のロケーションで、

尚且つ、受付や歯科衛生士さんたちの態度もすこぶる良好。

皆揃って優しく、とても感じがいい。

 

きっと院長の教育が行き届いているのでしょう。

まるで、ディズニーリゾートにいるような顧客対応でした。

 

やっぱり、歯医者さん同士の競争が熾烈だからでしょうかね。

今やコンビニよりも歯科医院の数のほうが多いらしいですから。

 

 

そうして、抜歯翌日の消毒も無事に終わり、
次の予約は、1ヵ月後となりました。

歯石のお掃除をしてもらう「アクラクション」に乗ります。

 

ディズニー・デンタル・クリニックで!

 

と、前置きはこれくらいにして、

メインコンテンツに入ります。

 

今週も、お薦め書籍(646冊目)の中から、

ためになる一節を抜粋し、ご紹介いたします。

 

本日のテーマは、

【あるべき姿】です。

お役に立ちましたら幸いです。

それでは、どうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓

私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ  No.646

『いい会社をつくりましょう』

「永続」こそ、企業の最大価値。

塚越寛著

サンクチュアリ出版

 

 

会社経営とは、正しい理念・哲学を確立し、

それを実行することです。

 

正しい理念が会社を永続させます。

この会社の理念として、「社是」を作りました。

 

「いい会社をつくりましょう。 ~たくましく そして やさしく~」

 

この社是をすべての出発点、原点にして経営をしております。

末広がりの成長を永続させることができれば、

社員を幸せにすることができ、

社員の幸福を通じて社会に貢献することができます。

 

経営というのはまさに一〇〇年先の人々のために

木の苗を植えるようなものであると思います。

 

こうした私の日々を支えてくれている座右の銘は、

江戸末期の篤農家で実践的な思想家であった、

二宮尊徳先生のことばです。

 

遠きをはかる者は富み

近くをはかる者は貧す

それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。

まして春まきて秋実る物においてをや。

故に富有なり。

近くをはかる者は

春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず

唯眼前の利に迷うてなかずして取り

植えずして刈り取る事のみ眼につく。

故に貧窮す。

 

私は、二宮先生のこのことばに出会う前から、

目先の利益を追わず、常に長期的な視野に立って

種まきをすることを考えて、経営を進めてきました。

 

会社は、常に何らかのかたちで社員を幸せにし、

社会のお役に立つものでなければならないと思います。

 

その積みあげによって、

豊かで安心して暮らせる社会をつくっていくわけです。

 

私どものいまの業績は、一〇年前、二〇年前にまいた種が

実を結んでいるような気がいたします。

 

幸せになりたいという気持ちは、だれもがもっていて当然ですが、

「より大きく、より早く」と、幸せを自分のほうへ

かき寄せようとすべきではないと思います。

 

そうではなく、まず身近な人へ先に幸せを与えるようにすれば、

気がついたときには何倍にもなって

自分に返ってくるような気がします。

 

まず足元の小さなことから少しずつ広げていけば、

やがてみんなが幸せになれるのではないでしょうか。

 

(中略)

本社の談話室の壁には、「百年カレンダー」が貼ってあります。

一〇〇年分のカレンダーが一枚に掲載されています。

若い社員たちは、五年後、一〇年後の誕生日などの

記念日を指さして、見ています。

 

私は社員に

「あなた方はいま、確かに若いけれど、

このカレンダーの中に、命日が必ずありますよ。

いつが命日になるのか、だれにも分からない。

けれど、この中に必ずあるわけだから、

年をとっていても若くても、五〇歩一〇〇歩ですね」

と語ります。

 

人生に無常を感じる人もいるでしょう。

いっさいのものは生滅・変化して永久にはつづかないこと、

人生ははかないものだという感覚です。

 

あるいは「そうか、現役の社会人として働けるのは、たかだか二万日程度か。

いくらもないんだな」と思う人もいます。

寿命を年単位ではなく一日単位に表すことで、

生活の実感として、その短さを感じるのでしょう。

 

どう生きるのかは人により勝手ですが、

人に恨まれるより、感謝されて死にたいものです。

 

ハワイ旅行に行って、ホテルのベッドに

ずーっとゴロゴロしている人はいないでしょう。

泳いだり、ダイビングをしたり、散歩や買い物をして食事を楽しむ。

 

しっかりと計画を立てて、一時間も無駄のないように過ごすでしょう。

数日後に日本へ帰ることが分かっているからです。

 

人生も同じです。

やがて、間違いなく、すべての人が土に帰るのです。

仕事に毎日うち込んで、懸命に働いて、また楽しんで、

自分の能力をフルに使いきるべきで、

ゴロゴロしているのは、もったいないのです。

 

楽な立場で得をしたとか、

何もしなくても給料がいいから得だとか考えるのは、

ハワイ旅行でただベッドに寝ているようなものです。

私はこのことを、ときどき社員に話します。

 

ある老舗の会社を訪れたおり、

敷地内に建つ碑文が目にとまりました。

 

「にちにちに、登る朝日をおがめども、入る日のかげをおがむものなし」

 

今日一日の感謝と明日への反省を込めて、

沈む夕日にいつまでも合掌していたいという気持ちを表わしたものです。

謙虚に感謝する気持ちをもって大切な一日一日を、過ごしていきたいものです。

(中略)

 

当社の社是には、

「会社は、経営者は、社員はどうあるべきか」と、

それぞれの「本来あるべき姿」を文章にしてあります。

 

「本来あるべき姿」ですから、

どこの会社にも当てはまる内容になっているのではないかと思います。

 

経営理念を盛りこんだ社是があれば、

社是を中心に社員のチームワークを育んでいくことができると思います。

 

チームワークの大切さを語るとき、

私は「ペンギンのくちばし」というたとえ話をすることがあります。

 

ペンギンには歯がありませんが、それでも魚を捕ることができます。

なぜでしょうか。

くちばしのなかの毛が、みんな内側を向いて生えそろっているからだそうです。

毛の一本一本の力は弱くても、

すべての毛が同じ向きになって集まれば力は強くなり、

魚はくわえられたが最後、もがいても逃れることはできません。

 

会社において、くちばしの毛の方向に当たるのが経営理念です。

社員みんなが同じ方向、

つまり共通の基本的な理念を共有し、めざしていきたいものです。

 

一人ひとりの力は小さくても、

みんなで集まって同じ方向に向くことで、

大きな力になります。

 

一般に、「金太郎飴はダメ」と思われています。

理念がなく、あるいは理念の理解がバラバラで、

経営の手法だけを同じくしようとすると、

言動のすべてに個性のない「手法の金太郎飴」になってしまいます。

これでは、魅力的な会社になれないと思います。

 

そうではなく、いわば「理念の金太郎飴」をめざしたいものです。

みんなが進むべき方向、理念を共有していることが必要です。

 

山にたとえれば、「あそこへ登ろう」という明確な一点です。

根底の理念は同じで、手法は個性的であれ、ということです。

頂上へ向かうときの服装や歩き方、ルートは、

さまざまであっていいのではないでしょうか。

(中略)

 

経営とは雇用の機会を創造するためのものであり、

そこで働く人々が幸せになるための場と機会を提供するものだと思います。

 

人を雇用するというのは、

その人の一生のなかの多くの時間や機会を拘束することです。

 

会社の都合や目先の利益だけのために採用したり、

首を切ったりしてはいけないと信じています。

 

新入社員を採用するとき、いつも考えることがあります。

「彼、彼女は、果たして、この会社へ入って、幸せになれるだろうか」

ということです。

 

会社として欲しい人材かどうか、という目で見ません。

この人のためになるかなと考えます。

 

2016年5月1日(日)

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早川勝

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