早川勝メール【712号】がんばっているのに愛されない人 ナルシズム と依存心の心理学 マザコンは絶対幸せになれない

2014-06-22

 

FIFAワールドカップ日本代表が
絶体絶命のピンチに陥っていますね。

コートジボワール戦の逆転負け、
そして、
ギリシャ戦での痛恨のドロー、

日本中が「絶句ジャパン」となりました!(泣)

自力での決勝トーナメント進出は消滅し、
最終戦で強豪コロンビアに勝ったとしても、
ギリシャ対コートジボワール戦の結果次第で、
日本代表の決勝進出への道は断たれてしまいます。

これまでの戦術において
ザッケローニ監督への采配批判もあるようですね。

日本チームらしからぬ終盤でのパワープレー、
香川、岡崎、大久保、遠藤などの起用法、
交代枠を使い切れない、
攻撃力不足…決定力不足、
などなど、すべてが精彩を欠いて見えます。

このままでは25日のコロンビア戦も
厳しい戦いになることは
今さらここで私が語るまでもないでしょう。

マスコミや世間のサッカー通からは
「悲観論」ばかりが聞こえてきます。
しかし、
私自身は極めて「楽観的」です。

予選突破に大きな期待を持っています。
あくまでも希望的観測ですが…。

初戦のコートジボワール戦もギリシャ戦も、
選手たちが口々に言っている「自分たちのサッカー」が
存分に発揮できなかったばかりに
チグハグな攻撃となってしまったことは否めません。

8年前のドイツ大会、
ジーコ監督・中田英寿のチームが
予選落ちしたときとの違いは何かを考えたとき、
私はそこに「希望」を見ることができました。

それは何かといえば、
今大会はチームに内紛や亀裂などの心配はなく、
選手たちが「自分たちのサッカー」を目指して
信頼関係でひとつにまとまっているという点です。

ですから、
もはや決勝進出が厳しいミッションであることは承知の上で、
私はあえて「楽観論」を唱えたいと思います。

「日本は勝つ」と。

ちなみに、過去のデータによると、
出場国が32チームによる現行制度となってから
初戦で敗れながら決勝トーナメントへ進んだのは、
46チーム中で、わずか4チームのみ。

日本同様「負け」→「引き分け」から決勝に進んだのは
日韓大会のトルコただ1チームだけです。

日本が決勝トーナメントへ進出する可能性は、
なんと、たったの「2.04%」なんです。

残念ながら、98%の確率で、
日本代表は決勝に進出できません。

今大会でも初戦で負けた強豪国が
続々と予選敗退し姿を消しています。

いったいどうすれば、
ザックジャパンに「奇跡」が起きるのでしょうか。

2%という確率は、
トランプゲームのポーカーで、
「スリーカード」の出る確率(2.1%)と
ほぼ同じだそうです。

さあ、
日本のスリーカードは何なのか!

それは、
1トップ、
左MF、
ボランチ、

この3枚です!

このカードを誰で切るのか!
そして、
「交代枠3枚のカード」(スリーカード)を
どの局面で切るのか!

ザッケローニ監督がポーカーのように
敵の手の内を読み、
流れを引き寄せる采配を振るうことができれば、
“2%の奇跡”が起きるはずです。

選手たちは「自分たちのサッカー」を、
悔いのないように「自分らしく」、

“死ぬ気で”プレーしてほしいものです。

そうすれば、きっと奇跡は起きます。
ベスト8進出も…、
いや、優勝だって夢ではありません。

もし、スリーカードで2%の奇跡が起きたら

次のステージからは、

鮮やかに、

「ロイヤルストレートフラッシュ」

を期待したいですね。

 

さて、「死ぬ気で」といえば、
拙著の「死ぬ気シリーズ」ですが…。

(強引な展開で、すいません……)

おかげさまで先週のリーダー本に引き続きまして
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これもひとえに皆様の応援の賜物でございます。
誠にありがとうございます。

皆様のご愛顧にお応えして、
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すいません。
ぜひ、書店にてお買い求めくださいませ。

 

そうそう、
その最新刊で紹介している「43の名言」の中に
ザッケローニ監督の言葉があります。
(45ページ)

「成功は必ずしも約束されていないが、
成長は必ず約束されている」

 

私はこのフレーズに何度も
励まされてきました。

私はザックジャパンの“奇跡の成長”を
心から祈っています!

 

「成長した姿を見せてくれ!
ザックジャパン!」

 

 

と、前置きはこれくらいにして。

メインコンテンツに入ります。

本日も、新たに「586冊目」のオススメ書籍から
抜粋した「なるほど!」という一節をご紹介します。

本日のテーマは、
【無駄な忍耐力】
です。

それでは、どうぞ!
お役に立てれば幸いです。
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私の本よりためになる「お薦め書籍」シリーズ No.586
「がんばっているのに愛されない人」
ナルシズムと依存心の心理学
マザコンは絶対幸せになれない
加藤諦三著
PHP新書
無条件の愛を求める自分から、
他人を愛せる自分に脱皮していくのが
大人への辛く長い道のりである。

別れが成長させる愛もある。

彼女の場合、彼とはやがて別れた。
それはそれでよいことだろう。

彼がいつまでも無条件な愛や称賛を求めるナルシストから
脱皮しようとしない限り、
別れる以外に解決はあるまい。

現実の自分を変革し成長していく努力をしないで、
いつまでも「報復的正義感」でギャップを埋めている限り、
いかなる人間関係であろうと
平等な人間関係は無理に決まっているからである。

私たちは平等といえば他人に要求するものとばかり思っている。
しかし平等とは自らの成長も要求する概念なのである。

ナルシズムを克服しない限り、
恋愛関係を含めて
人間関係は母と幼児の関係以外の関係とはなりえない。

人は愛というとバラ色の楽園を思いうかべる。

しかし愛とは厳しい試練の園なのである。

一つひとつ自分の心を束縛している絆を
断ち切っていくことである。

女性専門の週刊誌、雑誌などに、
いかにうまく恋人や夫と付き合っていくかが
書かれていることがある。

書かれていることはかまわない。
しかし多くのその内容は、
いかに彼のナルシシスティックな願望を挫折させないか
という技術的観点なのである。

自分の父親の自慢話をしてはいけないとか、
たとえ兄であっても、兄が優秀な人である
といってはいけないとかいう類である。

こうした話はナルシストにとっては
きわめて不愉快である。

したがってこうしたことを常に話題にしていれば
付き合いがうまく楽しくいくはずがない。

これらのアドバイスは
「相手のナルシズムを受け入れろ」
ということである。

相手のナルシズムを受け入れるということは、
2人の間の健康な人間関係の否定にしかすぎない。

それなのにそれらの雑誌は、
いかにして彼のナルシシスティックな感情を
傷つけないようにするか
ということを説いている。

ナルシストと心理的に健康な人間関係を
樹立することは無理である。

無条件の愛を求めている男性を愛することは、
人間の女性にはできないことであろう。

神ならぬ身の人間にできることは、
相手の成長を願って別れることである。

あるいは「私は彼の母親になる」
と本気で決断することである。

ナルシストというのは決定的な場面にくるまでは、
「たか」をくくってきれいごとをいい続ける。

しかし、決定的な場面では
もはやあらゆる醜悪さをさらけだして
相手につがみつく。

人形の家を出ていくとき、
それは情緒的に成熟した女が愛を決断するときである。

(中略)

世界一人気のあるフレーズ
「誰も私のことをわかってくれない」

ジョージ・ウエインバーグは
「誰も私のことをわかってくれない」
が、世界で最も一般的なフレーズだというが、
そのフレーズは、それをいう人が
ナルシストであることを表していることが多い。

そのフレーズは
「私がこんなにがんばっているのに」
という不満である。

「私がこんなにがんばっているのに、
あなたはわからないの」
という怒りである。

それは親子の場合もあるし、
夫と妻の場合もあるし、
恋人同士の場合もあるし、
上司と部下の場合もあるし、
いろいろとある。

しかしいずれの場合も
そのがんばっているのが、
ナルシストのがんばりなのである。

相手の現実は自分の現実と違う。

ナルシストはそれがわかっていない。

このように怒っている人は
要するに相手が「いない」。

難しくいえば
「他者の自己化」
とでもいうべきことである。

他者は他者ではなく、
自分の延長でしかない。

共生関係といっても良いのかもしれない。

寄生虫である。

彼らはお互いに自律性をもった人間同士の付き合いができない。

「私がこんなにがんばっているのに」
というがんばりは
相手にとってありがた迷惑ながんばりかもしれない。

夫は家族のためにと必死で働く。
飲みたい酒さえ我慢して飲まずに必死で働く。
家族のためということで夫は何もかも我慢する。
そして会社でも真面目に勤勉に働いてきた。

それでも定年とともに妻から離婚を申し込まれる。
男は唖然とする。
彼は一体何が起きたのか理解できない。
「そんな、馬鹿な」と思っても妻の決意は固い。

こうした人間関係の悲劇を避けるためには
どうしたらいいのだろうか。

それには、どうしても人の現実は
それぞれ、天と地ほど違うということを
心底知らなければならない。

努力するとか、
耐えるとかいうことを
無条件に望ましいとしてきたことが
間違っているのである。

無理をしても
「その種のことをすることは望ましい」
としてきた価値観が間違っているのである。

ロロ・メイのいうごとく、
意志は自己破滅的に働く。

判断が悪ければ、意志は自己破滅的に働く。

「愛と意志は相互に関係し合っている。
つまり一方を助けることは他方を強化することである」
(註:Rollo May,Dell Pubishing Co.,INC.,
『愛と意志』小野泰博、誠心書房、1969,p.186)。

彼らは意志はあったけれども愛がなかった。

愛のない意志は自己破滅的に働く。

ロロ・メイは
地獄への道は良い意図(good intentions)によって
舗装されているという(註:前掲書、p.328)。

もちろん、人はそれぞれこれほど違う
ということに気がついたからといって、
これらの人間関係の悲劇を
すべて避けられるというわけではない。

しかしそれを知っていれば
避けられた悲劇も多い。

人は相手を知らなければ、
自分の人生のすべてをその人にかけても
その人を幸せにすることはできない。

自分の人生のすべてをかけても、
その人のためにならないことも多い。
逆に相手にとって迷惑なことにさえなる。

人はなんと無駄な努力をしているのかと思う。

お互いの違いを知らないで
延々と無駄な努力をしているのである。

このことはもちろん
何も親子や夫婦のような人間関係のケースばかりに
当てはまるわけではない。

仕事についても同じである。

間違った選択をした上で、
忍耐力でがんばると
いよいよ泥沼に陥る。

忍耐力はいいことでも悪いことでもない。

望ましい選択をしたときには望ましく、
間違った選択をしたときには
忍耐力は傷を深くするだけである。

努力とか忍耐力は
それだけに危険なものである。

 

 

2014年6月22日(日)

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早川勝
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